きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

虫嫌いの原因は「知らない」ことにあり?克服のためには「知れば」いいのかも

虫嫌い……

きのう「虫嫌いが若年層では7割超で、思いのほか多くて驚いた」、というような内容の記事を書いたのですね。

blog.kitsune-vetulicola.net


一記事で全部綺麗にまとめようと思っていたのですが、思いのほか手間取ってしまい(?)なんとまさかの二部作なのですね。


というわけで今日は昨日の続きを書くのですね。


さて……虫嫌いな人たちの中には、自身の虫嫌いを克服したいと考えている人がけっこうな数いるようです。


……嫌いならべつに嫌いなままでいいじゃないかと思うのですが、どうやらそういうわけにもいかないようで……きっと色々と諸々の事情があるのですね。


なのでこの記事についでに虫嫌いを克服する方法でも書ければ、きっとみんなの役に立つのだろうとは思うのですが……

……いかんせん私は虫嫌いになったことがないため、そのような方法を知りませんし、残念ながらここに書くこともできないのですね……。


でもそれだとあまりにも味気ないので、とりあえず参考までに「好き」の度合いを上げる方法を書いておこうと思うのですね。

……たぶん「好き」を「大好き」にする方法は、「嫌い」を「普通」、もしくは「普通」を「好き」にする方法と原理的には同じ………はずです。

よって虫嫌いの克服にも少しは応用できると思います………多分。


なんにせよ予告通り(?)、まずはそもそもみんなが虫嫌いになってしまう理由と、それによって人と虫双方にどのような悲劇が起こるのかについて書いてみようと思います。


虫嫌いの理由について

きつね、あれからいろいろと調べてみたのですね。

探してみると虫嫌いについて書かれたサイトが結構たくさんありました。

これはこれでびっくりしたのですね……おそらく虫嫌いは今や日本全体を揺るがす社会問題と化しているに違いない。

ただ、虫嫌いになる理由に関してはどのサイトでもおおむね似たようなことを言っているのですね。


………おそらくここに虫嫌いの本質が隠されているに違いありません。


理由としては大きく分けると大体この4つのどれかになるようです。

 

  • 本能的に嫌い
  • トラウマで嫌いになった
  • 負の情報がインストールされた
  • よく知らないから怖い


……、なんだこれ……。


とりあえず、ひとつずつ見ていくのですね。


理由その1 本能的に嫌い

まず、前提として……。

我々動物はそもそも本能的に自分たちと異なる姿形をしたものに嫌悪感を持つようにできているようです。

つまり、相手の生き物の体のつくりの方向性である「ボディプラン」が、自分のそれとかけ離れれば離れるほど、その生き物を嫌いになってしまうようです。


全ての生物は「分類階級」と呼ばれる大きく分けて8つのカテゴリで分類でき、それは大きな方から順に


域-界-門-綱-目-科-属-種


という風になっています。

分類階級についての詳細はこちらの記事にも書かれているので、細かいことは省きます。

ですが分類階級とは体の特徴や進化の系統などを元に決まるものですから、単純な話これが違えば違うほど、体のつくりも違うということになるのですね。


右の方は小さな分類ですから、少々変わっても体のつくりに大きな違いはありませんが、左の方に行くほど大きな分類になってきますので、それに伴いそれが変わった時の体の構造の違いも大きくなるのですね。


具体例を挙げると、たとえば我々哺乳類は

動物界-脊索動物門(脊椎動物亜門)-哺乳綱

に属しており、その中に

ネコ目
サル目
ネズミ目

などのさらに細かい分類があります。

ですが目以下の分類が少々ちがっていたとしても、哺乳類はみんな毛におおわれてふわふわで、4本の足があり、子供を母乳で育て……などという基本的な所は変わりません。
これらの特徴は哺乳類の特徴ですから、ネコにもサルにもネズミにも、みんな当てはまるのですね。

ひとつ上の分類である「綱」も同じで、これは「哺乳類」「爬虫類」「鳥類」「硬骨魚綱」といった類の分類です。

この分類が違うと大分見た目の印象が変わるということはご存知の通りですが、ケモノもトカゲもトリもサカナも、全部脊椎動物であることには変わりませんから、やはり4本足で背骨がある、というところはどれも一緒なのですね。

