きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

カマキリを身投げさせるハリガネムシ 実は川の生態系に貢献?

カマキリとハリガネムシ

きのう、朝起きる前に「カマキリとハリガネムシの夢を見ていたのですね。


……いきなり何の話だよっ!


そうツッコみたくなるのはよくわかります。自分でも訳がわからないのですね。

たぶん前日にどういうわけか記憶の片隅から昔見た「カマキリ型人類『ナントゥーコ』」なるマニアックなキャラクターを引っ張り出してしまったため、それを引きずっていたのだと思われます。


ナントゥーコは「マジック:ザ・ギャザリング」というカードゲームに登場するキャラクターですが……なんでカマキリなんだ。


きっと制作スタッフはカマキリが好きだったのでしょう。

あるいはカマキリの独特のしぐさがいろいろと人間臭いため、それならいっそのこと人間にしてしまえ!という発想だったのかもしれません。


「ナントゥーコ」のモチーフ選定の謎については置いておくことにして、問題なのはハリガネムシなのですね。


ハリガネムシというのはその名の通り硬くて細長い、針金のような形をした生き物で、昆虫に寄生するのですね。

宿主として有名なのはカマキリです。

なので「カマキリとハリガネムシ」という組み合わせは「キツネとエキノコックス」「カツオとアニサキス」と同じくらい相性が抜群なのですね(?)。


ともあれ、その後いつものようにヤフーニュースさんの記事を見ていたのですね。

そうしたらこのような記事を見つけたのですね。

headlines.yahoo.co.jp


泳げないカマキリが入水自殺!? ハリガネムシの驚くべきマインドコントロール術 【えげつない寄生生物】


なんと!カマキリとハリガネムシの夢の片鱗が目の前で記事として具現化されてしまいました!


どうやら昆虫や微生物を研究している理学博士の成田聡子さんが書いている「えげつない寄生生物」というシリーズのようで、ハリガネムシは3回目なのですね。


タイミングがタイミングだけに、とても気になります。

これは読んでみるしかなさそうなのですね。


ハリガネムシ

……、記事にはえげつないハリガネムシの寄生生活が見事に描写されているのですね。

わかりやすいイラストと詩的な物語が哀愁を誘うのですね。


詳しい内容はリンクを踏んで記事を読んでいただくとして……。


とりあえず、いちおう気になったのでハリガネムシについて調べたのですね。

そういえばこの生き物、知っているようであまり知らないのですね。


とりあえず分類学的な位置づけとしては……

動物界-脱皮動物上門-類線形動物門-ハリガネムシ綱-ハリガネムシ

……に属する動物の総称を「ハリガネムシ」というのだそうです。

「目」なのでかなり上位の分類なのですね。

つまり「ハリガネムシ」という呼び名は「サソリ」や「クモ」と同じくらい漠然としているのですね。


……とりあえず……この時点で私の知らない要素が出てきてしまったのですね。「線形動物門」ではなくて、線形動物門」?

どうやら線形動物」に似ているが別のグループ……のようです。


線形動物というのはいわゆる「線虫」で、かの有名なアニサキスもここに属しているのですね。

アニサキスのように寄生生活をするものと自分ひとりで生きていくものとが存在しますが、共通するのはみんな見た目が「タダの線」だというところなのですね。


また、線形動物に同じく類線形動物もごく単純な、文字通り「タダの線」な構造をしており、その体には手足も眼もありませんが、れっきとした動物で、体の中にはちゃんと内臓や筋肉があるのですね。

寄生生活をするものと、そうでないものも……いるのか知らん。


また、線形・類線形双方ともにエビやカニや昆虫を含む「節足動物門」と同じ「脱皮動物上門」に属していますから、彼らと同じく表面はクチクラでできた外骨格で覆われており、「脱皮をしながら成長する」……はずなのですが……。


……なんとなく想像できませんね。タダの線や針金が脱皮をするだなんて!


またこのハリガネムシ……日本では14種が確認されているようですが、どれも見た目はタダの針金です。工具と一緒に置かれていたら多分、気付かないのですね。

と、いうより……どうやって種類を識別するのだろうか……いちおう色とかに違いがあるみたいだけど……。


また、案の定アニサキスエキノコックスに同じく「どうしてこうなった」とツッコみたくなるようなヤヤコシイライフサイクルを持っているようです。

記事にも書かれていますが、このようになっているのですね。

  1. 成虫が川で卵を産む
  2. 卵から孵った幼虫が中間宿主の水生昆虫(カゲロウなどの幼虫)に食べられる
  3. 中間宿主の体の中で「シスト」と呼ばれる休眠形態になってしばらく過ごす
  4. 中間宿主が成虫になると、一緒に陸へ上がる
  5. 陸で中間宿主が最終宿主(カマキリなど)に食べられる
  6. カマキリの体の中でシストが目覚め、成長を始める
  7. 完全に大人になると、最終宿主を水辺に誘導して身投げさせる
  8. 身投げした最終宿主の体からはい出て、水中へと還っていく


