きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

国立科学博物館 大哺乳類展2見納め!と常設展示の諸々

以前おしごとの合間の隙を見つけて(?)大哺乳類展2に行ってきた、という記事を2回に分けて書いたのですね。

 

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あのあとちょうど2か月後たった日に、運よくもう一度行く機会に恵まれまして……行ってきたのですね。

もちろん前回の教訓で「常設展示に入ること」も想定していましたから、今回はそれも含めて私が現地で見聞きしたことと思ったことを書いていこうと思うのですね。


……長くなりそうなので目次を置いておきます。

 

 


大哺乳類展2

さて……、前回に同じくまずは博物館の入り口……のすぐ横にある小さな特別展の入場口から入り、チケットを買うのですね。


チケットは一般が1600円(常設展示の代金込み)です。

……この値段が当たり前かと思っていたのですが、どうやらそうでもないようなのですね。
なにやら前の方にいた大学生らしき4人組が「おれたち団体割引にならないかな?」「4人じゃ少なすぎるだろ!」みたいな会話をしていて知ったのですが、そういうものがあったのですね……。


……私には関係ありませんけど!


なんにせよ私も学生に間違えられてしまったのですね。
つい正直に一般ですと言ってしまったのですが……あのまんま学生として入場した方が安かったか知らん。

……でも表示を見る限りではこれ、大学生でも一般でも料金は変わらないのですね。


……あれ……。


じゃぁ私が間違えられた「学生」というのは高校生……?料金が同じ大学生にわざわざ「学生ですか?」だなんて聞かないと思うのですが……。


……さすがにそれはないと思うのですね


……話を元に戻して……とりあえず、入るのですね。

 

今回はせっかくなので前回使わなかった「音声ガイド」なる機能を試してみたいのですね!

ガイドの声は俳優の瀬戸康史さんが担当していることで話題になっています。

たしかフロアの下の方で音声ガイドの端末を貸し出しているのでした。


………550円。


きつね、こういうことにはケチケチしないでもうじゃんじゃんお金を使う方がいいと最近思い始めたのですね。

スタッフの方の説明によると「電話式」なのだそうで、ガイド番号を入力したのち、電話の受話器のように端末を耳に当てるとガイドが聞けるのだそうです。

よく見たら会場内にはそこかしこに「音声ガイド番号」の表示があります。前回来た時は全然気づきませんでした……。


さて、肝心の音声ガイドの内容についてはここに書くことはできませんし、哺乳類展2については前回の記事を見て頂ければいいと思うので、敢えてここには書かないことにするのですね。


なんにせよ、やはりガイドがあると色々と新しいことがわかるのですね。

牛と鹿の角の違いについてや、地球上でもっとも繁栄している哺乳類についてなど、かなりマニアックな情報を色々と教えてくれます。


また、ガイドでも言っていたのですが、瀬戸さん、コウモリが好きなのですね。

……これは案の定なのですね。


なぜなら瀬戸さんは、コウモリに噛まれると正義のヒーローに変身するのですね。


なんにせよ、入り口近くの哺乳類の立ち方と歩き方の辺りで詳しいホネの話をしている専門家っぽい人たちや、先輩と後輩らしい若い女性の二人組のマニアックな会話が聞こえてきて面白いのですね。

入り口近くで哺乳類との骨格の比較のために置かれていたオオトカゲを見て「これほど大きいともはや恐竜だよね」とか「こんなん森で遭遇したら生きた心地がしない」とか……。

やはりこういう展示は本当にいろいろな人たちが訪れるものなのですね。何をいまさらという感じがしなくもないですがそう思いました。

もしかすると展示より来ている人を観察している方が面白いのか知らん……。


………………以上です。


……哺乳類展2については前回の記事に色々と書いてしまったので……もはや特に書けることがないのですね……。


とりあえず、今日はこの後の常設展示をメインにいろいろ書いていこうと思うのですね。

 

常設展示

さて……。

常設展示には「地球館」と「日本館」、2つの建物があるのでした。

日本史もいいのですが哺乳類展を見てしまった以上頭の中は自然史モードになっているので、また前に見られなかったところがまだ残っているので、当然地球館に入ります。


各フロアはこんな感じなのですね。

 

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見たところ下から上に向かって年代順に並んでいるようです。

なのでとりあえず地下3階から上に登っていけば私の頭の中でガイアメモリの如く地球の記憶と歴史を再現できそうなのですね(?)