ですがそのさらに上の分類……「門」まで変わってしまうと、これはもうエラい違いなのですね。


「門」とは動物をそのボディプラン……つまり、体の大まかなつくりの違いで分類した階級で、ケモノもトカゲもトリもサカナも、全て「脊索動物門」という門に属しています。


ですが昆虫やクモやムカデなど……いわゆる「虫」は「節足動物門」と呼ばれる別の門に属しており、また系統上でもその両者の間には類縁関係が殆ど無いのですね。


………おそらくこの「門」レベルの体のつくりの違いこそが、「本能的な嫌悪感」の根源であるものと思われます。


つまり我々ケモノは、トカゲやトリやサカナこそ「見た目はちょっと違うけどまぁ同じ仲間かな」みたいに受け入れますが、そもそも構造が根本的に違うムシに対しては本能的に「なんだこいつ!?」となってしまうようです。


なるほどそういうことか……。


……と素直に納得したかったのですが、なぜか知らん、この説に関しては書いている間に色々と疑問が生じてしまったのですね。

パッと見なんとも説得力がありそうな説ですし、私もこう長々と書いてしまったのですが……考えてみると脊椎動物だから節足動物が嫌い」というところ、理由としては微妙だと思うのですね。


だって、そんなこと言ったら脊椎動物であるケモノはみんな本能的にムシが嫌い」ということになってしまいます。


でも考えてみて下さい……そもそもそのケモノの中にはムシを好んで食べるコウモリやアリクイ、キツネやタヌキなどが含まれているのではありませんでしたっけ。

それに、実際昆虫はケモノに限らず多くの脊椎動物の食料となっているわけで、トカゲやカエル、サカナの一部などは「節足動物を食う脊椎動物」というものを体現しているといっても過言ではありません。


そもそも人間だって、全員ではありませんがムシを好んで食べる人たちがいるではありませんか!


ようするに、もしこの「脊椎動物節足動物に対して嫌悪感を抱く」説が本当だとしたら、彼らはそもそもムシなんて気味悪がって食べないはずなのですね。

ですが、彼らはムシを採って食う……さも美味そうに、ムシャムシャと。それはなぜか……。


………好きなんじゃん。


まだあります。

昨日の記事では「今は虫嫌いでも子供のころは平気だったという人が多い」と書きました。

「本能」とは生まれながらにして持っている性質ですから、もし本当に「本能的に虫が嫌い」ならば、子供のころから嫌いだったはずです。

でも実際は違います。


……つまり、「虫嫌い」というものはおそらく本能とはあまり関係がないのですね。


理由その2 トラウマで嫌いになった

おかしいな……個人的におそらく一番説得力があると思った「節足動物だから嫌い説」を書いたはずなのに、書いている途中でそれがどうにも眉唾らしいということに気が付いてしまいました……。

書き始めた時はまだ「これこそが真の理由だろう!」などと思っていたのですが……。


……まあいいか。


とりあえず、次に行くのですね。


トラウマで嫌いになった……というのはつまり、「過去に虫と関わって嫌な目に遭い、それ以来虫を嫌いになってしまった」ということなのですね。

具体的には

「ハチに刺されて痛かった」「ケムシの毒で手がエラいことになった」「ムカデに咬まれて一週間ペンが持てなかった」「カメムシの臭いで一張羅が台無しになった」「ガの大群に遭遇して怖かった」

………などですね。
なんとまぁわかりやすい……。


どうにも幼少期にそのような目に遭った場合はそうでない場合に比べて、それ以降の「虫嫌い」度がかなり高くなる………ようです……。

……よくわかりませんが。


なんにせよ「嫌なことがあったから嫌いになった」というのは後天的な理由であり、いかにも理由らしい理由です。ようするに「動物嫌い」になる理由と同じなのですね。
(上記の通りボディプランが人間と同じ哺乳類に対してはだれも「本能的な嫌悪感」は抱かないのですね。)

この理由なら説得力があるのですね。


理由その3・4 負の情報がインストールされた・よく知らないから怖い

さて……、個人的には「本能」よりも「トラウマ」よりも、これの影響が一番大きいんじゃないかという気がするのですね。

3番目の「負の情報がインストールされた」とはつまり「周りの人たちが虫に対して悪いことを言っているから、自分も嫌いになる」ということなのですね。


つまり、昨今テレビやらなんやらで殺虫グッズだの防虫グッズだのを普通に宣伝しているのですね。

しかもそのターゲットの中には、虫に詳しい人ならば「こんな虫まで追い払う必要ないじゃないか!」というような虫……たとえばクモやヤスデダンゴムシなど……まで含まれていたりするのですね。

