きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

「お金持ちは利己的」研究でわかった社会の真実。でもまだ希望はある!

不平等にできている人間の社会

時代の進歩とともに人々の暮らしは良くなったかに見えますが……根本的な人間社会の構造は変わっていないようです。

つまり、全てが平等な他の生き物の世界とは違い、人間社会にはどうしても不平等が存在するのですね。

いわば「世界そのもの」であり「神様」と呼んでもいい存在である「自然」が作った摂理にしたがって動く野生の世界とはちがい、不完全な存在である「人」が作ったルールに従って動く人間社会には、やはりそういった形でひずみが出てしまうのでしょう。


……諸悪の根源はおそらく「お金」なのですね。


お金というものは本来ならばただの「道具」であり、「道具」とはそもそも使い方を間違えなければ「人を幸せにするためのもの」なのですね。(人を不幸にする道具は「兵器」や「凶器」などと呼ばれて区別されますね。)


ところが、どういうわけかお金は他の道具とはちがい、正しく使っていても社会に大きな不平等と不幸を生み出してしまうのですね。

 

さて、お金をたくさん持っている人のことを「お金持ち」などと言いますね。


世間一般ではどうにも「お金持ち=利己的で自分の事しか考えていない」という図式が成り立っているようです。


これはただの偏見かと思っていたのですが……統計的にみるとどうやら真実であるようです。


どういうことでしょうか。


お金持ちは自己中心的?

どうやらアメリカのエラい先生の研究により、色々と証明されてしまったのですね。


こちら、TEDさんのサイトの動画なのですね。(動画は日本語字幕付きです。)

www.ted.com


社会心理学者、ポール・ピフ(Paul Piff)さんがカリフォルニア大学バークレイ校にて行った研究で、なんと人は「お金持ちになると嫌なヤツになる」のだそうです。


……「嫌なヤツがお金持ちになる」のではなくて、「お金持ちになると嫌なヤツになる」……なのですね。


動画の内容を要約したものはこちらのサイトさんでも見ることができます。

logmi.jp


これはアメリカでの実験ですが、おそらく結果は日本社会にもそのまんま当てはまると思われます。


動画の中ではモノポリーというボードゲームを使い、お金が人にもたらす心境の変化を探っているのですね。


……モノポリー……よく知らないゲームなのですが、どうやら経済を題材としたすごろくのようなゲームのようです。

人生ゲーム……みたいなものかな?


なんにせよ、今回実験したのは平等な状態からスタートする通常のゲームではなく、あらかじめどちらか片方のプレイヤーが有利になるように細工をしたゲームなのですね。


……要するに「チート」ですね。


動画では有利になるように細工された方を「金持ちプレイヤー」、もう片方を「貧乏プレイヤー」と呼んでいます。


……スタートラインの時点で謎のエコヒイキ効果が働き、有利不利どころか将来の勝ち負けの結果までもがおおむね決まっているだなんて、実際の人生そのものなのですね。

この「金持ちプレイヤー」とはすなわち、現実世界においてお金持ちの家に生まれるなどして「生まれつき諸々の資源に恵まれている人たち」を表しているに違いありません。


そしてこの実験に参加した人たちの中で、「金持ちプレイヤー」になった人は、短いゲームのプレイ時間の中でどんどん横柄に振る舞うようになり、「嫌な奴」になっていったのだそうです。

また自身の勝因を聞かれた時は、本当はあらかじめ勝てるように細工がしてあったにもかかわらずそのことには触れず、さも全部自分の実力で勝ったかのように答えたのだそうです。


こ、これは……。

リアルです。


最初から「チートしていた」プレイヤーが勝つのは当たり前です。

それなのにそれで「勝った」人たちは皆、「私は実力で勝った」と言い張るのですね。


ポール先生も仰っていますが、これはそのまま現実世界にも当てはまるのですね。


最初から恵まれた状態でスタートして、当たり前のように成功して、それで「私は運が良かったから成功できたのだ」などと言う謙虚なお金持ちが果たしてどれほどいるのでしょうか……。


さらに動画ではゲームだけでなく、現実世界においてもまた、上に行けば行くほど悪いことをするようになり、またそれを正当化するようになるということに触れています。

似たようなことにはこのサイトさんでも触れているのですね。

www.huffingtonpost.jp

行動・振る舞いに関する違いから、体の中の化学成分の違いまで、さまざまな違いを分析した結果をまとめているページなのですね。(か……化学成分……?)

この中の「カリフォルニア大学バークレイ校の研究者が……」というくだり、多分ポール先生のことだと思います……。


なんにせよお金持ちになるほど交通ルールを無視したり、利己的に振る舞ったりする傾向が強くなるのですね。


………まさに「お金が人を嫌なヤツにする」のですね。


なぜ利己的になるのか

なんだか悩ましい問題なのですね。

本来ならばお金持ちこそが「格差を是正する」ことができるはずですし、そうするべきだと思うのです。

ですがそのかんじんのお金持ちがそれをやろうとしないのですからいつまで経っても格差が無くなるはずがありません。


……どうやら「お金を持つと利己的になる」というメカニズム解明し、それを解決しないことには、格差是正は不可能そうなのですね。


それでは利己的になる理由とは一体何なのでしょうか。


調べてみると、興味深いことが書かれているサイトさんが見つかったのですね。

seno.work

このサイトさんによると、どうやらお金持ちになると自分で何かをすることが少なくなるため、「周りが見えなくなる」のだそうです。

そしてその結果悪意がなくとも周囲に対して無関心(≒周りが見えていない)となり、「自己中」に振る舞ってしまう……のだそうです。


……出世をして幹部クラスになって現場から離れると、現場のことがわからなくなる……というのに似ていますね。


またポール先生も仰っていましたが、お金持ちになることにより「特権意識」が芽生え、またそれに慣れてそれが「当たり前」になってしまうことにより、利己的に振る舞うことは当然だと思うようになってしまうようです。


