きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

イカとタコのスミ?前回のチコちゃんを見てふと気になったこと

あのスミはどれほどあるのだろうか

私事で大変恐縮なのですが……。

ちょっとここ何日かが多忙でして、しばらく更新が滞ってしまっていたのですね。

このブログ、基本的には毎日更新するものなのですが、とりあえずしばらくは2日に1度の更新で様子を見てみようと思います。


さて、先ほど先日の「チコちゃんに叱られる!を見ていたのですね。

……普段はリアルタイムで見るのですが、当日暇が無かったので録画しておいたのですね。


この番組は毎回身近で素朴な疑問をチコちゃんがゲストの方々に出題することで知られていますが、今回も例の如く身近な

「なぜイカスミは食べるのに、タコスミは食べないのか」

という問題が出されたのですね。

ことの詳細はこちらのサイトさんで詳しく解説されていますので見ていない方々にはこちらを参照していただくとして……。

xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com


番組では国立科学博物館の名誉研究員である窪寺恒己(くぼでら つねみ)先生が解説してくれているのですね。


……科博………。

私がこの前行ってきたところなのですね。

もう一度行こうとリベンジの機会を探っているところですがなかなかチャンスがないのですね。


なんにせよ、最終的には

 

  • タコスミは不味いから料理に使われないという話もあるが、イカスミよりタコスミの方が(成分的には)美味しいので、味の問題ではない。
  • スミを取り出す時は墨汁嚢いわゆる「墨袋」ごと取り出すが、イカは墨袋が取り出しやすいのに対し、タコでは取り出しにくいので、イカスミの方が料理に使われているのではないか……。


……という結論に至ったのですね。


番組では「分身のイカ、煙幕のタコだから」と取り出しやすさとは関係の無いことが結論として言われており、また取り出しやすさに関しても割と「多分こういうことなんじゃない?」的なノリで締めくくられていてそうだと断定はしていなかったので、本当にそういうことなのかはイマイチわかりませんがとりあえずそういうことにしておきましょう。


なんにせよ、番組では元気に泳ぎ回ってスミを吐くタコやイカの映像が流れましたが、ここできつねは他の事が気になってしまったのですね。


………これ、一体どれくらい吐けるものなのだろうか……。

そして一度吐いたスミは一体どれくらいで「補充」されるのだろうか……。


見る限りではイカもタコも一度にかなりたくさんのスミを吐いてしまうのですね。

おそらくは体の中の墨袋がほとんど空っぽになってしまうくらい出していそうです。


そしてスミというのは体から分泌される物質だと思いますから、普段摂取する食べ物の中から適当な成分を合成して少しずつ墨袋に溜めていくのだと思うのですね。


………熱帯・亜熱帯に生息する「サソリモドキ」という虫は、敵に襲われて危険を感じると相手の皮膚を溶かすほど濃いお酢を噴きかけて身を守ることで知られていますが、きっとアレと似たようなものなのでしょう。

サソリモドキのお酢は一度に2回まで噴き出すことができる……というのをどっかで読んだような気が……するのですが、アレはどこだったかな。


なんにせよおそらく……いや、絶対間違いなく、イカタコのスミも一度に繰り出せる量には限界があり、また一度使ってしまうとまた元通りに補充するのにもそれなりに時間がかかるものと思われます。


というわけで、それを調べてみるのですね。

まず、ブレないようにナニを調べるのかをここで定義しておくのですね。

ここでは

  • 墨袋の容量
  • 一度吐いてしまうと一杯になるまでどれくらいの時間がかかるのか

の2つについて、ちょっと調べてみようと思うのですね。

 

タコとイカ

さて……。

墨袋うんぬん以前に、何よりもまず先にタコとイカについて知らなければならないと思うのですね。


というのもきつね、貝の類については本当に何も知らないのですね。

先日も「つぶ貝」の正式名称が「アヤボラ」だということを知ったばかりですし、おつまみのつぶ貝の中に顔が入っているのを見て、またそれがあまりにもカタツムリの顔に似ていたので、陸の巻貝と海の巻貝とでこうも似ているものなのか、いやそれもそのはずか両方とも巻貝なんだから、と一人で勝手に納得してしまったばかりなのですね。


