きつねとべっつりコーラのブログ。

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実害だけじゃない!社会の病巣「ブラック企業」がわかる地図!こういう所にこそ文明の利器を

ブラック企業マップ

なんだかものすごいものを見つけてしまったのですね。

先日ヤフーニュースさんの紹介を見て知ったのですが、ブラック企業マップ」なるサイトがあるようです。

その名の通り「ブラック企業」のある場所がわかる地図で、去年2018年の8月に公開されたのですね。


……割とつい最近なのですね。


問題のサイトはコチラなのですね。

blackcorpmap.com


ブラック企業がある場所にドクロマークのデザインのピンが立てられており、マウスカーソルを乗せるとその会社の名前が表示されるのですが……こ、これは……。


……日本全国ブラック企業だらけなのですね。


これは元社畜の方、その名も「社畜さん」が、厚生労働省により2017年に公開されたブラック企業の一覧」を元にして作った地図なのだそうです。

ですが元となっているデータに載っているのは実際に検挙されたり過労死を出したりなど「問題が発覚している企業」だけなので、これでも「氷山の一角」なのですね。


……無事にホワイト企業に就職し、日々毎日優良な環境のもとで働いている一部の恵まれた人たちの中には社畜などという言葉をご存知ない方もいらっしゃるようです……残念ながら。


なので念のため説明しますが、「社畜」というのはブラック企業の劣悪な環境で会社の言いなりになるままに働いている従業員(社員もしくはアルバイトなども)のことを言うのですね。

こうなると当然ですがそこに自分の意思が介在する余地はなく、好むと好まざるとにかかわらず会社の意思決定に従って文字通り「家畜のように」働いているというか働かされているだけであり、もはやそこから脱却する方法すらも考えられない状態になっているのですね。

「自分の意思で会社のために働いている」のではなくて、「会社にいいように使われているだけ」というところが「企業戦士」や「会社人間」などというカッコいいワードとの違いなのですね。


……早い話が、「会社の奴隷」なのですね。


元々そういう人を揶揄してこのように呼ぶようになったようですが、今ではブラック企業で働いている人が自虐的に社畜を名乗ったりするのですね。


怖い怖いブラック企業

さて、この社畜さん……幸いなことに今ではもうブラック企業を退社されているようです。

………ほっ………。

ですがブラック企業に勤めていた時の心の傷が癒えず、やり場のない怒りや悲しみ、悔しさを表現するために涙を流しながらこの地図を作られたのですね。

社畜さんは会社で残業代の不払いや上司からのパワハラ、ぜったいに間に合わないような仕事の無茶振りなどに悩まされていたようです。


……やはりそうなのですね……。


きつね、ブラック企業で働く人のつらさはよくわかるのですね。


なぜなら……実は私も昔ブラック企業にいたのですね。

私がいたのはIT系の会社でして、ソフトウェアを作っていたのですが、午前0時近くまでの残業やら上司の無茶振りやらパワハラやら……例の如く日常茶飯事だったのですね。

また当然の如く残業代は出ませんでしたし、それどころか月々のお給料すらまともに支払われない時もあったのですね。


……ボーナス?

……そのようなものは最初から存在しません。

ナニソレ美味いの?なのですね。


それどころかある日部長さんに朝呼び出されて、「今月の給料はありません!」などと言われるのが毎月のイベントになっていました……当時はそれが「当たり前」でしたが、今から考えるとこれはたいそうブラックです……。


社員のみんなが一体どうやって生活していたのだか定かではありませんし、そこはもう私のこの「豊かな想像力」を以て妄想……じゃなくて想像するしかないのですが、なんにせよ、原因はどうにも経営陣が上手くやれていなかったことらしいのですね。

どうやら最初から「現場を知らない営業部長とその営業チーム」が、「現場(開発部)の処理能力をはるかに超過する業務=できもしない仕事」を取って来、そしてそれを丸投げするので、結果現場では長時間労働が常態化していくのですね。

また、そもそも最初から無茶な仕事をしているわけですから、当然間に合うはずもなく、締切を守れない事も日常茶飯事となってしまい、取引先からの信用をどんどん失っていったのですね。


その挙句どうなったか……。


営業は「他所様よりも『お安く』お引き受けします!」などと言って「価格で差別化」して無理やり新規取引先を「開拓」したのですね。

そしてその結果、価格を下げた分のしわ寄せが「われわれ末端平社員に」襲い掛かるのですね。


当然ですが従業員のみんなもこれでは生活できないので、どんどん辞めていくのですね。

つまりただでさえ仕事がいっぱいいっぱいのところにさらに人手が減るわけですから、残された従業員の負担は増えるばかりです。


そして、仕事量が減るわけでもないのにお給料を下げて(≒無くして)おきながら、上層部は「この程度の仕事できるよね!?間に合うよね!?間に合わなかったら許さん!!!」という脅迫じみた態度をとって現場にプレッシャーを与え続けるのですね。

