きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

噂の「だんごむし まるまるスイング」 半端な気がするけどこれはこれでOK?

………恒例の(?)だんごむしシリーズなのですね。

先日だんごむし3についての記事を書いたばかりなのですが……、

 

blog.kitsune-vetulicola.net


……ですが、早くも次の記事を書きたくなったのですね。


前の記事で最後の方にちょろっと取り上げた「だんごむし まるまるスイング」の話なのですね。


実は6月第5週……発売直後に買ってしまったのですね。


出所は言うまでもなく町田のヨドバシカメラさんです。

なので今回はそれについてここに書こうと思うのですね。

 

一応目次を入れるのですね。

 

 

またしても勘が働いて遭遇

さて……、公式サイトを見ると、例の如く「6月第5週より順次発売!」と書かれています。

gashapon.jp


……毎回毎回悩まされるのがこの「順次」というところなのですね。一体いつ発売されるんだ!?


だんごむしは人気シリーズのため、発売開始直後にお店に行かないとたちまち売り切れてしまうのですね。

そしてそのためには正確な発売日を是非とも知りたいのですね。


はっきりと「〇月×日発売!」と言ってくれればいいのですが、ガチャの場合どうにも全国同時発売開始というのが難しく、このような表現になってしまうようです。


とりあえず第5週ですから、普通に考えれば23日~29日の間のどこかのようです。

おそらく出荷自体は23日に始まると思うのですが、問題なのは町田のヨドバシカメラさんに届くのが一体いつになるのか、ということなのですね。


これに関しては毎度毎度推理を働かせるしかなく、またこちらの記事では「販売開始からちょうど2週間後だ」だなんて言ってしまったのですが……。

……もしかすると「日曜日に合わせている」のかも……?


……よくわからなかったので、今回は早くも25日の火曜日に行ってみたのですね……ダメもとで。


なぜこの日なのかというと……この日しかお休みが取れなかったからです!


今まで「運を頼りに」既存のシリーズをコンプリートしてきたきつねですが、果たして今回もだんごむしの女神は微笑むのであろうか。


などと思いながらお店に行くと……あっさりありました。

 

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今回はスイングなので……一緒にお出かけるイメージか背景が町なのですね。

マシンのラベルひとつ見てもバンダイさんのこだわりを感じます。


……でも……あれ……「売り切れ」って……。


………一瞬目を疑いましたが、中を覗くと……いや、どっからどう見ても、中身はしっかり入っています。


しかも、見たところ従来通り「カプセルレス」です。


実はきつね、この時まで、


今回はスイングで、キーチェーンが付いているはずだし一体どうやって収納しているのだろうか。

大きさも小さいし、もしかしたらついに普通のガチャよろしくカプセルに収納されてしまったのだろうか。

でもそれじゃぁだんごむし当初の「カプセルの容器という『商品でないもの』を使わずに、大きく楽しいカプセルトイをユーザーに届けたい」というコンセプトに逆行してしまうんじゃ……


……などと色々とあらぬ心配をしていたのですが、実際に見ると他のシリーズに同じく、カプセル無しでそのまんまの状態で入っています。

キーチェーンはおそらく「だんごむし新聞」と一緒に殻の中に入っているのでしょう。なぁんだ、いつものやり方か……。


ちょっと……安心したのですね。

 


まさかの詰まるカプセルマシン 店員さんの対応に感謝!

………なんか、問題を間違えているのですね……。

論点はそこではありませんでした。

問題なのはどっからどう見ても中身がしっかり詰まっているのに、売り切れの表示が出ているということです。こ、これは………。


おそらくマシン内部で何らかの問題が発生しているに違いありません。詰まってるとか……。


ここでお金を入れてしまっては……おそらく……いや、ほとんど間違いなく、何か取り返しのつかないことになるのではなかろうか……。


きっとお金を入れてダイヤルを回そうとしたとたん、ダイヤルが動かず何も買えないということに気づき、おまけにコイン返却ボタンも押せずお金も戻ってこないという悲惨な状況に陥るに違いない!!


そ、それは…………、

………………困るのですね。


ですが……敢えて、お金を入れてしまったのですね。

ひょっとしたら回せるのではなかろうか……いや、回せないにしても、「本当に回せない」のかどうかこの目でみないことには始まらないのではなかろうか……。

……やはり好奇心には勝てないのですね……。


その結果、どうなったか。


……はい、予想通りの展開になりました。
ダイヤルは回らないわ、コイン返却ボタンも押せないわで八方ふさがりになってしまったのですね。


こ……これは………いかぬ!一大事なのですね!


このままでは私の少ないお小遣いが何の見返りも無く500円も無くなってしまうのですね!

500円といえば私が30分とちょっとの間お仕事をしてようやっと溜められるほどの大金です!


何とかしなきゃ……どうしよう……!?


……などと思っていると、そこへ店員さんが通りかかったのですね!


これはまさに天の助けです……呼びとめて事情を説明すると、すぐに鍵を持ってきてくれたのですね!


カプセルのコンテナをはずし、フタを開け、さっそくマシンを直してくれます。


一体何があったのだろう……カプセルが小さすぎて穴に詰まってしまったのだろうか……。

などと考えていると、どうやらコインを入れるところに百円玉が6枚入っており、それが動作不良の原因だったようです。

このガチャは500円ですから、6枚もコインを入れるとおそらく動作不良を起こしてしまうのでしょう。


あれ……でも私は確かに5枚だけ入れたはずなのですが……。


……どうやら前に買っていった人がうっかり多めに入れてしまったらしく、それがそのままになっていたようです……?

その余分な百円はお店の利益になるのだろうかなどという邪な推察は、この際しないことにしておいて、なんにせよカプセルではなくコインが詰まっていたのですね。


バンダイさんのガチャマシン……このお店のものは「カプセルステーション5」ですが……の詳しい仕組みはよくわかりませんが、とりあえず例の売り切れ中の表示はこの異常事態に直面したマシンがこれ以上の連鎖的な動作不良を防止するために咄嗟の判断で導き出した最善の行動だったのでしょう。流石はバンダイさんのカプセルマシン……ひじょうに賢いマシンに違いありません。

ですがそこへ敢えて私がコインを投入してしまったせいで問題がこじれたようです(?)


なんにせよ、店員さんがあっという間に直してくれたのですね。さすがヨドバシカメラさん……サービスが行き届いているのですね。


そればかりか、「これは雑談ですが……」などと前置きしつつ、どの色が欲しいのかと聞かれたのですね。


……とりあえず、「黒」と答えるのですね。


……どうやら好きな色が次に出るように調整しようとしてくれたようです。調整するまでもなく、最初から黒が次に出ることになっていたみたいなのですが……。


……直接くれるんじゃないのですね。


……結果は同じか……。いや、店員さんはきっと私に「ダイヤルを回す楽しさ」を味わって欲しかったのでしょう。細かい配慮が行き届いているのですね。


なんにせよ、鍵を閉めてもう大丈夫だとのことだったので、回してみるのですね。


………安の定が出るのですね。


なんだかまだ微妙に売り切れの表示が顔を出していましたが、一度ダイヤルを回すと消えたようです。どんな仕組みになっているのだろうか……。


とりあえず、店員さんにお礼を言って、2回目を回すのですね。ちょうど百円玉が10枚あったのです……。


………するとピンクが出たのですね。なんだ、この色……。

 

さて……、ちょうど2回回し、百円玉が無くなりましたが、ここでふと気になります。


今回は「おひとり様2回まで!」の札がどこにも見当たりません。と、いうことは……。


………3回目……いいのかなぁ……。


さんざん考えあぐねた末………ごめんなさい………回します!!


五百円玉1枚を両替して……3回目!

紫!……なんかもはやダンゴムシの色じゃない……。


さらに千円札を1枚両替して……もう1回!


……黒がダブりました。


とりあえず……ダブったのでスイングとして使うのは黒がよさそうです。やはり私には黒が似合うのでしょう。


……さすがにこれで終わりにするのですね。これいじょう欲を張っては店員さんとだんごむしの女神さまに怒られてしまいますね、きっと。

 

さて……なんだか先ほどから私の後ろで高校生らしき女の子が2人こちらを見ていたのですが……。
私が去ろうとすると両替機で両替を始めました……あれ、もしかして……。


……遠くから見守っていると、2人は意気揚々とだんごむしスイングのガチャを回していました。なんと、これが欲しかったのですね!

……やはり獲りすぎなくてよかったのですね(?)


でも小さいから本家よりは売り切れになるのが遅そうです……?まだたくさんありましたし。


とりあえず……今回の収穫は4匹なのですね!


きつね、このスイングは全部そろえようとは思っていなかったのですが……早くもだんごむしの魔力に取りつかれてしまったようです。

このあとまたマシンが出現したらまた回してみようか知らん……。


全5種ですから海洋堂さんの古生代と同じですね。
古生代に同じく確率的にはコンプリートは難しくない気がするのですね。


古生代より値段は高いけど……!
と、いうより私は100円も安い古生代ですら結局コンプリートできなかったのですね!プテリゴトゥス欲しかったのですね!

 

開封するよ

さて……小さくともお財布へのダメージは深刻なだんごむしスイング、こちらが現物なのですね。

 

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思惑どおり(?)黒がダブったので、黒をスイングとして使えそうなのですね。

サイズは本家だんごむしと比べるとこんな感じです。

 

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比べると大分コンパクトになっているのですね。

 

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また背中側はチェーンの付いたフックを接続できるように穴が開いています。

 

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開封するとこんな感じなのですね。

ころころかわいいにゃ……!

ころころころころ………


今回はもう1つの黒はそのまま開けずに取っておくことにしました。

 

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横から。

ちなみに前回紹介したゼブラに同じく、殻が完全に閉じていません。

今回はキーチェーンを持っているので、完全に閉じることができなかったのでしょう。

……ゼブラ含めて完全に閉じないのが最近のだんごむしのトレンドなのか知らん。

 

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案の定キーチェーンは「だんごむし新聞」と一緒に持たされていました。

アイテムを持って手元に来るなんて、なんだかポケモンみたいなのですね。

だんごむしにキーチェーンを持たせました!

 

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足を広げるとこんな感じなのですね。


腹側及び各歩脚のつくりは当然かもしれませんが第2弾以降のものを踏襲しているのですね。

第2弾で歩脚が太く、強く、また内側に引っ込めるように仕様が変わったことにより、開いて「歩行モード」にしたときにもちゃんとそれぞれの足先が接地するようになり、よりダンゴムシらしさが増したのですね。

また腹板のつくりもより本物らしくなったのですね。

第1弾のカラクリがむき出しになったような仕様はおそらく虫嫌いへの配慮であり、またあれはあれでなんとも言いようのない魅力があるデザインではあるのですが、やはり私としては第2弾のデザインの方がお腹や足の生き物的な可愛さが際立っていて好きなのですね。

 

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表返して並べてみるとこんな感じになるのですね。

一見すると大きさが小さいことがわからない……?

……一緒に付いていた紙は恒例の「だんごむし新聞」……ではなく、タダの説明書でした。

……ちょっと……ここは残念なのですね。


きっと大きさの関係でだんごむし新聞のような大きな情報量は入れられなかったのでしょう。


ちなみに「歩行モード」のサイズは本物のダンゴムシのそれに対し650%ということですから……本家だんごむしシリーズ(1000%)の65%ということになります。

………なんとなくオオグソクムシを彷彿とさせる大きさで、まったく違和感がないのですね。

 

親子?

とりあえず毎回恒例の(?)前のシリーズとの比較です。

 

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まずは背中側から。

唯一同じ色がある黒で比較してみます。

左側が先日手に入れたばかりの第3弾の「黒パール(パールじゃないけど便宜上こう呼びます)」、右が今回引き当てた「ちび黒」なのですね。


………何とはなしに各体節の比率が違う気がします……?


大きい方が前後共に「なだらかに楕円を描いている」のに対し、スイングでは前の方が太くなっているのですね。

 

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うう~ん……だいぶ違っています。


やはり今までのだんごむしの金型をそのまま小さくすればいい、というわけにはいかなかったのでしょう。

スイングにするにあたって何らかの「比率の変更」が行われたようです。


個人的には第2体節の背中が大きい方のだんごむしでは頭に向かってなだらかな坂のようになっているのに対し、スイングでは急な崖のようになっているのが気になるのですね。

これによって大分シルエットが変わります。

また、一番小さな第5体節がスイングではさらに存在感が薄くなっているかも……。


これらの比率変更によりますますいっそう王蟲っぽく」なっている気が……。


……まさか、それを狙ったのでしょうか……。

 

だんごむしが改造・塗装されて王蟲になっているというのは、初代のころからの定番なのですね。


とりあえず、今回は複眼が黒で彩色されており、またどうやら第3弾までよりさらに足がしっかり体を支えられるようになっているのですね(単に小さく軽くなったからか知らん)。

この辺は気に入りました。

 

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腹側。


………あからさまに色が違うのですね。


色の変更はまぁいいとして、丸まる時につかうお尻のピンと口の穴の形も大分違います。

 

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拡大してみるとよくわかるのですね。

スイングの方では口元のモールドがより「それらしく」なっています。

つまり、大あごの形がかなり再現されているのですね。

ダンゴムシ含む甲殻類は昆虫と同じ「大顎類」ですから、口元には左右に動くあごがあるのですね。

ダンゴムシの場合は大あごの後ろに第1小あご、第2小あごが続き、その後ろに「顎脚(がっきゃく)」という食事の時にあごの補助をする足が1対あります。

これは本当の意味での前足が変わったものなのですが(ダンゴムシの前足に見える足は実は2番目の足です)、フィギュアでも頭の下の方にモールドとして表現されているのですね。

なんにせよスイング版の「まるまる」構造は、ちょうどダンゴムシの大あごの間にお尻のピンを嵌め込むイメージなのですね。


……咥える……のか知らん。

 

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一緒に並べてみると、なんだか親子みたいなのですね。


……きっとこの子たちはだんごむしの「子供」であるに違いない!

面白いのでそういうことにしておきましょう。それでもまったく違和感がないのですね。


なぜなら、節足動物は成長過程で変態してその姿を大きく変えてしまうものがありますが、シミやイシノミなどの一部の昆虫、もしくはザリガニやダンゴムシ、サワガニなどの淡水や地上で生活する甲殻類は、生まれた時には既に親と同じ姿をしているのですね(ダンゴムシの場合は生まれた直後は歩脚が1対少ないなど、微妙に違う所もありますが……この大きさにまで成長すれば同じことです)。

また変態するものであっても、最終的に大人と同じ形になった後はそのまんまの比率で成長し、大きくなるのですね。


つまり、節足動物の子供は変態を除けば「大人をそのまま小さくした形」をしているのであって、大きさ以外の体の比率は大人と子供で変わらないのですね。

つまり、われわれ脊椎動物にみられるような、「子供の時は頭が大きくて、大人になると八頭身になる」という「親と子で体の比率が大きく変わる」といった現象は節足動物では起こらないのですね。


要するに、特にダンゴムシの場合、親と子の外見上の違いは「体の大きさ」だけですから、本家「だんごむし」と「まるまるスイング」が親子関係にあると考えても全く違和感はありません!

こ、これは……!!

バンダイさん、考えているのですね!

こんなところまで考えて作り込むなんて、さすが天下のバンダイさんだとしか言いようがありません!


スイングモード!

さて……、ここまで来るとちょっとチェーンを取り付けてみたくなるのですね。

名付けて「スイングモード」です(?)


その前にまずは丸めて「団子モード」になってもらわなくては。

と、いうわけなので、さっそく引き延ばした黒をもう一度丸めます。

 

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……お尻のピンと口の穴は従来のものと違って「真っ直ぐ」になっています。

ピンの横の突起が多分穴の中にハマるようになっているのでしょうが……真っ直ぐ差し込むだけで外れないのか知らん。

口の中の……ピンの横の突起がハマると思われる溝がよく見ると斜めになっていたので……もしかしたら見た目は真っ直ぐですが嵌める時は今までのように斜めに動かさないと嵌らないようになっているのかも……?

