きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

リアル「ポケモン図鑑」を使ってみた件

世界初?「かざすAI図鑑 LINNÉ LENS」

なにやら素晴らしいものを見つけてしまったのですね。


なんと、スマホをかざすだけで生き物の種類を判別し、どんな生き物なのかを教えてくれるアプリがあるそうなのですね。

その名も「LINNÉ LENS(リンネ・レンズ)」


こちら公式サイトです。

lens.linne.ai


これは………

……………すごいなぁ…………。


アプリ名になっている「リンネ」というのは「分類学の父」とよばれるスウェーデン生物学者、カール・フォン・リンネ博士のことなのですね。

現在では当たり前になっている動植物の学名表記「二名法」を普及させたことでも有名ですね。


二名法とはすなわち、「属名 種小名」という順番で生き物の名前を表す命名規則なのですね。

キツネや人間は二名法表記だとそれぞれ「Vulpes vulpes」と「Homo sapiens」という名前になりますね。

なんにせよ「リンネ・レンズ」という名前はまさに「このアプリは分類学に関係する図鑑アプリだ」ということを表しているのですね。

分類学のアプリだなんて、なんだかすごくそそられます。


どうやら「リンネ・レンズ」は「誰もが専門家のように世界の豊かさを解釈できるアプリ」をめざし日々改良が重ねられているそうで、去年の夏にもアップデートし、世界の90種のネコや、水族館の生き物にも対応するようになったのだそうです。


またサイトでは実際の使用中の画面の動画(スクリーンショット?)と一緒に解説されているのですね。

アプリを起動し、スマホのカメラを動物にかざすだけでその種類が判別され、またわざわざシャッターを押さなくても自動的に「図鑑登録」されていくのだそうです。

もちろん登録される画像は自分が撮影したものですから、必然的に「世界に1つだけのオリジナル図鑑」になるのですね。


また公式サイトのページ中ほどには「冒険のお供に。電波の届かない水中でも使えます。」とあります。

どうやらAIにより動物を認識する処理は「通信を行わない」ため、電波が無くても文字通りどこでも使えるようなのですが……こっ……これは……!!!


ポケモン図鑑………なのですね。


きっとまだ見ぬ土地へ冒険に出かけ、まだ見ぬポケモンならぬ動物と出会った時にスマホをかざすことにより、リンネ・レンズが瞬時にその動物を判別し、種類や生態などを教えてくれるに違いありません。

まさにポケモンシリーズの主人公の気分が味わえる「現実版ポケモン図鑑なのですね。


こ、これは………欲しい!!!


対応機種は今のところiPhoneのみで、Android版はもうしばらく先になってしまうようなのですが……私の携帯電話はiPhone7です!なのでこの問題は問題なくクリアです。

それから一応アプリ内課金があるそうなのですが、1日10種まで(の登録?)ならば無料で使えるようです……お財布にも優しいのですね。


これはすごい……さっそくダウンロードしてみるのですね!


早速使ってみました

さて……無事にインストール完了です。いざ、起動!


……といきたいところなのですが……考えてみると生き物がいません。

当然ですがこのアプリを使って「図鑑登録」を行うには、「被写体となる生き物」が必要なのですね。


……自分を撮影すれば登録できそうですが、それもアレなんで……結局私の持っている「シュライヒ」という動物フィギュアのシリーズのクロヒョウとボクサー、それから例の「だんごむし」を撮影してみることにします。

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全員集合だわぁい!!


……なんだかこの時点で既にツッコミどころが満載ですが、上手くいくのか知らん……。


なんいせよどうやら「リンネ・レンズ」の画面は大きく分けて「撮影画面」「ヒストリー画面」「ツリー画面」の3つのタブに分かれているのですね。(本当にこういう名前なのか知らん。)


それぞれの画面の役割については以下で説明するとして、とりあえず、撮影画面でクロヒョウさんを撮影してみるのですね。

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ネコ科のなかま……。


……いちおう認識されたみたいです。これで(シャッターボタンは押さなくても)自動的に図鑑登録されていくのですね。

画面右下の数字は1日に登録できる生き物の種類なのですね。

無料お試し版なので10種類までと書かれています。


ただ、同じフィギュアでも撮影する角度によって表示される動物の名前が違ったりと、精度が微妙な感じもします……。
フィギュアは3つしかないはずなのに、どういうわけかこの起動で早くも5種類分も消費してしまいました。

ですが、きっとこれは被写体が悪いのでしょう。相手が本物の動物ならきちんと認識してくれるに違いありません……?


