きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

身近にいるはずだが見慣れない「カニムシ」益虫として活躍しそう

クモ綱の話題

なんだか最近カブトガニだのクモだのザトウムシだの、「クモ綱」のことばかり書いているのですね。

……もうそろそろここいらで終わりにしないと飽きてしまいそうです。

クモ綱ならびに「鋏角亜門」は昆虫に負けず劣らず色々と個性的な生き物たちがいるので、私自身は当分飽きが来なさそうなのですが、このままではせっかく記事を読んでくれている皆さんが飽きてしまいそうなのですね。

とりあえず………今日はカニムシのことを書くとして、それで終わりにするのですね。


……結局書くんじゃん!


カニムシ

カニなのかムシなのかはっきりしろというツッコミが飛んで来そうなのですが、カニムシという虫がいるのですね。

分類学的には

動物界-節足動物門-鋏角亜門-クモ綱-カニムシ目

とやはり案の定クモ綱に属しているのですね。


気になる生息場所ですが、土の中、石の下、木の皮の裏、動物の上など種類によって多岐にわたるようです。


……要するに「どこにでもいる身近な虫」なのですね。


蟹虫(かにむし)という名前のとおり、カニのような大きなハサミを持った動物で、見た目はよく「尻尾の無いサソリ」と形容されますが、とっても小さく、大きさは数ミリ程度しかありません。

この見た目のせいか、カニムシのことを英語では「Pseudoscorpion」……「サソリモドキ」というのですね。


……カニじゃない……。


というよりなんだかどっかで聞いたことのある名前です。危険を感じると動物の皮膚を溶かすほど強力な「お酢」を噴き出して反撃してくるあの虫と同じ名前なのですね。

……かんじんのクモ綱-サソリモドキ目に属する方の「サソリモドキ」「Vinegaroon」より正式には「Thelyphonida」というのですね。


……ややこしい!!


ハサミに毒、でも人間には効かないもよう

なんにせよ、カニムシはクモに同じく全ての種が肉食性で毒を持ち、ダニやトビムシなどより小さな虫を捕まえて食べるようです。

またクモの毒は鋏角(牙)にありますが、カニムシの毒は触肢……つまり「ハサミ」にあるのですね。


……リーチが長いのですね。


ハサミというものは当然2本の「指」から成るわけですが、カニもサソリもカニムシも、そのハサミの「指」は片方が「動かない指(固定指)」で、もう片方のみが「動く指(可動指)」になっているのはみなさんご存知の通りなのですね。


……きっと私のように子供のころお寿司屋さんでカニ爪」で遊んだことのある人ならご存知なのですね。


カニカニムシもサソリも、ハサミは「上下」に開くのですね。
そしてカニのハサミは「上の指」が動きますが、サソリやカニムシは「下の指」が動くのですね。

彼らのハサミはもとはといえば普通の「足」であり、その「先端の関節」「動く指」となったのですね。
もう一方の「動かない指」はもともと「2番目の関節」の一部が長く伸びて指となったものなのですが……この時に「上が伸びる」か「下が伸びる」かによりハサミのタイプが二通りに分かれたのですね。

つまり、サソリやカニムシ(クモ綱)の場合は2番目の関節の「上の方」が伸びたため、結果として「下の指が動く」ようになったわけですが、カニ(甲殻亜門)の場合は2番目の関節の「下の方」が伸びたため、「上の指が動く」ようになったのですね。


なんにせよカニムシの毒はこのうち「動く方の指」に仕込まれており、もっぱら獲物をしびれさせて捕まえるのに用いられるようです。


……どくづき……なのですね。

きっとグレッグルもびっくりするのですね。


それにしてもてっきり毒は「動かない方の指」にあるのかと思っていたのですが、意外です……。

……でも、よくよく考えてみると「動く指」とはすなわち「先端の関節」つまり「指先」であり、「動かない指」は2番目の関節ですから、「指先に毒がある」と解釈すれば「2番目の関節である動かない指に毒がある」などという中途半端な状態よりもより自然なのですね。


またカニムシは全ての種が毒を持ちますが、元々小さな虫を捕まえる前提で作られている毒ですから、殆どのクモの毒と同じく人間には効果が無いのですね。

そのためカニムシやほとんどのクモには「毒が無い」と言われていますが、厳密には「彼らは全て毒を持ってはいるが、人間には効かない」のですね。


それにしても、このカニムシ……こんなに独特でエキゾチックな姿をしているのに、実はクモに同じくそこらへんにいる身近な虫……らしいのですね。


ですが私は見たことがありません。

どうやら土の中だの木の皮の裏だの動物の上だの「わかりづらい場所」に生息しているため、また体が非常に小さいため、注意して探しでもしないかぎり見つけることができないようです……。


……夏になったら探しに行ってみようか知らん。

ペットにできるのだろうか……。


益虫として期待大?

さて……カニムシは「動物の上」に住んでいるものもいる……と書きましたが、実際オオヤドリカニムシなど、種類によってはネズミやカミキリムシ、ハチなどにくっついて共生(便乗?)するものもいるのですね。

つまり、カニムシはダニなどの皮膚に付く寄生虫と同じようにネズミなどの小動物の皮膚に付き、その寄生虫を食べるのですね。

ネズミさんはカニムシさんに寄生虫を取ってもらい、またカニムシさんはネズミさんに食べ物と住処と移動手段を提供してもらうという両者win-winな関係なのですね。


また最近の研究ではかの恐ろしいウイルスを媒介する吸血生物……「マダニ」の天敵としてオオヤドリカニムシが認定されるなど、今後益虫としての活躍が期待されそうです。


……肝心のカニムシと出会ったためしがありませんし、一体どこに住んでいるのか見当もつかないのですが、きっと普段からカニムシ探しに慣れている専門家の方々なら彼らを見つけ出して協力を得ることができるに違いありません。


………連れてきて毛皮に仕込めばノミとかも駆除してくれるのか知らん。

もしそんなことになったら、フロントラインが要らなくなってしまうのですね。


………それにしても……カニムシ。

是非ともその素敵なフォルムをご堪能いただきたく、つまるところは画像を入れたいと思ったのですが、残念ながら出会ったこともない虫であるため、写真も撮れていないのですね……。

本当に「そこらへんに生息する身近な虫」なのだろうか……。

とりあえず季節が来たら探しに行ってみるのですね。

その時はまた今度は「写真付き」でここに記事を書くかもしれませんが………とりあえず今のところはそろそろ別の話題を書こうかな……。