 

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とりあえず、丸めると背中の穴が第3体節の甲羅の下から現れます。


……つまり、丸めないとスイングにできないのですね……。


また甲羅の穴は思っていたよりも分厚く頑丈に作られており、強度的には問題無さそうです。

ここにチェーンのフックを差し込んでひねるとカチッとうまい具合に嵌ります。

 

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スイングモード完成!!なのですね。

これをかばんに付けて出かければきっと周囲の人たちの視線と注目を集めるに違いない!……いろんな意味で……。

 

気に入りましたが残念な点も……?

さて……、このまるまるスイング、私としてはかなり気に入ったのですね。

それでも完璧なものというのはなかなか存在しえないものでして、二三、残念な点はあったのですね。


まず……これは案の定と言うべきかと思うのですが、本家だんごむしに比べて造形がやや劣る気がするのですね。

先に書いた本体の比率の問題その他もさることながら、内部的なところ……たとえば関節の接続部分のパーツも本家だんごむしが割と精密な可動部品として作り込まれているのに対しこちらではちょっとアラい感じがします(実際に関節を外してみると良くわかるのですね)。

特に第4-第5体節間のジョイントが少々歪んでいるらしく、おかげでこのようなエラーも起こってしまったのですね。

 

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紫の子のお腹側の向かって左側……丸印で囲んだところです。

ここは第5体節の腹板ですが、腹板の上下関係が第4-第5体節の間で逆転してしまっているのがわかります。

健康な状態の右側の腹板と比べると違いが一目瞭然なのですね。


どうやらこれは第4-第5体節間の関節が時計回りに若干ねじれているのが原因のようで、それは他の個体にも共通のようです。


他の子(黒とピンク)でもこの関節を完全に引き延ばした後にまた曲げようとすると、第5体節腹板向かって左側の前方、つまり丸印のところが、第4体節腹板にかぶさりそうになるのですね。

ですが黒とピンクは紫ほど関節がねじれてはいませんでした。注意していればこのように露骨にかぶさることはないのですね。


おそらく紫は、製造工程の最後に丸める時に、うっかり腹板が写真のように前にかぶさってしまい、またその状態で長い間(私が開封するまで)丸まったままでいたので、元から歪んでいた関節部分のパーツがさらにねじれたまま固定されてしまったのでしょう。

その結果、腹板のかぶさりが元に戻らなくなってしまったものと思われます。


……と、いうことは……。

無理やり関節を元に戻した状態で丸めてまた長時間放置すれば正常になるかも……?


触角や足の素材はどうやら形状を記憶しているようだということは前回のだんごむし3の記事で書きましたが、関節はどうなのだろうか……。


それからこの紫は他にも問題があり、開封した段階で第5と第6の左側歩脚の接続が甘く、足を広げようとすると取れてしまったのですね。


……まぁ、これは嵌め込めば治りますから、特に問題は無かったのですね……ボロッと取れた瞬間はちょっとしたホラーでしたが。


なんにせよ紫に関しては少々問題が多かったように思います。

…………組み立てた人が新人さんだったのか知らん………。


あと、お値段も少々気になるのですね。

上にも書きましたがこの「だんごむしまるまるスイング」のお値段は、本家だんごむしシリーズと同じく500円です。


本家だんごむしは細かなモールドまでしっかりと(虫嫌いが逃げ出さない程度に)作り込まれており、またその背板は本物のダンゴムシのそれの比率を忠実に再現してあるのですね。

大きさもしっかりとしており(丸まるとカプセルと同じ大きさになる)、手の平に載せてみると凄まじい存在感です。

要するに構造・大きさともにまさに500円という値段に値するほどの貫録があるのですね。


ですがこちらのスイングは小さいですし、重さもずっと軽いのですね。

また、せっかくの完璧な背板の比率が本家と微妙に変わってしまっています。

体が小さく軽い時点で相当量の材料費が削減できているものと思われますが、それを置いておいたとしても比率が変わってしまった時点で「ダンゴムシを忠実に再現している感」も大分半減してしまっているのですね。

それはスイングにするために意図的にやったものだと思いますし、ある意味仕方がないとは思うのですが、上にも書いた通りパーツの形成の問題もありますから、それを踏まえると少々クオリティ的な部分が劣るような……劣らないような……。

ボールチェーンという余分なパーツ(単品だと結構なお値段がします)が付いているため、本体のクオリティを落とす事や、500円という価格は仕方がないとは思うのですが、チェーンを取ってしまうとなんとなく「お高い感」が否めないのですね……。


う~ん、これを本家と同じように「ダンゴムシのリアルなフィギュア」として見ようとするからこんな風に思うのかもしれません。

いっそ割り切って「そこそこリアルなスイングだ」と思えればいいのかも……?

 

ですが……これはひじょうに根本的なことなのですが……。

……これ、そもそもスイングにして大丈夫なのでしょうか……。


これを丸めて鞄に付けるということは、それ相応の衝撃や摩擦が本体に加わるものと思われます。

見たところスイングだんごむしの殻の厚さは従来のシリーズと同程度……つまり、体が小さい割には殻が分厚く、また素材も従来通りABS樹脂ですから(丸めるとそれがダンゴムシ本来の防御姿勢であるということも相まってさらに?)、衝撃などには強いと思われます。

そもそもあのカプセルマシンの中に殆ど直接ぎゅうづめにされていても壊れないという時点でかなりの耐久性です。ガシャポンのカプセルに勝るとも劣らない頑丈さなのですね。


また鎖との接続部分は殻が分厚くなっており、おそらく十分すぎるほどの強度を確保してあります。


ですがスイングにしては若干大きくて重い気もしますし、やはり摩擦の影響その他は受けてしまうのでは……大きくて引っかかりやすそうだし……。

これを細いボールチェーンだけで支えるというのは……う~ん……大丈夫………なのかな……。


………開いた状態で飾っておくほうがいいのかも……。

紛失破損その他を気にするならスイングとしての使用はあんまりしない方がいい気がします……?


……「リアルなダンゴムシフィギュアにしては高い」「スイングにしては使い勝手が不安」……って……。

……なんとも中途半端な感じになってしまったのですね……。


……でもきっとそれは裏を返せば「両方OK!」ということなのでしょう。500円という値段の高さはその「両方OK!」に対して支払うものなのかもしれません。


とりあえず、若干微妙な気もしなくもないですが、全体としてはこれはこれで良い商品だと言えると思うのですね。

 

結論としては……かわいいから……OK!

………なのですね。なんとまぁ……。

再会できた「だんごむし3」。ついにコンプリート!

以前バンダイさんの「だんごむし」シリーズの第3弾についての記事を書いたのですね。

 

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そしてこのだんごむしシリーズ第3弾……「だんごむし3」のラインナップは

 

  • 白(パール加工)
  • フチゾリネッタイコシビロダンゴムシ
  • ゼブラ


……の4種でした。

前回の記事ではこのうち「白パール」と「フチゾリ」だけをGETし、残りの黒とゼブラは手に入らなかったと書いたのですね(それ以上回すとヨドバシさんの回数制限に引っかかるため)。


そして残りは「また今度来た時に買おう」と締めくくったのでした。


……あの後あっという間に売り切れてしまい、結局この時は買うことができなかったのですが……あれからしばらく経った6月のある日、また同じヨドバシさんでだんごむし3の再販分を見つけたのですね!


……結論から言うと、おかげで全種類コンプすることができたのですね。まぁ、こう言うとちょっと違うかもしれませんが……。


なんにせよ、これは私がことし6月9日と10日、2日間にわたってこのお店に通った話なのですね。


ずいぶんと時間が経ってしまいましたし、またそれゆえにこれからだんごむし3を買おうと考えている方の参考になるかも疑わしいですが、その模様を書いてみようと思います。

 

以下、目次なのですね。

  

 

6月9日(日曜日) 再販に遭遇 黒を入手

この日私はお仕事がお休みだったのですね。

そして一日中じっとしているのもアレなんで出かけようと思ったのですね。


予報によると午後から雨が降ることになってはいましたが、この時点では問題無かったのですね。


なので、なんとなくふらっと町田のヨドバシカメラさんへ行ってみたのですね。

するとなんと……だんごむし3の再販分があったのですね!

 

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(※画像は翌日に撮影したものなので当日と色々と違っていますが……)


きつね、昔からこういうことには勘が働くのですね。

あるかな~なんて思って行ってみると、割とあったりするのですね。

思えば第1弾を手に入れた時もそうでした……。

 

さて……、見たところいつもの「お1人様2回まで」のような表示は無いのですね。

このシリーズはとても人気なので、このような表示が無いとすぐになくなってしまうのですね。


そのためヨドバシカメラの店員さんは毎回入荷する度に「お1人様2回まで」の札をマシンに貼っているようです。

私も前回その札の言いつけを守ったので、前回は白とフチゾリを手に入れた時点で潔く帰ったのですね。


でも……今回その表示が無いということは、2回以上回してもいいのか知らん……。


ですが前回はちゃんと表示されていましたし、そのおかげで私もマシンを回すことができたのですね。

つまり、私がここで2回だけにとどめておくことにより、この後ここに来るより多くの人たちが買えるようになるのですね。


……なので、今回も2回だけ回してその場を立ち去るのが礼儀だと思うのですね。多分……。


とりあえず、自販機は例の如く4つ……うち1つが既に空です。

他のも間もなく無くなりそうだったのですね。


残された中身の配分は当然マシンごとに違うので……ここは自分が欲しいものが残っていそうなマシンを回してみるのですね。


私がまだ持っていないのは「黒」と「ゼブラ」でした。


ですがゼブラは外から見た限りでは2つしか見えませんでした……おそらく本当に2つしかないのでしょう。

おまけにわりと上の方にあるので出てくる確率はかなり低そうなのですね。


……なので、ここは一先ず「黒」を狙うのですね。

出そうなところを選んで……回すのですね。

 

………がっちゃん!……思惑通り黒が出ました!

 

と、いうことはこれで私の試みは成功と言えそうです。


それに、ここでさらにまた勘が働いたのですね。

つまり、「もう1回回したとしても黒白フチゾリのいずれかがダブる」という勘なのですね。


自販機は残り3つですから、それぞれの自販機がそれぞれの色に対応しているのでしょう。


まぁ、勘も何も、そもそもゼブラが出ないということはわかっていますし、私は既にゼブラ以外の3種を持っているわけですから、この時点で他のナニが出てもドレかがダブるのは当たり前なのですが……。

……ですが!自分の勘の精度を試してみようという(?)好奇心に負けて回してしまったのですね。何やってんだか。


そして……案の定フチゾリなのですね!ダブった~!


……やはり私の勘に狂いはないのですね。ひじょうに残念です。


……いやまて!そもそもフチゾリはこの第3弾が発売された当初から私が欲しかったものではなかったか!

運よく前回それが1回目で手に入ったということにすぎません……それにこういうものは「スペア」が欲しくなるもの(?)


今回のこれでフチゾリが2つになりました……これはこれでOKなのですね!


どの道もうすでに2回回してしまったので、ゼブラは諦めてこの時はそのままその場を立ち去ったのですね。

 

……で、問題の戦利品がこちらです。

 

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フチゾリちゃんの開封と、特別仕様の「開け方説明」の解説はこの前やったので、今回は黒ちゃんだけを開封するのですね。

 

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相変らず見事なフォルムです……。

ロゴの画像と瓜二つなのですね!

これを企画・開発したバンダイの誉田恒之さんは天才に違いありません

誉田さんは元々虫が苦手でしたが、2年間の開発期間を得てダンゴムシの事を徹底的に研究し、今ではもはや既に「だんごむし博士」となってしまっているようです。

これは……原型となるオカダンゴムシとそれを開発した大いなる自然に脱帽するとともに、そこまで努力をしただんごむし博士にも敬意を表すしかないのですね。


………弟子入りしたい…………。

 


……、次、行きます。

 

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開けると裏はこんな感じです。

安定の「だんごむし新聞第3弾」が見えるのですね。

 

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はい、お約束の……前バージョンの「同じ色」との比較です。

今回は第1弾の初代黒ちゃんとの比較なのですね。

腹側の配色が大きく変わっているのがわかります。こ、これは……!


いつぞやの「メタリックだんごむし」の「黒メタル」と同じ配色なのですね!

 

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きっとこの時に培っていた色を今回の開発に活かしたのでしょう(?)

 

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もちろん背中の色も第1弾とは違うのですね。

より黒く、より「それらしい」色になっています。

 

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他の子と合わせてみたのですね。


……特に弾は考えずに選んだのですね。

とりあえず新旧の白黒とそれからフチゾリちゃんが揃えばいいかなと……。

というわけなので第1弾の白黒、それから第3弾の白黒フチゾリのセットです。


フチゾリちゃん(2匹目)は開封しないで大事にしまっておこうと思います。


……将来プレミアが付いたら新品未開封のまま売り飛ばそうなんて考えていませんよ!

ただ誰かにプレゼントしたくなった時に新品未開封の方がいいかなと思っただけです(誰に?)


それにしてもこの黒ちゃん……どうやって呼称しましょう。

同じ「黒」だと第1弾の黒との見分けがつかないのですね。なのでここは何とか別の名前で呼びたいところです。


……第3弾の白はパール加工されており、私も「白パール」と呼んでいるので……それに対応する黒は便宜上「黒パール」と呼びましょう。

ええ、まぁもちろん黒はパール加工されているわけではないのですが……あくまで便宜上ということで。

 


6月10日 再販に再開 ゼブラ入手


さて……。

無事めでたく黒パールを手に入れましたので……お次はいよいよ「ゼブラ」を残すのみとなったのですね。


……以前私は確かにゼブラを「ヘンな色」だの「正直微妙」だのと言いましたが、ここまで来てしまった以上この子をGETしないことには私の完璧主義が許してくれないのですね。

 

と、いうわけなので翌日また同じ場所に行ってみます。

 

前日の時点で既に割と「もうすぐなくなる状態」だったので、さすがにまだ残っているとは期待していなかったのですね。

ですがやはり自分の目で見て確かめてみないことには事の真相は分からないのですね。

なのでダメもとで再度再びヨドバシさんを訪れた次第です。


奇跡的にマシンそのものはまだあったのですね。

そしてそのマシンを覗いてみると……なんと、わずかですがまだあります!

昨日今日でお天気が悪い日が続きましたから、そのせいもあってお客さんが少なく、回す人もあまりいなかったのかもしれません。


ですが………かんじんのゼブラが既に売れてしまって無いのですね。

どうやらあの後私が帰った後に誰かが買っていってしまったようです……なんとまぁ。


………ここは仕方がありません、速やかに引き上げるのですね。

 

さて……普段ならここであきらめて帰るところなのですが……、ここで私の脳裏にある考えが浮かびました。

せっかく町田まで来たのですから、あそこを見ない手はありません。


……そう、この近所にあるブックオフさんなのですね!


と、いうわけなので、一応覗いてみたのですね。

そう簡単にゼブラだんごが置いてあってたまるかとも思ったのですが、いつもこのシリーズが置いてある場所を覗くと……

 

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………なんと、あるのですね。


しかも画面には収まっていませんが、隣にもう1つ……つまり、2つありました(結局買ったのはそっちの方なのですね)。


……おまけにこのタイミング……こ、これは……!!

前の日に私が帰った後に売れてしまった、あのヨドバシカメラさんの2匹のゼブラに違いありません!


しかも2匹とも揃っているとは……おそらくあの後ヨドバシさんで、既にゼブラを持っていて……つまり、次は黒か白かフチゾリを欲しがっている人がマシンを回し、運命のいたずらか嫌がらせか見事にゼブラが2匹出てしまい、結果としてダブるどころかトリプってしまったため、「ああもう!ゼブラもう持ってるよ!それよりフチゾリ!フチゾリが欲しいのに!!」などと癇癪を起こし、挙句の果てには「仕方がない、元は取れないにしてもせめて財布へのダメージを減らすためにこのゼブラたちは売ってしまおう」とその足でブックオフさんに持ち込み、そしてその結果このゼブラ2匹は今日ここに今まさに私の前に並べられるに至ったに違いない!

こ、これは……!!!


なんという運命のいたずら!なのですね!

「ゼブラダブった!」と癇癪を起こしてブックオフさんに売りに来てくれたどこの誰ともわからないその人には感謝するしかないのですね!


なんにせよ、せっかくこうして巡り合えたのですから、ここで買わない手はありません。


迷わず手に取ったのですが……ちょっと、お値段を見てびっくりなのですね。


……………1250円。


………大事なことなのでもう一度言います。


………………1250円!!!!!