また、撮影した履歴はヒストリー画面

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で見ることができます。


……3匹撮影してみたのですが……案の定角度によって名前が違い、別種として登録されてしまったのですね……。

なんだかやりたい放題な感じになっていますが、きっと本物の動物ならちゃんと認識してくれるはずです……たぶん。


ヒストリー画面でそれぞれの生き物を選ぶと、今度は細かい説明のついた図鑑の画面になります。

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画像がフィギュアなのがアレですが……。


とりあえず、スクロールしてみるとかなり詳しくいろいろな情報が出てくるのですね。

生息域や生態の解説だけでなく、「絶滅危険度」まで出てきます。

まさに「図鑑」という名前に恥じない素晴らしい情報なのですが……こうしてみると気になるのですね。


……この図鑑説明は一体誰が書いているのだろうか……。

 

公式サイトを見る限りではこのアプリは共同経営の社長さんが2人+パートナー企業だけで開発しているようなのですが……生物学者さんもいたりするのか知らん。


もしかして生物学者の社長さん+AI学者の社長さんのコンビなのだろうか……。


……なんだか色々と関係の無いことが気になってしまうので、この辺で話を元に戻しましょう。


ヒストリー画面の下の方を見て頂ければわかりますが、「だんごむし」も無事に認識されました

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……被写体の分類がイマイチ「アヤシイ」時は複数の候補が出てきて、その中から手動でどの名前で登録するかを選べるようです。


この「だんごむし」ももう少しでグソクムシに間違えられるところであり、また最終的にいくつかの候補の中から「手動」で決定する羽目になりました。


……が、いちおうオカダンゴムシ」として登録できたのでこれはこれでOKということでいいでしょう……よくやるわ。


また最後のツリー画面では系統樹が表示されているのですね。

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これにより撮影した生き物同士の分類学上の位置関係」がわかるようになっています。素晴らしい!


これぞまさに私が求めていたものなのですね……!!


また、どうやら今のところ認識できるのが8921種類のようです。

撮影・登録していくとその範囲内でどんどん図鑑が埋まっていくのですね。

8921種類もいるのですからコンプリートするのは相当大変ですね。


……ポケモン図鑑よりこっちの方が面白そう……。


操作は非常にシンプルですが、やり始めると相当ハマってしまいそうです。


よし、これからはこのアプリを片手に色々な生き物を撮影して私だけの「リアルポケモン図鑑を作り上げよう!そうしよう!


仕組みが気になる……

さて……きつね、昔から機械だのカラクリだのプログラムだの、何か凄いものを見ると中身が気になってしまうのですね。


……一体このアプリはどういう仕組みで動いているのだろうか……。


動物の画像を判別する、と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、以前グーグルさんが開発した「ネコ識別AI」なのですね。

ですが先日読んだ松尾豊先生のAIの本によると、この「ネコ識別AI」は動かすのに途方もない数のサーバーを使う必要があったのだそうです。

……つまり、とてもじゃありませんがスマホに搭載してポン!と動かせるようなシロモノではないのですね。


……ですが……この「リンネ・レンズ」の生き物識別機能は、「通信を使わずともリアルタイムにできる」のでした。


……つまりこの時点で、何処か途方もない大きさのサーバー(アプリ本体?)に処理を丸投げし、スマホはその結果だけを受け取っている、というわけではないのですね。

文字通り判別の処理の全てをスマホ内だけでやってしまうのですね。


……AIってスマホのリソースだけでそんなに手軽に動かせるものなのだろうか……。


いや、というより、実際に動いてしまっています。


……どうなっているのだろう……。


………こう考え出すともう気になりすぎて夜も眠れないのですね。

ってこれじゃぁ本来の「リンネ・レンズ」の趣旨からは外れてしまうのですね。