また一般的には「ゴキブリ=不潔」と言われていますし、「ハチ=刺す」「ムカデ=咬む」「イモムシ=気持ちが悪い」「タランチュラ=猛毒」なのですね。


もちろん、たとえ周りがそのように言っていても、知識のある人なら「そんなことはない」と聞き流すことができます。


クモが人間にとってそばにいてほしくない虫……いわゆる「害虫」を食べてくれる虫であり、ムシろそれを「益虫」と呼ぶのだ、ということや、ヤスデダンゴムシが落ち葉を分解して土壌を肥やすだけの無害な存在である、ということは、ちょっと虫に詳しい人ならわかっているのですね。

また「ゴキブリが汚い」のは「汚い場所を歩き回る」からで、その理由はつまり「家の中に汚い場所がある」ということなのですね。
「汚い場所」というのは主に「汲み取り式トイレ」のことなのですが、最近ではトイレの水洗化が進み、そもそもそのような場所は殆どの家庭においてもはや存在しないのですね。

早い話が「ゴキブリが汚い」のは今は昔……今どきほとんどの家庭においてゴキブリは「タダの虫」なのですね。
(むしろハエやネズミの方が汚いという話も……)

また毒があって攻撃的なムカデと、大人しくて無害なヤスデ性格こそ真逆ですが見た目が似ていますから、おそらく両者を混同して怖がる人もいるのでしょう。

ですがちょっと知識があればムカデとヤスデの区別なんてたやすいですし、ムカデだって怒らせなければ咬み付いたりしないのですね。
(手に乗せたって平気です。うっかり相手のお気に召さないことをしてガブリとやられてしまう可能性もあるので、あまりやらない方がいいと思いますが……)


……ついでに、タランチュラに咬まれて死んだ人はいません。

……さらについでに、ゴキブリはシロアリの仲間であり、カマキリと近縁の昆虫です。こう考えるとなんだか親しみがわくのですね。


なんにせよ、虫についての悪い話を聞いても、私の場合はこうやって否定できます。

ですが知識の無い人がいきなり聞かされたら、当然「そうなのかな」と思ってしまうのですね。


……この辺4番目の理由である「よく知らないから怖い」とも密接に関わってくるのですね。


つまり、虫についてよく知らない人が、知らないがゆえに周囲から悪いイメージを植え付けられ、また知らない人がいきなりこのようなイメージを植え付けられたら、そりゃ虫を嫌いになるのですね。


……どうやらこの辺りに「虫嫌いの本質」が隠れているようです。

昨日の記事でも書いた「子供の時は平気だったが、大人になってから嫌いになった」という謎の怪現象の原因も……これでわかりましたね。


つまり、「子供のころは虫に関する負の知識も何もなかったため、普通に虫を触ることができたが、何らかの事情……『都市化で虫から離れてしまう』などして、虫に対する正の知識の供給が途絶えた状態で、周囲から負の知識を吹き込まれると、結果として負の知識の方が勝ってしまい、虫を嫌いになってしまう」……というわけなのですね。

つまり、「虫=カッコいい」とか「虫=可愛い」とか、そういう正の知識を知らず、「虫=怖い」「虫=危ない」などという負の知識だけを知ってしまうと嫌いになってしまうのですね。


どうやら私の場合は都市化の影響が比較的少ないわりと田舎な土地に住んでおり、また子供のころから虫に対する知識が豊富でその後も負の知識を受け止めることなく聞き流すことができたというのが幸いし、虫嫌いにはならなかったようです。


虫嫌いが当たり前になることで引き起こされる悲劇。虫が無駄に虐殺される?

さて……、上にも書きましたが……。

どうにも玄人目に見れば「益虫」としか言いようのない虫まで最近では嫌われてしまうのですね。

それどころか「殺虫剤」などという恐ろしい大量破壊兵器のターゲットにも指定されてしまっているのですね。


こ、これは……

………いかぬ!!


本当に人間に害がある虫はごく少数のはずです。

でもこのような状況では害のない虫まで虫であるという理由だけで一緒くたにされて大量破壊兵器の餌食になってしまうのですね。

なんというとばっちり!!


