きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

賛否両論?大津市の「いじめ対策AI」、実は模範的な使い方なのかも

AIがいじめを早期発見?

昨日に引き続き、当ブログでは珍しい(?)技術・IT系の記事なのですね。

ちょっと前にニュースで見つけてずっと記事にしようと思っていたのですが……なんだか内容が重そうだとちゅうちょしている間にいつの間にか日が経ってしまったのですね。


内容は小中学校におけるいじめについてなのですね。


……ほら、もう空気が重くなりました。いやだなぁ……。

……ですが、たぶん大事なことですし、ちゃんと続けなければ……!


なにやらAIを使って小中学校のいじめを予測しようという取り組みがあるようですね。


今月2月9日(までに?)、滋賀県大津市が、ことし4月以降から導入を始める旨を発表したのだそうですね。

AIは「クロス統計」なる手法を使い、深刻化しやすいいじめの傾向、またどのような状況がいじめにつながるのか、どうすれば防げるのか、などを分析できるのだそうです。

統計にしてもAIのディープラーニングにしても正確な結果を得るためには膨大な量のデータが必要ですが、それには2013年から2018年までの間に、市内の各校から市の教育委員会に集められたおよそ9千件の事例のデータを使うのですね。


……つまり、過去のデータと現状とをAIが照らし合わせることにより、いじめに発展しそうな状況があればわかるのですね。


なお、9千件のデータに含まれる個人情報は加工されており、データから個人が特定されることはないのですね。

それなら安心……なのかもしれませんが、9千件って……。

2013年から5年分のデータだとはいえ、人口34万人の大津市内で9千件も事例があるのですね……。

34万人中一体何割が小中学生なのかは定かではありませんが、これはかなり多い気がします……。


大津市では過去……2011年に、中学生の男の子がいじめが原因で亡くなっているのですね。

これらのデータはそれ以降に集め始めたものらしいのですが……ただ1つの市でこんなにもたくさんいじめが発生するものなのでしょうか……。

むしろ今どきいじめとはかくも多いものなのだろうか……。


人間様の不可解な習性「いじめ」

それにしても……いじめ。

人はどうしていじめをするのでしょうか……。

私の知る限り、いじめをする動物というのは人間だけなのですね。

「気にいらないやつを追い払う」とか「敵や獲物を攻撃する」とかなら自然界にもありますが……人間の世界のいじめは大分性質が違うのですね。


そもそも動物は戦いを避けたがるのが普通ですし、敵が近づいてきたとしてもできれば威嚇だけで済ませたいというのが本心なのですね。

と、いうより、実際は威嚇すらも結構な手間ですし繰り出すにはそれなりに勇気がいります。かなり目立ちますから逆に向こうの気を引いてしまう可能性があるのですね。繰り出す時はいつも「もし効かなかったらどうしよう」などと考えてしまうのが普通です。

なのでそういう時は、できればこちらが何もしなくても相手のほうから勝手にどっかに行って欲しいと思うものなのですね。


また実際攻撃して相手を追い払うことになったとしても、無事に追い払えた後はそれ以上深追いしません。

向こうからまた近づいてでも来ないかぎり、こちらからわざわざ攻撃を仕掛けに行くことはないのですね。
そもそも近くにいて欲しくないから追い払ったわけですし、自分から近づいていく道理がありません。

