何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

フサフサなのは恐竜だけじゃない?中国で発見された翼竜の化石に羽毛の跡!

羽毛付き翼竜化石、中国で発見

なんですと…………!!

な……何やらトンデモないものが発見されてしまったようです。

そうか……ついに「その時」が来てしまったのか……!!

今朝の朝日新聞に載っていたのですが、中国で「羽毛の痕跡が残っている翼竜の化石」が発見されたのだそうです。

見つかった場所は河北省にあるおよそ1億6000万年前の地層……つまり、「ジュラ紀」のど真ん中の地層なのですね。
発見された翼竜は2体で、いずれも翼幅40センチ程度の小さなものなのだそうです。

……ひょっとして新種か知らん。
プテロダクティルスくらいの大きさしかないのですね……だくちるだくちる。

なんにせよかなり保存状態の良い化石だったそうで、体の表面には細かい繊維状の跡が残されていたのですね。
調べた結果それらの繊維は原始的な羽毛の特徴を備えていたため、翼竜にも羽毛があったということが分かったのですね。

…………案の定。

発見したのは中国科学院などの研究チームで、研究結果を論文にまとめて18日付(つまり今日付)で科学雑誌「ネイチャー エコロジー&エボリューション」に発表するのだそうです。

論文そのものはこちらのリンクから見ることができるのですね。

https://www.nature.com/articles/s41559-018-0728-7.epdf?referrer_access_token=mXZbI8SqYHfUJyrmWCrAdtRgN0jAjWel9jnR3ZoTv0OhuDOmy4G-1OHvOkIfGGVaIkvKxBB9Vakc03yx-9ykWjNaUaeMv_u0QVYSeB63oRkcGVtSpyZuJtgulfUcAaVYUMebwJ7F1sGYxbxRj-xZmopy1bXoPmXPltIwrzCEW3BOjbIVnMpgb825SMWjWOKu9EtWme1JDgtuKdg8gFhnQqa5IF0UdBk2H_39rQ3fYH0%3D&tracking_referrer=www.asahi.com

…………でも読めないよ!!!

あっ、写真は見られます。
新聞に載っていた復元図も色付きで見られますね。

とても可愛い子ですね。

名前が気になるところですが、なんにせよ恐竜だけでなく翼竜にも羽毛があったとは……。

「やっぱり」と思う一方、「割とトンデモない発見だ」とも思うのですね。

なぜかと言われると少し説明が必要なのですが……。

とりあえず、詳しく見ていきましょう。


鳥と恐竜と羽毛の関係

まず、前提として……。

現在もれわれわの隣人として地球上に生息している鳥類は、「獣脚類」という恐竜の仲間にルーツを持つ動物ですね。

この獣脚類の段階で既に鳥と同じように羽毛を持っていたと考えられており、当初は体温を維持するため……つまり保温のために羽毛を生やしていたと言われているのですね。

ですがその羽毛はその副作用として「滑空」の能力を持ち主に与えたのですね。
手足や尻尾の羽毛が長く、強く発達することにより、小さな「翼」の役割を果たし、持ち主の恐竜が枝から枝へと飛び移る時に手助けをするようになったのですね。

もちろんそれだけではまだ地面から直接飛び立つことはできませんが、滑空できるようになった一部の獣脚類が、やがてさらに羽毛を発達させ、その結果本格的に空を飛ぶことができるようになり、現在の鳥類になったと考えられています。

つまり最初は寒さを防ぐために生やした羽毛が、少し長くなったため滑空に使えるようになり、さらに長くなったため空を飛べるようになってしまったのですね。

なんだか当初想定していた用途から大幅に外れている気がするのですが、進化ではよくあることです。

似たような例では「気嚢システム」がありますね。
鳥の体の中には「気嚢」と呼ばれる効率のいい独特の呼吸器官があり、飛ぶときに消費する大量の酸素を供給しているわけですが、これも元々は「恐竜が巨大な体を維持するために作り出した効率よく酸素を供給するシステム」が受け継がれたと言われていますね。

体の大きな動物はそれだけたくさんのエネルギーを消費しますから、そのエネルギーを生み出すために大量の酸素が必要です。酸素が無ければ薪は燃やせません。
十分な量の酸素を確保するために、吸い込んだ空気から効率よく酸素を体に取り込める「気嚢」が発達したのですね。

つまり、元々「大きな体を支えるために」生み出した効率のいい呼吸システムが、その後鳥類に進化して体が小さくなった後も「飛ぶときに酸素を体の隅々にまで供給できる」効率のいい呼吸システムとして役立っているわけなのですね。


まさに「想定外」だ……!


なんにせよこういう行き当たりばったり気味に「今ある物(=持てる才能)」を適当に活用して難関を突破し、その結果として別の使い方を生み出していく……というあたりがいかにも生物の進化らしくて面白いですね。


……まるで人生そのものですね。


どんなに「役に立たない」と言われる才能でも、それは決して無駄にはならない。
使い方次第ではもっと大きなことができるのですね……!

そう、「モフモフで温かいだけのもの」だった羽毛が、「夢を乗せて空へと羽ばたく翼」になったように!

……なんだか違う気もするのですが、なんにせよ羽毛というのは「最初に恐竜が生やし始め、それを鳥類が受け継いだ」というのが現時点での定説なのですね。


恐竜と翼竜の関係

さて……、「羽毛と恐竜」の関係はわかりました。
「鳥類の翼」が実は恐竜が羽毛を行き当たりばったり気味に活用していた結果割と偶然誕生したものだということも。

お次は恐竜と翼竜の関係を見ていきましょう。

まずは本日の主役……翼竜からです。

翼竜(Pterosauria)というのは「地球史上初めて空を飛んだ脊椎動物」と言われており、分類学的には

動物界-脊索動物門-脊椎動物亜門-爬虫綱-双弓亜綱-主竜形下綱-翼竜上目-翼竜

……に属する動物の総称です。

知っての通り「地球史上初めて空を飛んだ動物」は昆虫ですが、脊椎動物で初めて空を飛んだのは鳥でも恐竜でもなくてこの翼竜なのですね。

鳥類に同じく空を飛ぶため、体は見た目よりもかなり軽いのですね。

しかし翼竜の翼は鳥とは異なり、コウモリの翼のような皮膚の膜……「飛膜」というつくりになっています。

ですがコウモリとも違ってたった1本の指で支えているのですね。

知っての通りコウモリは長く伸びた人差し指~小指までの4本の指が翼を支えており、翼の外に出ているのは親指だけなのですね。

ですが翼竜は親指、人差し指、中指の3本が外に出ており、翼を支えているのは長く伸びた薬指1本だけです(小指はありません)。

なんだかすごく使いづらそうな翼ですが、実はこの皮膚の膜の中には筋肉も含まれており、細かい翼のコントロールが可能だったのではないかと言われています。
つまり、翼竜の翼は指1本で支えられているにもかかわらず、かなり器用に動かすことができたのですね。

そのため翼竜は見かけによらず高い飛行能力があったのではないかと考えられています。実際どうだったのかは知りませんが。


……もちろん翼竜はコウモリではありませんし、恐竜でもありません。
よくむかしの映画とかでは恐竜と首長竜と翼竜が一纏めに「恐竜」と呼ばれていたりしますが、現在では別物であるということがわかっています。


ちなみに恐竜は

動物界-脊索動物門-脊椎動物亜門-爬虫綱-双弓亜綱-主竜形下綱-恐竜上目

に属しています。

恐竜と翼竜は「主竜形下綱」までは同じですが、そこから先が違うのですね。

両方とも今からおよそ2億年ほど前の三畳紀中期……もしくはそれ以降に共通の祖先から枝分かれしたグループであると考えられているのですね。

ですが残念ながら翼竜もまた、恐竜や首長竜に同じく白亜紀末の大量絶滅により絶滅してしまったのですね。

上にも書いた通り恐竜の一部は鳥類へと進化して現在もまだこの地球上にしぶとく居座り続けていますが、翼竜の子孫は存在しません。


……残念だ……。


これでは「翼竜の翼は指1本だが筋肉内蔵で器用に動かせた説」の真偽も迷宮入りになってしまいますね。


……それにしても、今しれっと「翼竜と恐竜は三畳紀に共通の祖先から枝分かれした」と書きましたが、これこそが今回の発見がトンデモない理由なのですね。


つまり、翼竜と恐竜は枝分かれしたのち、それぞれ別の道を行くことになりました。

……「進化の上では」という意味です。決して「別の場所に住んでいた」というわけではありません。


また翼竜が恒温動物だった可能性や、羽毛を持っていた可能性は以前から指摘されてはいましたが、羽毛付き化石が見つかったことにより、その可能性が現実のものとなってしまいました。

……前から翼竜に羽毛があると言われていたのならそんなに大騒ぎすることもないじゃないかと思われるかもしれませんが、実はこれが大いなる矛盾の始まりなのです。


上にも書いた通り、現在我々が知っている鳥類の羽毛とは、鳥類の祖先である恐竜が「保温のために」生やしたものが起源であるとされています。

つまり、「翼竜」と「恐竜」が枝分かれした後で、「恐竜」の方に羽毛が生えたのですね。

ですがここにきて「羽毛の生えた翼竜の化石が発見されてしまいました。


……はい、この時点で新たな疑問が生じますね……羽毛は恐竜が作ったんじゃなかったの!?

恐竜に同じく翼竜まで羽毛を持っていたのだとすれば、もはやその理由は2つしか考えられません。


1つ目は、そもそも両者が枝分かれする前の共通祖先が羽毛を持っていたということ。

2つ目は、祖先に羽毛はありませんでしたが、恐竜と翼竜に分かれたのち、それぞれが別々に羽毛を生やしたということ。


1つ目の仮説が本当だとすると、これまた割と大きな発見です。

両者の共通の祖先は「ラゴスクス」と呼ばれる動物の仲間だと考えられており、ラゴスクスには羽毛は無かったとされていますが………(されていた……はず!)
……もし1つ目の仮説が本当だとすればこのラゴスクスが既に羽毛を持っていたことになってしまいます。


……それでもいいか……。


いやいやそれは大発見です!


また、もし2つ目が本当だとすると、べつにラゴスクスに羽毛があったわけではなくて、翼竜の羽毛と恐竜の羽毛が似ているのはただの収斂進化だということになるのですが……どうしてこうも似たような形に進化するのでしょう?両方とも元が「ウロコ」だから……?