また地下3階は見たところ地球云々以前に宇宙のしくみについて展示しているようです。

なるほど、地球の事象を理解するために、まずは宇宙の歴史と仕組みについて学べるようになっているのですね!これは見事な構成です。

と、いうわけで……一旦地下3階まで下りて、そこから登りながら順に見ていくのですね。

 

B3F 自然のしくみを探る ~私たちの世界はどのようにできているのか~

 うん、間違いありません。

タイトルからしてここは宇宙誕生の歴史のドラマを忠実に再現した展示を行っているに違いない!


意気揚々と期待しながら入ってみたのですが、中に入るといきなりこのような表示が。

 

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に、日本の科学者……?


……どうやら科学の進歩に貢献した日本人たちのプロフィールが紹介されているようなのですが……、

なんか……予想と違う気が……。


他にも科学の基本である「測量」についてや、そもそもメートルやキログラムといった単位はどう定義されているのかなどについての展示があったのですね。

……中には「さよならキログラム原器」なるどっかで見たようなニュースに関する看板もあったのですね。

 

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………これはまぁいいか……。


う~ん、ここはどうやら「宇宙の仕組み」というよりも、「科学の基本」が展示されているようです……?

科学とはすなわち宇宙の仕組みを探求していく学問ですから、その基本が展示されているのは確かに宇宙の仕組みを展示するのと同じくらい大事なことだとは思うのですが……。


これだとまるで「化石の発掘方法の解説はあるけどかんじんの化石そのものは無い」みたいな肩すかし感が否めないのですね……。


あっでもこのフロア、奥の方にいちおう宇宙の歴史と成り立ちや、物質の仕組みについてなどの展示もありました!

 

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……あったのですが……なんとなく私にはちょっとわかりづらかったのですね……。う~ん、私の方の勉強不足かしらん。

 

………次に行きます。

 

B2F 地球環境の変動と生物の進化 ~誕生と絶滅の不思議~

ここは以前訪れたことがある場所なのですね。

先日の大哺乳類展2の記事の後半にちょろっと書きました。


この時は時間が押していたので少し覗いただけでしたが、今回はじっくり見て回ることができるのですね。

 

……それにしてもずっと気になっていたのですが、今はどうやらちょうど遠足の季節らしく、そこかしこに子供たちの団体がいるのですね……。

おまけにご丁寧に幼稚園から中学校まで全部そろっています。

私は別に子供が嫌いなわけではありませんが、ひとりでゆっくりじっくり静かに博物館を見学しようと思っている時にこのシチュエーションは少々騒がしいと思うのですね……。
せめて写真を撮ろうとしている時に被写体とカメラの間をわらわらぞろぞろ通り過ぎるのは遠慮してもらいたいのですね……。


……気を取り直して問題のフロアを見ましょう。

 

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このフロアの名物の(?)三葉虫の特大模型なのですね。ネットで何度か見たことはありましたが、実物を拝むのは前回来た時が初めてでした。

これはオレノイデス・ネワデンシスでしょうか。

三葉虫は一万種もいるので相当特徴があるものでなければ見分けるのが難しいのですね……。

なんにせよオレノイデスはカンブリア紀に生息していた三葉虫で、史上初めて眼を持った動物なのではないか……と言われているのですね。

カンブリア紀は「眼の発明」が起こった時代としても知られていますが、初めて眼を持ったのは節足動物であり、また初めて誕生した眼は複眼だったのですね。

またこのことからもわかるように、眼というものは単系統ではなく、その後どうやら同時多発的に複数の系統で独自に生み出されていったようなのですが……その辺りの話に触れると長くなるので、またの機会にするのですね。

 

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裏側もしっかり再現されています。

半分は二枝型付属肢を外すことによって甲羅のつくりがわかりやすくなっているのですね。

こういうまるで人体模型のような「半分ずつの復元」というのは古生物の世界ではよくあることのようです。

また三葉虫の仲間特有の器官であり萌えポイントでもある(?)、口元のまるい板状の構造物「ハイポストマ(口下片)」もかなり細かく作り込まれているのですね。これはマニアが見たらうなるに違いありません。

口下片とは昆虫などの他の節足動物の「上唇」に相当する部分で、いちばん前の体節(口前葉または先節などとよばれます)に付いていた付属肢が変化したものだと言われています。