とりあえず、まずは彼らについて調べているうちに、墨袋の謎も自然と解明されていくのではないかと思われます。


……と、いうわけなので、まずは系統樹の上の位置から調べてみたのですね。


まず、イカというのは分類学的には

動物界-軟体動物門-頭足綱-鞘形亜綱-十腕形上目

……に属する貝類の総称なのですね。

この下にさらに

コウイカ
ダンゴイカ
トグロコウイカ
開眼目
閉眼目

……などの「目」が続くようです。


……なんだかこの時点で既に前提を誤ってしまった感じがするのですね。

一口に「イカ」と言っても、これほど多くの「目」があるとは……。

「目」の下には当然「科」があり、さらにその下には「属」、それらを突破してようやっと「種」があります。

目だけでこれほどたくさんあるのですから、「種」に至ってはきっと凄まじい数存在しているに違いありません。


つまり、おそらく私の調べようとしていることは、「種」によっては全然違う答えになってしまうのですね。


さらにイカ以外にも、今回はタコがいます。

タコとは

動物界-軟体動物門-頭足綱-鞘形亜綱-八腕形上目-八腕目(タコ目)

に属する貝類のことで、この下に

ヒゲダコ亜目
マダコ亜目

という「亜目」が属しているようです。


……今度は「亜目」なのですね。

なんとなく分類階級がいい加減な気がしないでもないですが、生物の分類とは基本的に発見者がするものであり、また人によって「目」だの「亜目」だのの階級の位置づけが割と曖昧なので、このような現象は割と日常的に発生してしまうようです。


きっとイカとタコは、分類した人が別人だったのですね。


なんにせよ、イカは「上目」、タコは「目」……なのですね。


ですが両者に共通しているのは遠い昔に貝殻を捨て、身軽になったということなのですね。

イカは体の中に小さくなった貝殻が入っていますが、タコは完全になくなってしまっているようです。


……イカタコのご先祖様と思しき「ネクトカリス」という貝類は、5億年以上前のカンブリア紀の時点で既に貝殻を持っていなかったので、イカタコにはそもそも最初から貝殻なんて無くて、貝殻を持つものは後になってから殻を発達させ、持っていないものはさらにその後で二次的に退化させたのではないか……。


……などという説もありますが、ややこしくなるのでとりあえずここでは「イカタコは元々貝殻を持っていたが、邪魔なので脱ぎ捨てた」という従来の説を採用することにします。


それにしても海の中をアクロバティックに泳ぎ回ったりスミを吐いたり……同じ「貝殻を捨てた貝」であるウミウシやナメクジとはえらい違いですが、きっとこれが頭足類の魅力なのでしょう。


なんにせよ彼らの仲間……頭足綱の貝には基本的には墨袋が装備されているのですね。

 

墨袋について

さて……イカタコについてわかった(?)ところで、墨袋についてです。

いちおうWikipediaさんの解説を見てみたのですね。

ja.wikipedia.org


………………………こ、これだけ…………。


う~ん、具体的にどれほどのスミを蓄えておけるのか、とか、吐いた後はどれくらいの時間で元通りに戻るのか、とか、そういう肝心なことは案の定書かれていないのですね……。

とりあえず、スミが黒いのはメラニンが入っているからなのですね。

また深海には光るスミを吐くものもいるのだそうです。


……そして私が別途調べたところ……イカタコのあの黒い液体は日本語では「スミ」と呼びますが、英語でも案の定「ink」というそうです。


…………至極どうでもいいですね。


オウムガイはスミを吐くのか

……なんだか忘れています。

頭足類と言えば……イカタコ以外にもいるのでした。


代表格と言えばやっぱりオウムガイ!