こ、これは……!!!


さすがにこれはいけません、ぼったくりなのですね!


確かにゼブラちゃんは第3弾の中では希少ないわゆる「レアキャラ」ですが……、ブックオフさんでのだんごむしシリーズの値段が大体1匹500円(定価)~750円の範囲内、2匹抱き合わせなら1匹あたり475円もありうるということを考えると、これは規格外に高いのですね!!!


……ええ、まぁ……買いましたけど!

おそらくここを逃すともう手に入れるチャンスは無さそうでしたし!

あったとしても再入荷は数週間先でしょうし、きっと1回回して出るということはあまりないでしょうからおそらく3回は回す羽目になると思いますし!!


「数週間後に3回(1500円)回してダブり2匹+やっとゼブラ1匹を手に入る」か「今ここで1250円でピンポイントで1匹買う」かを天秤に掛けた挙句、私は今ここで買う方を選んでしまったのですね!!ダブリ2匹込みで数週間待ちの方がお得な感じがしましたが!


……さすがにレジのお姉さんも「こちら1250円の商品ですがよろしいですか?」と念を押して聞いてきたのですね……ええ、まぁ、これが法外な価格でおそらく普通は売れないはずだということは店員さんが一番よくわかっているのですね。

ええそれでもよろしいですよ買いますよ欲しいから!

 

…………高い買い物だったのですね。

 

こんなことをしているからきっときつねはお金を溜められないのでしょう。わざわざ完璧主義のためにこんな大金をはたくなんて!


なんだかブックオフさんにものすごく足元を見られている気がするのですね……きっときつねはブックオフさんにとっていいカモであるに違いありません。

 

……いいキツネ………?

 

………まぁいいか。

 

とりあえず問題のゼブラちゃんはこちらなのですね。

 

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あれ……。

何とはなしにパッケージの包装の仕様が他の子と違う気がします。

 

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やっぱり……。

他の子は全体的にパリパリしたビニールでピッチリ三重に包まれていますが、この子は全体をやわらかいビニールが一重に包んでいるだけなのですね。


また、他の子と違ってちゃんと殻が閉まっていないような……?

 

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やっぱり!

ビニールをはがしてみると、殻が開いていました。


これ、お尻のピンと口元の穴を合わせて閉じる仕組みになっているのですが、ピンと穴が見事に離れています。


レアキャラですからきっと何らかの都合で包装のやり方を変えているのか……それともお店の人が一度開封して検品し、再びお店でビニールで包んで閉じたのか……謎は尽きません。

でも町田のブックオフさんの場合、開封済みで持ち込まれただんごむしシリーズはそのまんま開封済みの状態で売っているので、わざわざ再包装するとは考えられません。


なのでおそらくゼブラ特有の仕様に合わせてバンダイさんがこちらの包装にしたものと思われますが……う~ん、ガチャマシンから直接出てきたゼブラを見たことがないのでわからないのですね。


なんにせよ、中身は新品のピカピカなのでこれはこれでいいのですね。

 

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………前足と触角が多少歪んでいるのですが……これはきっとただの個体差でしょう。

彼らの付属肢(触角や足)はやわらかい素材でできているので、丸まった時の状況によっては付属肢に微妙なクセが付いてしまうというのはだんごむしシリーズではよくあることなのですね。

それに触角や足の素材は形状記憶的な能力があるらしく、ゆがみは時間と共に戻っていくようなので……放っておけばたぶん真っ直ぐになるのですね。

 

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足を伸ばすとこんな感じ。

お腹側が白くてとてもきれいなのですね。

 

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安定の新聞もちゃんと付いていますので一安心です(?)

背中のゼブラ模様は白い地に黒で塗装してあるようです。

黒い部分は黒いだんごむしよりも黒いのですが……もしかしてこの塗料との相性の関係で特別なビニールで包装されていたのかもしれません。色落ち防止とか……。

ちゃんと殻が閉じていなかったのは……なんでだろう?
お店に並んでいる2匹とも閉じていなかったのですね……。

 

……あるいは閉じられないのかも?

口の穴の内側まで黒い塗装が入り込んでいるので、もしかしたらピンがうまく嵌らないのかもしれません。


……敢えて試してはみませんでしたが。


いずれにせよ、「体が塗装されている」という時点でこのゼブラは他のだんごむしたちとは一線を画しているのですね……。

動かしているうちに剥げないか知らん……。


……などと言いつつ、既に剥げを見つけてしまったのですね。

第2体節の上に針の先ほどの白い部分がありますが、ここは傷というか塗装が剥げた部分らしく、製造工程でできたもののようです。

パッと見ゴミが乗っているのかと思ったのですが取れませんでした。


少々気になりますがこれはきっと私のゼブラちゃんの個性であり、見分けるためのポイントなのですね。


こういう場合、間違っても黒いマジックで塗り直そうなどと考えてはいけないのですね。


きっと特別な包装といい剥げといい、ゼブラちゃんはデリケートなだんごむしなのでしょう。

 

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さて……これで第3弾が全員そろいました。


ゼブラちゃんのこの色……最初はどうかと思ったのですが、こうしてみるとけっこう綺麗でかわいいのですね。

ヘンな色だなんて言ってごめんなさい……。

 

バンダイさん暴走中?

とりあえず、だんごむしシリーズが絶好調のバンダイさんですが……、何だか最近とんでもないものを発表したのですね。

 

gashapon.jp


こ、これは……!!!

………ついにキーチェーンになってしまったのですね。

しかも小さいのに値段は同じって……鎖代でしょうか。


それに、だんごむしの第4弾が出るというのはまだわかるのですが……「まんまるこがね」に「かめ」って……。

……もはや悪乗りしすぎなのですね。
丸くなればなんでもいいとでも思っているのでしょうか。
これではそのうちミツオビアルマジロやタマヤスデ、はてはアグノスタス、ニレウスやファコプスが出てきたとしてももう何の不思議もないのですね。


……ええ、まぁ、欲しいですけど。

丸まる三葉虫のフィギュアは是非とも出してほしいのですね!


とりあえず……三葉虫が出るかはわかりませんが、これらのカプセルレス動物のシリーズはいろいろ気になるのですね……。


ちなみに第4弾のだんごむし……、「パール加工された青」が出るとありますね。


……なんと、白黒青がこれでリメイクされてしまったのですね。

パールの青の名前は「青パール」に違いないのですね。

 

他にもう1つレアカラーがあるとのことなのでそちらも気になりますが……なんにせよだんごむし4の発売は8月の第2週目のようです。

おそらく町田では8月4日~10日の間のどこかでリリースされるに違いありません。たぶん。

 

とりあえず……今からお金をためておくのですね。

 

国立科学博物館 大哺乳類展2見納め!と常設展示の諸々

以前おしごとの合間の隙を見つけて(?)大哺乳類展2に行ってきた、という記事を2回に分けて書いたのですね。

 

blog.kitsune-vetulicola.net

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あのあとちょうど2か月後たった日に、運よくもう一度行く機会に恵まれまして……行ってきたのですね。

もちろん前回の教訓で「常設展示に入ること」も想定していましたから、今回はそれも含めて私が現地で見聞きしたことと思ったことを書いていこうと思うのですね。


……長くなりそうなので目次を置いておきます。

 

 


大哺乳類展2

さて……、前回に同じくまずは博物館の入り口……のすぐ横にある小さな特別展の入場口から入り、チケットを買うのですね。


チケットは一般が1600円(常設展示の代金込み)です。

……この値段が当たり前かと思っていたのですが、どうやらそうでもないようなのですね。
なにやら前の方にいた大学生らしき4人組が「おれたち団体割引にならないかな?」「4人じゃ少なすぎるだろ!」みたいな会話をしていて知ったのですが、そういうものがあったのですね……。


……私には関係ありませんけど!


なんにせよ私も学生に間違えられてしまったのですね。
つい正直に一般ですと言ってしまったのですが……あのまんま学生として入場した方が安かったか知らん。

……でも表示を見る限りではこれ、大学生でも一般でも料金は変わらないのですね。


……あれ……。


じゃぁ私が間違えられた「学生」というのは高校生……?料金が同じ大学生にわざわざ「学生ですか?」だなんて聞かないと思うのですが……。


……さすがにそれはないと思うのですね


……話を元に戻して……とりあえず、入るのですね。

 

今回はせっかくなので前回使わなかった「音声ガイド」なる機能を試してみたいのですね!

ガイドの声は俳優の瀬戸康史さんが担当していることで話題になっています。

たしかフロアの下の方で音声ガイドの端末を貸し出しているのでした。


………550円。


きつね、こういうことにはケチケチしないでもうじゃんじゃんお金を使う方がいいと最近思い始めたのですね。

スタッフの方の説明によると「電話式」なのだそうで、ガイド番号を入力したのち、電話の受話器のように端末を耳に当てるとガイドが聞けるのだそうです。

よく見たら会場内にはそこかしこに「音声ガイド番号」の表示があります。前回来た時は全然気づきませんでした……。


さて、肝心の音声ガイドの内容についてはここに書くことはできませんし、哺乳類展2については前回の記事を見て頂ければいいと思うので、敢えてここには書かないことにするのですね。


なんにせよ、やはりガイドがあると色々と新しいことがわかるのですね。

牛と鹿の角の違いについてや、地球上でもっとも繁栄している哺乳類についてなど、かなりマニアックな情報を色々と教えてくれます。


また、ガイドでも言っていたのですが、瀬戸さん、コウモリが好きなのですね。

……これは案の定なのですね。


なぜなら瀬戸さんは、コウモリに噛まれると正義のヒーローに変身するのですね。


なんにせよ、入り口近くの哺乳類の立ち方と歩き方の辺りで詳しいホネの話をしている専門家っぽい人たちや、先輩と後輩らしい若い女性の二人組のマニアックな会話が聞こえてきて面白いのですね。

入り口近くで哺乳類との骨格の比較のために置かれていたオオトカゲを見て「これほど大きいともはや恐竜だよね」とか「こんなん森で遭遇したら生きた心地がしない」とか……。

やはりこういう展示は本当にいろいろな人たちが訪れるものなのですね。何をいまさらという感じがしなくもないですがそう思いました。

もしかすると展示より来ている人を観察している方が面白いのか知らん……。


………………以上です。


……哺乳類展2については前回の記事に色々と書いてしまったので……もはや特に書けることがないのですね……。


とりあえず、今日はこの後の常設展示をメインにいろいろ書いていこうと思うのですね。

 

常設展示

さて……。

常設展示には「地球館」と「日本館」、2つの建物があるのでした。

日本史もいいのですが哺乳類展を見てしまった以上頭の中は自然史モードになっているので、また前に見られなかったところがまだ残っているので、当然地球館に入ります。


各フロアはこんな感じなのですね。

 

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見たところ下から上に向かって年代順に並んでいるようです。

なのでとりあえず地下3階から上に登っていけば私の頭の中でガイアメモリの如く地球の記憶と歴史を再現できそうなのですね(?)


また地下3階は見たところ地球云々以前に宇宙のしくみについて展示しているようです。

なるほど、地球の事象を理解するために、まずは宇宙の歴史と仕組みについて学べるようになっているのですね!これは見事な構成です。

と、いうわけで……一旦地下3階まで下りて、そこから登りながら順に見ていくのですね。

 

B3F 自然のしくみを探る ~私たちの世界はどのようにできているのか~

 うん、間違いありません。

タイトルからしてここは宇宙誕生の歴史のドラマを忠実に再現した展示を行っているに違いない!


意気揚々と期待しながら入ってみたのですが、中に入るといきなりこのような表示が。

 

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に、日本の科学者……?


……どうやら科学の進歩に貢献した日本人たちのプロフィールが紹介されているようなのですが……、

なんか……予想と違う気が……。


他にも科学の基本である「測量」についてや、そもそもメートルやキログラムといった単位はどう定義されているのかなどについての展示があったのですね。

……中には「さよならキログラム原器」なるどっかで見たようなニュースに関する看板もあったのですね。

 

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………これはまぁいいか……。


う~ん、ここはどうやら「宇宙の仕組み」というよりも、「科学の基本」が展示されているようです……?

科学とはすなわち宇宙の仕組みを探求していく学問ですから、その基本が展示されているのは確かに宇宙の仕組みを展示するのと同じくらい大事なことだとは思うのですが……。


これだとまるで「化石の発掘方法の解説はあるけどかんじんの化石そのものは無い」みたいな肩すかし感が否めないのですね……。


あっでもこのフロア、奥の方にいちおう宇宙の歴史と成り立ちや、物質の仕組みについてなどの展示もありました!

 

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……あったのですが……なんとなく私にはちょっとわかりづらかったのですね……。う~ん、私の方の勉強不足かしらん。

 

………次に行きます。

 

B2F 地球環境の変動と生物の進化 ~誕生と絶滅の不思議~

ここは以前訪れたことがある場所なのですね。

先日の大哺乳類展2の記事の後半にちょろっと書きました。


この時は時間が押していたので少し覗いただけでしたが、今回はじっくり見て回ることができるのですね。

 

……それにしてもずっと気になっていたのですが、今はどうやらちょうど遠足の季節らしく、そこかしこに子供たちの団体がいるのですね……。

おまけにご丁寧に幼稚園から中学校まで全部そろっています。

私は別に子供が嫌いなわけではありませんが、ひとりでゆっくりじっくり静かに博物館を見学しようと思っている時にこのシチュエーションは少々騒がしいと思うのですね……。
せめて写真を撮ろうとしている時に被写体とカメラの間をわらわらぞろぞろ通り過ぎるのは遠慮してもらいたいのですね……。


……気を取り直して問題のフロアを見ましょう。

 

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このフロアの名物の(?)三葉虫の特大模型なのですね。ネットで何度か見たことはありましたが、実物を拝むのは前回来た時が初めてでした。

これはオレノイデス・ネワデンシスでしょうか。

三葉虫は一万種もいるので相当特徴があるものでなければ見分けるのが難しいのですね……。

なんにせよオレノイデスはカンブリア紀に生息していた三葉虫で、史上初めて眼を持った動物なのではないか……と言われているのですね。

カンブリア紀は「眼の発明」が起こった時代としても知られていますが、初めて眼を持ったのは節足動物であり、また初めて誕生した眼は複眼だったのですね。

またこのことからもわかるように、眼というものは単系統ではなく、その後どうやら同時多発的に複数の系統で独自に生み出されていったようなのですが……その辺りの話に触れると長くなるので、またの機会にするのですね。

 

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裏側もしっかり再現されています。

半分は二枝型付属肢を外すことによって甲羅のつくりがわかりやすくなっているのですね。

こういうまるで人体模型のような「半分ずつの復元」というのは古生物の世界ではよくあることのようです。

また三葉虫の仲間特有の器官であり萌えポイントでもある(?)、口元のまるい板状の構造物「ハイポストマ(口下片)」もかなり細かく作り込まれているのですね。これはマニアが見たらうなるに違いありません。

口下片とは昆虫などの他の節足動物の「上唇」に相当する部分で、いちばん前の体節(口前葉または先節などとよばれます)に付いていた付属肢が変化したものだと言われています。

一番前の体節の付属肢……というのはちょうどアノマロカリスのあの特徴的な前部付属肢にあたる部分ですね。

ここはアノマロカリスの仲間でこそあのように大きな腕になっていますが、他の節足動物ではあまり使わなかったのか小さく退化してしまっているのですね。

どのような形に退化しているかは分類によっても違いますが、少なくとも三葉虫の仲間では写真のような丸い円盤状の構造物になっているのですね(一部例外もありますが……)。

三葉虫の口はこの下に後ろを向いて付いています。

彼らには昆虫や甲殻類のようなあごは無いため、口はどうやら鋏角類のそれに同じく「タダの穴」だったようです。

この穴でロボット掃除機の如く海底を這い回りながら周囲の小さな粒子を吸い込んで食べていたのではないかと言われています。

物を噛むことができないタダの穴で食事が成り立つのかというツッコミが来そうですが、かくいう我々脊椎動物も昔は「無顎類」と呼ばれる「あごの無いタダの穴な口を持つ魚」だったわけですから、人のことは言えません。

 