なんとまぁややこしい……。

何度も宿主を替えるアニサキスと比べるとまだマシな気がしますが、それでも相当ややこしいと思いますし、アニーに同じく次の宿主に感染しなければ成長できないという謎のリスクを背負っているのですね。

なんでハリガネムシはわざわざこんなにヤヤコシイライフスタイルを確立してしまったのだろうか……。


なんにせよ、中間宿主に食べられるときにうっかり噛み砕かれてバラバラになってしまったりしないのだろうか、とか、中間宿主を食べる時点でカマキリはシストの存在に気付かないのだろうか、とか、そもそもそんなでかい針金が腹に入っていてカマキリはおかしいと思わないのだろうか、とか、色々とツッコミどころが満載なのですが、たぶんきっとこの仕組みでうまく動いているのでしょう。


自然って不思議なのですね。


とりあえず、本来は川に住む生き物ですから、最終的に川に帰らなければ卵が産めないのですね。


……だったら最初から水生昆虫への寄生だけにとどめておけばいいものを、なんでわざわざ陸に上がる虫に入りたがるのかとツッコミを入れたくなるのですが、それについてはややこしくなるんで触れないことにしましょう。

なんにせよハリガネムシはその簡単な体のつくりに似合わず雌雄異体……つまり、私たちに同じく「オス」と「メス」の区別があるのですね。


当然オスとメスが出会わなければ卵は産めませんから、川に帰った成虫はそこで婚活を始め、どうにかして結婚相手を見つけようとするのですね。


……眼も足も無い生き物……一体どうやって相手を探すのだろうか……。婚活アプリでも使っているのか知らん。


……残念ながらその辺の仕組みはまだわかっていないようです……。

 

なお、全然別の生き物ですが、ある種のコメツキムシの幼虫も「ハリガネムシ」と呼ばれることがあるようです……紛らわしいなぁ……。

こちらは作物を食べてしまう害虫というだけで、誰かに寄生するわけではないのですね。


線形動物ハリガネムシは……ナントゥーコにも寄生するのか知らん。


何気に生態系に大いに貢献するハリガネムシ

……いけません。

これでは単にハリガネムシが突っ込みどころ満載なヤヤコシイ生活をする生き物」と言って終わってしまうのですね。


まだ書き足りないですね……何か……なにかもっと、彼らの魅力をアピールせねば!(?)


そういえば、記事を読んで初めて知ったことがありました。

それはこのハリガネムシが、川や森の生態系の維持に大いに貢献しているということなのですね。

記事の4ページ目に書かれていますが、まずハリガネムシが操って身投げさせた昆虫は、川の魚たちの食料になるのですね。


記事には川の魚たちの得るエネルギーの60パーセントとあります……え、エネルギー……?


……よくわかりませんが、とりあえず川魚の食事の6割は「身投げした昆虫」だということなのでしょう、多分。

6割って、かなりの数字なのですね……。

ハリガネムシってそこまでうじゃうじゃ生息しているものなのでしょうか……。


またもしハリガネムシがいなければ、身投げする昆虫もいませんから、魚達は水生昆虫を食べるようになるのですね。

そして水生昆虫は落ち葉や藻を食べているため、彼らが魚に食べられて減ってしまうと、川は落ち葉や藻であふれかえってしまうのですね。


こ、これは……。

川が「草ぼうぼうの荒地」になってしまうのですね。

おまけに森から流れてきた落ち葉が分解されず、「ごみため」になってしまうのですね。


これはきっと川にも森にもよくないことに違いありません。


今まで「寄生虫って自然界で一体何の役に立ってるんだろう」とずっと気になっていたのですが……ハリガネムシ……お魚に食べ物を供給することで、川や森の環境を守っていたのですね。


なんと絶妙なバランス……自然ってすごいですね。


まだまだ続く?「えげつない寄生生物」シリーズ!

さて……ハリガネムシの魅力がたっぷりと伝わったかと思います(?)

こうなると他の寄生生物たちも気になってくるのですね。


この「えげつない寄生生物」シリーズ……第4回は19日の金曜日だそうですが……まだ第1回と2回を見ていないのですね。

なので19日を待たずしても当分楽しめそうです。


とりあえず他のも読んでみようと思います。

気が向いたら記事で取り上げるかもしれません……。