一番前の体節の付属肢……というのはちょうどアノマロカリスのあの特徴的な前部付属肢にあたる部分ですね。

ここはアノマロカリスの仲間でこそあのように大きな腕になっていますが、他の節足動物ではあまり使わなかったのか小さく退化してしまっているのですね。

どのような形に退化しているかは分類によっても違いますが、少なくとも三葉虫の仲間では写真のような丸い円盤状の構造物になっているのですね(一部例外もありますが……)。

三葉虫の口はこの下に後ろを向いて付いています。

彼らには昆虫や甲殻類のようなあごは無いため、口はどうやら鋏角類のそれに同じく「タダの穴」だったようです。

この穴でロボット掃除機の如く海底を這い回りながら周囲の小さな粒子を吸い込んで食べていたのではないかと言われています。

物を噛むことができないタダの穴で食事が成り立つのかというツッコミが来そうですが、かくいう我々脊椎動物も昔は「無顎類」と呼ばれる「あごの無いタダの穴な口を持つ魚」だったわけですから、人のことは言えません。

 

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下の方に三葉虫と他の節足動物に関する解説がありました。


でもこれ……あれ。


………ちょっと……情報が古いのですね。


解説には「鋏角類と多足類」「昆虫類と甲殻類」がそれぞれグループを成し、三葉虫は「鋏角類と多足類」グループに近縁であると書かれています。

ですが現在(2010年以降?)では多足類はむしろ「昆虫類と甲殻類」に近縁であり、3つ合わせて「大顎類」と呼ばれる大きなグループを形成しているという考えが一般的です。


……つまり、「鋏角類」グループと、「昆虫と甲殻類と多足類」グループがあるのですね。


またたしかに昔は「三葉虫の触角が退化して触角を持たない鋏角類が生まれた」と言われていましたが、現在ではこの説は否定されており、鋏角類の持つ鋏角は触角が変わったものであるということがわかっています。


要するに、三葉虫と鋏角類の類縁関係はよくわからなくなってしまったのですね。


なんにせよ「鋏角類」と「大顎類(昆虫と甲殻類と多足類)」に加えて、昔は「三葉虫類」という別グループが存在していたということは間違いありません。


……本当はマルレロモルフ類だのフキシャンフィア類だの恐蟹類(アノマロカリス類)だのなんだのもっとたくさんの節足動物のグループがあったのですが、話がややこしくなりそうなのでここには書かないことにします。


とりあえず、現在残っている節足動物は「鋏角類」と「大顎類」だけなのですね。

 

お馴染み昆虫やエビ、カニ、ムカデなど、大顎類があまりに猛威を振るっているため(?)、「節足動物=左右に動くあごがある」というステレオタイプな認識が一般に広まってしまっておりますが、三葉虫や鋏角類その他の節足動物たちの名誉のため、左右に動くあごを持つのは大顎類だけだということをここで断っておくのですね。

 

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もちろん三葉虫のほかに魚なども展示されています。

このお方は古生代デボン紀に海の生態系の頂点に立っていた巨大魚、ダンクルオステウスさんなのですね。あんまうまく撮れてない……。

「板皮類」と呼ばれる現在では絶滅してしまった魚のグループに属しており、一説によればホホジロザメよりも強い最強の魚なのではないかという話もあるほど。

この板皮類、頭と胸を骨の鎧で包むというまるで空想上の怪物のようなデザインの魚ですが、体の中の骨格はサメなどと同じく軟骨でできているため、化石として残るのは殆ど鎧の部分だけなのですね。

なので後ろ半分の復元は多分に想像の余地があるのだそうです………これは妄想が膨らみそうなのですね。


それにしても節足動物もそうですが、魚の仲間も昔はたくさんのグループがいたのですね。

というより、生物というものは昔にさかのぼるほど大きなグループの数が増えていくようです。

ですがそのほとんどが現在では絶滅し、残ったグループの中だけで種分化が起きて多様化したのですね。


……系統樹に太い枝がたくさんあった昔と、わずかな太い枝だけがたくさんの細い枝を茂らせている現在。


生物多様性」のあり方が時代と共に移り変わっていくのがわかるのですね。

 

 

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これはデボン紀の次の時代である石炭紀を代表する(?)謎の生物、トゥッリモンストゥルムです。