こんな風に無駄に殺生を行い、それが当たり前になってしまっては……昆虫の減少、ひいては世界の滅亡につながる……かも……。


そのせいかどうかはわかりませんが、実際に今現在昆虫そのものが絶滅の危機に瀕している、ということは以前の記事で書いたのですね。

知っての通り、昆虫に限らず虫というものは地球の生態系の重要な部分を支えている非常に重大な存在であり、その重大さときたら「昆虫がいなくなれば世界は3日で滅ぶ」とも言われるくらいなのですね。

3日というのはさすがに大げさかもしれませんが、昆虫がいなくなれば生態系が回っていかなくなるということは確実なのですね。


また昆虫を救うことができるのは人類だけであり、これからの時代は人間が積極的に虫を保護していかなければならないのですね。


こ、これは……。

「嫌いだから大量破壊しましょう」などと言っている場合ではありません。


それに昆虫は将来の食糧不足から人類を救う生き物としても大いに期待されています。


……つまり、もう時代は「人と虫とが手を組んで助け合わなければ生きていけない」というところまで来てしまっているのですね。

もはや奴らと争っている場合ではない!!……のですね。


好きになるには?

そんなこと言ったって、嫌いなものは嫌いなんだよ!

……というご指摘はごもっともです。

できれば人類全員が虫を食卓に乗せても抵抗が無いくらい虫好きになれるといいのですが……なかなか難しいのですね。私もどうしたものやらさっぱりわかりません。


ですが、「虫嫌いになる理由」の最後の2つ……「負の情報がインストールされた」および「よく知らないから怖い」……これがおそらく手がかりなのですね。

つまり、ということは、逆に「正の情報をインストールして」「よく知ってしまえば怖くなくなる」のですね。


参考になるかわかりませんが私の場合、知らない虫を見つけたらとりあえずその虫についてざっと調べてみるのですね。

まずは分類学的な位置づけ、それから「毒の有無」や攻撃性などの実害から、「食べ物」などの生態まで、「得体のしれない相手」と思わなくなるのに必要なだけの情報を探すのですね。


……ごく単純な調査ですが、これで少なくとも「もしかしたら毒を持っているんじゃないか」「狂暴な性格で咬み付いてくるんじゃないか」などという不安は無くなるのですね。

またこうやって知識が増えていけば、近い系統の虫を見つけた時にも「これはアレに似ているから、多分似たような習性だ。そしてアレは人畜無害だ。したがってこれも人畜無害なのだろう」と類推できるようになります。


……調べるついでに「子育ての仕方」なども調べてみると面白いかもしれません。

見た目がコワモテでいかにも危険そうな虫が実は無害であり、また子供を後生大事に背負って世話をし守る習性があったりすると、かえって愛しくなるのですね。


またたとえ凶暴で毒を持っていたにしても、積極的に攻撃してくる虫はいないのですね。


虫に限らず動物が他の動物を積極的に攻撃するのは、基本的に狩りや縄張り争いの時だけなのですね。

人間は大きすぎてどう考えても虫の獲物にはなり得ませんし、種が違うため元々縄張り云々は関係ありませんから、したがって虫が人間を自分から積極的に攻撃することは無いと思ってよいでしょう。


それでも攻撃してくるとしたらそれは「防御」のための攻撃なのですね。

つまり、こちらから知らず知らずのうちに相手を怒らせたり怯えさせたりしてしまったとき、ということです。


ではどうすれば相手を怒らせず、怯えさせずに済むのか……。

それは相手の立場になって考えてみればおのずと答えは出るはずなのですね。人間関係とおんなじです。


なんにせよ、「嫌いにならない」ためには、まずは「相手のことをよく知ること」が大事だと思うのですね。
これまた人間関係とおんなじなのですね。相手が人間じゃないだけこっちの方が楽だとは思いますが……。

 

………それでも嫌い………有害無害にかかわらずあのたくさんある足の「うぞうぞ感」がだめ……。


………これはちょっと難しいのですね……。


たぶん、「足が沢山ある」と考えるからなのではないか……と思います。

おそらく足を4本しか持たない脊椎動物にしてみれば、たくさんの足を持つ節足動物「異形の生命体」であり、「エイリアン」と同じなのでしょう。


ですが節足動物の「歩脚」と、脊椎動物の「脚部」は、名前こそ同じ「あし」ですが、実際は由来が根本的に異なる全く別の器官なのですね。

つまり一概に足の数を比較することはできないのですね。


……「形が嫌」という場合、もしかするとその「形」そのものについて知れば嫌ではなくなるのかも……。

特に「体節と付属肢の関係性」を知った上で節足動物……つまり虫を見ると、また違って見えるのですね。


難しい問題ではありますが、やはり「知る」ということが大きな手掛かりとなっているようです。

幸いなことに今の時代はインターネットという便利なものがありますから、おそらく知識の供給源には困らないのですね。


虫嫌い克服のために身近なあの虫について調べてみる……。


案外それが一番の近道なのかもしれません。