きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

動物が磁気を感じ取る能力「磁覚」 案の定人間にもあったという話

人にも磁気を感じる能力が!

昨日の新聞とヤフーニュースさんの両方で見たのですね。

こちら、ヤフーニュースさんの記事なのですね。

headlines.yahoo.co.jp


渡り鳥や昆虫、一部の哺乳類などの動物が、地球の磁気……地磁気を感じ取る能力があるということは一般的にも知られていますね。

動物が磁気を感じ取る能力のことを「磁覚(じかく)」もしくは「磁気覚(じきかく)」といいます。

以前は人類も磁覚を持っていましたが、今までは進化の過程で退化し、無くなったと言われていたのですね。


ですがこの記事いわく、東大やアメリカのカリフォルニア大学の研究により、人間にもどうやら磁覚が残っているということが判明したそうなのですね。


…………これはあまり驚かなかったのですね。

やっと来たか……という感じでした。


というのも、実はきつね、この話は知っていたのですね。

以前にキツネと人間の磁覚の違いについてちょっと気になったので調べたことがあったのですが、その時に既に何処かのページで見つけたのですね。


どうやら2016年の時点で既に「人にも磁覚がある」という研究結果が発表されているので、研究自体はずいぶん前から行われていたようです……。


……きっと今回の記事は、その研究に新たなる進展があり、正式に人が磁覚を持っていることが証明された、ということなのでしょう。


なんにせよ、やはり人間にも磁気を感じる「第六感」があったのですね。


……「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の5つの感覚(五感)以外の感覚を「第六感」といいますね。

人間には「磁覚」を除いても既に20以上の感覚があり、その時点で「5つどころではない」ので、磁覚を「第六感」と呼ぶのは厳密には正しくないのですがそれはまぁ置いておきましょう。


とりあえず、そもそも磁覚が一体どういうものなのかがわからないことにはこの研究の凄さもわからないと思うので(?)、まずはそこから書いてみるのですね。


磁覚 Magnetoreception

現在の研究では動物が磁気を感じる方法は2通りあると言われているのですね。

簡単に言うと、

  • 網膜で感じる
  • 脳で感じる

の2つなのですね。


網膜で感じる……というのは、つまり眼の中にある磁気センサーで磁気を「見る」ということなのですね。


ご存知の通り人間の網膜には「光の三原色」と呼ばれる3つの色……すなわち「赤」「緑」「青」を感じる細胞がありますね。

この3つの色の強弱の組み合わせにより、人間に見える様々な色が表現されるのですね。


動物によって感じる光の色は違うので、人間のように「三原色で赤緑青」かどうかはわかりませんが、同じように特定の色を感じる細胞は他の動物の網膜にもあるのですね。

そして青色光波……つまり、「青」を感じる細胞の中には「クリプトクロム1a」と呼ばれるたんぱく質があります。

このたんぱく質に青い光が当たると、信号が発生して脳に送られ、青い光が「見える」のですね。


そしてこのクリプトクロム1aが実は青色光波だけでなく磁気にも反応する性質があり、それによって地磁気が「見える」と言われているのですね。


2番目の脳で感じる……というのは、脳の中に磁気に反応する物質「磁鉄鉱」があり、これが地球の地磁気に反応し、結果が脳に伝わって磁気を「感じる」ことができる、という方法なのですね。

これはカリフォルニア工科大学のジョゼフ・カーシュヴィンク教授が唱えたもので、上記の「クリプトクロム1a」は人間では失われているが、代わりに「磁鉄鉱」を使った磁気センサーがある、という説なのだそうです。

……これは実際どうなのかよくわかりませんが……どうやらカーシュヴィンク教授によるとサケの鼻や渡り鳥のくちばしにもこの磁鉄鉱が入っている……のだそうです……。


………脳だけじゃなかった。


何かに利用できるかも……

ところで、渡り鳥などは網膜にある「クリプトクロム1a」というたんぱく質で光を感じているのでした。

そして人間の網膜にはこの「クリプトクロム1a」は無いのでした。

しかし、どうやら「クリプトクロム1a」と似たような働きをする「クリプトクロム2」というたんぱく質は人間の網膜にも存在しているのですね。

以前マサチューセッツ大学の医学部の研究チームが行った研究によると、渡り鳥と同じく磁覚を持つ昆虫「ショウジョウバエ」の眼のクリプトクロムを、人間のものと挿げ替えた結果、ショウジョウバエはいつもと変わらない磁覚を発揮したのだそうです。

……つまり、「クリプトクロム2」も「クリプトクロム1a」と同じように磁気センサーの役割を果たしているのですね。


そして今回の研究では、人間でも実際に磁気に大して脳が反応を示すということがわかったのだそうです。

つまり、「磁覚」として自覚することが無かったとしても、少なくともセンサーは働いており、そこからの信号を脳は無意識化では受け取っているのですね。


もしかすると、無意識化の意思決定などに影響を与えている可能性があるのだそうです。


実際に反応したのが網膜にあるクリプトクロム2なのか、脳にある磁鉄鉱なのかはイマイチわからなかったそうなのですが、とりあえずその「どっちかあるいは両方」で磁気を感じることはできているのですね。


……今のところこの磁覚が一体何に使えるのかは微妙らしいですが……研究が進めば、もしかしたら何か利用方法が見つかるかもしれないですね。


……その時はどうなるのだろう……「コンパス」が要らなくなるのか知らん……。


いささか気になること

さて……地球の地磁気が現在弱まりつつあるというのはご存知でしょうか。

ここ200年来、地球の磁場はどんどん弱まってきているのですね。


磁場が弱まるのは磁場の向きが逆になる前触れなのではないかと言われています。

地球は現在のところ北極がS極、南極がN極となっている巨大な電磁石ですが、このSとNは過去に何度も入れ替わってきたのですね。

ただ、入れ替わる前触れにしては現在の地磁気の弱まり方は穏やか過ぎるという意見もありますし、実際のところ次回の「地磁気逆転」はもう少し先になりそうです。


ですが、弱まっていることに変わりはありません。


最近ヨーロッパの鳥の3分の1が危機に瀕しているだとか、実際にハトが35年で9割がたいなくなった、だとか、21年でオオカバマダラという蝶が8割消えた、だとか、一部の鳥や昆虫の数が急激に減って来ていますが、それはもしかするとこの磁気の弱まりと関係しているのではないか……とも言われているのですね。


彼らは磁気を頼りに方向を知り、移動しますから、磁気が弱まることで何らかの影響が出るというのは至極当然なのですね。


……迷子になって目的地にたどり着けなくなってしまうのか知らん。

オオカバマダラ渡り鳥のように「渡り」を行うチョウチョなのですね。

ハトは渡らないけど……まぁいいか。


なんにせよ人間にも磁気を感じる力があり、意識はしなくとも無意識化で何らかの影響を受けているのだとしたら、この磁場の弱まりは人間に対しても何らかの影響を与えるのではないか……。

……などという意見もあるのですね。

 

方向を知る、という意味では人間にはコンパスがありますから、あまり影響は出ないと思われます(コンパスが反応しないほど磁気が弱まれば話は別ですが……)。

ですが磁気が方向を知る以外に一体何の影響を与えているのか、それがわからないかぎりは何が起こるかも予測できませんね……。