はやぶさ2が着陸成功!
ついに………!
「その時」が来たのですね……!
「地球生命誕生の謎」を探るために小惑星リュウグウに辿り着いたはやぶさ2が、今日7時29分、ついに着陸に成功したようです。
けさ宇宙航空研究開発機構(JAXA)さんがその旨を発表し、11時頃に記者会見も開かれたのですね。
プロジェクトマネージャーの津田さんは「ベストな状態で予定通り着陸ができた」と仰っていたので、これは間違いなく成功したのですね。
昨日の新聞にもすでに着陸の予定が載っていたのですが、昨日21日13時15分頃、はやぶさ2の探索拠点(?)であるリュウグウの高度20キロ地点から降下を始めていたのですね。
プログラムのトラブルにより予定よりも5時間ほど降下開始が遅れてしまったようですが、降下のスピードを速めることで着陸は予定通りの時間にできたようです。
去年の10月にあらかじめ落としておいたターゲットマーカー(目印)を頼りに、着陸予定地点である直径6メートルの円形の範囲を狙い、降り立ったのですね。
……これほど狭い範囲を狙って正確に降りるのは「ピンポイントタッチダウン」と呼ばれ、かなり高度な着陸技術なのですね。
どれほど難しい技なのかというと、あのNASAさんにも「あとでやり方をご教授願います!」と言われるほど。
……そういえばNASAさんも現在はやぶさ2と同じ小惑星探査機「オシリス・レックス」を運用しているのですね。
現在目的の小惑星である「ベンヌ」上空で表面を観察し、地形図を作っている最中とのことですが、もしオシリス運用チームがピンポイントタッチダウンを覚えることができれば将来の着陸にきっと役立つのですね。
きっとこれからJAXAさんの「はやぶさ2運営チーム」は、NASAさんの「オシリス運営チーム」を集めて「ピンポイントタッチダウン講習会」を開くに違いない!
また地上に到着する頃には、はやぶさ2は一時運用チームのコントロール下を離れ、自動で動いていたようです。(小惑星に近づくと自動操縦に切り替わるのですね。)
ですが状況を逐一地球側に報告してくるため、どのような状況なのかを地上から把握することができるのですね。
けさ8時5分頃に星の表面を砕き、中の成分を採取するためのプロジェクタイル(弾丸)の発射に成功したという情報が送られてきたようですから、既に弾丸の発射も実行され、問題のリュウグウサンプルも回収できたと思われます。
………もし着陸に失敗したらことし3月4日(だったかな)にやり直すことになっていましたが、成功できて本当によかったのですね。
さすがはやツー君……。
速いけど、ブサくはないぜ!
…………なのですね。
生命誕生の謎解き、一歩前進!
なんにせよ……、これで生命誕生の謎の答えに向かってまた一歩進んだのですね。
……もちろんそれはこれから無事にサンプルを地球に持ち帰ることができればの話ですが、きっとはやツー君は途中で道に迷ったりはせずにまっすぐ戻ってくるに違いありません。
初号機とは違うのだよ、初号機とは!
なのですね。
……好きなんですね、きっと。
ところで、現在地球の生命誕生の経緯についてはいくつか説があるのですね。
「隕石に乗って宇宙からやってきた有機物から生まれた」と言われていますが、同時に「地球上で雷によってつくられた有機物から誕生した」とも言われているようです。
………雷……。
おそらく「氷の神」が海を凍らせ、「火の神」がそれを溶かし、「雷の神」が雷撃を加えることにより一連の過程でアミノ酸が化学変化を起こして生命の源となる有機物が誕生したということなのだろう。
きっと海洋生態系の「動脈」である深層海流に住む「海の神」が、それら3つの力のバランスを守っているに違いない!
どう見ても脊椎動物にしか見えない4柱の神はそもそもいったいどうやって誕生したんだ、などというツッコミはこの際置いておきましょう。
なんにせよこの2つの説はどちらが正しいのかイマイチよくわかっておらず、もしかしたらその両方とも正解であり、「地球生命には2つの系統があるのかもしれない」……とも言われているようです。
きっと今回の探査により、どちらの系統が正しかったのかいよいよ解明されるに違いない!