……いずれにせよこれまでの定説を大きく覆してしまう大発見です。

つまり今回の中国の翼竜化石はそれほどすごいものなのですね。

なんとなくそのうち出るんじゃないかな~という気はしていましたが。


羽毛翼竜、誕生。

さて……これにてめでたく「羽毛恐竜」ならぬ「羽毛翼竜」がものの見事に爆誕してしまいました。

そしてこれは研究者たちの間に上に書いたような底知れぬ疑問を投げかけ、事実上これまでの定説を覆しそうな勢いの大発見となってしまっています。

これにより羽毛の役割やその進化……そもそも羽毛はいつどこで生まれたのか……などの研究と解明に拍車がかかるものと思われます。

も……もしかして……。

さらなる研究によって「実はラゴスクスにも羽毛があった」などという結論に至ったりして……。

恐竜はラゴスクスの子孫ですから、そんなことになればそのうち「実は他の恐竜にも羽毛があった」「トリケラトプスにも」「ブラキオサウルスにも」「ステゴサウルスにも!」……などということになりかねません。

いや、おそらくよしんばラゴスクスに羽毛があったとしても、トリケラトプスブラキオサウルスなどの大型種は、ちょうど現在でもゾウやサイに毛がほとんどないのと同じく、二次的に羽毛が無くなった可能性があります。
大型動物が毛や羽毛でフサフサしていると、氷河期でもない限り体内に熱がこもってしまい熱中症になるのは目に見えていますから、この「他の恐竜も羽毛を着ていた説」がもし有効だったにせよ、おそらく最終的には彼らは羽毛を脱ぎ捨て、今まで通りの姿になっている可能性があります。

フサフサなトリケラトプスやフサフサなブラキオサウルスだなんてちょっと見てみたい気もしますが。

……なんにせよこの「羽毛翼竜」……存在は予想されていましたがいざ出現してみるととてつもない衝撃ですね。
ちょうど羽毛恐竜が登場したあたりから「恐竜」というものの姿形が大幅に書き換えられてきたのと同じく、羽毛翼竜の登場によって、翼竜どころか他の恐竜の姿さえも大幅に変わってしまうかもしれません。

……ある意味「羽毛恐竜」以上の発見なのかも……?

いずれにしても今後の研究から目が離せません!
さらなる論文を待ちましょう!

……英語の論文なんて、見られたとしても読めないけど!

水戸市役所に大盤オセロ寄贈!発祥の地で小学生たちが打ち初め!

化研が巨大オセロを寄贈

水戸市に拠点を構える株式会社化研さんが、同市市役所の新庁舎に巨大なオセロ盤を寄贈したそうですね。

寄贈されたオセロ盤は3種類3台あって、それぞれマス目が4×4、6×6、8×8(通常)となっているようです。

また一番大きな盤は8×8のもので、縦212×横149センチもあるのですね。

それぞれ駅前によくある案内板のような形をしていて縦に設置されており、防風用のシャッターまで付いているといいますからなんともデラックスです。

今月16日に除幕式が行われたそうで、そのあとは早速地元の小学生たちが珍しい大盤でゲームをしていたのですね。

株式会社化研の代表取締役会長、蓼沼克嘉さんは「水戸の先人が生んだゲームがより多くの人に根づき、子どもたちがワクワクしながら楽しんでもらえたらいい」「オセロが広まってくれたら」と仰っていたそうです。


……すごいですね、オセロ盤……。
テレビで見たのですが観光案内のような外見がインパクト大です。

しかし、こんなものを寄贈って……一体何があったのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。


オセロはどんなゲーム

まず、オセロについてざっと……。

いつぞやの世界チャンピオン誕生の記事でも書きましたが、オセロは元々水戸市の製薬会社社員であり、ボードゲーム研究科でもあった長谷川五郎さんが、取引先の病院の患者さんたちが楽しめるようにと開発されたボードゲームなのですね。
その原型は長谷川さんが少年時代、友達と碁盤と碁石を使って遊んでいたゲームにまでさかのぼりますが、病院で開発した時点では既によりマス目を少なくした盤を使うようになっていたのですね。

製品化する前はチェス盤と牛乳瓶のフタを使った手作り感満載のゲームでしたが、周囲に勧められ玩具メーカーである旧ツクダオリジナルさん(現メガハウスさん)に持ち込み、その翌年……1973年の4月にめでたく商品化して発売されたのですね。

牛乳瓶のフタを使っていたころの名残で公式サイズのオセロ石と牛乳瓶のフタとが同じ大きさであるということはあまりにも有名です。

またチェス盤を使っていた頃の名残が石の初期配置……「White to Right(それぞれのプレイヤーから見て白石が右下で黒石が左下になるように中央に四つ配置する)」にも表れています。
チェス盤は「Light to Right」で、中央のマス含めて左下と右下のマスの色の関係がオセロの石の色の配置と同じ関係になるのですね。


また、知っての通りオセロは分類学的には

遊戯界-盤遊戯門(ボードゲーム門)-升盤亜門(スゴロク亜門)-等升綱-囲碁目-オセロ科-オセロ属

に所属しており、学名をOthello hasegawai(オーテッロ・ハセガワイー)」と言いますね。

本種のみで「オセロ属」を構成しています。

同じ「囲碁目」には囲碁や連珠を含む「囲碁科-囲碁属」が属していることは割とよく知られていますね。

………冗談です。


なんにせよオセロは日本の茨城県水戸市が発祥のれっきとした「Ludus japonicus(ルードゥス・ヤポニクス)」……つまり、「ジャパニーズゲーム」なのですね。


また囲碁や将棋、チェスなどの同じ等升綱のゲームと比べるとルールが非常にシンプルであることでも知られていますね。

将棋やチェスは駒の動きを覚えるまでが大変ですから、ひとりで指せるようになるまでにはそこそこ時間がかかってしまいます。
囲碁は基本こそシンプルですが様々な規則や複雑な勝敗判定があり、ひとりで打てるようになるまではかなりの時間がかかると言われています。私もまったく理解できていません。

その点「自分の石で相手の石を挟めば自分の石になる」というオセロは5分もあればひとりで打てるようになるのですね。

……勝てるかどうかは別として。


また当初から割と積極的に海外に進出しようとしていたようです。
今では毎年ちゃんと世界大会が開かれており、オセロは今や「盤ゲーム界の『エスペラント(世界共通語)』」と呼ばれるようになったのですね。

また今年の世界大会では小学生の男の子が優勝したというニュースは記憶に新しいですね。

いいですねぇ……このグローバル感。素晴らしいです。
これで世界のどこの人ともオセロが楽しめるのですね。

チェス、囲碁、オセロと同じように将棋にもグローバル感があればいいのに……。


寄贈された大盤オセロ

さて、本題です。

今回の大盤オセロの寄贈を行った化研さんは水戸市堀町で化学技術を駆使した研究・開発を行っている会社なのですね。

ことし2018年の3月10日にも水戸市立新小学校荘に同型の(?)オセロ盤を貸し出したことがあり、この時のオセロ盤も今回のオセロ盤同様自分たちで制作したものなのだそうです。


……なぜ化学技術の会社がオセロ盤の制作を!?


ちょっと……いろいろと謎なのですが、おそらく普段から使用している技術がオセロ盤の製造に応用できるのではないか……と思われます。

また目的に関しては「地元発祥のオセロに親しんでもらおう」という思いがあったのですね。
てっきり「水戸市役所新庁舎の完成を祝って」だと思ったのですがもっと崇高な目的だったのですね。

きっと会長の蓼沼さんは水戸市の中でも五本の指に入るオセロ好きに違いありません。

もしかして小学校に貸し出したのも子供たちにオセロに親しんでほしかったからなのでしょうか。
小学校の公式サイトを見てみても理由についての記述は見つけることができなかったのですが、きっと蓼沼さんはオセロをみんなに広めたかったのではないかと思います。

なぜなら今回の大盤オセロも「いつでも誰でも」がコンセプトなのですね。

これは通常のオセロのように盤の上に石を置いていくのではなく、盤そのもののそれぞれのマス目に白、黒、緑(つまり地の色)の3色を表す玉が嵌め込まれていて、それを回すことで「白石」「黒石」「空のマス」を表現する仕組みになっているのですね。

こ……これは……!!

……大回転オセロだ!

……ええと、メガハウスさんから発売されているオセロ盤の中に似たような仕組みのものがあるのですが、それが「大回転オセロ」というのですね。
こちらは「球体」ではなく「三角柱型に組まれた盤の一部」のようですが、使い方はあまり変わらないと思われます。

「石が内蔵された新感覚オセロ盤」という名目でメーカー希望小売価格3300円にて好評発売中です!

他にも「持ち歩きに便利な石内蔵型のオセロ」である「大回転オセロミニ」(1200円)もあるのですね。


これで………石はもう、なくならない!


また今回寄贈された盤は色ごとに手触りが違うらしく、目の不自由な人でも楽しめるように工夫されているのだそうです。

……まさに「いつでも誰でも」ですね……!
蓼沼さんの心遣いが感じられます!


メガハウスとの関係は?

……ただし、1つ気になることがあります。

盤にはメガハウスさん公式の「Othello」のロゴが入っていたように見えたのですが……化研さんはメガハウスさんと提携しているのでしょうか。

……というのも、「オセロ」という名称はメガハウスさんの登録商標ですから、基本的にはメガハウスさんが作ったオセロ盤以外は「オセロ」を名乗ることができないのですね。

オセロというゲームそのもののルールは公表されていますし他の会社がオセロ盤を作ることもできるのですが、その場合は「オセロ」の名前は使えず、代わりにリバーシという名称を用いることが暗黙の了解となっているようです。

リバーシ」……「源平碁」という名前自体は元々1883年にイギリスのルイス・ウォーターマンさんという方が考案したボードゲームの名称であり、「オセロ」とは別系統のゲームなのですが、ルールが「オセロ」にそっくりなため、「オセロ」の別名として日本で定着していったものと思われます。

今現在日本で「リバーシ」といえば「ウォーターマンさんの源平碁」ではなく「メガハウスさん以外のメーカーさんが出しているオセロ」という解釈になっていますね。

そのため「オセロ」と「ウォーターマンさんの源平碁」を同一視する風潮もありますが、両者は全く別系統のゲームです。
囲碁などの共通の祖先を持っている可能性はありますが。

なお、長谷川さんの「オセロ」とウォーターマンさんの「リバーシ」が似ているのは、どちらかがどちらかを参考にしたからというわけではなく、たまたまそっくりになってしまっただけのようです。

このように全く別系統のものが同じような形になってしまうことを生物学的には収斂進化、より我々にわかりやすい言葉ではカップ焼きそば現象といいますね。


ともあれ、メガハウスさん以外のメーカーさんが作ったオセロ盤は基本的には「リバーシ」という名称を用いなければならないはずなので、今回化研さんのオセロ盤に「Othello」のロゴが描かれている理由が非常に気になるわけです。

詳しいいきさつは残念ながらわかりませんでしたが……きっと許可をもらったのだろう。うん、そうに違いない。


気になる水戸市のオセロ事情

……ところで……、除幕式は立て替えたばかりの新しい水戸市役所の庁舎の南側テラス前で行われたのですね。

それは盤が設置された場所がそこだったからなのでしょうが、まだ1つ気になることがあります。
ニュースには「除幕式の後は地元の市立千波小の児童たちが打ち初めして腕を競った」……と書いてあったのですが……。

う……「腕を競った」……?