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下の方に三葉虫と他の節足動物に関する解説がありました。


でもこれ……あれ。


………ちょっと……情報が古いのですね。


解説には「鋏角類と多足類」「昆虫類と甲殻類」がそれぞれグループを成し、三葉虫は「鋏角類と多足類」グループに近縁であると書かれています。

ですが現在(2010年以降?)では多足類はむしろ「昆虫類と甲殻類」に近縁であり、3つ合わせて「大顎類」と呼ばれる大きなグループを形成しているという考えが一般的です。


……つまり、「鋏角類」グループと、「昆虫と甲殻類と多足類」グループがあるのですね。


またたしかに昔は「三葉虫の触角が退化して触角を持たない鋏角類が生まれた」と言われていましたが、現在ではこの説は否定されており、鋏角類の持つ鋏角は触角が変わったものであるということがわかっています。


要するに、三葉虫と鋏角類の類縁関係はよくわからなくなってしまったのですね。


なんにせよ「鋏角類」と「大顎類(昆虫と甲殻類と多足類)」に加えて、昔は「三葉虫類」という別グループが存在していたということは間違いありません。


……本当はマルレロモルフ類だのフキシャンフィア類だの恐蟹類(アノマロカリス類)だのなんだのもっとたくさんの節足動物のグループがあったのですが、話がややこしくなりそうなのでここには書かないことにします。


とりあえず、現在残っている節足動物は「鋏角類」と「大顎類」だけなのですね。

 

お馴染み昆虫やエビ、カニ、ムカデなど、大顎類があまりに猛威を振るっているため(?)、「節足動物=左右に動くあごがある」というステレオタイプな認識が一般に広まってしまっておりますが、三葉虫や鋏角類その他の節足動物たちの名誉のため、左右に動くあごを持つのは大顎類だけだということをここで断っておくのですね。

 

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もちろん三葉虫のほかに魚なども展示されています。

このお方は古生代デボン紀に海の生態系の頂点に立っていた巨大魚、ダンクルオステウスさんなのですね。あんまうまく撮れてない……。

「板皮類」と呼ばれる現在では絶滅してしまった魚のグループに属しており、一説によればホホジロザメよりも強い最強の魚なのではないかという話もあるほど。

この板皮類、頭と胸を骨の鎧で包むというまるで空想上の怪物のようなデザインの魚ですが、体の中の骨格はサメなどと同じく軟骨でできているため、化石として残るのは殆ど鎧の部分だけなのですね。

なので後ろ半分の復元は多分に想像の余地があるのだそうです………これは妄想が膨らみそうなのですね。


それにしても節足動物もそうですが、魚の仲間も昔はたくさんのグループがいたのですね。

というより、生物というものは昔にさかのぼるほど大きなグループの数が増えていくようです。

ですがそのほとんどが現在では絶滅し、残ったグループの中だけで種分化が起きて多様化したのですね。


……系統樹に太い枝がたくさんあった昔と、わずかな太い枝だけがたくさんの細い枝を茂らせている現在。


生物多様性」のあり方が時代と共に移り変わっていくのがわかるのですね。

 

 

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これはデボン紀の次の時代である石炭紀を代表する(?)謎の生物、トゥッリモンストゥルムです。

発見した人の名前を取って「ターリーモンスター」とも呼ばれます。

学名はそのラテン語表記ですね。


アメリカ、イリノイ州の「州の化石」で、シカゴの郊外でたくさん見つかる……のだそうです。

水に住む生き物だということはわかっていますが、その分類学上の位置づけはいまだに不明です。

一時は魚の仲間ではないかという説が浮上しましたが、その翌年に発表された論文で否定されてしまったため、結局正体は謎のままなのですね。


これももしかすると現在は存在しないグループに属する動物なのかもしれません。

 

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時代が前後してしまいますが、この前化石写真を撮り損ねた例のベッツリコーラもあります。

これもまた現在では失われてしまった脊索動物のグループである「古虫類」を代表する生き物ですね。


体の前半部分は左右に鰓孔があるのに後半部分はクチクラの殻に覆われていて体節まであるというその特異なつくりのため、ターリーモンスターに同じく発見から長らく正体不明の動物とされてきました。


なぜなら、体がクチクラの外骨格で覆われていて体節があるのは節足動物の特徴ですが、それに対し彼らの鰓は体の中にあります。

ですが三葉虫を見てもわかる通り、節足動物のえらは付属肢の一部ですから体の外にあるはずですし、そもそもベッツリコーラにはかんじんの付属肢がありません。

それに体に鰓孔が開いていてその中にえらの本体があるというのは後口動物(脊索動物など。魚のえらを想像して下さい)の特徴です。


つまりこの動物は節足動物と脊索動物両方の特徴を持っている」ということになりますが、そもそもこの両動物は遠い昔、進化の初期段階に枝分かれしてから全く異なる系統となり果てた動物たちですから、その両方の特徴を持っていること自体が生物的に「あり得ない」ことなのですね。


この大きな矛盾が長年研究者たちを悩ませていたようです。


しかしその後研究が進み、2014年にオーストラリアで発見された新種から脊索が見つかったことから、現在では彼らはれっきとした脊索動物であり、クチクラに覆われた体は外骨格ではなく二次的に皮膚を高質化させたものだということがわかっています。

ホヤ類(尾索動物)に近縁の仲間だと言われてはいますが、現生のホヤが古虫類の直接の子孫であるというわけではないようです。(両者の祖先が同じというのは確実でしょうが……。)

 

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さて……奥の方ではいよいよ単弓類(哺乳類と、そのご先祖様)が登場します。

なんだかとてつもなく長い子がいたのですが……この子はクジラのご先祖様のようです。

名前をバシロサウルス・ケトイデス」というのですね。

バシロサウルスは「王トカゲ」、ケトイデスは「クジラっぽい」という意味らしいので、和名にすると「クジラオウサマトカゲ」といったところでしょうか。

発見当初は爬虫類(魚竜?)だと考えられていたため、このような恐竜ライクな名前が付いてしまったようですが、れっきとした哺乳類です。


他にも、最初魚だと思って「翼のある魚」という意味の名前を付けた動物が、あとから実は節足動物だったとわかったり、また当初は節足動物だと思って「泳ぐエビ」という名前を付けてしまった動物が、実は後になってイカやタコの仲間だということが判明したり、古生物の世界ではこういう名前のエラーがよく起こるのですね。


名前とのギャップからそのような分類の変更などの当時の背景事情が分かって面白いのもまた、この分野の魅力なのですね。


ともあれ、このエリアでは海の単弓類(哺乳類)と爬虫類とを並べて展示してあり、両者の姿が哺乳類・爬虫類という異なるグループ間であるにもかかわらず恐ろしく似ていることを示しているのですね。

時代も系統もバラバラですが、両方とも陸から海に戻った四足動物という所が共通しており、一度陸に上がった動物が再び海で暮らすようになると、否応なく似たような形……「クジラ型」になってしまう、ということのようです。


いわゆる「収斂進化」なのですね。


収斂進化はあくまで「系統が異なる動物同士の見た目や機能が同じ環境で暮らすうちに似たようなものになる」ということですから、パッと見形が似ていても、内部構造は別物だということが往々にして起こるのですね(翼竜の翼とコウモリの翼など)。

哺乳類と爬虫類、見た目は同じ「クジラ型」でも、哺乳類側の骨格はやはり哺乳類の骨格ですし、クジラ型爬虫類の骨格もやはり爬虫類の骨格です。


ちなみにバシロサウルスさんと対を成していた(本物の)爬虫類の方は、奥の方にいた大きなカメさんに気を取られてしまい写真を撮っていないのですね……なんとまぁ。

 

もちろん陸の哺乳類もいます。

 

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とても大きいです。大哺乳類展2で見たアフリカゾウよりも大きいです。

あまりにも大きかったのでカメラの視野に収まりませんでした……こんな哺乳類いてたまるか!


ちなみに「パラケラテリウム」という角の無いサイの仲間だそうです。

こちらWikipediaさんにはちゃんと全身が収まっているこの化石の写真があります。

 

ja.wikipedia.org


……どうやって撮影したのだろうか……。

他にも巨大なアルマジロの骨と甲羅なんかがあったのですね……。

昔の動物ってなんでこう大きくなりたがるのでしょうか……。


この奥にいくといよいよ人類が登場するのですが……残念ながら写真を撮っていないのですね。

う~ん……どうにも人骨は写真に収める気にはなれないのですね……。


なんにせよ……いかんせんここはひとつのフロアの中に生物誕生から現代までの歴史を詰め込んであるので……全体的な印象としては少々駆け足感が否めないのですね。

できることならそれぞれの時代ごとにひとつずつフロアを設けて展示するのがいいのかもしれませんが、きっとスペースの都合で難しいのでしょう……。

むしろ限られたスペースに全ての時代のものを綺麗に詰め込んでいるこのお片付けのレイアウトセンスには脱帽するしかないのですね。

 

B1F 地球環境の変動と生物の進化 ~恐竜の謎を探る~

さて……、いよいよみんな大好き恐竜なのですね。先ほどのフロアの続編でしょうか。

先ほどの地下2階には生物誕生から現代までの歴史が詰め込まれていましたが、その中に恐竜はありませんでした。
恐竜の時代だけは別フロアとなっているようです。


さすがみんなのスター恐竜……待遇が違います。


また他のフロアは奥行きがかなり広いのですが、どういうわけかここは割と狭いのですね。
おそらくこの奥に特別展示である大哺乳類展2の会場があるせいなのでしょう。

 

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岩にトリケラトプスが半分埋まっているのですね。


……なんだか昔ZOIDS」あたりでこのような光景を目にした気がするのですが……。

哺乳類展2の方の音とかが聞こえてこないかと耳を澄ませたのですが何にも聞こえませんでした。

 

……ここはまぁいいか……。

次に行くのですね。

 

とりあえず、この辺りでそろそろお腹が空いてきたのでレストランを探します。

どうやら1階の展示場の奥から行けるらしいのですね。

というわけで素通りするつもりで1階展示場に入るのですね。

 

1F 地球の多様な生き物たち ~みんな、関わりあって生きている~

……素通りするつもりだったのに……好奇心には逆らえず、結局いろいろ見てしまったのですね。

ここは生物多様性をテーマにしたフロアで、地球上に現在生きる様々な生き物たちの標本や剥製が展示されているのですね。

……と言いつつ前の方の入り口から入るといきなりこのようなエリアに出るのですね……。

 

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……なんだここ……。


どうやら360度スクリーンを使って地球の誕生から人類の文明の進歩までの歴史を紹介しているようです。

生物多様性だけでなく、宇宙の歴史も一緒のフロアに展示してあるのですね。


1つのフロアに少し違うテーマのものが展示されているのはこの博物館ではよくあることらしいです……。
きっと限られたスペースを有効に使うための手段なのでしょう。


それにしても真ん中の恐竜は一体……。


とりあえず、私が360度スクリーンに夢中になっていると、例の遠足(社会科見学?)の中学生らしき子供たちに写真を撮ってくれるよう頼まれたのですね。

今どき珍しく自撮りじゃないのですね……グループだったからな……。

ええまぁ、話しかけてきた女の子から受け取ったカメラはスマホだったので、その辺りは今どきだな~などと思いながら撮影に協力したのですが。


……残念ながら見たこともないOSの端末だったのですね。


つまり、カメラのインターフェイスが私の愛用するiPhoneと全く違うので……上手く撮影できたかどうかイマイチ自身が無いのですね。

ですが向こうも向こうで撮影した写真の再生に手間取り、結局できばえを確認できずに「多分大丈夫だと思います!」と言って行ってしまったのですね……本当に大丈夫だったのだろうか……。

ああいうのは念のため2枚くらい撮影するべきだと思うのですが……あれでよかったのか知らん。

と、いうより本人が確認に手間取るって……もしかして自分のスマホではなかったのだろうか。

文字が大きくて読みやすかったので……もしかしたらおじいさんおばあさんから借りてきたものだったのかもしれない……。


………などとイロイロ考え出すとキリがないのですね。


それにしてもどういうわけだかバックにしていたのがフロアの入り口の案内プレートでした……。
真ん中の恐竜とかの前で撮ったほうがキマまると思うのですが……まぁいいか。


なんにせよこういう交流があるって、なんだかいいのですね。
遠足の子供たちと一緒なのも悪くないと思いました。

 

そんなこんなで結局1階を抜け、レストランの入り口にたどり着いたわけなのですが、こういうところって案の定お値段がそこそこするのですね……。

……大哺乳類展2開催記念のステーキセットだのパンダプレートだの色々あってとてつもなく気になったのですが、お値段が殆ど2000円に届かんばかりだったので、結局注文はしませんでした。

とりあえずできるだけ安いやつを……と、オムライスをひとつだけ頼んだのですね。

 

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ええ、もちろん飲み物は水だけです。

肝心のオムライスはというと、卵の濃厚なコクとデミグラスソースとが絶妙に絡み合って、この黄色い掛布団の内側に眠るチキンライスという名の神髄の味を巧妙に引き立てているのですね。

正直ウマイの一言に尽きます。さすが高いだけのことはあります高級なのですね。

きっとこの博物館に展示されている最新鋭の科学技術の粋を集めて開発されたオムライスに違いありません。


なんにせよ店員さんがわざわざ一階の展示が見える特等席に案内してくれたのですね。

……上から見ると意外と狭い……。

 

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と、とりあえず……。

先ほど割と素通り気味に通り過ぎてしまったので、お食事が終わったらまた1階に戻ってくるのですね。


このフロアは大きく分けて3つのエリアに分かれているようです。

先ほどの宇宙と地球の歴史のエリア「地球史ナビゲーター」と、「陸上生物の多様性」エリア、そして「系統広場」なるひときわ目立つエリアが一番奥にあるのですね。

ここは丸い形をした広場で、脊索動物門、節足動物門、環形動物門など、各動物門ごとに代表的な動物の標本や剥製がぐるりと壁に展示されているのですね。

 

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あんまり上手く撮れてないなぁ……。

本当は広々としていてかなりの圧巻なのですが、いかんせん私が撮影するとどうしても手のひらに収まるサイズの写真になってしまうようです。


なんにせよ、我々の仲間である脊索動物や、エビカニ昆虫でお馴染みの節足動物はかなりの多様性を見せており、それだけで壁の殆どを占めているのですね(画像の真ん中は節足動物エリアです)。

他方であまり多様化していない鰓曳動物門や腕足動物門、ユムシ動物門の面積はとても小さいのですね(カニイカの間にあります)。


門……というのは動物を体のつくりごとに分類するいちばん大きなグループですね。
対して種というのはそれぞれの種類を表す一番小さなグループですね(厳密にはこの下にも亜種や変種があったりしますが)。

上にも書きましたが、昔は……とりあえず、古生代カンブリア紀においては、現在よりも遥かに動物種が少なかったにもかかわらず、動物門の数は遥かに多かったのですね。


……つまり、系統樹の上に細い枝が少なく、太い枝がたくさんあったのですね。


それがのちの時代に一部の門(脊索動物や節足動物など)だけが種の多様化を起こしたと言われているのですね。


……脊索動物や節足動物など、現在では「繁栄している」動物門も、カンブリア紀にはここにある腕足動物やユムシ動物のように「種の数自体は少ない」状態だったのだろうか……。

それとも腕足動物やユムシ動物は現在衰退して種の数が減っているのではなく、カンブリア紀あたりからずっと変わらない数を保っていたとか。

ですが節足動物や脊索動物がどんどん増えてきたので、相対的に種数が少ないということになってしまった、ということなのではなかろうか……。


……などと考えながら見ていたのですね。

いやはや……現在の動物の系統を見ているはずなのに、どうしても頭の中で勝手に古生代とリンクしてしまうのですね。


ともあれ、この日は遠足で来る子供たちのために……かどうかはわかりませんが、そこかしこにボランティアスタッフがいたのですね。

そしてなにやら広場の真ん中にわざわざ専用のデスクを設け、中学生らしき男の子に「ホヤは植物でしょうか動物でしょうか」などと質問しているおばさんが!