挙句の果てには「給料が払えないのはお前たちがちゃんと働いてくれないからだ!文句を言わず働け!」などと言い出す始末。


早い話が、全部従業員のせいにされるのですね。原因を作ったのは自分たちなのに。

こんな風に自分たちの非を認めようともせず改善もしないのならば、いつまでたっても経営が上向くはずがありません。


………ブラック企業とはこのようなところなのですね。


さらに怖いことに、この会社で働いている人たち……特に初めて入った会社がここである新卒の人たち……の間ではこれが「当たり前」になってしまうのですね。

傍から見てるとどう見ても「ブラック企業」ですし、「そんなところ早く辞めなさい!」と言いたくなるのですが、当事者たちにはそれが「当たり前」なので、自分がブラック企業に勤めているということにすら気づけないことがあるのですね。

もちろん辞めると収入がなくなるから辞められないという方もいますが、それ以前に自分の会社がブラックだと気付けない人も大勢いるのですね。

また、気付いたにしても、自分が辞めてしまうことでさらに人手が減り、残された人たちの負担になってしまうと考えて辞めるにやめられない人もいます

特に優秀な戦力になってくれ、普通の会社でなら重宝されるであろう「責任感の強い真面目な人」ほどその傾向が強いです。そのような人こそ、ブラック企業では損をしてしまいます。

なんにせよ、入ったが最後……辞めるのも難しく、会社の言いなりになるしかない


………まさに「自分の考えや意思を奪われた従業員」……………


……社畜………なのですね。


……ちなみに月の残業時間が80時間を超えると「プロの社畜と呼ばれるようになるようです。

プロ………。

なんか嬉しくない……。

早い話が、社畜の中の社畜なのですね。


………80時間だなんてそんなたくさん………


………余裕でオーバーしていましたが何か。


実害以外の害もある。怖い怖い無知と無理解

それにしても……学校ではいじめられ、会社では使い潰され、友達にも先生にも上司にも恵まれない………我ながらなかなかに理不尽な人生なのですね。


ヤフーニュースさんの記事によると、地図を作った社畜さんは、会社でまた働くことに対し恐怖心があるそうなのですね。


………こういう言い方はかなり不謹慎だと思うのですが、それを知って安心したのですね。


私もアレ以降、すっかり会社で働きたくないと思うようになってしまったのですが、それはべつに普通のことだったのですね。


…………周りの人間は全く理解を示しませんが。


おそらくそれはいじめと同じなのですね。


つまり、いじめについてはいまだに「いじめられる方が悪い」みたいな古き悪き時代の価値観が残っているのですね。

おそらく大多数の大人たちがいまだに、いじめられている子に対して「お前が弱いからいじめられるんだ」だの「もっと強くなりなさい」だの、そのような的外れな意見を言うのですね。


……つまり、「いじめられるのはお前が悪い」ということなのですね。


またいじめられたことで人を怖がるようになった子には、今度は「いじめられたくらいで人を怖がるなんて情けない」という台詞が飛んでくるのですね。

いじめられたり、またそれによって人が怖いと思うようになってしまっただけでもそれ以降生きるのが普通の子より大変になってしまうのですが、そこにそのような台詞が投げかけられるとは……。


まさに「生きづらい世の中」なのですね。


ですが、はっきり言いますが、そんなの全て「間違い」です。

いじめは絶対悪であり、「する側が100%悪い」のですね。


そしていじめられた子が「人を怖がるようになる」のはそれこそ「当たり前」です。

それに対して「情けない」などと言っている時点でその人はもうなんにもわかっていないのですね。


むしろ、自分がいじめられたこともないような「お気楽な」人たちに「お前が悪い」だの「情けない」だのなんて言われる筋合いはねぇ!なのですね。


同じように、おそらくブラック企業に苦しんだ人たちは会社を怖がるようになってしまうのだと思います。いやおそらく間違いありません。社畜さんの記事を読んで確証が持てたのですね。

ですが日本ではいまだに「会社で働くこと=美徳 or 一生安泰」とされているようですし、従って多くの人たちはそういった人たちのことを理解することもなく「たった一度か二度ヘンな会社に入ったくらいで会社が怖いだなんて情けない」と言うのですね。私もよく言われますが。

