平成31年発行の十円玉!
個人的な話でたいへん恐縮なのですが……。
先日近所のコンビニで、このようなものをもらったのですね。
新品の十円玉なのですね。
ですがただの十円玉ではありません。よく見ると年号のところに「平成三十一年」とあります。
………こ、これは……!!!
待ちに待った「平成最後の年」のコインなのですね!
製造されるのかと気をもんでいたのですが本当に作られていたようです!
きっと何年かしたらプレミアが付くに違いありません!
大事に持っておかなければ……使うだなんてもってのほか!!!
貴重なもの……?
……などとひとりで盛り上がってしまいましたが、おそらく普通の人から見ると何がそんなにすごいのかイマイチわからないのですね……。
なのでとりあえず説明するのですね。
まず、前提として……。
コインを製造している「造幣局」は、毎年その年号(元号で)が刻まれたコインを作りますね。
なので「平成三十一年」と書かれたコインは平成31年の間に作られることになります。
ですがことし……2019年は、元号が変わる節目の年であり、今年5月からはきのう発表された「令和」になってしまうのですね。
……つまり、同じ2019年の前半部分(1~4月)は「平成31年」であり、残りの部分(5~12月)は「令和元年」となるのですね。
1つの年の中に2つの年が混在しているとはなんとも奇妙な感じがしますが、それが「元号制度」の面白いところでもあるのでしょう。
なんにせよこうしてみると平成31年は1~4月の4カ月間しかないということになります。
………その「短い期間の間に製造されたコイン」なので流通量も少なく、貴重なのですね。
……たぶん。
また、単純に「元号が変わる記念すべき年」というのもあり、その影響で「プレミアが付きそうだ」というのもあるようです。
似たような現象が起こったのが昭和最後の年である昭和64年なのですね。
昭和の次の元号である平成は、1989年1月8日から始まっています。
つまり、昭和64年は1月1日から7日までのわずか7日間しかなかったのですね。
……この間に発行されたコインが現在ではかなりの希少価値を持っている……いや少なくとも、コインコレクターならば欲しがるものだということは割とよく知られているのですね。
4カ月と7日ですから、きっと平成31年よりも昭和64年の方が希少価値が高いのでしょう……たぶん……?
ドコで手に入るのか
さて……問題の平成31年コイン、確実に手に入れるにはどうするべきなのでしょうか。
私が手に入れたように普通のお店でもらえることももちろんありますが……おそらくそれは「非常に稀」なケースなのですね。
やはり確実に手に入れるには造幣局さんの「コインセット」を買うのが手っ取り早いのですね。
造幣局さんのサイトや、局構内にあるお店「ミントショップ」では、毎年その年のコイン全種類を集め、ケースに収めた「ミントセット」や、少し特別な(プレミアムな?)ケースに収まった「ジャパンコインセット」、コインに特殊な加工を施した「プルーフコインセット」などが売られています。
コインセットは以下の5種類があるのですね。
記念貨幣やら文化遺産やらがどういうものなのか……イマイチよくわかりません。
……たぶんプルーフ貨幣セット以外は中身が同じでケースや付属品が違っているようです……?
プルーフ貨幣はコインそのものに特殊な加工が施されており、見た目がとてもきれいなのですね。
参考までに私の所有している2016年のプルーフコインセットの写真なのですね。
……あんまりイマイチよくわかりませんね……。
というよりイマイチ上手く撮れていないような……。
……まぁいいか。
なんにせよ、どれも額面の合計よりお値段はやや高めになってしまうのですが、確実に全種類そろえることができるのですね。
ちなみにこちら、平成31年の「平成31年銘ジャパンコインセット」なのですね。
こちらはミントセットの方です。
……ですが、ご覧いただければわかる通り、ジャパン~の方は既に販売が終了してしまっているのですね。
どうやら申し込みが殺到したらしく、あっという間に売り切れてしまったようです。
この後造幣局のお店で4月の下旬から再度販売するそうなのですが……。
また現在も販売が続いている(というよりこちらもいったん売切れてから再開したようです)ミントセットの方も、割と供給が追い付いていない感じなのですね……。
……やっぱり「平成31年コイン」は貴重なのですね。
……なので今現在の段階で平成31年のコインを手に入れるのは既に相当難しいようです。
こ、これは……。
……造幣局で直接買うしかなさそうなのですね。遠い……。
それにしても、こんなに貴重なコインを入手できたなんて、きっと私は相当に運が良かったに違いありません。
もう何カ月も待ち続けてやっと1つ手に入ったきりだなんて!
頻繁にチェックしていれば全種類タダ同然で揃うかと思ったのですが……甘かった……。
ちなみに前述の昭和64年は諸々の事情で五十円玉と百円玉を製造しなかったらしく、貨幣セットは販売されていないのですね。
ですがこちらのサイトさんにはしっかり「五十円玉と百円玉が無いコインセット」が載っています。
……どうやら別の団体が独自に作ったようです……?
……いわゆる「非公式」のコインセットなのですね。
令和のコインはどうなるの?
さて……ここまで来ると気になるのが、「令和元年」のコインセットなのですね。
こちら、ハフポストさんの記事にいろいろ書かれているのですね。
……どうやら造幣局さんも昨日初めて次の元号を知ったようです……。
なんにせよこれから金型を新たに作らなければならず、それに2か月ほどかかるそうなので、「令和」コインが流通し出すのはもう少し先になりそうですね。
……平成31年のコインを全てそろえるのは無理だとしても、「令和元年」のコインなら間に合うかも……?
とりあえず、これは期待して待ちましょう。
……でも貨幣セットは高いのですね……。