きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

とても珍しいタケの花。あなたのお隣にもあるかも……

明石市クロチクが開花

けさニュースを見ていたらなにやら珍しい現象が確認されたようです。

兵庫県明石市のとある高校の庭で、なんとタケに花が咲いたらしいのですね。

花が咲いたのは「クロチク(Phyllostachys nigra)」というタケで、工芸品などの材料にもなる良質のタケなのだそうです。


……タケの花が咲くのはとても珍しいことですね。


タケという植物は何年かに1度、全国一斉に花が咲くようで、またその後は一斉に竹藪ごと枯れるのですね。

というのもタケは1度花が咲くと枯れてしまい、また竹藪全体が1つのタケの株になっているので、花が咲いた後は竹藪が丸ごと全滅してしまうのですね。

開花の周期は60年に1度とも120年に1度とも言われているらしいのですが、なにせ周期が長すぎるため観測が難しく、詳しいことはわかっていないのですね。

……おそらく種類によって開花の周期や時期が違うのでしょう。


と、いうわけで……。

面白そうだったので、せっかくだからタケについて調べてみたのですね。


タケ

そもそもタケというのは

植物界-被子植物門-単子葉植物綱-イネ目-イネ科-タケ亜科

に属する植物のうち、茎が木のように硬くなるもののことを言うのですね。

また木のように硬いとはいっても、分類的には「草」に近く、竹が果たして木なのか草なのかはわりと議論が分かれているようです。
(そもそも1度花が咲くと枯れてしまうというのは「草」の特徴なのですね。)

タケ亜科はその成長の仕方により「(より狭い意味での)タケ」「ササ」「バンブー」の3つのグループに分かれるのですね。


……タケ……。

イネ科なのですね。

言われてみれば確かにイネっぽいような……。

きつね、植物に関してはずぶの素人なのでこの辺の区別の仕方がよく分からないのですね……。


……もっと勉強しなくちゃ。


それで、今回の主役であるクロチクは、狭い意味での「タケ」に分類でき、タケ亜科の下にある「マダケ属」に属しているのですね。

学名を「Phyllostachys nigra」といいます。

「Phyllostachys」はどうやらギリシア語のようですが、「マダケ属」を指すのですね。読み方は「ピュッロースターキュス」?……ギリシア語なんてよくわかりませんが。

そして「nigra(ニグラ)」というのはラテン語で「黒い」という意味ですね。

つまり、「Phyllostachys nigra」で「黒いマダケ」という意味なのですね。


…………そのまんまじゃん。


この仲間は「地下茎」と呼ばれる触手じゃなくて器官を横に広げることでどんどん増えていき、またかなりのスピードで成長するのですね。

親のタケから伸びた地下茎の先が、別の場所から顔を出したものがいわゆる「タケノコ」なのですね。
このタケノコは1日で1メートル以上も成長することがあるといいますから相当なスピードです。

またこういう増殖の仕組みからもわかるように、1つの竹藪全体が実は地下でつながっており、1つのタケなのですね。

そのため花が咲く時は竹藪全体が一斉に開花するのですね。


……ですがわかっていないことも多いようです。

タケの開花は竹藪全体どころか全国的に一時に起こるらしく、どうしてそのようなことになるのかはまだ解明されていないようです。


……つまり、クロチクも、明石市で花が咲いたということは間もなく全国的に開花のニュースが流れるのかも……?


またどうやらタケの種類によっても開花の周期が違っているようですし、その周期は殆どの種類でわかっていないようです。

……とりあえず記録によるとモウソウチク(Phyllostachys heterocycla)は67年周期らしいです。


………クロチクは………?


身近なようでいて謎の多い植物

う~ん……、なんだか調べてもよく分からないのですね……。

そもそもタケという植物の生態がよくわかっていないのですね……。

一般的な植物は春夏秋冬それぞれの周期……つまり、年単位の周期に合わせて花が咲いたり実が生ったりしますが、なぜかタケは数十年から百年以上というヘンな周期で花が咲くのですね……。

なんだかジュウシチネンゼミとジュウサンネンゼミのような「素数ゼミ」を思い出すのですが、敢えてヘンな周期で花を咲かせることによって異種間で競合するのを避けているのかもしれません。


……そういえば、モウソウチクの開花周期の67年というのも素数なのですね。


単純に「種まき競争」に陥ることを避けているだけでなく、同じタイミングで花を咲かせて異種交配をしてしまうことを防ぐという目的もあるのかも……。


ただ、1つわかったことがあるのですね。

「木」という概念とは違い、「竹」という概念はイネ科植物のごく一部のグループのみを指すのですね。

従って、一般的によく言われる「木でできているか竹でできているか」みたいに「木」と「竹」をセットで語るのは厳密には正しくないのですね。

それぞれの言葉の表す分類階級が根本的に違うわけで、この2つを同列に扱うのは言ってしまえば「脊椎動物がいいかそれともズワイガニがいいか」と比べているようなものなのですね。

「木」と対を成すのは「草」ですから、厳密には「木でできているか草でできているか」というのが良いのかも……?
タケがどっちに属しているのか、またここで議論になってしまいそうですが。

……でも「木か竹か」と言っている時点で、そもそも「竹は木ではない」と言っていることになるような……。


……なんだかよくわからない結論になってしまいましたね。

とりあえず、タケを見る目が変わりそうなのですね……。

今度竹藪に入った時はきっとそのタケの開花周期がどれくらいなのだろうかなどと言うことに想いを馳せながらしげしげと見てしまうに違いありません。