つまり、最初は「こんなことまでしてもらっていいのかなぁ……」などと思っていたとしても、いつしかそれが「やってもらって当たり前」になってしまうのですね。


……なんだか「日本のお客様が甘やかされすぎた結果傲慢になった」という話と似ているのですね。慣れって怖いですね。


先ほどのモノポリーの件では最初から最後まで全部ひとりですから、「自分で何かをすることが少なくなり、周りが見えなくなってその結果利己的になる」というのはこの場合当てはまらなさそうです。

なのでこの場合はおそらく「特権意識により利己的になる」というのが当てはまるのですね。


お金持ちにはならない方がいい?

またポール先生の動画に話を戻しますが、お金持ちが利己的に振る舞い、社会の格差が広がることにより、お金持ち・貧乏関係なく全ての人たちにさまざまな社会問題が起こるようになるのだそうです。

具体的には格差が広がることにより、

  1. 社会移動
  2. 経済成長
  3. 共同体
  4. 社会に対する信頼感
  5. 寿命
  6. 教育の質
  7. 健康

の7つが、社会全体からどんどん無くなっていくようです。


この7つの項目は世界中のエラい研究機関がまとめたものなのですね。

意味はつまり「社会移動が無くなって格差が固定され、経済成長が低迷し、共同体がないがしろにされ、誰も社会を信じなくなり、寿命が縮み、教育の質が低下し、健康を損ねる」……ということなのですね。


また逆に以下の6つのネガティブな要素は増えていくようです。

  1. 肥満率
  2. 薬物乱用
  3. 10代の妊娠
  4. 暴力
  5. 禁固刑
  6. 刑罰

これは……そのまんまの意味なのですね。

………なんだか荒廃した世の中なのですね……。


しかもこれらがお金持ち・貧乏関係無く「全ての人々に対して起こりうる」のですね。


薬物乱用だなんて日本ではあり得なさそうですが、現時点ですでに芸能人や有名人たちが薬物使用で逮捕されているので、あながち「あり得ない」とも言えませんね。


……こういう研究結果を見ていると、なんだかお金持ちにはならない方がいいのではないかと思えてきます……。


……私もお金持ちにならない方がいいのだろうか……。


個人的な話で大変恐縮なのですが、きつね、「お金持ちになって困っている人を助けたい」などという分不相応なことを考えているのですね。


……具体的に何をするべきかはまだ見当もつかないのですが……とりあえずお金をたくさん稼ぐスキルは身に着けたいのですね。


ですが……もしかしたら、お金持ちになった時点で私も「もう人助けなんてい~や。このお金は全部すべて自分のために使おう」など言って利己的に振る舞う「嫌なヤツ」になってしまうのだろうか……。


…………それでは本末転倒なのですね!!!

何のためにお金持ちになったのやら……意味がわかりません!!!


こ、これは………

………やめておこうか知らん……。


でもまだ希望はある!!人間を信じよう!

こんな風に書くとお金持ちはみんな「利己的な嫌なヤツ」であり、一度「嫌なヤツ」になったらもう元には戻れないのではないか……などと思えてしまいますね。


ですが冒頭で紹介したポールさんの動画の最後では、別の実験も紹介していました。

それによると、人と協力し合うことの大切さや、人を助けることの尊さを思い出すことにより、「嫌なヤツ」になってしまった人たちもまた利他的に行動することができるようになったのだそうです。


つまり、お金持ちは決して「利他的な心が無くなってしまった」のではなく、ただ単に「忘れているだけ」なのですね。


そして何らかの拍子に「利他的な心」を思い出すことができれば、また利他的に行動できるようになれるのですね。


事実、既に「お金持ち限定」のVIPな運動がアメリカにはあるようです。


つまり、「お金持ちが貧しい人たちを助けに行く運動」……なのですね!


結局人間は、誰かのために自分の力を使いたいのですね。

もしかするとそれが人間の本能なのかも。


……あれ……。


……と、いうことは……。

私がお金持ちになって人助けをする……よりも、世の中の、既にお金持ちになっている人々を刺激して、人助けに目覚めさせる……方が手っ取り早いのでは……。


……我ながら相当利己的な考えを思いついてしまったのですね。

これはまさしく「自分の手を汚さずに他人に手を下してもらおう」という発想なのですね……。


こ、こんなに身勝手なこと………

…………やってみようか知らん。

 


それから断っておかなければならないのですが、「お金持ち=利己的」というのはあくまで「全体を通してみればそういう傾向にある」ということなのですね。

つまり、「利他的なお金持ち」ももちろんいますし、逆に「利己的な貧しい人」も当然存在するのですね。


また私が最初に言った「人間社会は不平等にできている」ということ……これはあくまで「事実を淡々と述べただけ」であり、「利己的なお金持ちに格差を是正する努力を怠ることを正当化させる」という意図ではありません。

と……いうよりこんなセリフ、我々下々や、人助けをしたり格差是正をしようとしているお金持ちの人たちが言うのならともかく、不平等を作り出し、それを維持しようとしている人たちが言うのはただの詭弁なのですね。