こ……これは……。

「既にオセロに親しんでおり、また割と高度な技術を持つ者同士が対局する」時に初めて使われる言い回しです。

ルールを覚えたばかりの入門者どうしの対局ならば単に「遊んだ」とか「対戦した」などと表現するはずですね。

このような言い回しが出てくるところから察すると、水戸市の小学生たちはみんなとは言わないまでもかなりの割合でオセロに精通しているに違いありません


……やはり水戸市の小学生は授業でオセロを習ったりするのだろうか……?

……発祥の地だけに!?


そういえば海外では小学校の科目で「チェス」を教えている国があるといいます。


チェスが好きな私としては何とも羨ましい限りなのですが、きっと水戸市の学校もそれに同じく国語、算数、社会などに交じって「オセロ」を正式科目として採用しているのだろう。
また全ての学校に「将棋部」や「囲碁部」と並び「オセロ部」が存在しているに違いない!

そして毎年決まった時期に市内では「水戸市小中高生オセロコンテスト~最強はどの校だ!?~」なる大会が開かれ、水戸市内の小中高生が日ごろの修行の成果を試すため、強豪相手に思う存分暴れまくるのだろう、絶対そうだ!

きっと水戸市内では最下位クラスの学校であっても、他県のオセロ部と比べるとその実力はくらべものにならないほど強いのでしょう。


………素晴らしい………!


とても魅力的です。
ボードゲームを「授業の一環」すなわち「勉強」や「学問」や「スポーツ」としてとらえているだなんて。

どうにもきつねの知る限りこの類のゲームは「遊び=勉強の敵」「内遊び=外遊びの敵」→「家にいるなら勉強しなさい!遊ぶのなら外に出なさい!ボードゲームなんてやるもんじゃない!そんなの何の役にも立たない!」

……みたいな扱いを受けてきていた気がするのですが、それが水戸では立派に科目として受け入れられているのですね、きっと。


……私もそんな環境に生まれたかった。


こういう盤遊戯教育、面白そうですし何より役に立つので全国に広がればいいのにと思うのですが、きっとまだまだ「ボードゲーム=スポーツ・学問・勉強」であり、「学んでおけば将来役に立つ」ものであるという先進的な考え方ができない学校や町が多いものと思われます。
オセロやチェスやついでに囲碁や将棋の経験が一体何の役に立つのかなんて実際にのめり込んだ人にしかわからないことですし、はっきり言って何も知らない素人さんにその価値を否定することなどできるわけがないはずなのですが、どうしてみんなそんな簡単なこともわからず頭ごなしに否定したがるのだろうか……。

自分に理解できないことを頭ごなしに「存在しない」と決めつけるこれらの後進的な考え方をする人たちや学校が、全国の子供たちから「ボードゲームの才能の芽」を摘み取っているということは、もはや疑いの余地もありません。

これでは古来より将棋や囲碁や福笑いで培われてきた日本の「ボードゲーム魂」がすたれてしまうのも時間の問題であると思われます。

これはいけない……われわれ日本に住む者は「日本のボードゲーム魂」を取り戻さなくては!
そしてきっとそれには水戸市が一役買ってくれるはず!

最後の切り札……水戸市

こっ……ここは……!
発祥の地の意地とプライドにかけて!

オセロよ……水戸市と共に日本の「ボードゲーム魂」と「ボードゲームの才能の芽」を救うのです……!!

……水戸市の主導のもと、オセロが無事日本全国の教育を征服する日は訪れるのであろうか……。

「ふたご座流星群」のあとは「しぶんぎ座流星群」!お正月に見頃?

お正月に流星群

……昨日「ふたご座流星群」の記事を書いたばかりなのに……さらにふたご座流星群自体もまだ終わってすらいないのにこんな記事を書くなんてかなり気が早い気がするのですが………来年の流星群の話です。

ふたご座流星群は毎年12月になるとやってきますが、毎年お正月にやってくる流星群もあるのですね。


その名もしぶんぎ座流星群というのですね。


……なんだか見覚えのある名前です。
そうか、昨日の「ふたご座流星群」の記事に一緒に書きました。

ふたご座流星群」「ペルセウス座流星群」「しぶんぎ座流星群」を3つ合わせて「三大流星群」というのでしたね。

とりあえず……順番としてはふたご座の次はしぶんぎ座のようです。

まるでクリスマスとお正月が順番にやってくるみたいなあわただしさですがしぶんぎ座流星群について詳しく見ていきましょう。


しぶんぎ座流星群

ふたご座流星群はその名の通りふたご座を放射点……つまり、「流れ星が沢山出てくる中心の一点」……として出現する流星群でしたが、このしぶんぎ座流星群は「うしかい座」と「りゅう座」の境界付近を放射点として出現する流星群なのですね。

上にも書いた通り「三大流星群」の中の1つなのですが、そういえばあんまり名前を聞かないような……。

……マイナーなのでしょうか……それともきつねが知らないだけ……?
そもそも「しぶんぎ座」なんて星座、ありましたっけ……。

……どうやら名前に関しては色々と大人の事情があるようです……。

しぶんぎ座」というのは昔「うしかい座」と「りゅう座」間にあった星座の名前なのですね。
なのでそこを中心として発生するこの流星群も「しぶんぎ座流星群」というのですね。

ですがその後「しぶんぎ座」は1928年に国際天文学連合(IAU)によって廃止されてしまったのだそうです。

廃止の経緯はよく分からないのですが、とりあえず星座が無くなった後も、「しぶんぎ座流星群」という名前だけが残ったのですね。

IAUに関しては前に「ゴジラ座」の記事に書いたことがあります。

「星座」を認定している組織は2つありますが、IAUはこのうちの1つなのですね。
オリオン座やカシオペア座カメレオン座やハエ座などの有名な88個の星座がIAUの認定した星座ですね。

対する「ゴジラ座」等のポップな星座はアメリカ航空宇宙局NASA)が認定した星座です。

なんにせよその天下のIAU様がわざわざ廃止したくらいですから、きっと「しぶんぎ座」には大いなる問題が隠されていたに違いありません。


しぶんぎ座廃止の事情にはとりあえずここでは触れないことにして、なんにせよ今となっては「しぶんぎ座流星群」はうしかい座りゅう座の辺りから発生する流星群なのですね。

きのう「ふたご座流星群」の記事で「流星群」と「龍星群 ドラコ・メテオ」と「りゅう座」と「シシリアン・ディフェンス:ドラゴン・バリエーション」との関係がどうのこうのと書いたばかりですが、まさかここでもまたりゅう座が出てくるとは……。

シシリアン:ドラゴンは5手目の東側の黒ポーンの並びがりゅう座に似ているためこの名前になったのだそうですが、この流れからするとこの後「シシリアン・ディフェンス:うしかいバリエーション」や「シシリアン・ディフェンス:しぶんぎバリエーション」などが新たに開発されて出てきたとしてもちっともおかしくありません。

また毎年10月には別名「10月りゅう座流星群」とも呼ばれる「ジャコビニ流星群」という流星群がありますが、こちらこそまさに「龍星群 ドラコ・メテオ」なのではないかと勘繰りたくなります。
おそらく一発撃つ度にりゅう座の特殊攻撃力がガクッと2段階下がるに違いありません。


……話を元に戻しましょう。


このしぶんぎ座流星群、毎年1月1日から5日頃に見られるようで、4日頃にはピークになるのですね。

……本当にお正月と重なっていますね。

そうか……わかりました。
だからマイナーなのですね。

本当は毎年お正月になればちゃんとこの流星群はやってきますが、その時みんなの頭の中はお正月でいっぱいです……。
つまり、そんな状態でいくら流れ星が降ろうが隕石が降ろうがドラコ・メテオが降ろうが、お雑煮だのおせち料理だの羽根突きだの福笑いだのと格闘している日本国民は流星群どころではないため、結果として誰の目にも止まらないし大々的に報道もされないのですね、きっと。

きつねは最近「福笑いがボードゲームの一種に分類される」ということを初めて知ってたいそう驚いたのですが、このしぶんぎ座流星群のマイナーぶりに比べればそんなこと別に大したことではなかったと確信せざるを得ません。

なんにせよしぶんぎ座流星群放射点が北半球の空にあるため、事実上北半球からしか観測ができない流星群なのですね。

また日本はお正月には晴れることが多いため、日本での観測に適した流星群なのだそうですね。


……ふたご座流星群が「初心者向け」流星群だと書きましたが、このしぶんぎ座流星群「日本向け」流星群だったのですね……!

きっと取扱説明書その他の資料も全部全てまるっと日本語で書かれているのでしょう。
それが初心者にわかりやすい言葉なのかどうかは別として。

とりあえず、流星群といえばきつね、母天体がどの星なのかが気になってしまいます。

しぶんぎ座流星群の場合は母天体……つまり「流れ星のモト」をまき散らしている星にはいくつかの候補があり、「マックホルツ第一周期彗星」、「C/1490 Y1彗星」、「太陽系小天体 2003 EH1」、「ヘール・ボップ彗星」……などのどれかではないかと言われているようです。
とりあえず今のところは「2003 EH1」が一番アヤシイと言われているようなのですが、本当のところはまだはっきりとはわかっていないのですね。

ですがふたご座流星群の母天体が「ファエトン」、ペルセウス座流星群が「スイフト・タットル彗星」だということはわかっているので、しぶんぎ座流星群だけ「三大流星群」の中で唯一母天体がよくわかっていないということになります。

また3つの中ではしぶんぎ座流星群だけ唯一名前になっている星座が既に存在しないのですね……。

……なんだかいろいろ不遇な気がするのですが……しぶんぎ………。

まるで「唯一王」ですね。


「しぶんぎ」とは何か

ところで、さっきから「しぶんぎ座」だの「しぶんぎ座流星群」だのという名前を連発していますが、そもそも「しぶんぎ」って何でしたっけ……。

航海なんかでよく使う「六分儀」と関係があるのでしょうか。

……実はそうなのですね。

「しぶんぎ」も「六分儀」に同じく測量や航海に使う計測機器の一つで、漢字では「四分儀」と書き、別名を「象限儀(しょうげんぎ)」ともいうようです。

円の4分の1の扇形をしているため、この名前になったのですね。
円はX軸方向から反時計回り90度刻みに第一象限、第二象限、第三象限、第四象限と4つの区画に分割できますが、「象限儀」の「象限」はこの象限ですね。

この手の計測器具(分儀系?)には他に「八分儀」などがありますね。

六分儀、八分儀も四分儀に同じくそれぞれ円の6分の1、8分の1の形をしているのですね。
そのため名前こそ違いますが基本的な使い方は変わらないようです。

この3つの間にはおそらく身近な例で喩えるならば「30センチ定規」「15センチ定規」「1メートル定規」程度の違いしかないのでしょう。

さて、「分儀」というのは搭載された望遠鏡に映る2つの物の間の角度を測ることができる器具です。

扇形の部分が分度器のようになっていて、上の方……扇の要のあたり……に望遠鏡がついているのですね。

また望遠鏡は覗くと視野が左右に分かれていて、片方には正面にあるものが、もう片方には分度器の目盛の上を動く針(?)と連動する鏡に映ったものが、それぞれ映るのですね。