発見した人の名前を取って「ターリーモンスター」とも呼ばれます。

学名はそのラテン語表記ですね。


アメリカ、イリノイ州の「州の化石」で、シカゴの郊外でたくさん見つかる……のだそうです。

水に住む生き物だということはわかっていますが、その分類学上の位置づけはいまだに不明です。

一時は魚の仲間ではないかという説が浮上しましたが、その翌年に発表された論文で否定されてしまったため、結局正体は謎のままなのですね。


これももしかすると現在は存在しないグループに属する動物なのかもしれません。

 

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時代が前後してしまいますが、この前化石写真を撮り損ねた例のベッツリコーラもあります。

これもまた現在では失われてしまった脊索動物のグループである「古虫類」を代表する生き物ですね。


体の前半部分は左右に鰓孔があるのに後半部分はクチクラの殻に覆われていて体節まであるというその特異なつくりのため、ターリーモンスターに同じく発見から長らく正体不明の動物とされてきました。


なぜなら、体がクチクラの外骨格で覆われていて体節があるのは節足動物の特徴ですが、それに対し彼らの鰓は体の中にあります。

ですが三葉虫を見てもわかる通り、節足動物のえらは付属肢の一部ですから体の外にあるはずですし、そもそもベッツリコーラにはかんじんの付属肢がありません。

それに体に鰓孔が開いていてその中にえらの本体があるというのは後口動物(脊索動物など。魚のえらを想像して下さい)の特徴です。


つまりこの動物は節足動物と脊索動物両方の特徴を持っている」ということになりますが、そもそもこの両動物は遠い昔、進化の初期段階に枝分かれしてから全く異なる系統となり果てた動物たちですから、その両方の特徴を持っていること自体が生物的に「あり得ない」ことなのですね。


この大きな矛盾が長年研究者たちを悩ませていたようです。


しかしその後研究が進み、2014年にオーストラリアで発見された新種から脊索が見つかったことから、現在では彼らはれっきとした脊索動物であり、クチクラに覆われた体は外骨格ではなく二次的に皮膚を高質化させたものだということがわかっています。

ホヤ類(尾索動物)に近縁の仲間だと言われてはいますが、現生のホヤが古虫類の直接の子孫であるというわけではないようです。(両者の祖先が同じというのは確実でしょうが……。)

 

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さて……奥の方ではいよいよ単弓類(哺乳類と、そのご先祖様)が登場します。

なんだかとてつもなく長い子がいたのですが……この子はクジラのご先祖様のようです。

名前をバシロサウルス・ケトイデス」というのですね。

バシロサウルスは「王トカゲ」、ケトイデスは「クジラっぽい」という意味らしいので、和名にすると「クジラオウサマトカゲ」といったところでしょうか。

発見当初は爬虫類(魚竜?)だと考えられていたため、このような恐竜ライクな名前が付いてしまったようですが、れっきとした哺乳類です。


他にも、最初魚だと思って「翼のある魚」という意味の名前を付けた動物が、あとから実は節足動物だったとわかったり、また当初は節足動物だと思って「泳ぐエビ」という名前を付けてしまった動物が、実は後になってイカやタコの仲間だということが判明したり、古生物の世界ではこういう名前のエラーがよく起こるのですね。


名前とのギャップからそのような分類の変更などの当時の背景事情が分かって面白いのもまた、この分野の魅力なのですね。


ともあれ、このエリアでは海の単弓類(哺乳類)と爬虫類とを並べて展示してあり、両者の姿が哺乳類・爬虫類という異なるグループ間であるにもかかわらず恐ろしく似ていることを示しているのですね。

時代も系統もバラバラですが、両方とも陸から海に戻った四足動物という所が共通しており、一度陸に上がった動物が再び海で暮らすようになると、否応なく似たような形……「クジラ型」になってしまう、ということのようです。


いわゆる「収斂進化」なのですね。


収斂進化はあくまで「系統が異なる動物同士の見た目や機能が同じ環境で暮らすうちに似たようなものになる」ということですから、パッと見形が似ていても、内部構造は別物だということが往々にして起こるのですね(翼竜の翼とコウモリの翼など)。

哺乳類と爬虫類、見た目は同じ「クジラ型」でも、哺乳類側の骨格はやはり哺乳類の骨格ですし、クジラ型爬虫類の骨格もやはり爬虫類の骨格です。


ちなみにバシロサウルスさんと対を成していた(本物の)爬虫類の方は、奥の方にいた大きなカメさんに気を取られてしまい写真を撮っていないのですね……なんとまぁ。

 

もちろん陸の哺乳類もいます。

 

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とても大きいです。大哺乳類展2で見たアフリカゾウよりも大きいです。

あまりにも大きかったのでカメラの視野に収まりませんでした……こんな哺乳類いてたまるか!