どうやらホヤの魅力を伝えるためにここにいる方らしいです。宮城県のホヤ漁業者の人か知らん。


……案の定男の子は答えに困っていたのですね。

そもそもホヤという生き物を見たことがある中学生自体どれほどいるのでしょうか……。


ここは助け船を出すべきかとも思ったのですが、ここで「はいはい!私知ってま~す!」なんてしゃしゃり出ていくのはさすがにあまりにも大人げないので、ぐっと我慢するのですね。


もちろんホヤは脊索動物ですから、門としては我々と同じグループに属していますし、当然れっきとした動物なのですね……あんな見た目で。

ホヤは現在でこそほとんどが海底などにくっついて生活するいわゆる固着生活を送っていますが、かつてベッツリコーラという泳ぎ回る近縁種がいたことを考えると、昔は泳いで暮らしていたのでしょう。


ところで、この系統広場……。

レストランの真下だったのですね。

 

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そういえばさっきの写真にも写っていました……。

天井付近を泳ぎ回る海獣とサメが美しいのですね。

 


屋上と3F


………なんだかキリがないのですね。

この日一応全部のフロアを廻ったのですが、おそらくそれを全てここに書いているとエラいことになるのですね。


なのでとりあえず3階と屋上の写真だけ置いておくのですね。

 

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3階です。

手前の方に親子で楽しめるエリアがありますが、あとはこんなのが所狭しと並んでいるだけなのですね……。

接地されている端末でそれぞれの動物についての詳しい情報を見ることができるようになっているのですが、何とはなしに大哺乳類展2と被るのですね……。

でもやっぱり大哺乳類展2の方が楽しいのですね……。

 

……次に行きましょう。

 

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屋上はハーブガーデンというのがありまして、その名の通り多種多様なハーブたちが植わっているのですね。これも展示なのでしょうか。

……この日はいいお天気でして、日差しがまぶしい上に暑く、またここまで登ってくる頃には私も疲れていたので、とても葉っぱを撮影する気にはなれなかったのですが……。

 

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また更に奥にはスカイデッキなるものがあり、ここで一休みできるようになっているようです。

写真のトラックは屋台のようですが……やっているのか知らん。

と、いうより……ここ、屋上なのですが……。


一体どうやって入って来たんだろう……。

 

とりあえず、帰るのですね

何だかいろいろと不思議な空間を旅したような気分ですが……。

ひとまず暗くなる前に出てきてしまったのですね。

科学や機械、文明の進歩に関する展示などはいちおう覗きはしましたがあんまりよく見られなかったので、ここには書かないことにするのですね。

 

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出口のところにある、例のくじらです。

前回来た時はバックに桜が咲いていたのに……2か月後の今回はもはやタダの葉っぱなのですね。

季節の移り変わりを感じます……。

 

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外の公園には例のにゃぁにゃぁがいました。

しかも今度は2匹セットです。

一体全部で何匹いるのだろうか……。

 

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………こっちを向いてくれないのですね。

猫を撮影する度に思うのですが……彼らはレンズを向けるとどういうわけかそっぽを向くのですね……。


レンズを目だと認識しているのでしょうか……。

 

博物館のお土産


さて……、旅のお土産に(?)、実はこのようなものを持ち帰ったのですね。

 

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お土産……と呼べるシロモノなのか知らん。


とりあえず大哺乳類展2と科博の地図、音声ガイドの一覧、例の記念メダルに特別展示の公式キャラクター、チー太とまっ子のマグネットなのですね。哺乳類展2特製図鑑は前回買ってしまったので今回は買いませんでした(既にありませんでしたし……)。

真ん中辺にあるカプセルは日本館にあるミュージアムショップの外にあったガチャマシンで買いました。
例の奇譚クラブさん(株式会社いきもんさん)の「ネイチャーテクニカラー」のシリーズで、どうやら深海生物のキーチェーンとマグネットのいずれかが入っているようです。


……なんだかいつもの生物フィギュアのレビューみたいになってしまうのですね。
それにガシャポンのフィギュアをお土産にするって……なんだか貧乏くさいのですね。

 

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中身は初見で気になったウロコフネタマガイのマグネットでした。欲しいのが当たってラッキー!


唯一マグネットの子のようです。


……チー太とまっ子のを合わせて、この日はマグネット祭りなのですね。


ウロコフネタマガイは今話題の熱水噴出孔の近くで最近見つかったばかりの新種の巻貝で、名前の通り体をうろこで覆われているのですが、このうろこ、なんと硫化鉄でできているのだそうです。


……本当に磁石にくっつくのですね。


また手入れを怠ると(?)案の定さびてしまうらしく、さびたウロコフネタマガイもこのシリーズで(キーチェーンとして)ラインナップされているのですね。


……さびて磁力が無くなったのでしょうか……。


それにしてもうろこで覆われた貝だなんて、どうしてもウィワクシアを連想してしまうのですが、系統的にはあまり関係が無いはず……?

 

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わーい!かわいいにゃ!

細部までばっちり再現されているのはさすが奇譚クラブさんなのですね。

裏返すとマグネットの黒いのが見える、などという残念な現象は起こり得なかったのですね。

 

特別展示の方が豪華?

さて……ウロコタマフネガイはこれくらいにして、博物館の話に戻ります。


今日いちおう全フロア制覇した常設展示(地球館)ですが……。
個人的にはなんとなく特別展の方が豪華な感じがするのですね。

普通の展示フロアより豪華……というより、もはや博物館(少なくとも地球館)全体よりも大哺乳類展2の1フロアの方が魅力的に感じるような……。


この違いは一体何なのだろうか。


これはきつねの独断と偏見ですが、おそらく哺乳類展2は全体として1つのコンセプトにしたがってまとまっており、またそれら全てが一本道の順路の上に配置されていますから、順路通りに進むことにより順番に解説が見られたり聞けたりして、「順を追ってしっかりと理解できる」のですね。

また、「哺乳類の移動運動を軸とする生存戦略」という1つのテーマを丸まる1つのフロアを割いて解説しているため、1つのことを深くとことん突き詰めていく「密度の濃厚な感じ」がするのだと思われます。

対して常設展示は一応各フロアごとにテーマが決まってはいますが、そのテーマは「生命誕生から現代までの生物」や「恐竜」、「現代の生き物たちの多様性」など、結構大雑把なのですね。

そのためいろいろなものが展示されていてバラエティに富んだものが見られますが、その一方で、それぞれの展示物に対しては浅くてまとまりがなく、全体としてなんとなく「スカスカしている」感じがするのではないでしょうか。

また一応順路らしきものはありますが、割と自由に行き来することが出来てしまうので、ドレを先に見るかは来館者にゆだねられてしまい、見る順番によってはトンデモなく支離滅裂になってしまうのですね。


見終わった後も、この見学で自分が一体ナニを学んだのか、いまいちわからないのですね。


もちろん科学博物館ですから常設展示には色々なものを多岐にわたって展示しなければならないのでしょう。
なのでこの違いは仕方のないものだとは思うのですが……う~ん………。


広く、浅くの常設展示と、狭く、深くの特別展示……。


きつねとしてはやっぱり狭く、深くの方が充実している気がするのですね……。
薄い味のものをたくさん食べるより、濃い味のものを少し食べる方が味がわかるということなのかもしれません。

ただ、わいわいとにぎやかな特別展示と違って、静かで厳かな雰囲気が楽しめるのは常設展示の方ですし、休日はのんびりと静かに博物を見物したいと考えている方にとってはそちらの方が望ましいのかもしれません。

テーマが大雑把であるというのも、裏を返せばその中からさらに自分で細かいテーマを見つけ、その視点で館内を見ることで色々なことがわかる、ということなのでしょう。


与えられたテーマをそのまま見る特別展示と、自分でテーマを見つけて見る常設展示……?


……もしかすると博物館を見る側の我々の姿勢が問われているのかも……?


なんにせよ、常設展示と特別展示との間の違いが浮き彫りになった一日でした。
剥製や骨格標本という同じようなものを展示していても、展示の仕方次第でこうも雰囲気が変わってしまうとは……博物館とはなんとも奥が深いものなのですね。

両方見て比べることができたのは本当に幸いでした。


でも大哺乳類展2……。

……………明日には終わってしまうのですね。


来月7月からはいよいよ夏休みの定番(?)みんな大好きあの生き物を特集した特別展示……「恐竜博2019」が開催されるのですね。

今回はNHKさんの「ダーウィンが来た!」でおなじみの「むかわ竜」も来るのですね。

またあの海洋堂さんが制作した恐竜フィギュア付きの特別前売り券が早くも話題になっているようです。

1枚なんと5000円!!!特製フィギュア5個+特製パッケージが付いてきます。こ、これはすごい……。


……少々無理をしてでも買おうか知らん。


きつね、恐竜博は2005年の「恐竜から鳥への進化」以降、諸々の事情で行けていないのです……。

ことしの夏こそはまた行きたいのですね!

恐竜だけが古生物じゃない!恐竜時代の「その前」を描いた「古生物たちの不思議な世界」が面白い!

前回は「ゴジラ」という万人にとっての「お馴染みの映画」について書きましたが……今回は私の好きな分野のとある本について書こうと思います。


……要するに、「読書感想文」なのですね。


きつね、小さいころからこれが苦手でして……上手く書けるかひじょうに自信が無いのですが、とりあえず書いてみるのですね。

 

さて、問題の本ですが……こちらなのですね。

 

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はい出ました、古生物です。

裏表紙はこちら。

 

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いきなりマニアックな香りがしてきたと思うのですが、以前こちらの別の本を読んでからというものこの本がどうにも気になっていたのですね。

 

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こちらは新聞の広告に載っていて、気になったので買ってしまったものなのですね。

名前の通り古生物たちが「お馴染みの日用品と一緒に」置かれており、サイズが一目でわかるようになっているのですね。

 

最近恐竜を扱った続編が出たようですが、こちらの本についての記事はまた別の機会に書くことにして……。


……なんでこの本を見て「古生物たちのふしぎな世界」が気になったのかというと……2つとも作者が同じなのですね。

書いたのは土屋健さんというサイエンスライターの方で、この2冊以外にも古生物の本をいろいろ書いておられる、そっちの世界ではかなり有名な方のようです。

 

古生代の「歴史書

さて……、感想うんぬん以前に、そもそもこの本がどんな本なのかわからないことにはお話にならないと思うので、まずは本の内容をざっとかいつまんで説明するのですね。


「リアルサイズ古生物図鑑」はその名の通り図鑑であり、またこのイメージがあったので「古生物たちの~」も最初は単なる図鑑かと思っていたのですね。

ですが実際この本はただの図鑑ではなく、本全体を通じて古生代という時代にスポットを当て、その始まりから終わりまでの地球環境や生態系の変化を、そこに生きた動物たちを通じて解説するという、言ってしまえば「地球の歴史書」になっているのですね。


つまり、我らが日本史の中の戦国時代に織田信長だの豊臣秀吉だの数々の登場人物が出てくるように、地球の歴史の中の古生代という時代に登場人物としていろいろ出てくるのが、この時代の古生物たちというわけです。

 

……さて、私は今、何の気なしに古生代という言葉を使いましたが、そもそもこの用語がマニアックなのですね。

つまり、あまりなじみのない方にとってはいささかわかりづらいと思うので、ここでざっと説明するのですね。


地球が誕生してから今の今まで、およそ46億年の時間が経っていると言われていますが、この長いなが~い歴史の中で、「地層」として当時の記録が残っている時代のことを地質時代と呼ぶのですね。

そしてこの地層に含まれている生物などの痕跡……「化石」を元に、学者さんたちは当時の地球の様子を探っていくのですね。


……つまり、古文書を読むことによって日本史を紐解けるように、地球史においては「地層」を調べることによって過去の出来事を理解することができるのですね。


さて……、日本史に登場するそれぞれの時代に「江戸時代」だの「安土桃山時代」だのという名前がついているように、地球史に登場するそれぞれの地質時代にも名前がついているのですね。


地質時代は大きい方から順に「累代」「代」「紀」「世」という階層で分類されていきますが、生き物たちが現在の地球のような形で多様化した時代の「代」は古い方から順に

 


の3つに分けることができます。

新生代は今の私たちが生きている時代で、中生代はいわゆる「恐竜時代」。

そしてその前にある古生代が、この本で取り扱われている時代なのですね。


この本ではこの古生代にスポットを当て、その初めから終わりまでの変遷を、それぞれの時代に生きた生き物たちを通じて解説しているのですね。


それはつまり、「みんな大好き恐竜時代」の手前で本が終わってしまうということです。

恐竜好きな人たちは少々物足りなく感じるかもしれませんが、本の帯にもある通り「恐竜だけが古生物じゃない!」というスローガンのもとに、恐竜以前の歴史と生き物たちについて熱く語っていくのがこの本の趣旨なので(?)、この構成は的を射ているのですね。


また、上で「代」の下には「紀」という時代区分があると書きましたが、古生代の中身も当然いくつかの「紀」に分かれるのですね。

それは古いものから順に

 


……の6つなのですね。


カンブリア紀以前の時代は「先カンブリア時代」と呼ばれ、生き物たちはそれほど多様化してはいませんでした。


………少なくとも化石記録としては残っていない、ということです。


それがカンブリア紀になり、生き物たちが一気に多様化し、現在生きている全ての生き物たちの体のつくりが出そろったのですね(厳密にはおそらく前から多様だったものが体が硬くなるなどしてようやっと化石として残るようになった。ちなみにこの変化を「カンブリア爆発」と言ったりするのですね)。


この本では、先カンブリア時代最後の時代であるエディアカラ紀に始まり、古生代最初の時代であるカンブリア紀から最後の時代であるペルム紀二畳紀)まで、各々の時代に各章を割り当てながら、順番通りにそれぞれの時代と環境の変遷、当時の生き物たちを……ついでに我々の系統である脊索動物がどうなっているのかを……解説しているのですね。


まさに古生代の歴史書です。

 


わかりやすい古生代年表

さて……問題の感想文なのですね。


一言で結論を言ってしまうと……私としては非常に大満足なのですね。


まず、古生代」という目の付け所が素晴らしいのですね。


カンブリア紀には現在の全ての動物の門(≒「背骨がある」だの「貝殻+軟体でできている」だの「関節の付いた足がある」だの、体のつくりの基本コンセプト)ができあがったと言われています(それどころか当時はもっと多くの、今では無くなってしまった「門」があったと言われています)。

なので、カンブリア紀に始まりペルム紀に終わるまで、古生代を丸ごと取り扱うということは、それだけで現在の生き物たちの「はじまり」を探ることになるのですね。


……つまり、単に昔の生き物の姿を垣間見るというだけでなく、現在の動物を知るという意味でも、この時代を取り扱うことは非常に大きな意味があるのですね。


その後の中生代(恐竜時代)もそれはそれで現在の生き物たち(鳥類など)の「はじまり」を知る手掛かりにはなりますが、本にも書かれている通り、中生代に生きている動物たちは既に「現代型」の動物であり、言ってしまえば「今生きている動物とあんまり大して変わらない」のですね。

……恐竜が今の動物と「大して変わらない」のかよとツッコミが来そうですが、古生代に生息していた妙ちくりんな生き物たちに比べれば、恐竜はまだまだ「今風」の動物なのですね。


つまり、中生代は動物全体の歴史から比べると「物語の中盤」であり、しかも大分「現在地点に近い位置」であるということです。


どんなにおもしろい物語でも、途中から読み始めてしまってはお話の内容はつかめませんし、それでは物語そのものの魅力をちゃんと理解することはできません。


同じように生き物たちの進化の歴史や、今現在どうしてそのような姿をしているのかといったようなことも、そのはじまりであるカンブリア紀(欲を言うのならばそのさらに前の時代であるエディアカラ紀)から知ることによって、初めて本当の意味で理解することができるのですね。


今まで私は古生物たちを解説した図鑑はいくつか持っていましたが、このように年代ごとに当時の時代背景を中心にして生き物たちを紹介してくれる本は初めて見たのですね。


まるで本全体が1つの大きな年表のようです。


これは私にとって記念すべき「地球生物史入門年表第一号」となってくれたのですね。


また冒頭にそれぞれの時代を順番に並べた年表があり、またそれぞれの章が各時代に対応しているのも非常にわかりやすい構成だと思います。


まさに初めから終わりに向かって順番通りに地球の生物の歴史という壮大な物語を書き記してあるのですね。


そしてそこに登場するそれぞれの登場人物たち(もちろん生き物たちのこと)の何と魅力的なことか……。


わざわざその時代を代表する「THE その時代」的な生き物たちを選んで登場させているようで、ここに作者のこだわりが感じられるのですね。

きっとこの本で初めて古生物の世界に触れる人たちは、彼らのその奇抜かつ魅力的な姿を前にメロメロになり、古生物ワールドにどっぷりと引きずり込まれて「古生物オタク」になってしまうに違いありません。

 

………作者の思惑通り………。

 

もちろん、単に文章のみの解説だけにとどまらず、殆ど全ての生き物たちが色付きの美しいイラストとして登場しているのですね。中には化石の写真だけのものもありますが。


この色付きのイラスト……難しい言葉で言うなら「復元図」にもまた秘密があります。


古生物の復元図というものはどうにも描く人の主観が混入してしまうため、同じ生き物でも復元する人によって大きく違っていたりすることがあるのですが、この本に登場する各生き物たちのビジュアルはのちに(2018年つまり去年に)発売されることになった「リアルサイズ古生物図鑑」のそれとおおむね一致しています。


……つまり、2冊そろえてそれぞれの生き物たちを見比べる時に、姿形が統一されているので迷わないのですね。


たとえばこの本でイノストランケヴィアという動物の絵を見て、「これ、リアルサイズだとどうだったんだっけ?」となった時に「リアルサイズ古生物図鑑」を開けばすぐに「ああ、これか!」と見つけることができるのですね!