例えば「正面」には「水平線」を映し、「針と連動した鏡」には「北極星」が映るように針つき鏡の角度を調整することで、水平線と北極星との間の角度≒北極星の高さがわかるのですね。

この角度と「クロノメーター」と呼ばれるものすごく正確な時計が示す現在の時刻や海図などの情報を元に専用の式で計算することにより、自分が今いる場所が「緯度と経度」の形でわかります。
詳しい計算方法は長くなるので書きませんが、ともかくこの「分儀系道具」を使うことにより、今の自分の現在地がわかるのですね。

目印となる陸が全く見えない海の上にいる時にはとても重宝する道具です。

単純に考えると一番扇の角度が大きい四分儀が一番測れる角度の幅が広そうに思えるのですが、なぜか一般に普及しているのは六分儀なのですね……場所を取るのだろうか……。

また、六分儀は300年近くも昔に発明された道具ではありますが、GPSシステムが発達した現代においてもいまだに使われているのですね。

やはりデジタルが進歩した昨今においてもアナログの力は絶大なのでしょう。
ビデオゲームも好きですがアナログなボードゲームにも魅力を感じ、アナログゲームこそゲームの真髄を内に秘めていると確信しているきつねにはよ~くわかります。

また最近の六分儀はずいぶんとハイテクで、昔の木でできた六分儀と比べると、まるで昔のクロスボウと最新式のクロスボウを見比べるような時代の移り変わりを感じることができます。


ああ、時の流れって怖いですね……。

時代劇に出てくるような弓矢に親しんでいる私は昨今のローラーだのなんだのを搭載しているハイテクな弓矢にはいまいち馴染めないのです……。


また、既に廃止されてしまっているため、しぶんぎ座がどういう星座だったのかはイマイチわからなかったのですが、名前からしてこの四分儀の形をしていたのでしょう。

他にも「はちぶんぎ座」や「ろくぶんぎ座」などの「分儀系星座」が今でもあるようなので、これらの星座に似ていたのかもしれません。


……それにしても神様や英雄や動物に交じって計測器具の星座があるとは……本当に星座って何でもアリなのですね……。

これでは生物・無生物問わず色々なモチーフのゾディアーツが出てきたとしても納得です。
既に「らしんばん座」のゾディアーツが登場したことは記憶に新しいですが、おそらくゾディアーツスイッチには生物や無生物、神様や英雄などの違いをいちいち検出するような機能は付いていないのでしょう。


いつどこで見られる?

それにしても、このしぶんぎ座流星群……割と観測しづらい流星群らしいのですね。

なぜなら、ピークの期間がたった数時間程度しかない上に、それが夜だけでなく昼だったりすることもあるので、かなり当たり外れが多いのだそうです。

気になる肝心の来年……と言ってももうひと月もないのですが……2019年、のしぶんぎ座流星群はどうなのでしょう……。

……喜ばしいことに、予測によれば「比較的良好」だと言われているのですね。

来年1月の始めは新月の間近なので月がかなり細く暗くなるのだそうです。
つまり、月が明るいとその光で流れ星は見えにくくなってしまいますが、来年の1月始めは月が暗いので光に観測を邪魔されなくてすむのですね。

では肝心のピークとなる時刻はというと、1月4日の午前11時頃なのだそうです。


……朝じゃん!


……なんというか……割とおしいですね、せっかく月の光が弱くなるのに。

まぁ、昼間よりかはまだましなのでしょうかね……午前11時といったらもう殆どお昼ですが。

とりあえずピーク直前の3日~4日にかけての夜が一番観測しやすいようです……。

また方角に関しては「どこを見ていても出現する」そうなので、つまり「どっちを向いていても構わない」のですね。

……あとは当日晴れることを期待すればいいのでしょうが、「しぶんぎ座流星群」が出現するお正月の間は日本ならば大抵晴れるそうなのであまり気にしなくてもいいのかも……?

……そういえばお正月が雨ってあんまり聞いたことがない気がします……。
毎年晴れだったかどうかは……いちいち覚えていませんが。


ともかく、無事にふたご座流星群にお願い事をした人も見られなかった人も、お正月にも面白そうな流星群があるので期待して待ちましょう。

ふたご座流星群2018、既にピーク過ぎ?見ていない人はまだ間に合うのか。気になる仕組みは

見られなかったのですが……

なんだか今話題になっている「ふたご座流星群」なのですが……、どうやら昨日がピークだったのですね。

……見ていませんでした……。
と、いうか、見られませんでした……。

私は日々の雑務と業務とブログ記事執筆に追われているだけで精一杯なのです。

昨日がピークということはこれからはどんどん減っていくのでしょうか。

……まさかもう見られないのか知らん。

どうなのでしょう……。

それに流星群って……そもそもどうして起こるのだろうか……。

……この2つが気になって夜も眠れそうにないので、とりあえずまだ見られるのかどうか調べるのも兼ねてふたご座流星群について調べてみることにしました。


ふたご座流星群

ええと、この流星群は……毎年12月14日前後になると見られる流星群で、毎年ほぼ確実に出現するのですね。

そのため同じくほぼ確実に出現する1月の「しぶんぎ座流星群」、8月の「ペルセウス座流星群」と合わせて「三大流星群」と呼ばれているのですね。

ただしふたご座流星群は他の2つと違い、割と早い時間帯(夜の8時頃から)流れ星が出現しはじめるようです。
なので夜更かしできない人にとっては観測しやすい流星群の1つなのですね。


……初心者向け流星群……?

私もここから入るのが良いのだろうか……。


また、ことし2018年のふたご座流星群……以下、「ふたご座流星群2018」と呼びます。なんだか「必殺仕事人2018」みたいですが。

とにかく「ふたご座流星群2018」は日本時間12月14日21時頃がピーク(極大)だと言われているのですね。

そのため13~14日にかけての夜と、14~15日にかけての夜が最も見ごろとなるのだそうです。


……やっぱり終わってるじゃん!


ただし天気によっては見られないかもしれないとのことなのですが……昨日、晴れてました、確か。
うん、やはり昨日見ておくべきだったのかも……。

あっでも

12月4日~17日頃までの間は見られると考えられている

……のだそうです。

なんだ、それじゃぁまだ間に合うのですね!


また、極大≒ピークについて、正確な意味が書かれているサイトがありました。

流星群における「極大」とは、「最もよく見える」という意味ではなく、「観測場所や時間、月の条件などを考えなかった場合でも流星群の活動が最も活発になる時期」という意味なのですね。

……つまり、単に「この時期に最もたくさん流星が発生する」というだけであって、必ずしも「この時に一番たくさん見える」というわけではないのですね。

観測条件その他によっては「一番たくさん流星が流れてはいるが、全く見えない」などということもあり得るのかもしれません……。

つまり、「極大」の日に見逃したからといってもう見られないわけではありませんし、条件によっては「極大」以外の日の方がよく見えるかもしれないのですね。


また、今年は12月15日つまり今日が「上弦の月」であり、月が夜の間に沈んでしまうのですね。

上弦の月」というのは月が半分だけ見えている状態「半月」の「欠けている方」が、「沈むときに上を向く」ものですね。

そして上弦の月は「昼間にのぼって深夜に沈む」のですね。

欠けている部分はのぼる時と沈む時とで逆になりますから、昼間のぼってくる時は弦は下を向いていたのでしょう。

なんにせよ月が日の出を待たずに沈んでしまうため、その後は空が暗くなって流星群が見やすくなるのですね。


なるほどまだ希望はありそうです……!
もしかしたらピークの時よりよく見えたりして……?


そもそも流星群

さて……さっきから「流星群」というワードを連発しておりますが、実はきつね、いまいち意味を理解しておりません。

そもそもどういうものなのでしょう。使った後は自分の特殊攻撃能力が2段階下がるあのドラゴンタイプの必殺技「龍星群 ドラコ・メテオ」でしょうか。

なんだか私が黒番の時にキングズ・ポーン・オープニングに対してよく使うシシリアン・ディフェンス:ドラゴン・バリエーション」との関連性も相まって親近感がわくのですが命中率が100ではないのが気になります。


……などと思ったら違っていました。やっぱり。


流星群は幾つもの流星……つまり、「流れ星」が、天球(地球から見た空)のある一点を中心として放射状に広がって流れる現象


……なのだそうです。

イマイチわかりづらいですがとりあえず「空のある一点」から「流れ星が放射状にたくさん落ちてくる」現象のことを言うようです。

同じ一点から落ちてくるということはつまり発生源が同じだということなのですね。


……さ……「裁きのつぶて」!?

いや、これこそ「龍星群」でしょう。似てるけど……。


またこの一点がドコを向いているかによって流星群の名前が決まるようです。

ふたご座流星群の場合はふたご座のα星(カストル)の辺りにこの一点があるのでこのような名前で呼ばれているのですね。


また、流星群は出現する時期によって「定常群」「周期群」「突発群」の3タイプに分類されるようです。

定常群は毎年同じ時期になると必ず出現するというもので、「三大流星群」は全てこれに属しているのですね。

周期群は数年から数十年という割と長い周期で活発化するもので、しし座流星群がこれにあたるのだそうな……。


……何ですって!?


今年11月しし座流星群だったとおもうのですが……。
きつね、見られなかったのですが……。
次に出現するのは数十年後!?

……などとひとりで慌てていたらしし座流星群も毎年見られるのだそうですね。……そうでしたっけ。

というより、毎年見られるのに「定常群」じゃなくて「周期群」……?

なんだか解せない気もするのですが、周期群というのは「数年から数十年おきに『活発になる』」というだけであって、「数年から数十年おきにしか見られない」というわけじゃあないのですね、紛らわしい。


……話を元に戻します。


流星群は地球に一時に同じ星から出た「流星物質」が降り注ぐことによって起こるのですね。

この流星物質を放出している星を「母天体」というようで、その大体は彗星や小惑星などなのですね。

母天体から放出された流星物質は母天体の軌道付近をなぞりながら、母天体と同じ周期でぐるぐる回るようになるようです。

そしてこの流星物質が地球にぶつかると地表に降り注ぎ、流星群が見えるというわけなのですね。


……最近の……確か12月13日だったと思うのですが……。

この日のグーグルさんのロゴがちょうどそれをアニメで説明してくれていたと思います。

なにあれかわいい……。


……で、肝心のふたご座流星群の母天体なのですが、「ファエトン」という小惑星なのですね。


……彗星じゃなかった。

ふたご座ですらなかった……。


ファエトン(3200 Phaethon)

……いや、少なくとも「元彗星」ではあったようです。
それがどうやら「小惑星」になってしまったのですね。

一体どういうことだろうか……。

詳しく見ていきましょう。ええと……

ファエトンは公転周期1.43年というとても短い周期で太陽の周りを回っているのですね。

今でこそ小惑星ですが、元々彗星であるため、ファエトンの公転軌道は楕円形をしています。

それもかなり極端に歪んだ楕円形のようで、太陽に最接近した時はあの水星の軌道よりも内側を通るのですね。

彗星が太陽に近づくことにより、氷などの状態で彗星本体に蓄えられている揮発成分……ガスやちりなど……が太陽の熱で太陽とは逆の方向に向かって吹き出し、独特の「彗星の尾」ができるわけなのですが、ファエトンの場合はあまりにも太陽に近い場所を短い周期で頻繁に飛んでいたため、ガスやちりなどを早々と出し尽くしてしまい、ただの岩のカタマリである小惑星となってしまったようです。


……彗星が小惑星に……!