……などと思うのは気が早すぎるかな……。
ともあれ、おそらく生命誕生の謎が解明されることにより、はては5億4200万年より前の時代……いわゆる「先カンブリア時代」に存在した「エディアカラ生物群」の謎に満ちた正体にも迫れるのだろう。
個人的にずっと分類的な位置づけが気になっている「三放射相称」の体を持つ不思議な生き物……「トリブラキディウム」が果たして何物だったのかもわかるに違いない!
彼らの正体がわかればそれはおそらく宇宙のどこかに存在するであろう「地球外生命」の姿を想像する際にとても有効な材料となるのですね。
きっとどう見ても地球外生命体にしか見えない大昔の地球生命の存在が、逆に言うと宇宙にもこのような形態の生き物がいるかもしれないということを示唆することがわかるのだろう。
そしてそれにより全ては「地球外生命と地球生命との間には本質的な違いはなく、従って生命の形質はその母星となった惑星によって決まるのではない。むしろその星においてたまたま残ったものがその形質と生態系を形作っていくのであり、それは文字通り『偶然の産物』である。早い話が、『地球生命』『地球外生命』などという分類はそもそも単一の系統樹におけるタクソンの一部を切り取ってそれぞれの惑星に当てはめているだけであり、言い換えれば実際それら全てを統合すると非常に巨大な『宇宙生命』という『ただひとつの系統樹』上にすべてを収めることができるわけで、そこにおいて各惑星ごとの生命どうしの関係は本質的にはもう地球生命の中の各タクソンごとの関係と同じである。つまるところはあの星の生命体が今の地球生命にそっくりでも、また逆に今地球上にあの星に住むような生命体がいても不思議ではない。」……などという当たり前そうでいてまだ誰も証明できていない壮大な結論に向かって真っすぐに帰着していくに違いない!!
こ、これは………!!!
下手をすると「先カンブリア時代の地球」と「今現在の遠い遠い星」の生命とが見事に1本の線で「つながってしまう」のですね。
きっと人類は近い将来「今はまだ辿り着くことのできないあそこに見えるあの星」の地表ないしは地下に、「在りし日のエディアカラ生物群の面影」を見出すことができるに違いない!
その頃には遠く離れた惑星において未だに現役バリバリの「宇宙トリブラキディウム」「宇宙ディッキンソニア」「宇宙キンベレラ」に出遭える日が来ているんだ、絶対そうだ!!
いやはや…………妄想が膨らみ過ぎて爆発しそうなのですね。
はやツー君、今しばらく竜宮城付近に滞在
ともあれ、この後はやツー君は再び高度20キロ地点に戻るのですね。
そして7月辺りまで滞在し、何度か着陸と調査を繰り返すようです。
……と、いうことは……プロジェクタイル(弾丸)もまだたくさん装備しているのだろうか。
……一体何発あるのだろう……。
きつね、「プロジェクタイル」と聞くとどうしても「コイルガン」を連想してしまうのですが、はやツー君のプロジェクタイルはコイルではなく炸薬で飛ばしていたはず……?
こうなるとカートリッジになっているのだろうかだとか、雷管はどうなっているのだろうかとか、薬莢はどうするのだろうだとか、バレルの長さはどれくらいなのかだとか色々なことが気になってしまうのですが、このニュースとは全然関係のない方向に話が逸れていきそうなのであまり気にしない方が良いのでしょう。
なんにせよ、これからもはやツー君はたびたび竜宮城を訪問するようです。
おそらく竜宮城に入り浸りすぎて帰ってくる頃には文字通り「浦島現象」が発生し、地球上では2万年の歳月が経過しており、すでに生態系は一変……金属でできた細胞を持つ脊椎動物というか恐竜のような姿をしたただ1本の巨大な「大木」とその分身が全てを支配する「Planet of the Monsters」に成り果てていて、自由の女神が砂浜にうずもれている……などということはありますまい。
ここは……
見せてもらおうか、探査機の性能とやらを!
…………なのですね。