また、当然ですがイメージが崩れません。


つまり、ある図鑑である古生物の復元図を見て「何このコ可愛い~!」なんて気に入って、それから別の図鑑を見た時にだいぶイメージの違う復元図で載っていたりすると、そのあまりのギャップに「ナニコレこのコじゃない……」などと幻滅してしまうことがわりとよくあるのですね。


ですが、この土屋健さんのシリーズは(私は今のところこの2冊しか知りませんが)、生き物のビジュアルが殆ど統一されているため、そのような「イメージ崩れ」が起きないのですね!作者が同じなんだから当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが。


なんにせよ……こ、これは……、


古生物ファンにとっては大変うれしいのですね!

 

もちろん絵だけではありません。文章もかなり工夫されています。


というのも、地球史や古生物学などというとなんとなく小難しい学問チックな「である」調のいかにも「門外漢は手を出すなかれ」と文章そのものが主張しているような文体になってしまいそうな気がするのですが、この本はそんなことは全然なく、むしろ初めての人でも肩の力を抜いて読むことができるのですね。


これは本そのものが「普通の人にも古生物の魅力を解りやすく届けたい(超訳)」みたいな趣旨で書かれているので当然かもしれません。


難しいものを難しい専門用語でそのまま伝えるだけでは、本当の意味で「説明している」とは言えません。

難しい用語をわかりやすい言葉に置き換えてこそ、初めてちゃんと説明したことになりますし、またそれができるのはその用語を正しく理解している人だけなのですね。

「わかりやすい文体」というのはこのようなわかりづらい領域を扱う書籍にとっては無くてはならない条件だと思いますし、この本は見事にそれを満たしているのですね。


……これは小学生でも読めます。


私は恐竜をはじめとする古い生き物(もちろん現在の生き物たちも)は昔から好きでしたが、当時の私は子供が気軽に読めるような本に残念ながらあまり出会えなかったのですね。


ですがこの本はまさに当時の私が読みたかった類の本であり、子供のころの私が見たら熱心に熟読して夜寝る時も一緒に寝たに違いないのですね。


こ、この本を……小さい頃の私に見せてあげたかった……。


ええ、まあ、この本の出版は2017年なので……とうてい時代が合いませんが……。

 


古虫類もでてくると……

さて……散々褒めちぎってしまったのですね。

もはや私の独断と偏見に満ち溢れたこの文章を感想と呼んでいいのか知らん。


ですが……やはりどんなに素晴らしい本であっても、欲を言うなら……みたいなところは多少なりともあるのですね。


個人的に1つ気になったのは……


………ベッツリコーラが出てこないのですね。


この本のカンブリア紀の章では、マーレラや三葉虫類、ヤウニクなどのメガキエーラ類、ご存知アノマロカリスやオパビニアなどの恐蟹類にカンブリア紀の名物ハルキゲニア、また知られている限り最古の魚であるミロクンミンギアやピカイアなどの脊索動物まで、さまざまな魅力的な動物が登場します。

……ですが、我々の系統である脊索動物はともかく、そのほかの動物は葉足動物・節足動物が中心となっており、どういうわけかベッツリコーラやシダズーン、スケーメラをはじめとする「古虫動物」の類が出てこないのですね。


………彼らが出てくるかどうかは私にとってはとてつもなく重要なことです。


なぜならベッツリコーラが出てこない解説なんて、カンブリア紀の大事な所の半分をすっ飛ばしてしまっているようなものなのですね(※あくまできつねの感想です)。


大体そもそも最近の研究で……より正確に言うならば2014年にオーストラリアのカンガルー島で同じく古虫類であるネソネクトリスの化石が発見され、またその体の中から保存状態の良い「脊索」が見つかってからというもの、長年正体不明とされていたベッツリコーラをはじめとする古虫動物は実は立派な「脊索動物」だったということが判明しているはずです。

同じ脊索動物としてミロクンミンギアやピカイアを取り扱っているのに、ベッツリコーラが出てこないとは一体どういうことなのでしょう。


それに、その姿を初めて見た人たちはほぼ確実に思考停止を引き起こすであろう、古虫類たちの見た目のインパクトの強さはまさに「THE カンブリアン」……彼らを語らずしてカンブリア紀を語ることなどとうていできますまい(※くどいようですが、あくまで個人の感想です)。


そもそも生き物たちが試行錯誤を繰り返していたかのように「奇抜な姿をしていた」というのはカンブリア紀の大きな特徴ですが、この章でたくさん登場する生き物たちの殆どは「割とふつう」なのですね。

ええもちろん、ヤウニクやマーレラは現在の節足動物と比べると確かに奇妙ですが、古虫類に比べたら「割とふつう」です。


またアノマロカリスやオパビニアはともかくとして、当時「大いなる謎」とされていたハルキゲニアは最近の研究でやはり「割とふつうの生き物だった」ことが判明しているのですね。

当時は「THE カンブリアン」の代表格であったハルキゲニアが「ふつう」となり倒れた今(?)「普通じゃない」全盛期の彼の座を守れるのはもはやベッツリコーラしかいないのですね。

毎度おなじみ三葉虫に至っては―――――!!!(※しつこいようですが、あくまで個人の感想なのですね)

 

ですが……載らなかった理由はなんとなくわかります。


なぜなら……ベッツリコーラには眼が無いのですね。


カンブリア紀において生物の進化を爆発的に加速させた要因、それは「眼の誕生」だったのですね。


つまり、生き物たちが眼を持ったことにより各々の軍拡競争に拍車がかかり、そのことが進化を促し、化石に残るような硬い組織を持った動物に急速に変化していった……というのが最近のカンブリア爆発に関する通説のようです。


この本でもその「眼」の多様化という視点からカンブリア紀を解説しているわけなのですが……残念ながら眼を持たないベッツリコーラは、眼や視覚効果に関する進化を中心としたこの章の解説からは漏れてしまったのでしょう……。


……などと言ってしまえば「ピカイアだって眼が無いじゃないか!」という話になりそうですが、おそらく彼は我々脊椎動物の系統に繋がる「最古の魚の仲間」として特別に紹介されたに違いありません。


同じ脊索動物でもベッツリコーラは魚ではなくどちらかというとホヤに近い系統であるため、この「特別扱い」からも漏れてしまったのでしょう。


個人的にはひじょうに残念なのですが、仕方ありません。

あのシュールなフォルムを、この本の美しいイラストと素晴らしくわかりやすい解説付きで多くの人たちに見てもらいたかったのですが……。


……なんだか話がまとまらないのですね……。


と、いうよりそもそも私は読書感想文が苦手だったはずなのに、ここまでイロイロ余計なことが書けてしまうとは一体どういうことでしょう。

 

とりあえず、これ以上続けると色々と余計なことを書いてしまいかねないので、この辺りで終わりにしましょう。


ともあれこの「古生物たちのふしぎな世界」、とてもわかりやすくて面白い本です。

時代の新旧に関わらず生き物に興味のある人にはぜひ手に取ってみてほしいのですね!

ハリウッドの「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観てきたよ!

前回の更新から大分時間が空いてしまったのですね。

どうにも最近おしごとが忙しくて時間が無くなる&私の体力が無くなるで、なかなか更新ができないのですね……。


などと言いつつ先日お休みの日にネタ集めも兼ねて(?)、今話題の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を見てきたのですね。


……一応こちら公式サイトのリンクです。

 

godzilla-movie.jp


さて……はい、もちろんパンフレットも買いました。

 

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裏はこんな感じ……

 

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パンフレットは通常版と特別版の2種類があり、特別版の方が当然高かったのですが、売店の店員さんに勧められるがまま(?)、特別版の方を買ってしまったのですね。


……通常版も結構なお値段で、私の予想していた通常版と実際の通常版との値段の差が、特別版と通常版との値段の差を上回ってしまっていたのですね。


……と、いうわけなので、「今更どっちを買っても同じ」となってしまったのですね。

 

それにしてもこれ……、なんとわざわざテープで封がしてあります。

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いかにも「プレミアム」といった感じなのですね……。


……これは大事に扱わねば……。


なんにせよ、今日の記事の本題はパンフレットの感想ではありませんので、パンフレットの話はこの辺にしておきましょう。


今日はネタバレにならない程度にこの映画の感想を述べてみようと思うのですね。


………きつね、なるべくネタバレにならないように注意するつもりではありますが、それでもついうっかり「それ知りたくなかった!」「ちょ……そういうこと言わんといて!」的な情報をばらしてしまうかもしれないのですね。


なので、まだ映画を観ていない人はくれぐれもご注意いただけますと幸いなのですね……。

もしちょっとでも「あ、まずいかな」とお思いの方はこの時点で回れ右してお引き取り下さい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いいですか……?


みなさん、本当に始めますよ!いいですね!?

 


……では、いざ……。

 

映画のストーリー概要

まず、感想の前に物語のあらましを説明しないことにはお話にならないと思うので、最初にそれを説明します。ほら、いきなりネタバレが来そうな予感がしてきました。


大変わかりやすいことに、物語は現実の時間とリンクしているのですね。


つまり、前回2014年にゴジラが人類の前に始めて姿を現しましたし、映画が公開されたのも2014年でしたが、今回の映画はその5年後から物語が始まるのですね。


2014年の映画ではゴジラとムートーという2種類の巨大生物(怪獣)が登場しましたが、その後コングが発見され、さらにその後世界中で怪獣たちが相次いで発見されたということになっているようです。

そして怪獣たちは怪獣を研究する研究機関である「モナーク」という組織がとりあえずは管理しているのですね。


……コングとモナーク……。

これは2017年に公開されたキングコング 髑髏島の巨神」にも登場したのですね。

世界観がこの映画とリンクしているようです。


……と、いうより、ゴジラとコング両方合わせて既に「モンスターバース」シリーズというレジェンダリー・エンターテインメントさん(と東宝さん)の怪獣映画のシリーズとなっているようです。

つまり、この「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は「モンスターバース」シリーズとしては2作目ではなくて3作目だったのですね……。


……なんにせよ、ゴジラもコングも、既に同じ世界観を共有する怪獣となってしまっているのですね。

おまけに2020年には「キングコング対ゴジラ」の向こう版もやるそうですから、その伏線も兼ねていたのでしょう。コングはやたらと名前が強調されて登場していたのですね。


なんにせよ、映画においては世界中で見つかった怪獣たちは眠った状態であり、主人公たちや毎度おなじみ渡辺謙さん演じる芹沢博士が所属するモナークによって管理されているのですね。


怪獣たちと共存していこうと考えるモナークですが、ある日「環境テロリスト」達の襲撃を受けてしまいます。

それによってそれまで世界中で眠っていた怪獣たちが目覚め、暴れはじめます。そして世界は大混乱に陥ってしまうのですね。


……なんだかこの辺日本のゴジラの9作目である怪獣総進撃」に似ていますね。オマージュでしょうか。


なんにせよテトリスト達曰く、人類の勢力が広がりすぎた結果、世界のパワーバランスが崩れてしまい、地球環境が悪化の一途をたどっており、このままでは地球そのものが滅びてしまうのだそうです。

それを防ぐためには人類の勢力を調整する必要があり、そのためには生態系の頂点に立つ地球の守護者である怪獣たちを解き放つしかない、というのですね。

これによって人類側には大きな損害が出ますが、絶滅することはなく、怪獣や自然と共存していけるようになる、のだそうです。(超訳


……テロリスト……なんだかものすごくまともなことを言っている気がするのですが……。


ですがさすがに怪獣を暴れさせるのはやりすぎなので、モナーク側は全力で止めようとするのですね。


ですが、ここで一つ、テロリストたちにとっても誤算が生じます。

最初に起こした「モンスター・ゼロ」……キングギドラが暴走し、なんと他の怪獣たちを操り進撃を開始してしまいます。

他の怪獣たちは全て地球で生まれた地球怪獣たちですが、ギドラだけは宇宙からやってきた「外来種」なのですね。


……見た目的にはギドラよりもムートーの方がよっぽど宇宙的であり外来種っぽいと突っ込みたくなるのですが、ムートーは見かけによらず立派な地球怪獣ということになっているようなのでこの際この辺の議論は置いておきましょう。


なんにせよギドラは地球を自分が住みやすい環境に作り替えるために、地球の怪獣たちを従え侵略を始めたのですね。

テラフォーミング!なのですね。


地球を救うために怪獣を放ったのに、このままでは地球はギドラのものになってしまいます。

テロリスト側は「こうなってしまった以上これはこれで仕方がない」と受け入れますが、そもそも怪獣を解放したくなかったモナーク側は見過ごすわけにはいきません。


唯一ギドラの言いなりにならないのは地球怪獣の王であり、最大のライバルである怪獣王ゴジラと、怪獣女王モスラだけ。

モナークは彼らと共にギドラと戦う決意をするのですね。


ギドラを倒せば、他の怪獣は止まる!


かくしてここにゴジラ×モスラ×人類VSギドラ×怪獣軍団の戦いの火蓋が切られるのですね。


まさに2019年版「怪獣総進撃」なのですね!


結局最後はギドラが悪い?

さて……ざっと映画のストーリーを述べましたが……ここで率直な感想なのですね。

これはあくまでも私から見た感想であり……他の人たちの見解と必ずしも一致するわけではない、ということをまず初めに断っておかなければなりません。


とりあえず、本編随所で毎度おなじみの「怪獣プロレス」が見られるのは古くからのゴジラファン(とりあえず私)にとっては嬉しいのですね。

また、日本の怪獣プロレスが怪獣の視点から描写されているのに対し、本作では(というよりハリウッド版では全部?)殆どが人間の視点から描写されているのですね。


つまり、日本のゴジラシリーズでは基本的に「怪獣どうしが戦うのを遠くから眺めているだけ」のような比較的穏やかな描写がされていますが、本作では至近距離からの描写が多く、「頭上でゴジラとギドラが取っ組み合う」「ヘリコプターのすぐ脇でラドンとギドラが取っ組み合う」みたいな描写が随所でされています。(もちろん人間の視点から描写されています。)


早い話が、迫力が桁外れなのですね。


また物語の鍵を握る機械を持った人を、その機械を破壊しようとするギドラがしつこく追い回すなど、「怪獣が個人に向かっていく」描写も割とそこかしこで見られるのですね。

これは東宝怪獣映画ではあまり見られないもので、どちらかというと「進撃の巨人」的な描写だと思うのですが、このおかげで怪獣映画であるにもかかわらずパニック映画的なスリルを感じるのですね。


また、かの有名な伊福部昭さんの作曲した幾つもの「ゴジラ楽曲」のアレンジBGMが色んな箇所で使われていたり、ギドラが最初「モンスター・ゼロ」と呼ばれていたり、対怪獣兵器として「オキシジェン・デストロイヤー」弾頭搭載ミサイルが登場したり、ラドンが火山から出てきたりと、東宝ゴジラシリーズへのオマージュが至る所にちりばめられており、ファンなら思わずニヤニヤしてしまうでしょう。私はニヤニヤが止まりませんでした。

それにゴジラやギドラを中心に据えつつも、他に無数の怪獣たちが出てきて世界中で暴れ回るという「怪獣総進撃」をほうふつとさせる展開もデラックスな感じがして個人的には面白いと思うのですね。

中心となっているのがゴジラモスララドン、ギドラなので、どちらかというと三大怪獣 地球最大の決戦のようにゴジラモスララドンが協力してギドラと戦うのかと思っていたのですが、蓋を開けてみるとラドンはギドラに味方しているので、ここはちょっと驚いたのですが、おそらく米国らしいフェアプレーの精神を尊重したものと思われます(?)。


……つまり、「3対1」ではなくて「2対2」にしたかったのですね。多分。


まぁ、ギドラを「1匹」と数えるか「3匹組み」と数えるかによっても状況は違ってくると思うのですが……。


なんにせよ最終的にはゴジラがギドラをやっつけて怪獣たちの暴走は止まるわけなのですが……この辺でなんとなく疑問に思うのですね。

なぜなら、暴れるのをやめた怪獣たちはそのまま元いた場所に帰ってしまい、また眠り始めるのですね……あれ!?