彗星が「彗星の尾」であるガスを出し尽くしてしまうとどうなるのかずっと気になっていたのですが、なんと小惑星になってしまうのですね……。

彗星が小惑星に降格するとは……知らなかった。


では「千年彗星」もそのうち「千年小惑星になってしまうのだろうか……。

そうするともう七夜の願い星は永久に眠り繭の中から出てこられなくなってしまうのでしょうか。

それでは七夕の風物詩が1つ減ってしまいますが、とりあえずふたご座流星群とは関係なさそうなのでここでは敢えて考察しないことにします。


ふたご座流星群の母天体は長らく謎だったようですが、1983年10月11日にNASAの赤外線天文衛星「IRAS」が発見したファエトンの軌道がふたご座流星群の軌道と一致していたため、その後母天体がファエトンであると結論付けられたようです。

ファエトン自身はもうガスやちりを出し尽くしてしまっていますが、実は以前に出したちりがまだファエトンの軌道をなぞるようにして回っているようです。

このちりがふたご座流星群の流星物質……つまり、流れ星の元となる砂や石の欠片なのですね。

つまり、ファエトンとそこから出たちりの軌道が毎年12月になると地球の軌道と交わるため、地球とぶつかり地表に降り注いでふたご座流星群となるのですね!


……これでふたご座流星群の仕組みがわかりました……。
これでようやっと眠れます。


また、この「母天体の軌道をなぞるようにして回っている流星物質」を「ダストトレイル」というのですね。
ダストトレイルは初めは軌道上を偏って回っています。

つまり楕円形の軌道のうち、右半分はダストトレイルが回っていますが左半分には何もない、というような状態になっているのですね。

ですが時間が経つにつれて軌道上にまんべんなく行き渡るようです。

まんべんなく行き渡るとは、つまりその軌道上のドコにいつ地球がぶつかっても流星群が発生するということですね。

地球がダストトレイル軌道にぶつかるのは1年に1度ですから、「時間が経ってダストトレイルがまんべんなく広がった流星群」が、毎年必ず見られる「定常群」となるようです。

なるほど……それではふたご座流星群をはじめとする「定常群」は割と古くから存在する流星群なのですね。

しし座流星群のように毎年降りますが定期的に活発化する「周期群」は、流星物質が均一に分布しておらず、多い所と少ないところのムラがあるためにそうなるのですね。
つまり、「多いところ」にぶつかれば流れ星はたくさん降りますし、逆に「少ないところ」にぶつかってもあんまり降らないのですね。

なるほどよくわかってきました……。

ではいつ降るかわからない「突発群」に至っては「ムラがある」どころか軌道上に「流星物質があるところとないところがある」ということなのですね、きっと。


まだ間に合う?

長々と書きましたが……。

結論を言うと、まだ間に合うのですね。とりあえず、17日ころまでは割と見やすい条件で見えるのだそうです。

……おまけに今夜は見えやすくなりそうです。

晴れてるし。
月、沈むし。

……こ……これは……!!

記事なんて書いている場合じゃありませんね。
さっそく私も外に出て流れ星を探してお願い事をすることにしましょう。

何をお願いしようかな……あ、そうだ、「このブログに人がたくさん来るようになりますように」!

今のきつねに一番必要なのはこれなのですね、きっと。

できれば年明けには読者さんたちがワイワイガヤガヤしてくれていると大変うれしいですし卒倒しそうなくらい喜べると思うのですが。

よし、これを流れ星さんにお願いしよう!


……………切実すぎて泣けてきました……。

地の底で発見?こんなところに微生物!海底の2500メートル下に「生命体の森」!

生命体の森だって?

例の如くネタ探しのためにニュースサイトを漁っていたら何やら興味深いニュースが飛び込んでまいりました。

なんと「海底地下から生命体の森が発見された」というのですね。

も……森……?

植物なのかな。

よくわかりませんが、12月12日付でAFP通信さんからその旨が公表されたのですね。

どうやらアメリカ、ワシントンで今月10日~14日にかけて行われたAGUの会議で発表された内容なのだそうです。

10~14日にかけてって、まだ会議自体は進行中じゃないかとつっこみたくなるのですが、とりあえずおそらく10日くらいの時点で発表されたのでしょう。


AGUというのはアメリカ地球物理学連合(American Geophysical Union)の略で、地球物理学分野での世界最大の学会なのですね。

その規模はなんと135か国の国から5万人もの科学者たちが加盟している程なのだそうで、世界中の研究者や学生に向けて開放されているのですね。

さっすがアメリカ、オープンです!

1919年に設立し、1972年以降にNPO法人化しているようです。

そして毎年12月中旬に秋の大会がサンフランシスコで5日間の日程で開かれるのだそうで、世界各国から2万人以上が参加するのですね。


……あれ、ワシントンじゃない……?


公式サイトによると今回の「生命体の森」もこの「秋の大会」で発表されたとのことなのですが、会場が違うような……。

……臨時で変えたのかな……。

それとも最近はワシントンでやることにしたのかな……。


……この際どこでもいいですが。

………話を続けます。


AGUの発表によると、海底をおよそ2500メートルまで掘り下げた地下にて、「数十万~数百万年にわたり存在してきた可能性のある微生物が含まれる広大な『生命体の森』が発見された」のだそうです。

……つまり、「海底下2500メートルの地底にたくさん微生物が住んでいた」のですね。
そしてその微生物たちは「長い長い間そこにいたらしい」のですね。


……植物関係ないじゃん。


などとつっこみを入れている場合ではありません!
これは確かにすごいことです!

そんなに深い地底なら、温度や気圧が極端に高い過酷な環境であるはずです。
そんな環境下であるにも関わらず生命体が生息しているということ自体が今回の発見のキモの部分でありすごいところなのですね!

つまり、そんなところに生物なんていないだろうと誰しもが思っていたところに生息が確認されたため、大きな発見となったようです。


世界ナゼそこに?微生物!


また、これらの生物は今まで知られていなかったもので、動きは遅く、岩から放出されるエネルギーのみを摂取し生きているまるでゾンビのような状態……なのだそうです。


……未知の生物……?
ゾンビ……?


具体的に言ってどういう状況なのかイマイチわかりませんが、とりあえず新種の生き物からなるまったく新しい生態系であるということは間違いなさそうです。
もしかすると「新種」ではなく「新ドメイン」……つまり、「今まで知られている生物の系統の中で新しく見つかった種類」ではなく、「生物の系統そのものが新しく見つかった生物」だったりして……?

そ……それはもはや生物界に大きな影響を与えるものすごい発見です。

実のところはどうなのでしょう?
淡い期待を抱きながら読み進めましょう。


科学者チームの10年越しの研究成果

ええと……これは国際共同研究機関「深部炭素観測(DCO、Deep Carbon Observatory)」なる組織が過去10年にも及ぶ研究の最新結果を発表したもの……なのだそうです。

DCOは2009年に地球内部の秘密を探るために専門家数百人が集まって結成されたチームなのですね。

DCOいわく、地球上の生物のうち「バクテリア」や「アーキア」のおよそ70%が地下に生息している……のだそうです。


バクテリア」というのは言うまでもなく「細菌」のことですね。

アーキア」は「古細菌」と呼ばれる微生物で、バクテリアに同じく単細胞の生き物ですがバクテリアとは違うグループに属しています。

バクテリアアーキアともに原核生物……つまり、細胞内に「核」を持たない生き物なのですね。

これら地下で暮らしている生き物たちを「深部地下生物(ディープライフ)」と呼び、その量は炭素重量換算で150億~230億トンに相当するのだそうです。


炭素重量換算……?

温暖化でCO2を気にするときに「炭素換算」なるもので排出量を把握しようとしたりしますが、それとはちがうものなのだろうか……。

……とりあえず、あらゆる生き物の体は「炭素」を基本材料としてできていますから、全ての生物には「炭素」が含まれていることになります。
これはおそらく生物の体に含まれている炭素の重さだけを考え、他の物質の重さは無視した場合の重量……ということなのでしょう、たぶん……。

つまり実際の生き物の重さ……炭素プラス水分その他諸々の物質……はさらに重くなるものと思われます。


地上の微生物の炭素重量換算での重さがわからないので150億~230億トンと言われてもイマイチ多いんだか少ないんだかわかりませんが、きっとすごい数字なのでしょう。


とりあえず、発見された単細胞生物の一つは「Geogemma barossii(別名 Strain 121)」と呼ばれる超好熱菌ではないかと言われているのですね。

これは日本語では「ゲオーゲンマ・バロッシイ 121株」という微生物です。


……株……。


乳酸菌か!

いや両方とも細菌だし最近の細菌はこういう名前になるというのが最近の細菌学でのトレンドなのか……。


などと勝手に納得しようと思ったら細菌ではなく古細菌でした。

まぁ、似たようなものか……。

「ゲオーゲンマ・バロッシイ 121株」は2003年から2008年までの間「生物の生育温度の最高記録」を保持していたアーキアなのですね。
海底の熱水噴出孔の近くで発見された生き物で、121度の温度下においても活動・増殖が可能なのだそうです。

……熱湯の中でも生きていけるなんて……。
ゆでダコ……ならぬ「ゆで菌」にならないのか知らん。

あれっ、でも「2008年まで」って……。

……と、いうことは……これよりもさらに凄い菌が発見されたのですね……2008年に!?

熱湯の中で生きていける生物を上回る生物って一体……と思って調べてみたら「メタノピュルス・カンドレリ」なるアーキアが現在ではこの記録保持者なのだそうですね。

なんと彼は122度の熱湯の中でも増殖ができるのだそうで、「ゲオーゲンマ・バロッシイ 121株」の121度を微妙に上回っています。その差はなんと1度!


……話が脱線してきました。きつねの悪い癖です。


このままでは「世界びっくり人間コンテスト」ならぬ「世界びっくり環境生育微生物コンテスト」が始まってしまいそうなので、話を元に戻します。


オレゴン州立大学で宇宙生物学と海洋学を教えるリック・コルウェルさんによると、

「地底の奥深くには地表と同等か、それ以上の遺伝的多様性を持つ生態系が存在しているが、それらの生物たちについてはまだよくわかっていない」

のだそうです。

うぅむ……地下の微生物の方が地上の生物……もしかして微生物以外も含む?……よりも種類が多いのですね。
もしかしたら地球の本当の主役は哺乳類でも昆虫でもなく地下の微生物たちなのかも……。


そう言えば細菌、古細菌って何?