ちなみに「パラケラテリウム」という角の無いサイの仲間だそうです。

こちらWikipediaさんにはちゃんと全身が収まっているこの化石の写真があります。

 

ja.wikipedia.org


……どうやって撮影したのだろうか……。

他にも巨大なアルマジロの骨と甲羅なんかがあったのですね……。

昔の動物ってなんでこう大きくなりたがるのでしょうか……。


この奥にいくといよいよ人類が登場するのですが……残念ながら写真を撮っていないのですね。

う~ん……どうにも人骨は写真に収める気にはなれないのですね……。


なんにせよ……いかんせんここはひとつのフロアの中に生物誕生から現代までの歴史を詰め込んであるので……全体的な印象としては少々駆け足感が否めないのですね。

できることならそれぞれの時代ごとにひとつずつフロアを設けて展示するのがいいのかもしれませんが、きっとスペースの都合で難しいのでしょう……。

むしろ限られたスペースに全ての時代のものを綺麗に詰め込んでいるこのお片付けのレイアウトセンスには脱帽するしかないのですね。

 

B1F 地球環境の変動と生物の進化 ~恐竜の謎を探る~

さて……、いよいよみんな大好き恐竜なのですね。先ほどのフロアの続編でしょうか。

先ほどの地下2階には生物誕生から現代までの歴史が詰め込まれていましたが、その中に恐竜はありませんでした。
恐竜の時代だけは別フロアとなっているようです。


さすがみんなのスター恐竜……待遇が違います。


また他のフロアは奥行きがかなり広いのですが、どういうわけかここは割と狭いのですね。
おそらくこの奥に特別展示である大哺乳類展2の会場があるせいなのでしょう。

 

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岩にトリケラトプスが半分埋まっているのですね。


……なんだか昔ZOIDS」あたりでこのような光景を目にした気がするのですが……。

哺乳類展2の方の音とかが聞こえてこないかと耳を澄ませたのですが何にも聞こえませんでした。

 

……ここはまぁいいか……。

次に行くのですね。

 

とりあえず、この辺りでそろそろお腹が空いてきたのでレストランを探します。

どうやら1階の展示場の奥から行けるらしいのですね。

というわけで素通りするつもりで1階展示場に入るのですね。

 

1F 地球の多様な生き物たち ~みんな、関わりあって生きている~

……素通りするつもりだったのに……好奇心には逆らえず、結局いろいろ見てしまったのですね。

ここは生物多様性をテーマにしたフロアで、地球上に現在生きる様々な生き物たちの標本や剥製が展示されているのですね。

……と言いつつ前の方の入り口から入るといきなりこのようなエリアに出るのですね……。

 

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……なんだここ……。


どうやら360度スクリーンを使って地球の誕生から人類の文明の進歩までの歴史を紹介しているようです。

生物多様性だけでなく、宇宙の歴史も一緒のフロアに展示してあるのですね。


1つのフロアに少し違うテーマのものが展示されているのはこの博物館ではよくあることらしいです……。
きっと限られたスペースを有効に使うための手段なのでしょう。


それにしても真ん中の恐竜は一体……。


とりあえず、私が360度スクリーンに夢中になっていると、例の遠足(社会科見学?)の中学生らしき子供たちに写真を撮ってくれるよう頼まれたのですね。

今どき珍しく自撮りじゃないのですね……グループだったからな……。

ええまぁ、話しかけてきた女の子から受け取ったカメラはスマホだったので、その辺りは今どきだな~などと思いながら撮影に協力したのですが。


……残念ながら見たこともないOSの端末だったのですね。


つまり、カメラのインターフェイスが私の愛用するiPhoneと全く違うので……上手く撮影できたかどうかイマイチ自身が無いのですね。

ですが向こうも向こうで撮影した写真の再生に手間取り、結局できばえを確認できずに「多分大丈夫だと思います!」と言って行ってしまったのですね……本当に大丈夫だったのだろうか……。

ああいうのは念のため2枚くらい撮影するべきだと思うのですが……あれでよかったのか知らん。

と、いうより本人が確認に手間取るって……もしかして自分のスマホではなかったのだろうか。

文字が大きくて読みやすかったので……もしかしたらおじいさんおばあさんから借りてきたものだったのかもしれない……。


………などとイロイロ考え出すとキリがないのですね。


それにしてもどういうわけだかバックにしていたのがフロアの入り口の案内プレートでした……。
真ん中の恐竜とかの前で撮ったほうがキマまると思うのですが……まぁいいか。