……人類の勢力を調整するのが怪獣たちの役割ではなかったのか!?

と、いうより、この問題ドコいった!?


……この辺明確な描写はされていませんでしたが、ラストの登場人物たちの口ぶりからすると、


今のところ「ゴジラは人類の味方」である……つまり、人類の勢力を調整する必要は特にないと判断している。

そしてギドラが倒れた今他の怪獣たちはゴジラの軍門に下り、またそのゴジラが「オマエら何もしないでとっとと帰って寝ろ」と言った……のかは知りませんが、ゴジラが人類の味方であり、何もしない以上、他の怪獣たちも特に何もせずに帰っていった。


………などと解釈するのが妥当なのでしょう。


つまり、テロリストたちが言っていた「地球環境を守るために怪獣を解き放って人口を削減する必要がある」というのは今のところは「単なる杞憂に終わってしまった」ようで、当の怪獣たち(少なくともゴジラ)は「その必要はない」と判断したようです。


ゴジラの敵にはなりたくないよね」……って、なんだか「ガメラ2 レギオン襲来」のラストを思わせる展開なのですね……。


では彼は……ゴジラは一体何のために戦っていたのか……。


「ギドラの支配から地球を守るため」………これに尽きます。


…………あれ……………。


…………結局「悪いのは全部ギドラ」!!


………一体何なのでしょう……この妙な後味は。


まるで「怪獣総進撃」で最後キラアク星人のコントロールを絶たれて我に返った地球怪獣たちが、キラアク星人の手下だったギドラを(彼も単に操られていただけで、本心から地球を攻撃しようと考えていたわけではないはずなのですが)全員で寄ってたかってボコボコにしてしまったという「フェアプレーの精神の欠片もないラスト」を見た時のようです。

そもそも悪いのはギドラを操っていたキラアク星人であり、キラアク星人から解放してあげればギドラは何もしないで何処かへ飛び去っていたと思うのですが、なんだかここで「全部すべてオマエが悪い!」ということにされてしまったのですね。


……ギドラさんがかわいそうなのですね。


今回の映画はこれとまったく同じ展開を踏襲しているように思えます…………ん!?


………まさか、これもオマージュなんじゃ……?


……レジェンダリー・エンターテインメントさん、そんなところまで真似しなくていいのですね!


それに、そもそもギドラが地球怪獣たちを操れたという設定も疑問が残るのですね。

地球怪獣たちもどうやらギドラが外来種であるということを知っていたようですが、一体何が悲しくて「よそ者」の言いなりにならなければならないのでしょう。


……一体ナニを吹き込まれたのか……。

札束で頬を叩かれでもしたのでしょうか。


そして最後にギドラを倒したゴジラが戻ってくると、やっぱりアンタが一番とばかりにそそくさとゴジラの元に集う怪獣たち。


……なんと恐るべき手の平返し!

 

まるで今まで散々自由気ままにふるまっておきながら、ヴォルデモート卿の復活に伴いさっさと彼の支配下に戻ってきたデスイーター達のようなのですね。


……この人たちに地球を任せておいて本当に大丈夫なのか知らん。


いや任せるも何も、物語が始まるまではゴジラとムートー以外の怪獣たちは仕事をせずに単に寝ていただけなわけなのですが、そもそも彼らはどうしてずっと眠っていたのでしょうか……。

地上を人類が闊歩し始め、新しい「生態系の頂点」が誕生したことで自分たちの役目が終わったと察し、全てを人類にゆだねて眠りについたとでもいうのでしょうか。


……謎は尽きません。


それに、「ギドラだけを倒せばOK」という終わり方も何とはなしにシンプル過ぎるというか、短絡的というか……。

こういった生態系だの生物どうしの共存だのが絡んでいる問題というのはもっと複雑で熟考が必要なものであり、単純に「外来種を駆除すれば良い」というものではないのではないでしょうか……。


そしてやっぱり、故郷の星に帰ることもできず、ここで生きていくしかないと決心した矢先、どういうわけか全ての責任を押し付けられてしまったギドラさんがかわいそうなのですね。


ま、まさか……これは昨今における侵略的外来種をめぐる問題を投げかけているのではなかろうか……。


いやでももともと外来種うんぬん以前に人間が好き勝手やってきたのがまずかったという話だったような気が……。

 

それがいつの間にか外来種問題にすり替えられてしまっているのですね。


なんにせよあくまで個人的な感想ですが、ストーリー的には割と一貫性が微妙で詰めが甘い感じが否めないのですね……。


怪獣たちは文句なしにかっこいい

さて……物語についての感想は以上にしておきましょう。

古くからのゴジラファンとしてはもう一つ気になることがあるのですね。


……それはズバリ怪獣たちの造形なのですね。


前作のゴジラ(2014年)の時点では巨大な体と自重をしっかりと支えられそうな「少し太めのゴジラが話題となり、またこの体型はその後のアニメ版のゴジラにも踏襲された(?)わけなのですが、他の怪獣たちはどうなっていたのでしょうか。

……ポスターを見るとわかると思うのですが、ラドンやギドラは従来の造形を尊重し、イメージを損なわない程度に適度に弄ってあり、ですがそれに伴いかっこよくなっているのですね。

 

凄い……まるで進化だ。

 

ギドラが山の上で翼を広げて雄たけびを上げるシーンがあるのですが、これはもう滅茶苦茶かっこよくて鳥肌モノなのですね。


ついついバンダイさんが出している怪獣フィギュアのシリーズ「S.H.MonsterArts」のギドラさんが欲しくなってしまうのですね。

tamashii.jp


………高いけど…………。


よりにもよって……シリーズの中でギドラさんが一番高いのですね。

一番大きな怪獣ですから……いろいろ仕方がないとは思うのですが……。


……、フィギュアの話は置いておきましょう。


あまり戦闘向きではなさそうなモスラが平成モスラ三部作で「ものすごく強そうな感じになった」というのは記憶に新しいですが、今回のモスラもその例にもれず(?)かなり強そうになっているのですね。

ただ、平成モスラシリーズではビームなどの特殊能力を活かして戦っていたモスラですが、今回のモスラはビームではなくもっぱら格闘戦寄りの仕様になっているのですね。


……モスララドンと取っ組み合うシーンもあります。


取っ組み合いだなんてなんだかモスラのイメージに合わない気がします……。

ですが今回のモスラは手足やお尻の先が鋭利なカマになっており、見るからに「強そう」なのですね。

また一説には「ムートーに似ている」という意見もあるようです。


……モスラはファンタジー寄りのキャラですし、個人的にはモスラには格闘兵器よりもビーム兵器を搭載して欲しかったと思うのですが……そこはきっと平成モスラ三部作との差別化を図りたかったのでしょう、多分……。


……モスラはともかくとして、他の怪獣たちは良かったと思うのですね。


それから劇中にてゴジラとギドラが戦った際に、ギドラの首が一本落とされてしまうのですが、ギドラはすぐに再生するのですね。

……おまけに映画のラストでその時に落とされた首がまだ「残っている」という描写がなされていますが、こ、これは……。


なんとなくモスラキングギドラ来襲」辺りで見たような既視感なのですね。

きっとこの首がまた再生して次のギドラが生まれてしまうに違いありません。


これはきっと、次回作へつなぐための伏線なのだろう。

 


また、余談ですがムートーもゴジラペルム紀からずっと生き続けていたという設定なのですね……。

ペルム紀と言えばイノストランケヴィアなどの単弓類や、ディプロカウルスなどの両棲類、ヘリコプリオンなどのサメ類が栄えた時代なのですね。


しかし……ゴジラの姿はどう見ても恐竜ですが、ペルム紀にはまだ恐竜は誕生していなかったはずじゃ……。

そもそもオリジナル版ゴジラではゴジラは恐竜時代ど真ん中で、ペルム紀からは6000万年以上も後の時代であるジュラ紀の生物だと言われていたはずじゃ……。


……話がややこしくなりそうなので、時代考証に関するツッコミはこの際置いておきましょう。


ムートーは……まぁいいや。


なんにせよ上記の通りストーリーがいまいちアレな気がしますが、怪獣達や登場する人たちがかっこいい上に戦闘シーンは凄まじい迫力で楽しめるので、これはもう純粋にストーリーだのテーマ性だのを度外視して「怪獣プロレスを楽しむ映画」として観るといいのかもしれません……。

 

たまたま見つけた生き物フィギュア、メーカー・造形の多様性に改めて驚いたというだけの話

プシコピゲその他

先日(5月4日)、このような記事を書いたのですね。

blog.kitsune-vetulicola.net


バンダイさんの『だんごむし』というガシャポンの第3弾を求めて町田まで行き、欲しかったものを手に入れた」というだけの内容です。


それで、この記事の中ほどで「せっかくなので近くのブックオフさんに寄ってみたら古生物のフィギュアを見つけた」と書きました。


また、「2日後(5月5日)にもう一度現場を訪れたら見事に『だんごむし』がマシンごと無くなっていた」と書いたのですね。


……その日(5日)含めて今まで2回、日曜日があったわけなのですが……はい、その2回の間に私は町田に通い、このようなものを手に入れたのですね。

 

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上記の記事の中で気にしていた「プシコピゲ」という三葉虫のフィギュアと、その他諸々の生物グッズを結局買ってしまったのですね。

 

…………私は一体何をしているのでしょう…………ただでさえお小遣いが少なくて毎月かつかつなのに。


……なんにせよ、買ってしまったものは仕方がないですし(?)、せっかく買ったのですから、この際記事にするのですね。


フジミ模型さんのクワガタムシ

さて……一番目を引くのはでかでかと「クワガタムシ」と書かれた「シンプル イズ ベスト」なデザインの箱なのですね。

こちらはフジミ模型さんのノコギリクワガタです。

……なんとプラモデルなのですね。

中を開けるとこのようになっていました。

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……2匹入りなのですが、少々組み立てに手間取りそうなのですね。


ちなみに対象年齢は15歳以上です。

「だんごむし」や私が今回買ったものは全部そうですが、リアルに作り込まれた生き物系フィギュアの類は大抵15歳以上なのですね。


とりあえず……これはちょっと時間がかかりそうなので、また別の機会に別の記事にするのですね。

 

海洋堂さんと奇譚クラブさんのフィギュア

と、いうわけなので……。

今回はこの3匹だけを開封することにします。

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全てブックオフさんで見つけたものなのですね。


……問題のプシコピゲ(一番上の子)はともかくとして、一緒にいるカタツムリと謎の禍々しい節足動物は一体何なのでしょう。


実は「偶然」お店で出会ったものなのですね(衝動買いともいう)。


このお店はたまにふらっと立ち寄ると色々な掘り出し物(私にとって)があるので、この偶然の出会いが面白いのですね。

まぁ、逆に言えば何かを見つけようとして探してもなかなか何も出てこない、とも言えますが……。


とりあえず、開封するのですね。


ミスジマイマイ

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まずは無難なカタツムリから……。

きつね、カタツムリのフィギュアなんて初めて見たのですね。


あまりにも衝撃が大きかったので、思わず買ってしまったのですね。


添付のブックレットによるとこれは奇譚クラブさん(制作は株式会社いきもんさん)から発売されていた「ネイチャーテクニカラー 日本のいきもの Vol.03」というガシャポンのフィギュアということです。


またカタツムリの種類はミスジマイマイ(Euhadra peliomphala)」なのだそうです。

これは……

軟体動物門-腹足綱-有肺目-真有肺亜目-柄眼下目-マイマイ上科-オナジマイマイ科-マイマイ

に属する巻貝で、殻の色や模様が個体によって結構違っているようです。


なんと日本の固有種なのですね。

関東地方でもっともポピュラーなカタツムリなのだそうです。


昔大きなカタツムリを飼っていたことがありましたが……あれはきっとミスジマイマイだったのでしょう。


軟体部分はやわらかい素材でできており、また小さな袋に入っていたため触角が曲がってしまっています。

たぶん、そのうち元に戻る……はず……?


それにしても……貝殻と軟体部、それぞれわざわざ違う素材が使い分けられており、また表面の質感や模様の感じも相当にリアルでとてつもないクオリティなのですね……。

大きさもほとんど実物大ですし、机の上に置かれていたらきっと本物だと思ってしまうのですね。


……でもどういうわけか写真に写すと実物より作り物っぽくなってしまいます……本当はもっとリアルなのに、なんでだろう……。


なんにせよこのような素晴らしいフィギュアがあったなんて……もっと早く出会いたかった……!


ちなみに公式サイトで「ネイチャーテクニカラー」シリーズを見てみると……なんだか見覚えのある画像ばかりなのですね。

naturetechnicolour.com


こ、これは……。

ヨドバシカメラさんのガチャコーナーの片隅にいつもひっそりとしかし確実に佇んでいて妙な存在感を放っているアレなのですね。

フジツボだのウミウシだのキノコだの山菜だの、毎度毎度ニッチなものばかりが並んでいるので正直少し引いていたのですが、こんなに素晴らしいシリーズなら買っておいてよかったのですね。

ニッチなものはいろいろあったのですが、「日本のいきもの」は見たことが無かったのです。

今度ヨドバシさんに立ち寄る時はぜひ間近でじっくり見てみるのですね。


ケジラミ

さて……。

お次は禍々しい節足動物なのですね。

 

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何なのでしょう……このだるまウイスキーの瓶とカニとマダニを合体させてトランスフォームさせたような形容しがたい異形の姿は。


裏はこんな感じです。

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裏面も禍々しいオーラを放っているのですね……。

というよりなぜ斜めにしたのだろうか。

……でもなんとなくお腹の膨らみ具合とかが妙にせくしーな感じがするのですね。

 

なんにせよ、こちらは海洋堂さんの「カプセルQミュージアム」のシリーズなのですね。

………このシリーズは私も前に買ったことがあるのですね。

以前のは「古生代~生命大爆発~」というシリーズでしたが、今回私が買ったのは「衛生害虫博覧会~身近に潜む生活害虫~」というシリーズのようです。


そしてこの生き物は「ケジラミ(Pthirus pubis)」というシラミの仲間なのですね。


……なんと、昆虫だったのですね。


私はてっきり見たことのないマダニの仲間なのかと思ってしまいました。

ですがマダニにしては足の数がヘンですし鋏角も見当たりません。

それに腹部にも付属肢が付いているって……。


ですが、昆虫ならば納得です。

昆虫はもともと甲殻類から分れて進化した生き物ですから、原始的な昆虫の中には甲殻類のように腹部にも付属肢を持つものがいるのですね。


このケジラミは例にもれず外部寄生を行う虫で、名前のとおり鉤になった足を使って哺乳類の毛にしがみつき、皮膚から血を吸うのですね。


また感染するのは主に陰部なのだそうです。


陰部…………

………なんか………えちい………。


頭とか胸とか、もう少しかっこいい所にくっついてもいいと思うのですが、これがこの虫の生態なのですから仕方がありません。


分類的には

節足動物門-昆虫綱-咀顎目-シラミ亜目-ケジラミ科-ケジラミ属

に属しているようで、実際の大きさは2ミリ程度なのですね。

咬まれるとかなりかゆいのだそうですが、特にヘンな病気を媒介しするわけではないようです。


……それにしてもよくわからない虫です……マダニは見たことがありますが、ケジラミなんて会ったことがないのですね。


………あ………。

この虫は人間にしか感染しないのですね。どおりで……。


プシコピゲ

さて、お待ちかねの(?)プシコピゲなのですね。

 

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こちらは上記の記事に書いた通りUHA味覚糖さんと海洋堂さんの食玩シリーズ「チョコラザウルス」の第1弾に含まれていたものなのですね。

なんだか他のシリーズにもリメイク版らしきものがあったらしいのですが、残念ながら詳しいことがわかりませんでした。

またかんじんのプシコピゲについては三葉虫の一種であるという以外よくわからないのですね……。

どうやらフィギュアのシリーズ、元の生物ともに謎に包まれた存在であるようです。

 

ちなみに三葉虫

節足動物門-三葉虫

に属する絶滅した節足動物のことで、現在のところ一万種余りが知られているのですね。

………一万というのはエラい数なのですね。

古生物界でもっともポピュラーな恐竜ですら千種ほどしか知られていないのですね。

一万という数を見てもわかる通り、三葉虫古生代に大繁栄した生き物ですが、古生代の終わりと共に絶滅してしまいました。


なんだかアンモナイトと一緒に恐竜時代を生き抜いていたイメージが強いですが、恐竜時代が始まる頃にはもうすでに三葉虫はいなかったのですね。


非常に残念です。

このような興味深い生き物が絶滅してしまうとは……。


なんにせよ、こんなマイナーな三葉虫をフィギュア化するなんて、さすが海洋堂さん、ツウなのですね。

ちなみに裏面はこのようになっております。

 

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ふ、付属肢が……う~ん……適当?

