きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

ハイテクよりアナログ?様々な可能性を秘めたハサミのロボット

テッポウエビのハサミロボ

昨日は色々なサイトさんからいろいろとブログのネタにできそうな面白いニュースが舞い込んできたのですね。

結局シリーズものを優先して(?)アリに寄生して操るキノコ、「タイワンアリタケ」の記事を書いてしまったわけなのですが、実は他にもあったのですね。

wired.jp


なんと、テッポウエビのハサミを人工的に再現したロボットを作ってしまった人がいるというのですね。

ハサミロボを作ったのはアメリカのテキサスA&M大学の機械工学者デイビッド・スタークさん。

実際にテッポウエビをGETし、その脱皮後の抜け殻を元にして機械のハサミを作ったのだそうです。

そしてこのハサミロボを使うと、水中で効率よく大量のプラズマを発生させることができるようになるそうで、それによって海底工事などに一役買いそうなのだそうです。


………その発想は無かった、のですね。


まさかテッポウエビのハサミを機械で再現する人がいるとは……。


テッポウエビ

色々と書いてしまいましたが、そういえばテッポウエビの認知度ってどれくらいなのでしょうか……。

これをモチーフとしたキャラクターが、ウデッポウ」なる名称でポケモンにも登場していたりするので、結構知られているかと思ったのですが、もしかしたらマイナーかもしれないので、とりあえず改めて一度これがどんなエビなのかを書いてみるのですね。


テッポウエビとは広い意味では

動物界-節足動物門-甲殻亜門-軟甲綱(エビ綱)-十脚目(エビ目)-抱卵亜目(エビ亜目)-コエビ下目-テッポウエビ上科-テッポウエビ

……に属する甲殻類のことなのですね。


またより狭い意味ではその中の

テッポウエビ科-テッポウエビ

に属する「Alpheus brevicristatus」という学名のエビのことなのですね。


このテッポウエビ属含める4つの属では、片方のハサミが大きく発達しており、またこのハサミを素早く閉じることにより衝撃波を発生させ、遠くの獲物を気絶させたり敵を追い払ったりできるのですね。


この能力が「テッポウエビ」という名前の由来なのですね。


実際は単にハサミで水を押し出しているだけではなく、どうやら水中の圧力の変化により水が瞬間的に沸騰して気泡が生じ、またそれが衝撃波を出しながら消滅する「キャビテーション(空洞現象)」なる現象が起こるのだそうです。

また「キャビテーション気泡」というこの泡はプラズマ衝撃波とともに「ソノルミネッセンス現象」なる発光現象を引き起こし、同時に210デシベルもの騒音を出すのですね。(本物の鉄砲は150デシベル程度らしいので、かなりなものです……。)


……なんだか用語が専門的すぎてよくわからないのですが、プラズマとは物質に熱などのエネルギーを加え続けた結果、個体→液体→気体の変化を通り越してもはや原子そのものがバラバラになってしまった状態のことをいうのですね。

どうやらテッポウエビのハサミは水中でパチンと閉じるだけで4400度もの高温を発生させることができるようですから、それによって水が変化してプラズマ化してしまうのでしょう。たぶん。


こ、これは………。

とても手の平サイズの小さなエビの仕業とは思えないのですね。


まさかテッポウエビのハサミにこのような秘密があったなんて!

私も知りませんでした。てっきりハサミを閉じる勢いで水を発射する程度だと思っていたのですね。


ですが、「あまりの速さで水が沸騰する」って……ちょっと既視感があります。


これは……腕の一振りで水を沸騰させ、その拳で貝殻をも砕くあの甲殻類………「モンハナシャコ」を彷彿とさせるのですね。

同じ甲殻類どうし……どこかでつながっているのだろうか。


……などと思ったら、やっぱり出てきたのですね。

記事の中ほどには、同じく強烈なパンチでキャビテーション気泡を発生させるシャコを研究し、それを再現した「Ninjabot」なるロボットを作った人のことが書かれています。


に、忍者……?


……ネーミングは置いておき、とりあえずシャコの拳をロボットにしたのですね。

シャコの名前こそ書かれていませんが、拳を持っていて、こんなトンデモなことができるシャコなんて、モンハナシャコに違いありません。


いやはやシャコにせよテッポウエビにせよ……すごすぎるのですね。


ところで、日本では単に「テッポウエビ」といえば「Alpheus brevicristatus」を指すようですが、今回引用したWIREDさんの記事には「世界の海には数百種のテッポウエビが生息する」と書かれているのですね。

……おそらく「テッポウエビ科」全般、もしくは「ハサミが鉄砲になっている4属」を指している可能性があります。


なんにせよこのハサミはこれらのエビたちには共通の能力であり、またこのテッポウエビのハサミを、機械的に再現して作ってしまった人がいる、というのが今回の記事の内容なのですね。


………こんなものを再現してしまうこの人もすごいのですね……。


ロボットハサミの使い道って……

さて……テッポウエビのハサミがどれほどすごいものなのかはよくわかりました。

詳しい仕組みはよくわかりませんが、すごいハサミだということはわかりました。

そしてそれを機械で再現してしまったこの人もすごいのですね。


……ですがこれ………一体何に使えるのでしょうか………。


記事にはハサミが出すプラズマを使って岩盤を掘削することができるのではないか……また、水を浄化することができるのではないか……とあります。


今でもレーザーを使ったりして水中でプラズマを作る方法はありますが、それだと効率が悪いので、代わりにハサミが使えるのではないか、ということのようです。


……レーザーの代わりに、ハサミ………。


何だかものすごく原始的になって……いや、シンプルになっている気がするのですが……。


……とりあえず、水中での掘削や溶接などの工事に使えるというわけなのですね。

しかも、ハサミの方がレーザーよりも効率がいいって……これはなんだかレーザーの立場がないのですね……。


またそれ以外にも、プラズマを使って水を分解し、過酸化水素を作ることができるのだそうです。

過酸化水素は水を汚す物質を壊すため、プラズマで水をきれいにすることができる、ということなのですね。


………プラズマクラスター……なのですね。


これは次世代の浄水場などで活躍しそうですが……プラズマの出所はハサミなのですね。


浄化槽の中でひたすらロボットのハサミがジョキジョキ動いてるって……社会科見学で浄水場を訪れた子供たちがスタッフの人に「おじさんあのハサミは何を切っているの?」などと質問してしまいそうです。


こ、これは……

………シュールすぎるのですね……。

それでなくとも「ハサミで水をきれいにする」という発想そのものがこれらの説明を聞いていなければ「???」となるレベルのものなのですね。

 

いやはや未来の浄水場は今の常識から考えると想像を絶する姿に成り果ててしまっているに違いありません。

 

無限の可能性を持つハサミ?

なんにせよ、ハサミロボには様々な可能性があるのだということはわかりました。

記事では例として水中での工事や水の浄化などが挙げられていますが、実際はまだまだイロイロとカスタマイズができるようで、つまるところ他のことにも使えそうです。


きっとそのうち偉大な発明家たちによってさまざまな用途のハサミが開発され、いつかテッポウエビ「生き物にサンキュー」で紹介されるに違いない。


……番組終わってしまったのですね。残念です……。


ちなみにこのテッポウエビのハサミ鉄砲、人間が撃たれても大して痛くないそうです。


あくまで他の小さな生き物と戦うためのものなのですね……。


ですがハサミそのもので直接挟まれると案の定かなり痛いらしいので、テッポウエビに触る時は要注意なのですね。