なんにせよこういう交流があるって、なんだかいいのですね。
遠足の子供たちと一緒なのも悪くないと思いました。

 

そんなこんなで結局1階を抜け、レストランの入り口にたどり着いたわけなのですが、こういうところって案の定お値段がそこそこするのですね……。

……大哺乳類展2開催記念のステーキセットだのパンダプレートだの色々あってとてつもなく気になったのですが、お値段が殆ど2000円に届かんばかりだったので、結局注文はしませんでした。

とりあえずできるだけ安いやつを……と、オムライスをひとつだけ頼んだのですね。

 

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ええ、もちろん飲み物は水だけです。

肝心のオムライスはというと、卵の濃厚なコクとデミグラスソースとが絶妙に絡み合って、この黄色い掛布団の内側に眠るチキンライスという名の神髄の味を巧妙に引き立てているのですね。

正直ウマイの一言に尽きます。さすが高いだけのことはあります高級なのですね。

きっとこの博物館に展示されている最新鋭の科学技術の粋を集めて開発されたオムライスに違いありません。


なんにせよ店員さんがわざわざ一階の展示が見える特等席に案内してくれたのですね。

……上から見ると意外と狭い……。

 

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と、とりあえず……。

先ほど割と素通り気味に通り過ぎてしまったので、お食事が終わったらまた1階に戻ってくるのですね。


このフロアは大きく分けて3つのエリアに分かれているようです。

先ほどの宇宙と地球の歴史のエリア「地球史ナビゲーター」と、「陸上生物の多様性」エリア、そして「系統広場」なるひときわ目立つエリアが一番奥にあるのですね。

ここは丸い形をした広場で、脊索動物門、節足動物門、環形動物門など、各動物門ごとに代表的な動物の標本や剥製がぐるりと壁に展示されているのですね。

 

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あんまり上手く撮れてないなぁ……。

本当は広々としていてかなりの圧巻なのですが、いかんせん私が撮影するとどうしても手のひらに収まるサイズの写真になってしまうようです。


なんにせよ、我々の仲間である脊索動物や、エビカニ昆虫でお馴染みの節足動物はかなりの多様性を見せており、それだけで壁の殆どを占めているのですね(画像の真ん中は節足動物エリアです)。

他方であまり多様化していない鰓曳動物門や腕足動物門、ユムシ動物門の面積はとても小さいのですね(カニイカの間にあります)。


門……というのは動物を体のつくりごとに分類するいちばん大きなグループですね。
対して種というのはそれぞれの種類を表す一番小さなグループですね(厳密にはこの下にも亜種や変種があったりしますが)。

上にも書きましたが、昔は……とりあえず、古生代カンブリア紀においては、現在よりも遥かに動物種が少なかったにもかかわらず、動物門の数は遥かに多かったのですね。


……つまり、系統樹の上に細い枝が少なく、太い枝がたくさんあったのですね。


それがのちの時代に一部の門(脊索動物や節足動物など)だけが種の多様化を起こしたと言われているのですね。


……脊索動物や節足動物など、現在では「繁栄している」動物門も、カンブリア紀にはここにある腕足動物やユムシ動物のように「種の数自体は少ない」状態だったのだろうか……。

それとも腕足動物やユムシ動物は現在衰退して種の数が減っているのではなく、カンブリア紀あたりからずっと変わらない数を保っていたとか。

ですが節足動物や脊索動物がどんどん増えてきたので、相対的に種数が少ないということになってしまった、ということなのではなかろうか……。


……などと考えながら見ていたのですね。

いやはや……現在の動物の系統を見ているはずなのに、どうしても頭の中で勝手に古生代とリンクしてしまうのですね。


ともあれ、この日は遠足で来る子供たちのために……かどうかはわかりませんが、そこかしこにボランティアスタッフがいたのですね。

そしてなにやら広場の真ん中にわざわざ専用のデスクを設け、中学生らしき男の子に「ホヤは植物でしょうか動物でしょうか」などと質問しているおばさんが!