それに、そう何度も無駄に攻撃を繰り返していてはこちらのお腹が空いてしまいます。怪我もするかもしれないし。


早い話が、本末転倒……なのですね。


ですが…………人間は違います。

なんというか……「攻撃」という行為そのものを楽しんでいて……私から見ると「異次元」の存在に見えるのですね。


そんなに相手を追い詰めて……もし反撃でもされたらどうするつもりなのかと思うのですが、どうにも人間は「絶対に反撃されない」状況でやっているようです。

多人数対少人数で挑む、絶対反撃してこない相手を狙う、など手段はいろいろあるようですが、いずれにせよ私から見るとどれもこれも「卑怯」「姑息」なのですね。


反撃される可能性を考えられないなら攻撃なんてするべきではありませんし、喉元を食いちぎられる覚悟ができないのなら爪や牙を使う資格もありません

ましてや相手を死なせてしまうなど…………自分のお腹を満たすためや、命を守るためではないのならば絶対にするべきではありません。


こんな獣でもわかること……どうして人間の彼らにわからないのだろうか。


……いろいろと書きましたが、もちろん私には所謂「いじめっ子」の心理はわかりかねます。わかりたくもありません。

ですが「いじめられっ子」のことはすごくよくわかるのですね。


……実は私も、子供のころはよくいじめられたのですね。

やはり普通の子とは違っていたからなのでしょう……私は一所懸命みんなに合わせているつもりだったのですが……。

……ですがどんなに頑張ってみんなと同じように振る舞おうとしても、やはり限界があり、どうしてもボロが出てしまうのですね。

特にあの頃は人間のこともあまりよく知りませんでしたし、まだ擬態するのも下手で……うっかり本当の姿を見られてしまったことも……もしかしたらあったのかも……。


……周りの大人たちに相談してみても、口ではなんとかすると言ってはくれましたが、実際は何もしてくれなかったのですね……。

たぶん、手が回らなかったのだと思います。

今のように先生方が忙しい時代だった……のかどうかはよくわからないのですが、それなりに忙しそうにしていたのですね……たぶん


……もしくは認めたくなかったのかも……。


これは後で聞いた話なのですが、先生にとってはどの子もみんな自分の可愛い生徒なのですね。

つまり、その生徒同士の間に「加害者と被害者」という関係が成り立ってしまっているなど、考えたくもないのだそうです。


そしてそういう心理がいじめ対策が後手に回る要因の1つになっている……のだとか、いないとか……。


私は獣としての生存本能に従い続けたため、自殺をしようとは考えませんでしたが、ここで命を絶ってしまう子も実際多いようですし、私自身何度かもう人間として生きるのは諦めた方がいいかもしれないと思い詰めたことがあったのも事実です。

そしてその苦しみを周りは誰もわかっていないということがさらに自分を苦しめ続けたのですね……。


いじめてくる加害者や、口先ばかりで何もしてくれない大人たちだけでなく、周りで何の関係もなく、ただ幸せそうにしているだけの普通の人たちを見ても、どうしようもないほど強い怒りが込み上げ、喉元に喰らい付きたくなる

 

……そして最後は誰も信じられなくなる。


……いじめとはそのようなものです。


わかって欲しいとは言いません。

理解しろとも言いません。

運よくいじめと無縁で生きてこられた方々や、ふてぶてしくも「加害者」を貫き通した者どもにとって――私に言わせれば両方とも似たようなものですが――そういう人たちにとって、このようないじめられる側の心理はあまりにも日常からかけ離れすぎており、理解できないのは当然です。できるはずがありません。

「もしかしたら理解してくれるかも……」などという淡い期待を抱くこと自体がそもそも間違いなのですね。


ですが……先入観や「認めたくない心理」に惑わされ、「うちのクラスは大丈夫だ」などと決めつけてしまうのは早急すぎますし、大いなる問題です。


なんにせよ、今回AIが導入されることになり、少しはそういう「認めたくない」のような心理的な「見つけられない」要因も減るのかな……。

AIには心がありませんから、そういう所は人間以上に「中立的に」動いてくれると思うのですね。

なので私としてはAIの導入に賛同する声もたくさんあるだろうと思ったのですが……どうにも事態はそう簡単ではないようです。


AI導入に否定的な声も

AIを使うことにより少しでも被害が減るのならそれは大きな前進だとは思うのですが……これについてネットでは賛否両論……と、言うより、殆ど否定的な意見ばかりしか見つけられなかったのですね……。