……ですが、今回発表された微生物たちといえどやはり分類学的には細菌や古細菌なのですね。

確かに未知の生物ではありましたが、全く未知の生物ではなかったのですね。


……なんだ……。


……などと勝手に落胆してはいけませんね。

そもそもさっきから「細菌」だの「古細菌」だのと言っていますが、そもそも何なんだよそれって話です。

なので一応説明をしますね。

まず、地球上の全ての生物は

バクテリア(細菌)
アーキア古細菌
ユーカリオタ(真核生物)

の3つのうちのいずれかに属しています。

生物を進化の系統ごとに分類した体系いわゆる「分類学」の「分類階級」は、大きい方から順に

ドメイン→界(かい)→門(もん)→綱(こう)→目(もく)→科(か)→属(ぞく)→種(しゅ)

という8段階のグループで構成されています。

……これだけ言われてもいささかわかりづらいと思うので、例を出すとそれぞれ以下のような感じです。


ドメインバクテリアアーキアユーカリオタ)
界 (ユーカリオタなら動物、植物、菌類など)
門 (動物なら節足動物、脊索動物(≒脊椎動物)など)
綱 (脊椎動物なら哺乳綱、爬虫綱、鳥綱など)
目 (哺乳綱ならネコ目、ネズミ目、ウサギ目など)
科 (ネコ目ならイヌ科、ネコ科など)
属 (イヌ科ならイヌ属、キツネ属、タヌキ属など)
種 (キツネ属ならアカギツネスイフトギツネなど)


つまり、アカギツネ(Vulpes vulpes)は

ユーカリオタドメイン-動物界-脊索動物門-哺乳綱-ネコ目-イヌ科-キツネ属-アカギツネ

で、スイフトギツネ(Vulpes velox)は

ユーカリオタ~キツネ属

までは同じで種のみが異なるのですね。

私にとって身近なキツネを例に挙げて大変恐縮なのですが……これでわかりましたね!


そしてバクテリアだのアーキアだのというこの3つの区分は「ドメイン」なのですね!

つまりドメインは全部で3つ……バクテリアドメインアーキアドメインユーカリオタドメインの3つ……があることになります。

そしてわれわれ多細胞生物は「ユーカリオタ(真核生物)ドメイン」に属するのですね。

ユーカリオタが「細胞内に『核』を持つ生き物の総称」であるということは先ほど書きました。

「核」とはすなわちDNAを含む染色体などの遺伝情報を保管してある「細胞小器官」です。

「細胞小器官」というのは細胞内でそれぞれの機能と役割ごとに独立した部品となっているもので……早い話が、「細胞の内臓」みたいなものですね。

そして核はその中でもっとも重要な遺伝と分裂に関する役割を果たすもので……まぁ、細胞の「心臓」のようなものだと考えればいいでしょう……だいぶちがうけど……。

われわれ多細胞生物にとっては細胞1個は「体の部品の1つ」にすぎませんが、その1つの部品も実はかなり複雑な部品が沢山集まってできているのですね。


これだけで多細胞生物というものがどれほど複雑で精巧にできているかがわかります。


また、進化の順番としては、まず初めに全ての地球生命体の共通祖先である「原始生命体」が生まれ、そこからさらに「共通祖先」と呼ばれる姿になったと言われています。

……共通祖先である生物がさらに「共通祖先」に変化したというのはなんだか妙な感じがしますが、とりあえず現状の研究結果ではこのようになっているのですね。

そして「共通祖先」が「バクテリア」と「アーキア」とに分かれたようです。

「共通祖先」は当然単細胞生物だったと考えられていますので、細胞レベルの特徴の違いでまずは2つに分かれたのですね。

そしてやがては「アーキア」の中から「ユーカリオタ」が生まれ……ってあれ!

……と、いうことは……!

バクテリア」よりも「アーキア」の方がわれわれ「ユーカリオタ」に近縁だということにりますね……ここまで書いていてやっと気が付いたのですが。

日本語の名前がそれぞれ「細菌」と「古細菌」なので、「古細菌……アーキア」の方が古そうな感じがするのですがこっちの方が近縁だったとは……!


……どうやらこの衝撃の事実は1980~1990年代になってようやっとわかってきたことらしく、そのため名前に微妙なちぐはぐさが残ってしまったようです。


ユーカリオタは他の2つとは明かに違い、「細胞の中に『核』がある」ので、顕微鏡などでぱっと見ただけで容易に区別ができるのですね。

そのためユーカリオタ(真核生物)に対し、アーキアバクテリアをまとめて「原核生物」と言ったりします。

ですがアーキア古細菌)とバクテリア(細菌)の区別は素人目にはいささかわかりづらく、細胞膜の材質、DNA複製に関する酵素の種類の違い、など、見た目でわかりづらいところで区別されているのですね。


それから余談ですが、「菌類」はユーカリオタです。

おなじ「菌」の字が使われているので割と混同する人が多いらしいのですが、「菌類」というのは「カビやキノコや酵母の仲間」であり、「細菌」でも「古細菌」でもありません。

わりと最近まで「植物界」に属していましたが、他の植物と著しく異なることから分類系統が見直され、新たに独立した「菌界」というグループになったのですね。

また「菌類」は「植物」よりも「動物」に近い系統なのですね。

動かないのに動物に近いのかよという声が聞こえてきそうですが、おそらくエディアカラ紀の動物と比べるとすんなり納得できるでしょう。


他の星にもいるのかも……?

また、記事によると地底で生活している生物は地表に生きている生物とは明確に異なるのだそうです。

具体的にドコがドウ異なるのかはイマイチよくわかりませんでしたが、日本の海洋研究開発機構「ジャムステック(JAMSTEC、Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)」の有名な地球深部探査船「ちきゅう」で、海底深部まで掘削し、採取した試料を分析した結果、「これらの微生物は非常に長い間、ただそこに存在していた」らしいことがわかったようです。


……え……?

ただそこに「存在」していた……?
そこで「生活」していたではなくて……?


持ち帰った微生物や最近に糖分の一種であるグルコース(いわゆる「ぶどう糖」)を与えると一部は目覚めたのだそうなのですが……

……冬眠していたのか……?いつから!?

……まさか何十万年も前から……?

そこに「存在していた」の意味って、もしかして「この種類の微生物は長い間脈々と子孫を残して命を繋いでいた」という意味ではなくて、「それぞれの微生物の個体が何十万年もの間ずっと生き続けていた」……もしくは「眠ったままそこに存在し続けていた」……という意味なのでしょうか……。

……だとしたらすごいことです。
冬眠にせよ仮死状態にせよゾンビ状態にせよ、何十万年もの間同じ個体がずっと生き続けていたことになるのですから。

そんな長寿命の微生物……いや、そんな長寿命の生物なんて聞いたことがありません!
そんなに長生きができるのなら、ボイジャー1号2号が3万年後にオールトの雲を突破するのを余裕で見届けることができてしまいます!


……また、今回は海底下2500メートルの「生命体の森」についての記事でしたが、実際は2500どころか深度5000メートルを超える地下でも生命体が発見されていて、「生命体の限界となる境界のありかはまだ突き止められていない」のだそうです。

……つまり、「生物というものはいったいドコまで過酷な環境で生きていられるのか」の「ドコ」がまだわかっていないのですね。


……最後の言葉、非常に意味深だ……。


言い換えれば、もしかしたら生命体というのは意外とタフで、パッと見何も住んでいなさそうな環境でも実は生きていけるしもしかしたら本当にそんな環境に住んでいたりするのかも……。

ちょうどこの前の記事で「木星には生命はいないと言われている」と書きましたが……もしかしたら一見すると何も住んでいなさそうなというか住めなさそうな木星の大気の中に、本当に地球の常識ではありえないような生き物たちが生息していたりして……。

そんなこと言ったら木星どころか太陽系の他の惑星にも生物がいる可能性が出てきてしまいますね。

そもそも最初から「生命がいるんじゃないか」と言われている火星なんか、もしかしたら本当に何かいるかもしれません。


……太陽系の他の惑星の地下にも……?


なんだか色々と妄想を掻き立てられる記事でした。

この流れだとそのうち本当にイロイロと発見されて、暫く後にはもう惑星という惑星に生命がいるのが当たり前になっていたりして……。

NASAさんやJAXAさんが新たに何か発見しても、「あ~、地球外生命ね」で片づけられる日はそう遠くはないのでしょう。
宇宙で何か痕跡が見つかるたびに「地球外生命か!?」なんていちいち大騒ぎする時代は間もなく終わりを迎えるのかもしれません……。

カキ生食用と加熱用の違い、ほとんどの人が知らない?かくいう私も……

生カキ……

もうすぐ季節ですね。

冬といえばカキなべ……!
あのぷっくりまるまる太ったカキを鍋にして食べると何とも絶妙な金属の香りと風味が口の中に広がり、この世の物とは思えないほど美味しいんですよね。

今年もまたすぐにカキなべが食べられると思うと……冬さまさまです。
いや、冬に旬を持ってくれたカキさまさま……

あれっ、でもカキの旬って夏にもありませんでしたっけ……。
確かうだるような暑い夏の一コマで、お寿司屋さんで巨大な生のイワガキにレモンを絞って食べたような記憶があるのですが……。

夢……?

いや違います!
あの時のレモンの酸っぱさやカキの香り、磯の香り……塩の味……ちゃんと覚えています。

貝殻と比べて中身は意外と小ぶり……いや、シンプルだったということも覚えています。

お寿司屋のおじさんが私の好物と知って「お稲荷さん」をおまけしてくれたことも、お魚の匂いがする手で頭を撫でてくれたことも……。

あれは確かに「食べた」はずなのですが……これはいったい何なのだろうか。

……そもそもカキって生で食べるものと火を通してから食べるものがありますよね……。
これってどこがどう違うのでしょうか……。

これについて気になる記事がヤフーニュースに出ていました。


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181213-00006672-weather-soci


……ほとんどの人が勘違い?

記事によると、生食用と加熱用の違いについてほとんどの人が勘違いしているとのことなのですが……。

そもそも「生食=新鮮、加熱=新鮮じゃない」みたいに考えている人が多いがそれは違う、というようなことが書かれています。


……そ……そうなの……!?


そういえば具体的に何が違うのか……あまり気にしていませんでした。

一体何の違いがあるのでしょう?

というより、そもそもカキって何でしたっけ……。

おそらくこの謎を解明するためには……というか、この記事の内容を本当の意味で理解するためには、まずはカキという生物を生物学的な見地から理解する必要がありそうです。
そしてそれを理解することにより、夏に食べたであろうあのカキの記憶の謎も解明されるはず!

きっとそうです、そうに違いない!