どうやらホヤの魅力を伝えるためにここにいる方らしいです。宮城県のホヤ漁業者の人か知らん。


……案の定男の子は答えに困っていたのですね。

そもそもホヤという生き物を見たことがある中学生自体どれほどいるのでしょうか……。


ここは助け船を出すべきかとも思ったのですが、ここで「はいはい!私知ってま~す!」なんてしゃしゃり出ていくのはさすがにあまりにも大人げないので、ぐっと我慢するのですね。


もちろんホヤは脊索動物ですから、門としては我々と同じグループに属していますし、当然れっきとした動物なのですね……あんな見た目で。

ホヤは現在でこそほとんどが海底などにくっついて生活するいわゆる固着生活を送っていますが、かつてベッツリコーラという泳ぎ回る近縁種がいたことを考えると、昔は泳いで暮らしていたのでしょう。


ところで、この系統広場……。

レストランの真下だったのですね。

 

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そういえばさっきの写真にも写っていました……。

天井付近を泳ぎ回る海獣とサメが美しいのですね。

 


屋上と3F


………なんだかキリがないのですね。

この日一応全部のフロアを廻ったのですが、おそらくそれを全てここに書いているとエラいことになるのですね。


なのでとりあえず3階と屋上の写真だけ置いておくのですね。

 

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3階です。

手前の方に親子で楽しめるエリアがありますが、あとはこんなのが所狭しと並んでいるだけなのですね……。

接地されている端末でそれぞれの動物についての詳しい情報を見ることができるようになっているのですが、何とはなしに大哺乳類展2と被るのですね……。

でもやっぱり大哺乳類展2の方が楽しいのですね……。

 

……次に行きましょう。

 

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屋上はハーブガーデンというのがありまして、その名の通り多種多様なハーブたちが植わっているのですね。これも展示なのでしょうか。

……この日はいいお天気でして、日差しがまぶしい上に暑く、またここまで登ってくる頃には私も疲れていたので、とても葉っぱを撮影する気にはなれなかったのですが……。

 

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また更に奥にはスカイデッキなるものがあり、ここで一休みできるようになっているようです。

写真のトラックは屋台のようですが……やっているのか知らん。

と、いうより……ここ、屋上なのですが……。


一体どうやって入って来たんだろう……。

 

とりあえず、帰るのですね

何だかいろいろと不思議な空間を旅したような気分ですが……。

ひとまず暗くなる前に出てきてしまったのですね。

科学や機械、文明の進歩に関する展示などはいちおう覗きはしましたがあんまりよく見られなかったので、ここには書かないことにするのですね。

 

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出口のところにある、例のくじらです。

前回来た時はバックに桜が咲いていたのに……2か月後の今回はもはやタダの葉っぱなのですね。

季節の移り変わりを感じます……。

 

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外の公園には例のにゃぁにゃぁがいました。

しかも今度は2匹セットです。

一体全部で何匹いるのだろうか……。

 

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………こっちを向いてくれないのですね。

猫を撮影する度に思うのですが……彼らはレンズを向けるとどういうわけかそっぽを向くのですね……。


レンズを目だと認識しているのでしょうか……。

 

博物館のお土産


さて……、旅のお土産に(?)、実はこのようなものを持ち帰ったのですね。

 

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お土産……と呼べるシロモノなのか知らん。


とりあえず大哺乳類展2と科博の地図、音声ガイドの一覧、例の記念メダルに特別展示の公式キャラクター、チー太とまっ子のマグネットなのですね。哺乳類展2特製図鑑は前回買ってしまったので今回は買いませんでした(既にありませんでしたし……)。

真ん中辺にあるカプセルは日本館にあるミュージアムショップの外にあったガチャマシンで買いました。
例の奇譚クラブさん(株式会社いきもんさん)の「ネイチャーテクニカラー」のシリーズで、どうやら深海生物のキーチェーンとマグネットのいずれかが入っているようです。


……なんだかいつもの生物フィギュアのレビューみたいになってしまうのですね。
それにガシャポンのフィギュアをお土産にするって……なんだか貧乏くさいのですね。

 

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中身は初見で気になったウロコフネタマガイのマグネットでした。欲しいのが当たってラッキー!


唯一マグネットの子のようです。


……チー太とまっ子のを合わせて、この日はマグネット祭りなのですね。


ウロコフネタマガイは今話題の熱水噴出孔の近くで最近見つかったばかりの新種の巻貝で、名前の通り体をうろこで覆われているのですが、このうろこ、なんと硫化鉄でできているのだそうです。


……本当に磁石にくっつくのですね。


また手入れを怠ると(?)案の定さびてしまうらしく、さびたウロコフネタマガイもこのシリーズで(キーチェーンとして)ラインナップされているのですね。


……さびて磁力が無くなったのでしょうか……。


それにしてもうろこで覆われた貝だなんて、どうしてもウィワクシアを連想してしまうのですが、系統的にはあまり関係が無いはず……?