 

「こんな問題すら機械に頼るなんて情けない。人間がしっかりしろ」
「人を教育する方が先では」
「組織そのものが腐っている大津市がこんな対策をしてもいじめをなくすのは無理だろう」
「またいじめを見逃した時に今度はAIのせいにするつもりなのでは」
「そもそも人の心が引き起こすいじめに対し機械であるAIで対抗できるのか」
「もしAIでいじめを見つけられたとしてもそれだけでは解決にならない」
「悪用しないだろうね」

 

……などなど……。


……少数ながら大津市がんばれ!」と応援する意見もあり……ました。

……ごくわずかだけ……。

……これらの意見を見ると……皆さんの大津市に対する不信感を感じるのですね……。
やはり過去の事件の記憶がまだみんなの心の中に刺さったままなのでしょう。

あの時は生徒どころか先生までもがいじめに加担していたといいますから……皆さんが感じた失望は相当なものだったはずです。私もかなり頭に来ました。


ですがこのAIの件は……私としては前向きにとらえたいのですね。


あの事件の後、きっと大津市大いに反省し、二度と同じ過ちを繰り返すまいと心に決めてくれたのでしょう。
そして考えあぐねた末、人間よりも素早く、的確な判断ができる(と思われる)AIを導入しようという結論に至ったのでしょう。

確かに「人がもっとしっかりしろ」と思わなくもないですが、今どき小中学校は先生方も多忙でできることにも限りがありますし、上に書いたような心理的な先入観が判断を狂わせてしまう場合もあります。
せめて兆候の発見だけでもAIに任せることができるなら……それなりに状況は良くなっていくと思うのですね。


なのでもしこれで本当にいじめが減るのだとしたら……これはこれで素晴らしい試みだと思うのですね。


またもしかするとこれによりいじめそのものの根本的な原因や有効な対策など、大津市以外の町……いや、日本中……はては世界中で通用する、普遍的な仕組みや特効薬のようなものが見つかれば、それは大きな進展なのですね。


実はAI使用の模範例?

AIを持つものと、持たざるもの……。

昨今はAIの発展が原因でそれらの人たちの間に格差が広がるかもしれないと、まことしやかにささやかれていますね。

ですがAIを研究している人の多くは、この技術をみんなのために使いたい、そうするべきだと考えているということもまた事実です。……たぶん……。

AI自体はただの道具ですから、自ら善悪を判断しません。(そのうちできるようになるのかな。)
他の道具と同じく、やはり結局はそれを使う人次第なのですね。

今現在みんなが恐れているように、本当にお金持ちをさらにお金持ちにするためだけに使えば、おそらくその技術にはもはや未来はないのでしょう。


ですが他の使い方もできるはずです。

格差を広げるのではなく、縮める方向に……苦しむ人を増やすのではなく、減らす方向に。

早い話が、みんなのために。


いじめ問題というのは実は立派な「格差」なのですね。

学校生活を楽しめる子と、苦しまなければならない子。
みんなに愛される子と、いじめられる子。
友達ができる子と、敵ばかりの子。
理解者に恵まれる子と、誰からも理解されない子。

……こんな問題、確かに本当は人間がなんとかするべきだとは思いますし、上に書いたような数々の否定的な意見はそれぞれしっかり的を射ており、ごもっともですとしか言いようがないのですね。

ですが、人間の仕事に限界がある以上、頼れるところはAIに頼ってもいいと思うのですね。

AIでその「格差」が縮まるのなら……いや、手段は問いませんが、今のところ有望なのがAIだというのなら、AIに頼ればいいと思います。


確かにいろいろ不安もありますが、私は大津市を信じてみたいのですね。


これでもし本当にいじめに苦しむ子供がいなくなるのなら、それはそれでいいと思いますし、そうやってみんなを助けることこそ、本来あるべきAIの使い方だと思うのですね。