……というわけで、カキについてちょっと調べてみました。


そもそもカキ

ええと……「カキ」という名前は分類学的には

軟体動物門-二枚貝綱-カキ目(もしくはイタボガキ目=ウグイスガイ目)-イタボガキ亜目-カキ上科-イタボガキ科

および

同ベッコウガキ科

に属する軟体動物の総称……なのだそうです。

なんだか定義が曖昧ですが、とりあえず日本で食用にされているカキに関して言えば「マガキ」や「イワガキ」という種類なのですね。

それぞれ

軟体動物門-二枚貝綱-カキ目-イタボガキ亜目-カキ上科-イタボガキ科-マガキ亜科-マガキ属

に属し、学名を

マガキ「Crassostrea gigas」、イワガキ「Crassostrea nippona」

というのですね。

に……ニッポーナ……。
なぜか「japonica」ではないのですね。
……。


まぁこの際どうでもいいですけど。


カキの仲間は2億9千500万年前のペルム紀には既に出現していたそうで、その後の三畳紀には生息範囲を広げていった……らしいです。

ペルム紀といえば哺乳類のご先祖様である単弓類が一大勢力を築き上げ、哺乳類へと進化する道を突き進み始めた頃ですね。
このころの動物ではディプロカウルスやディメトロドン、コエルロサウラヴィスなどが有名ですね。
ディメトロドンは単弓類であって爬虫類ではないのですね。………あんなカオして。

……話をカキに戻します。

カキは普通の貝とは異なり、岩や他の貝の殻などにくっついて生活し、自分ではほとんど動かない……というか動けないのですね。
……せいぜいカラを閉じるくらいでしょうか。

……じっとしていて退屈しないのだろうか……。

もしかして目とか脳みそとかもなかったりして……?


同じ「軟体動物門」つまり「貝の仲間」には他に「脊椎動物のような高性能の眼(カメラ眼)を持つ」頭足類が……その中でも「軟体動物最強クラスの頭脳を持つ」タコが属していますが、この門はモノによっていろいろと体のつくりに違いがあり、奥が深すぎていまいちよくわかりませんね。


なんにせよずっと動かずに生活するため筋肉が退化しており、中身は殆どが内蔵なのだそうです。

……なるほどあのヒョウタウツボカズラを思わせるかわいらしいぷっくりした体の中には内臓が詰まっていますものね。

またくっついた場所によって殻の形が変わるだけでなく、カキ本体の成長の仕方も変わるため、おなじ種類のカキでも個体差が激しく、DNA解析でもしない限りは正確に種類を特定するのは難しいのですね。


……くっついた場所によって成長の仕方が変わる……。


つまり栄養がある場所かそうでない場所か、安全な場所かそうでない場所か、そういうことに左右されるのですね。

カキは生まれてしばらく海中を2~5週間ほど漂って固着する場所を決めるのだそうです。

なんだかホヤの人生を彷彿とさせますが、なんにせよこれは一大事です……ドコにくっつくか、そのたった一回の選択だけでその後の人生が決まってしまうのですから。

しかもその大事な選択をするのは「人生の酸いも甘いも噛み分けたオトナなカキ」ではなく、「まだ生まれたばかりで経験が何も無いに等しい若いカキ」なのですね。

「ドコにつけばその後の人生が安泰」なのか何も知らないうちにわけもわからず決めなければならないのですから、そこには当然自分の意思≒責任が介在する余地などあるはずもなく、成功者と失敗者とを隔てるものは必然的に「運以外の何物でもない」ということになります。

これは「何も知らない若い時代」に訪れる「新卒一括採用」で失敗してしまうとその後の人生が決まってしまうという古き良き時代の伝統を今もなおくそまじめに踏襲し続けるとても進歩的な日本社会のシステムそのものですが、おそらく日本の社会構造は彼らの生態を模倣して作られたものであると思われます。

さすが日本の伝統的な食文化と切っても切れない関係にある貝類は違います!
あの世界において素晴らしい技術やおもてなし精神を持っていると絶賛されている超一流国家・ニッポンの社会にこんな形で大きな影響を与え、成功者と失敗者とを「運」の名のもとに振り分けし、その後の人生には一切責任を持たない「自己責任社会」という名の非の打ちどころのない素晴らしい社会の形成と発展に大きく関与しているのですから!

カキはやっぱりすごい貝だったのですね、きっと!

また、この「一度固着すると動かない」という性質が、本来ならば運動によって失われてしまうはずの栄養素を節約して体内に溜め込むため、「海のミルク」と呼ばれる栄養満点の肉体を作り上げるのですね。
もっともそのようなことができるのは良い場所に固着することができたいわゆる「成功したカキ」だけなのでしょうが……その「栄養満点の肉体=資産」を最新鋭のハイテク金庫の如く強靭な「殻」にしまい込んで保護し、誰にも見せない、触らせない、与えない

こ……これは……!

「自分の『偶然の』成功によって得られた利益をがめつく溜めこんで自分だけのものとし、社会には還元しないし人助けにも使わないしもちろん部下にも与えない」という現在の日本企業の有り方そのものではありませんか!

不景気なんてなんのその……トリクルダウンなんて起こさない!!

……こんな形でカキと日本が密接に関わっていたとは……長年日本に住んでいながらきつね、全然知りませんでした……。


そして……おっと……この時点で謎が1つ解けました。

マガキは冬が旬ですが、イワガキは夏が旬なのですね!

そうか、そう言えばきつねが昔お寿司屋さんで食べたカキも「イワガキ」でした。

そうかそうかそういうことだったのか。
明確に種類が違ったのですね。

……と、いうことは、現在ヤフーニュースで話題になっていた「生食用と加熱用との違い」の対象となっているカキは冬が旬のカキですから、要するに「マガキ」であるということになります。

つまり、ここはとりあえずマガキについて考えれば問題が無いのですね。


……さて、わかったところでようやく本題です。

(マガキの)生食用と加熱用との間には一体どんな違いがあるのでしょう。


肝心の生食と加熱との実際の違い

記事に書かれていた違いをまとめると、以下のようになります。


生食用:

各県が生食用カキの養殖用に定めた「指定海域」で獲れたものを、特別に処理したもの。

生で食べてもいいように、養殖中から食中毒菌やノロウイルスなどが入り込むのを防ぐ必要がある。
河口近くは雑排水が流れ込むため、それらの細菌やウイルスがいる可能性がある。
そのため河口を避けた場所で養殖し、安全な養殖が可能となる場所が「指定海域」となっている。

そして「指定海域」で育てたカキを、収穫後2~3日の間殺菌した海水に入れ、「浄化」する。

カキは呼吸のため1時間で20リットルもの水を吸入・排出するので、綺麗な水に入れておけば体の中も綺麗になる。

また、県によっては「指定海域」が無いところもあるが、その場合でも浄化した後のカキが厚生労働省の定める「生食用かきの規格基準」に適合していれば「生食用」としての出荷が可能。


……要するに収穫後に「浄化」を行い、最後は「生食用かきの規格基準」なるものを満たしさえすればドコで育ててもいいようです。


加熱用:

指定海域以外で獲れたもの。
ちゃんと加熱しなきゃ食べられない。

どうせ加熱するので、河口近くで養殖してもOK。

どうせ火を通して食べるので、べつに浄化する必要はない。

上記の通り河口付近は有害な細菌やウイルスが豊富だが、同時に栄養も豊富。
そんな毒も栄養も入り混じった河口で育つため、こちらの方が太っていて味も濃いと言われる。

ただし生では食べないように。


……なのだそうです。


なるほど……そうだったのですね。
きつね、ちっとも知りませんでした。

ですがおかげでよくわかりました。

別にカキについて調べる必要なんてなかったんじゃないかというくらい簡潔にまとめられていました。
まぁ夏のカキと冬のカキの謎が解けたので、調べたのもまんざら無駄ではなかったわけなのですが。

さすがヤフーニュース……いや、もとより提供元のウェザーニュースさん、すごいですね!


……と、いうことは……。

私が以前食べた「生のイワガキ」は「生食用のイワガキ」だったのだろうか……。

イワガキとマガキ、夏と冬……双方にそれぞれ「生食用」と「加熱用」がある……のですね、きっと。

イワガキを加熱して食べるのはおそらく夏でしょうからレシピとしてはカキフライやカキのアリョーヒン……じゃない、アヒージョなどであってカキなべではないとは思いますが、こう考えると夏のカキ料理と冬のカキ料理の食べ比べなんていうのもやってみたくなります。

毎年夏と冬にはそれぞれの旬のカキをいろいろ調理して試してみようか知らん。

ああいけない、きつねは料理ができないのでした……。
いろいろ買ってきて……と言い換えましょう。

ともあれ、カキ……。

日本社会との多大なる関連性も相まって、奥が深い生き物です……。

さらば、太陽圏よ!旅立つ船はボイジャー!NASAの2号機がついに「外」へ

ボイジャー2号が太陽圏外へ

昨日木星の話を書いたばかりなのに……また宇宙の話です。

どうにもこういうのは一連のシリーズが連続して出てくるようです(?)

今から41年も前の1977年に、木星土星を探索するため2基の探査機が打ち上げられましたね。

ボイジャー1号、2号と呼ばれたその探査機のうち、2基目が先日ついに「太陽圏」の外に出たようです。

圏外に出たのはボイジャー2号の方で、先に出ていた1号に次いで「星間空間に出た2番目の人工物」となったのですね。


……40年以上昔の探査機が今でも飛び続けているなんて……。
何だかものすごく壮大でロマンを感じさせる話ですが、そう言えばこれ、どんな探査機でしたっけ……。

「探査機」といえば最近では「はやぶさ2」や「インサイト」や「オシリス・レックス」にイメージが上書きされてしまっていまいちボイジャーの影が薄くなっている気がします……。

……昔本で見たことがあったと思うのですが……。

詳しく調べてみましょう。


ボイジャー

まず、今回の主役である探査機から。

ボイジャーアメリカの無人宇宙探査機で、正式名称を「Voyager」というのですね。
名前の意味は「旅する者」です。

…………とくに略称とかではないのですね。
インサイトだのオシリスだの、正式名称が恐ろしく長い最近の探査機と違ってずいぶんシンプルな名前ですね。

1号、2号ともにアメリカ航空宇宙局NASA)によって1977年に打ち上げられたのですね。

初めに8月20日に2号が打ち上げられ、その16日後の9月5日に1号が打ち上げられたようです。

……1号、2号の順番ではないのですね。
いつか書いた静岡大の超小型衛星「STARS-5号(てんりゅう)」と「STARS-4号(あおい)」との打ち上げ順番が逆だった……みたいな感じなのでしょうか……。

どうして2号が先になったのか詳しい理由は分かりませんでしたが、色々と大人の事情があったのでしょう、きっと。


1号に関しては、もともと5年間を掛けて木星土星およびそれらの衛星と環を調査するのが目的だったのですね。
土星だけでなく実は木星にも環があるということは最近では当たり前になっていますが、これも1979年にボイジャー1号が発見したのですね。

そしてその調査を終えた後もなお太陽系内を飛び続け、2012年についに太陽圏を脱出したようです。

この時点で1号は初めて太陽圏外の空間である星間空間に旅立った人工物となったのですね。

その後はずっと太陽系内を飛び続け、もはやどこまで遠くへ飛んで行けるのか記録に挑戦しているようです。

2号と合わせて現在も続いているNASAさんの最長のミッションとなっているのですね。


2号は木星土星だけでなく、その外側を回っている天王星海王星の探索も目的としていたようです。

木星へはこれまた1979年7月9日に最接近したようで、この時の観測により木星の巨大な雲の渦「大赤斑」が反時計回りに回転しているということがわかったのですね。

大赤斑については昨日の記事でもさらっと書きましたが、まさかこんな形で今日の記事に繋がっていたとは。

昨日書いた木星の詳しい構造も、ボイジャー計画により明らかになってきたものなのでしょう。


………あの美しい雲が、実はアンモニアでできているということも………。


太陽圏

ボイジャー2号についてはわかりましたが、そう言えばさっきから何気なく言っている「太陽圏脱出」ってどういうことなのでしょう。
そもそも「太陽圏」って何なのでしょう。「太陽系」とは違うのでしょうか。