 

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わーい!かわいいにゃ!

細部までばっちり再現されているのはさすが奇譚クラブさんなのですね。

裏返すとマグネットの黒いのが見える、などという残念な現象は起こり得なかったのですね。

 

特別展示の方が豪華?

さて……ウロコタマフネガイはこれくらいにして、博物館の話に戻ります。


今日いちおう全フロア制覇した常設展示(地球館)ですが……。
個人的にはなんとなく特別展の方が豪華な感じがするのですね。

普通の展示フロアより豪華……というより、もはや博物館(少なくとも地球館)全体よりも大哺乳類展2の1フロアの方が魅力的に感じるような……。


この違いは一体何なのだろうか。


これはきつねの独断と偏見ですが、おそらく哺乳類展2は全体として1つのコンセプトにしたがってまとまっており、またそれら全てが一本道の順路の上に配置されていますから、順路通りに進むことにより順番に解説が見られたり聞けたりして、「順を追ってしっかりと理解できる」のですね。

また、「哺乳類の移動運動を軸とする生存戦略」という1つのテーマを丸まる1つのフロアを割いて解説しているため、1つのことを深くとことん突き詰めていく「密度の濃厚な感じ」がするのだと思われます。

対して常設展示は一応各フロアごとにテーマが決まってはいますが、そのテーマは「生命誕生から現代までの生物」や「恐竜」、「現代の生き物たちの多様性」など、結構大雑把なのですね。

そのためいろいろなものが展示されていてバラエティに富んだものが見られますが、その一方で、それぞれの展示物に対しては浅くてまとまりがなく、全体としてなんとなく「スカスカしている」感じがするのではないでしょうか。

また一応順路らしきものはありますが、割と自由に行き来することが出来てしまうので、ドレを先に見るかは来館者にゆだねられてしまい、見る順番によってはトンデモなく支離滅裂になってしまうのですね。


見終わった後も、この見学で自分が一体ナニを学んだのか、いまいちわからないのですね。


もちろん科学博物館ですから常設展示には色々なものを多岐にわたって展示しなければならないのでしょう。
なのでこの違いは仕方のないものだとは思うのですが……う~ん………。


広く、浅くの常設展示と、狭く、深くの特別展示……。


きつねとしてはやっぱり狭く、深くの方が充実している気がするのですね……。
薄い味のものをたくさん食べるより、濃い味のものを少し食べる方が味がわかるということなのかもしれません。

ただ、わいわいとにぎやかな特別展示と違って、静かで厳かな雰囲気が楽しめるのは常設展示の方ですし、休日はのんびりと静かに博物を見物したいと考えている方にとってはそちらの方が望ましいのかもしれません。

テーマが大雑把であるというのも、裏を返せばその中からさらに自分で細かいテーマを見つけ、その視点で館内を見ることで色々なことがわかる、ということなのでしょう。


与えられたテーマをそのまま見る特別展示と、自分でテーマを見つけて見る常設展示……?


……もしかすると博物館を見る側の我々の姿勢が問われているのかも……?


なんにせよ、常設展示と特別展示との間の違いが浮き彫りになった一日でした。
剥製や骨格標本という同じようなものを展示していても、展示の仕方次第でこうも雰囲気が変わってしまうとは……博物館とはなんとも奥が深いものなのですね。

両方見て比べることができたのは本当に幸いでした。


でも大哺乳類展2……。

……………明日には終わってしまうのですね。


来月7月からはいよいよ夏休みの定番(?)みんな大好きあの生き物を特集した特別展示……「恐竜博2019」が開催されるのですね。

今回はNHKさんの「ダーウィンが来た!」でおなじみの「むかわ竜」も来るのですね。

またあの海洋堂さんが制作した恐竜フィギュア付きの特別前売り券が早くも話題になっているようです。

1枚なんと5000円!!!特製フィギュア5個+特製パッケージが付いてきます。こ、これはすごい……。


……少々無理をしてでも買おうか知らん。


きつね、恐竜博は2005年の「恐竜から鳥への進化」以降、諸々の事情で行けていないのです……。

ことしの夏こそはまた行きたいのですね!