オウムガイは

頭足綱-オウムガイ亜綱

に属する頭足類で、こちらは名前のとおりちゃんと貝殻を着ているのですね。


そのためかイカタコに比べると動きが鈍いようで、イカタコとは違って生きている魚を追いかけて捕まえることはできないのですね。


そのためもっぱら死んだ魚や甲殻類などが脱皮した殻を食べて暮らしているようです。


……いわゆる「腐肉食」なのですね。


この仲間で最大と言われているのが4億7000万年ほど前のオルドビス紀に生息していた「カメロケラス」という真っ直ぐな貝で、その大きさはなんとロンドンの二階建てバスの屋根の上に載せてもまだはしがはみ出るほどなのですね。


カメロケラスはその貝殻の巨大さゆえにあまり素早く動くことができなかったようですが、オウムガイもそこは同じなのですね。


また、オウムガイには墨袋は無いのだそうです。


………スミは吐かないのですね。

きっと身を守る手段として貝殻があるため、あんまりスミを出す必要が無いのかもしれません。


ちなみに貝殻の形状が似ているアンモナイトはオウムガイの仲間ではないので、もしかしたらスミを吐いたのかも……。


かんじんの墨袋の容量について

………いけない、なんだか話がとてつもなく脱線してしまっている気がするのですね。

こうならないためにせっかく冒頭で調べたい内容を仰々しく定義しておいたのに、結局脱線してしまうとはどういうことなのでしょう。


気を取り直して墨袋の容量と、またいっぱいになるまでの時間を調べてみたのですが…………


………、残念ながらわからなかったのですね。


………………一体何をやっているんだ……。


近いところ(?)までは行ったのですね。

0822kiseki.com

こちらのサイトさんにはコウイカのスミがどれほど濃いか」が検証画像付きで書かれています。

コウイカのスミは大量の水に溶かしても十分真っ黒なほど濃く、とても強力なのだそうです。


……が、かんじんの墨の量についてはさすがに何も書かれていないのですね……。


「1.5キロのコウイカのスミ」という表現が出てきますが、1.5キロというのはコウイカの重さであって、スミの重さではないと思われます。


………たぶん………。


また、このような記事がありました。

jungle-time.com

こちらのサイトさんによると「タコのスミは8グラム、イカのスミは13グラム」……なのだそうです。


スミが水と同じ比重だとすると(絶対ありえないとは思いますが)、それぞれ8ミリリットル、13ミリリットルということになります。


……割と少ないのですね。


………出自がネットの情報なのでイマイチアヤシイと書かれているのですが、私が調べものをするときは殆どをネットの情報に頼っているのでこの辺は問題ないのですね。


なんにせよ、どういうわけかこの類の情報を調べると生物のサイトではなくてお料理のサイトが引っかかってしまうのですね。

お料理の記事ゆえか、案の定ここにも「どれくらいでスミが再チャージされるのか」については書かれていないのですね……。


謎は謎のまま……置いておいた方がいいのかも………しれません。

タコやイカは一部の種を除き正確な寿命すらまだ知られていないようですから、きっと墨袋についてもあんまり研究が進んでいないのでしょう、多分。


きっとここから先は侵してはいけない研究者の領域なのではなかろうか……。


というわけなので、私もこれ以上詮索するのはやめておくことにするのですね。


「なぜイカスミは食べるのにタコスミは食べないのか」の答え

………ところで……、イカタコについてざっと調べるのに、例の如く最初にWikipediaさんの記事を読んだのですね。

こちら、タコのページなのですね。

ja.wikipedia.org


……そうしたら、「生物的特徴」の項目の真ん中の方に、このようなことが書かれていたのですね。


「タコ墨はイカ墨より美味しくないため料理に適さないと言われるが、実際はタコ墨の方が旨味成分であるアスパラギン酸グルタミン酸等のアミノ酸を豊富に含む。タコ墨が料理にあまり用いられないのは、イカ墨と比べて墨汁嚢が取り出しにくく、さらに一匹から採れる量もごく少量であることが理由である。」


………答え書いてあるじゃん!!

そういえば先ほどのサイトさんにも「タコスミは取り出しづらく、コスパが悪い」と書かれていた気が……。


……答えが見つかりました。


……ですが、これは「チコちゃん」の問題の答えであり、私が知りたい答えではありません。


………もう諦めよう。


……何にせよ……イカタコ、身近なようでいてかなり知らないことが多すぎるのですね。

生物の世界は奥が深すぎます………。