太陽系の中心の恒星である太陽は、その活動の過程で光を放ちますが、実は太陽が出しているのは光だけではないのですね。
光のほかに「太陽風」と呼ばれるプラズマを放出しています。

この太陽風は太陽の大気と関係があるのですね。

太陽の表面には「コロナ」と呼ばれる大気がありますが、その温度はなんと100万度以上もあるのですね。


……太陽の地表は6000度しかないはずなのですがどうして大気はこんなに熱いのだろうか……。

……一説には「太陽常温説」なるトンデモな学説が存在し、それによると太陽の表面は実は27度程度しかないそうなのですが、それを採用すると話がさらにややこしくなるので、この際一般的に言われている6000度ということにして考えてみても、大気が100万度もあるのは少し……いや、かなりヘンです。

きっとここには何かよくわかっていない未知の力が介在しているに違いありませんが、一体それは何なのだろう……。


……などと考え出すと話題が太陽の方にずれて行ってしまいますから、とりあえずは考えないことにしましょう。

100万度もの熱があれば、気体は気体の姿を保っていることができません。
物質は熱を加えると固体→液体→気体の順に変化していきますが、その気体にさらに熱が加わることで「プラズマ」という状態になります。

このプラズマ化した大気が太陽の重力を逃れ(もはや太陽の重力でも大気を地上につなぎとめておくことはできないようです……)、宇宙空間に放出されたものが「太陽風」なのですね。


そしてこの「太陽風」が届く圏内が「太陽圏(Heliosphere)」と呼ばれているのですね。


宇宙は真空だと言われていますが、実は完全な真空ではなく、「星間物質」と呼ばれる物質(ガス?)で満たされているのですね。
この星間物質のうち、電荷を持っているものは太陽風電荷と反発しあい、中に入ってくることができないようです。

つまり太陽圏は星間物質の海の中にできあがった泡のような形をしているのですね、「大気」だけに。

そしてその泡が、有害な外側の宇宙からの放射線……「宇宙線」なども防いでくれているのですね。

……まさに太陽風の結界だ……。

太陽系の惑星はこの中にあるのですね。

また、もちろん「泡」であるため、外の世界との境界があります。

その外は「星間空間」と呼ばれる空間があり、そのさらに外側には「オールトの雲」と呼ばれる氷でできた小さな星が沢山集まっているエリアが広がっているのですね。

そしてこのオールトの雲までが太陽系であると言われています。
(太陽圏内までが太陽系だという考え方もあるようです。)

またこの太陽圏とその外側の星間空間との境目を「ヘリオポーズ」といい、これを検出するのが木星土星探索を終えた現在のボイジャー1号(2号も?)の新たなる目的の1つとなっているようです。


………木星土星その他の探査は終わったのですが……。
任務が終わりさあ後はアフターファイブだ!……と思ったらまた新しい仕事が目の前にドン!と音を立てて山積みに置かれた感じなのですね、きっと……。

……時間外労働?

と、いうより……もうヘリオポーズを過ぎてしまったのですが……。
これにて任務終了……とはいきませんよねさすがに。


なんにせよ「太陽からの風」が及んでいる結界のような泡のような領域を「太陽圏」というのですね。
そして今回のニュースは、ボイジャー2号がついにその泡の外へ踏み出し、海の中へと入って行った、ということなのですね。

なるほどここまで調べてようやく理解できましたね。
宇宙分野は専門用語が多すぎてよくわかりませんね。


11月5日に太陽圏を脱出

さて……ニュースの意味が分かったところでようやく本題です。

この太陽圏脱出劇、NASAさんが12月10日に発表したのですね。

探査機であるボイジャー2号には当然ながら数々の観測機器が搭載されていますが、その中には太陽風を検知するものもあるのですね。

どうやらさかのぼって8月後半から、本来なら太陽風によって防がれているはずの宇宙線が観測されるようになってきていたようです。
そのためその時点で間もなく太陽圏を脱出して星間空間に入るだろうと言われていたのですね。

そして5日以降は機体の周辺で太陽風が観測できなくなったため、NASAさんは2号が星間空間に出たとわかったのですね。

これにより、2号は1号に引き続き星間空間に旅立った2個目の人工物となったわけです。


……あれ、2号の方が先に打ち上げられたんじゃ……。

なのになぜかここで順番が入れ替わっています。


実は飛行経路が違ったため、1号よりも6年遅れて圏外に出たのですね。

なるほど、2号より回り道をしていたのか……。

たまに「2人で一緒に博物館に入ったはずなのに、どういうわけか片方が先に出てきて、それからもう1人が出てくるまでに1時間以上掛かった」という謎の現象が発生することがありますが、ボイジャーの順番が入れ替わったのもそれと同じ理由なのですね、きっと。

また、現在は地球から180億キロ離れた場所を飛行中だそうで、NASAさんとの通信には片道だけで16時間半かかるのですね。

……既に光の速さでも16時間半かかるほど遠い領域に足を踏み入れてしまっているのですね……。

こんな時に「超光速粒子『タキオン』」を使った「タキオン通信」があれば地上にいるのと変わらない速度で通信ができて便利なのに……などと思ってしまう私はSF映画の観すぎなのでしょう。


また、こんなに遠くまで来ているのにボイジャーの旅はまだ終わっていません。

これからボイジャーは太陽系の外に向かって星間空間を飛び続けるわけなのですが、その先にあるオールトの雲の内側にたどり着くまでに300年、雲を突破するまでにはなんと3万年掛かると言われているのですね……。


……相当分厚いのですね……雲。

まさかアンモニアでできているんじゃ………。


いやこの際雲の材質には目をつぶるとしても、問題なのはその厚さです。
たどり着くよりも突破する方が時間がかかるとはどういうことでしょう。
これじゃぁ先に人類が滅んでしまいます。


ボイジャー2号は現在時速5万5千347キロという恐るべきスピードで飛んでいます。
これは有名な国際救助隊の救助メカの1号機の倍以上の飛行速度ですが、それでもやはり「次元波動エンジン」を使わなければ太陽系脱出は難しいのですね……。


また、ボイジャーは通信システムの電源に「原子力電池」なる電池を使っているのですね。
これは当初の予想を大いに上回り今現在もまだ稼働を続けているツワモノなのですが、それでも2025~2030年頃には電池切れになると言われています。

つまり、それ以降はたとえ本当に太陽系の外に出られたとしても通信ができなくなってしまうのですね……。

残念だ……。

きっとこのままボイジャーは1号2号ともども太陽系版「恒星間天体『オウムアムア』」となり、数億年後に他所の恒星系で観測されて、そこの惑星か衛星に住んでいる人たちが「あれは何だ!?宇宙人の探査機か!?」とパニックになるまで宇宙空間をさまよい続けるのだろう。

ですがむこう数年間はまだ星間空間の状況を知らせてくれる………はず。


ゴールデンレコード

……「恒星間天体となって~」で思い出したのですが……、ボイジャー、確かレコードを積んでいるのですね。

調べてみるとそれらは「ゴールデンレコード」と呼ばれているそうで、アナログなレコード盤に地球上の色々な音が記録されているのですね。

これはいつか未知の天体に住む人たちが受け取って解読し、その頃には滅んでいるかもしれない地球人へと想いを馳せることができるようにと積まれているものなのだそうです。

なんだかとてもロマンを感じさせるレコードですね。
映画になりそうだ……。

いや、逆の設定だとどうだろう……つまり、地球人が地球に墜落した未知の無人宇宙船から「金のレコード」を回収。
最初は一体どこの国の誰のいたずらだと半信半疑だった科学者たちが、もしかしたら異星人からのメッセージなのではないかと考え解読に着手。
そして苦難の末ついに内容を解読し、それが何億年も昔に銀河の彼方の滅び行く星から送られてきたものであることを知り、今はもう命尽きてあるであろうその送り主たちに想いを馳せる……。

……なんだかとても感動的です……。
まるで無人島から流されたビンに入った手紙みたいだ。

遠い未来に地球発のこの手紙も宇宙のどこかにいるタコともイカともつかない放射相称の体を持つスミを吐く7本足の巨大な宇宙人によって解読されることになるのですね、きっと。
そして遠い文明に想いを馳せた宇宙人たちは宇宙船である巨大な「ばかうけ」に乗り、発信源である地球を目指すに違いない!

何やらいろいろと妄想が膨らみますが、積まれているのはもちろん手紙ではなくレコードなので、本体は固いものでできているのですね。
どうやら金メッキされた銅でできているそうで、地球の色々な言語でのあいさつや音楽、鳥の鳴き声や木々のさざめきなどの自然の音が録音されているのですね。
そのレコードはアルミのカバーに入れられ、さらにその表面は純金ならぬ「純ウラン238」で覆われているそうです。

ウラン238は44億6800万年の半減期を持つため、これを誰かが受け取った場合、放射性炭素年代測定ならぬ放射性ウラン年代測定によりいつごろに収録されたものなのかがわかるのですね。

ウランという金属はそのすべての同位体原子核に含まれる中性子の数が違うが同じ元素)が放射能を持つという変わり種ですが、その中の1つであるウラン238は核燃料などに使われるウラン235とは違い比較的安定しており、そのままでは核分裂は起こしませんし強力な放射線も出ていませんから、もちろん受け取った人が素手で触っても安全………なはず!?

……せっかく宇宙人に見つけてもらっても、被ばくさせてしまってはいけませんね。


それにしても銅でできたレコード盤って……。
銅やって再生するのだろうか……。


2基のボイジャー、未知の生命体に出遭えるか

……長くなってしまいました……。
今朝までは今日はネタが無いからあまり書けないかもとか言っていたはずなのにどうしてこんなに長くなるのだろうか……。

なんにせよ、今までさりげなく見聞きしていたボイジャーですが、実はこんなにも色々なドラマとロマンと観測機器と時間外労働を積んだ探査機だったのですね。

星間空間を突破してオールトの雲にたどり着く頃にはもう地球との通信はできなくなってしまっていますが(もしできていたらNASAさんはまだボイジャーミッションを続けているでしょう……)、オールトの雲が無理でも今まで未知の空間であった星間空間についてまた新しいことがわかるかもしれませんね。

きっとボイジャーが先へ進むたび、人類の知っている太陽系はどんどん広がっていくのだろう……。

あと数年……あと少しだけ、最後のお仕事を頑張ってくれるのですね。

そして引退後は太陽系発の「恒星間天体」としてどこかの恒星系の人たちに無事に拾ってもらえると良いのですが……。


さらば、ボイジャー

……はまだもう少し先ですね!