 

……三葉虫の化石は殆どが硬い殻の部分のみで、付属肢や触角などの比較的やわらかい組織はあまり発見されないため、ここはもう復元する側の裁量判断に任せるしかないのですね。

……つまり、よくわからないのですね。

上のリンクで参照した記事で紹介した「トリアルツルス」という別種の三葉虫と比べると、なんとなく付属肢の描写が心元ない気がするのですが、400円のカプセルQと160円のチョコラザウルスというそもそもの価格的な差がありますから、その辺りは仕方がないのかもしれません。


それにしても……「チョコラザウルス」なんて、名前はよく聞きますが実物を売っているのは見たことがないのですね。

ひょっとしてもうシリーズそのものが絶版になってしまったのか知らん……。つまり、新しいシリーズが出ないのか知らん……。


3匹並べるとこんな感じなのですね。

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……あんまり開封前と変わらないのですね……。

タツムリの触角が戻らない……。

また写真を見てもわかりますが、プシコピゲ以外にはブックレットが付いているのですね。

 

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おかげで他のラインナップがわかります。

カプセルQの方は「身近に潜む生活害虫」というだけあってどれもこれもなじみ深い生き物ばかりなのですね。

生態系の守護者であるオオスズメバチがラインナップされているのは少々驚きましたが……このフィギュアはいつか秋葉原のお店で見たことがあります。


ちょっと……欲しいのですね。


また「日本のいきもの」の方は他にオオクワガタやケガニ、ソメイヨシノや富士山があるようです。

……ふ、富士山………?


……生き物じゃないような……。


……まぁいいか。活火山だし。


意外といろいろある動物フィギュア

とりあえず……この3匹の中ではタツムリだけメーカーさんがちがうのですね。

またクワガタムシももちろん違うメーカーさんですから……ここは見事にライバル社がひしめいているのですね。


こんな風にライバル社の商品どうしを(しかもブックオフさんで)一緒に買って並べて楽しんでいては海洋堂さんや奇譚クラブさん、フジミ模型さんたちそれぞれから怒られてしまいそうなのですね。


なんにせよ、私は今まで動物フィギュアと言えば海洋堂さんとシュライヒさんが二大巨頭かと思っていましたが、このカタツムリを見て見事に考えが変わってしまったのですね。

これからは奇譚クラブさん(株式会社いきもんさん)も常に念頭に置いておくのですね……!


こうして中古品の海の中から色々なものを発掘すると、今まで知らなかったメーカーさんやシリーズ、今まで知らなかった生き物たちに出遭えて視野が広がっていくのですね。

きっとブックオフさんはそれを狙ってあのような雑多な陳列をしているに違いありません。


フジミ模型さんのクワガタムシに触れられないのは残念ですが、こちらはまた別途1つの記事を割き、そのうち作ってみるのですね。


プラモデルですからきっと丸々1つの記事が書けてしまうに違いありません。

イレギュラーな「コウモリ風恐竜」が気付かせてくれる色々なこと

コウモリ風恐竜

私が小さいころ、恐竜の皮膚の質感や色に関しては謎が多く、また復元するにしても普通の爬虫類のように鱗に覆われた姿で描かれるのが当たり前でしたが……。

最近では技術の進歩に伴い様々な様相が浮かび上がって来ているのですね。


さらに一部の恐竜では表面が羽毛に覆われてもふもふだったということが既に当たり前となってきているようです。


このブログでも以前「アライグマ風恐竜」などというものを取り上げたのですね。

blog.kitsune-vetulicola.net


当初は鱗に覆われていると考えられていたシノサウロプテリクスがこんなにもふもふでかわいい姿に!


おそらく現在の恒温動物のような風貌をした「~風恐竜」シリーズが今後も続々と発見されるのだろう…………などと思っていたら、案の定また新たなる発見があったようです。


今回は中国で「コウモリ風恐竜」なるものが見つかったのだそうです。

以下、ナショジオさんの記事です。

なんとご丁寧に動画まで載っているのですね。

natgeo.nikkeibp.co.jp


こ、これは……………

…………翼竜じゃないのか……………。


いや、翼はなんとなく「翼竜っぽい」ですが、姿形はどう見ても恐竜です。

おまけに尻尾の辺りはなんだか鳥っぽい……。


一体何なのでしょう、この中途半端に鳥と翼竜と恐竜とをミックスして絶妙な加減でごっちゃにしたような珍妙な生き物は。


なんだかファンタジーとかによく出てくる「翼は翼竜っぽいけど足腰の付き方はどう見ても恐竜」な生き物……「いちおう翼竜のキャラなんだけれども本当の翼竜の足腰だとちょっとガニマタでかっこ悪いし二足歩行もできないからその辺はアレンジして恐竜っぽくしてみた」という製作者側の意図が透けて見えるデザインの生き物みたいなのですね。


てっきりファンタジー世界だけの産物かとおもっていましたが、現実にいたというのですから驚きです。


なんにせよ、これは脊椎動物の翼というものの多様性を改めて浮き彫りにしてくれる大発見なのですね。


このコウモリ恐竜の翼は翼竜のものとはだいぶ違いますし、もちろんコウモリの翼とも違います。

言うまでもなく鳥の翼とはかけ離れているのですね。


おそらく翼竜、鳥、コウモリに続く第4の「翼勢力」であるに違いありません。

 

アンボプテリクス・ロンギブラキウム

さて……このコウモリ恐竜、どうやら名前を「アンボプテリクス・ロンギブラキウム(Ambopteryx longibrachium)」というそうです。

日本では基本的に古生物は和名を付けずにそのまま学名で呼ぶので、例の如くこの恐竜の名前も学名をそのまま仮名文字で表しただけです。

学名はラテン語ギリシア語のハイブリッドで、意味は「両翼・長い腕」なのですね。


……………そのまんまじゃん。

 

いや、これも学名としては別に普通のことなのですね。

初見で意味が分からず、またなんとなくかっこいい印象を受けるラテン語なのをいいことに、母国語にしたら割と「そのまんま」な名前をさもすごい名前であるかのごとくドヤ顔で付けてしまうという現象が、古生物の世界では割とよく起こるようです。


なんにせよこのアンボプテリクス、分類学的には

動物界-脊索動物門-脊椎動物亜門-爬虫綱-双弓亜綱-主竜形下綱-恐竜上目-竜盤目-獣脚亜目-スカンソリオプテリクス科-アンボプテリクス属

………に属するのですね。


記事の中でアンボプテリクスの発表論文の筆頭著者である中国科学院古脊椎動物学・古人類学研究所(IVPP)の王敏さんも仰っているように、やはりこの恐竜は恐竜というものが「さまざまな方法で飛べるようになったことを示唆するもの」なのだそうです。


……つまり、最終的に飛べるようになるためには「翼を生やす」必要があるわけですが、その翼の作り方がこの時代はまだ実に多種多様だったのですね。


現在の脊椎動物の「翼」は大きく分けると鳥のように「羽毛を束ねて作る」ものと、コウモリのように「長く伸びた指の間に皮膚の膜(飛膜)を張って作る」ものの2タイプに分かれます。


アンボプテリクスの翼は当然後者に含まれるわけなのですが、この「飛膜の張り方」が実にいろいろあるわけなのですね。


例えばコウモリは親指を除く4本すべての指を長く伸ばし、その間に膜を張ります。

対する翼竜は薬指のみを長く伸ばし、それだけを支えとして膜を張るのですね(翼竜の手の小指は退化していてありません)。


そしてアンボプテリクスはコウモリとも翼竜とも違う第3の「飛膜」……親指、人差し指、薬指の全てを翼を支えるのに使い、また特に薬指が長く発達しているようです(この仲間の手の指は3本しかありません)。

またそれとは別に手首から伸びた第4の「翼の骨」があるのですね。

「尖筆状突起(せんひつじょうとっき)」という名前があるそうなのですが……こ、これは……豆状骨………なのだろうか。


……よくフィクションなどで描かれる皮膚の膜の翼を持つドラゴンなどのキャラクターは、たいていは翼の描写に問題があり、ものによっては翼を支える骨が「肘から」伸びていたりするのですね。

そういう描写を見る度に「この作者はそもそも飛膜というものをご存知なのだろうか。翼の骨というのは要するに指であって、肘から伸びているなどということはあり得ないのだが」などと内心思ってしまうのですね。


ですが……豆状骨(らしきもの)が長く伸びて翼を支える骨になるのなら、あながち間違いというわけでもないのかも。

ええ、まぁ、「豆状骨」というパーツのおかげでひじょうに説得力のある「手首から伸びる翼の骨」とは違い、肘にはそもそも「伸びるべき骨」がありませんから、アンボプテリクスを見て翼というものの多様性に触れた後から考えてみても、「肘から翼の骨が伸びている」という描写は違和感があるのですが。


でも、そんなことを言ってしまっては「そもそも翼というものは特殊化した『前脚』であり、それが本来の前脚とは別についている時点でドラゴンは脊椎動物のボディプランの範疇からはみ出てしまっている」ということになってしまい、「本来の前脚がそのまま翼になっている『ワイバーン』以外は脊椎動物として破たんしている」ということになってしまうので、敢えてそこにはツッコミを入れないことにしましょう。


きつね、翼をもつ西洋のドラゴンの中ではワイバーンだけが唯一「生物的に正しい姿」をしていると思うのですね。

……きっとワイバーンをデザインした人は生物学の常識について詳しい人だったに違いありません。


そういえばアンボプテリクスは小さなワイバーンのようなのですね。尻尾は鳥ですが。


イーが飛膜を持っていたことを裏付ける発見

そういえば思い出しました……アンボプテリクス以前にも、似たような恐竜が発見されていたのですね。

2015年に中国で発見された「イー・チー」という恐竜は、同じくスカンソリオプテリクス科に属し、学名を「Yi qi」というのですね。


…………これ、学名だったのですね……。


てっきり中国語名かと思っていたのですが……どうやらそれがそのまま学名になってしまったようです。

ということは「イー属 チー種」ということになります。

上記の「アンボプテリクス属 ロンギブラキウム種」と比べるとなんとなく短すぎる気がするのですね……。


また恐竜の名前は「アンボプテリクス」だの「ティラノサウルス」だの、一般的には「属名」で呼ばれますから、「イー・チー」も一般的には「イー」と呼ばれることになるのですね。み、短い……。


案の定全ての恐竜の中でもっとも短い名前を持つ種としてギネスブックにも載っているようです。


………ギネスブックのくだりは冗談ですが、もっとも短い名前を持つ恐竜というのは本当なので、きっとギネスブックに載るのも時間の問題であるに違いありません。


ちなみに漢字で書くと「翼 奇」なのですね。

「奇妙な翼」という意味の中国語の「奇翼」を、形容詞が後ろに来るというラテン語の語順に合わせてひっくり返しただけの、特に何のひねりも変哲もない名前なのですね。


きっと発見した人たちが元々内輪で仮に「奇翼」と呼んでいたものが、いざ学名を付ける段階になって

「こいつの学名どうしよう?」
ラテン語にするのめんどくさいしもうこのまんまでよくね?」

……などという展開になってしまったに違いありません。


……名前の長短はともかく、なんにせよこれが発見された当初、極端に発達した薬指と、手首から伸びる「尖筆状突起」から、この恐竜は風切り羽ではなく飛膜を持っていたのではないかと言われたのですね。


そしてその時点で「恐竜の翼のタイプはいろいろあった」ということがわかってきていたのですね。


ただ、イーの発見当初ではまだ飛膜の痕跡が見当たらなかったため、「この長い指と謎の骨は果たして本当に皮膜を支えるものだったのだろうか」と疑問視する声もあったようです。


ですが今回発見されたアンボプテリクスの化石は、イーと同じ「長い指と謎の骨(尖筆状突起)」と一緒に飛膜の痕跡も残っていたのですね。


……つまり、骨格の形から「アンボプテリクスとイーは同じ仲間」であるということがわかり、なおかつ「アンボプテリクスには飛膜の痕跡があった」のですね。


……つまり、「同じ仲間」であるイーにも飛膜があったということが、この発見によって裏付けられたのですね。


なるほど……そういうことだったのか。


コウモリ風恐竜は少し前から見つかっていましたが、果たして本当にコウモリ風だったのかは確証が無かったのですね。

ですがアンボプテリクスの発見により、それが本当にコウモリ風だったということが分かったのですね。


私がいつか朝日新聞の記事で見かけた森の中を優雅に舞うイーの復元イラストは、実はあの時点ではまだ「不確定」なものだったのですね……。


でも結局残ったのは「羽毛の翼」?

さて……、恐竜時代、空を飛ぼうとした恐竜たちは結構たくさんおり、またその方法も様々だったということがわかりました。

手に飛膜を持った恐竜がいて、また足の間に飛膜を持っていた変わり種も最近どこかで見かけたのですね。


きっとこの時代、恐竜たちは色々と翼の形を試行錯誤しており、それに伴って一気に「恐竜の翼」の多様化が進んだに違いありません。


……まさに「翼のカンブリア紀」なのですね。


ですが結局今現在残っている「恐竜の翼」は、鳥類に引き継がれた羽毛の翼だけなのですね。


羽毛の翼を持った恐竜たち以外はその後「5度目の大量絶滅」により全て絶滅してしまったため、これらの「コウモリ風の翼」がさらに進化していればこの後どうなったのかという疑問の答えは永久に失われてしまったことになります。


もちろん絶滅の直接的な原因は白亜紀末にユカタン半島に落下した隕石であり、翼のつくりはおそらくぜんぜん関係無いのですね。


つまり、当時の条件がちょっと違っていれば、もしかすると今頃は恐竜時代の生き残りとして風切り羽ではなく皮膚の翼を持った鳥たちがそこらじゅうを飛び回っていた可能性だってあるのですね。

もしくは両者が共存していた可能性さえあるでしょう。


こ、これは………。

妄想がはかどるのですね。


こういう「絶滅した系統の動物がもし生き残っていたらどうなっていたか」というのをあれこれ想像してみると、また新しい生き物の姿や生態系の姿が浮かび上がってきますし、現在の生態系の姿がほとんど奇跡の上に成り立っているということもわかるのですね。


生き物の絶滅と生存は「偶然」によって分かれるものであり、それ以外の何物でもありません。

つまり、「すぐれた種」が生き残るのではなく、単に「運が良かった種」が生き残っているだけなのですね。


そしてそのような偶然が、原始生命体が誕生した40億年も前から今の今まで何度も繰り返され、その上で今を生きている私たちが成り立っている……。

これはまさに「40億年間ずっと『絶滅の貧乏くじ』を引かなかった」ということなのですね。


つまり、40億年間ずっと福引で「タワシ」を引き当て続けるほどの、相当高度なレベルの「奇跡」なのですね。


イーやアンボプテリクスの持つ「不思議な形の翼」は、そんな当たり前の事実を改めて気づかせてくれるのですね。