……ブラック企業に入ったこともなく、被害者の苦しみを理解できてもいないような人たちが一体何を偉そうに言っているのでしょう。

私は常々「会社なんかで働くよりも起業して自分で働きたい」などと考えており、またその度にあらぬ妄想を膨らませては一人でニヤニヤしているのですが、彼らにとってそれは「けしからん」ようです。


……一体いつまで彼らはもはや化石となってしまった高度経済成長時代の常識を振りかざし、「会社が全てだ」などと言い張り続けるつもりなのでしょう……。

もう間もなく「サラリーマンの時代は終わりを迎え、起業家の時代が訪れる」であろうことは、これまでの職業の変遷を研究してきた偉い歴史学者の先生も予見していますし、おそらく若い人たちの間では「常識」となっていると思ったのですが……。


……なんだか至極個人的な怨み話になってしまいました。またしても私の心の闇が透けて見えるのですね。


ようするに言いたいのは、いじめにせよブラック企業にせよ、被害者を苦しめているのは直接的な被害だけではない、ということなのですね。

つまり、学校を卒業したり、会社を辞めた後ですらも、周囲の無知と無理解が被害者を苦しめ続けるのですね。

 

ブラック企業に関しては、残業代が入らないなどの理由から「退社後の経済的なリスク」も普通の会社に比べて非常に大きなものとなってしまいます

つまり、まっとうな会社ならばお給料も残業代もちゃんと支払われますから、その分貯金に回すことができ、会社を辞めてもしばらくお金が手元に残るのですね。

ですがブラック企業の場合、ほとんどタダ働き同然で働いているわけですから、当然貯金がないのですね。

また当然ですがスキル的な格差も生じます。

つまり、長時間労働ばかりのブラック企業では自分の時間がほとんど持てませんから、その結果スキルアップのための「勉強」をすることができません。目の前のお仕事をこなすだけでみんな手いっぱいなのです。

早い話が、ブラック企業で働いている人の方がスキルの伸びが遅くなってしまいます

 

その結果、どうなるか……。

 

普通の会社に勤めていた人なら退社後、お金もスキルもそこそこ持っており、それを元手に次の仕事を始めることができます。

……つまり、新しい仕事を始めるにしてもお金に余裕があれば事前にいろいろ勉強ができるのですね。また既にそこそこのスキルを身に付けた後なので、同じ業種もしくは応用が利く業種の仕事を始めるにあたってそれは凄い強みになるのですね。

当然ですが貯金を使って起業することもできます。

 

ですがブラック企業に勤めていた人の手元には、お金もスキルもほとんど残りません。

結果、次に進める道が狭まってしまうのですね。

これから勉強してスキルアップをするにしてもお金をかけない方法でしかできないので、学校に入り直したりだとか教室に通ったりだとか、そういうことはできません。

かといってそのままではスキルもあまりないので、新しい仕事を始めるにしてもできることは限られています

したがって、次に仕事を再開するときもおそらく同じような業種の会社に入り直すか、もしくは起業するとしても少額から始められるような事業をするしかできないのですね。

 

早い話が、ブラック企業に入ったため会社を怖がるようになり、それ故に起業したいと望むようになった人」の居場所など、最初からどこにもないですし、一度……特に新卒で……ブラック企業に入ってしまった人がその後「やり直す」チャンスは、もはやほとんど残されていないのですね。

  

………私も含めて。

 

このような状況になっているにもかかわらず、それを知らない人たちが知ったかぶりして繰り出す「行く場所が無いのはオマエの努力不足だ」「できないことが多いのはオマエがサボっていたからだ」などという愚かな「自己責任論」……。

 

そういうたぐいのものがブラック企業そのもの以上にその被害者たちを苦しめるのですね。


こ、これは…………。

…………まさに「知らないことは罪」

………なのですね。


こんな会社……、無くなればいいのに……。

ところで、社畜さんはブラック企業はこの世から無くなればいい」と仰っていましたが……私もまことに同感なのですね。

いじめもブラック企業も、周りの人たちの無知と無理解も、日本から……いや、この世から、速やかに一掃されるべきだと思います。

これらを擁護する理由はどこにもないのですね。


……ちなみに私が勤めていたブラック企業………。

その後こっそり訪れたことがあるのですが、ぜんぜん知らない会社になっていました。

名前ややっていることが違うだけでなく、関係者もひとり残らず違うので、単に名前を変えたのではなくてほんとうに別の会社のようです。

念のため会社のウェブサイトを確認しましたが……見つからなくなっていました。


……つまり、「潰れた」…………のですね。

早い話が文字通り本当に物理的にぶっつりと、「この世から無くなった」のですね。


………………、

………………ざまあみろ!!!


………なのですね。