だんごむし2
バンダイさんのカプセルトイ……「ガシャポン」の中に、「だんごむし」というのがあるのですね。
その名の通り身近な生き物「ダンゴムシ」の10倍スケールのフィギュアで、実際に丸めて「団子型」にしたり、伸ばして歩行形態にしたりできるのですね。
そのまんま丸まった状態でマシンから出てくるので、「カプセルトイ」と言いつつカプセルに入っていないことでも知られています。
当初は「バンダイさんが狂気に走った!」などと言われていたシリーズなのですが、その後なんだかんだで大人気になったのですね。
きつね、これがなかなか好きでして、とりあえず現在2匹持っているのですね。
先日の記事でも一度書いたので詳しくはこちらをどうぞ!
とりあえず以下、動物の方は「ダンゴムシ」、バンダイさんの10倍スケールの方は「だんごむし」と呼びます。
それで、このたびその「第二弾」が出たのですね。
この類のカプセルトイには同じシリーズで第一弾、第二弾、第三弾などのバージョン違いがあったりしますが、「だんごむし」も例にもれずバージョン2が出ました。
……きつね、実は待ちくたびれていたのですね。
というのも、バンダイさんの予告によると第二弾は去年の12月の第5週目ころに出ることになっていたのですね。
……ですがちっともお店に現れません。
……実はきつね、去年の12月の第5週目から暇を見つけては律儀にずっとお店に通い続けていたのですね……。
私が探したのは町田のヨドバシカメラさん……つまり、前の記事で最初の「だんごむし」を買った場所だったのですね。
第一弾はものすごい人気で発売直後にあっという間に売り切れてしまいました。
また今回もなかなか出てこないので既に第一弾と同じくもう終わってしまったのかと思っていたのですね。
……ですが!違っていたのですね。
昨日1月25日、ついにここで見つけることができたのです。
どうやら販売開始が遅れただけだったようです。
「順次発売」ということだったので、おそらく場所によって店頭に並ぶまでの時間が違っていたのでしょう。
町田は東京都ですが元々は神奈川県でしたし、また今でも東京の外れの町ですから、もしかすると配送の順番が後の方だったのかもしれませんね。
町田のヨドバシカメラ再び
昨日私は諸用で町田を訪れたのですね。
そして用事を済ませたついでにダメもとでお店に寄ってみると……ついに見つけた!のですね。
こ……これは……!!
一瞬わが目を疑ってしまいました。まさか何かの間違いじゃないのか知らん。
ほら、一旦目を背けてから戻すと別の自販機だったり……しないや。
またまた……どうせ自販機だけで中身は空なんでしょう?
などと思って覗いてみると……みっちり詰まっています。
これは……もう回すしかありません。
第一弾に同じくお値段は1匹500円なのですね。
少々お高いですが、これがどうしても欲しい私にとってはお安いくらいなのですね。
そして見ての通り第一弾に同じく、全部で3種色違いがあるのですね。
グレー、赤、クリアオレンジです。
……よし、全色揃っています。これだけたくさん在庫があるなら当たり前ですが……。
そして私はお財布の中を確認したのですね。百円玉!
……ありません。ですが千円札が2枚あるのですね。
……すぐ近くに両替機があるので、1枚を百円玉に両替します!
で、回すのですね。
……赤が出ました……!!
……マシンの中、カプセルが出口に向かって吸い込まれていくところを見ていると、どうやら次には違う色が出そうなのですね。
……もう一度!
……クリアオレンジです!
レアっぽいのに出ました!やった~!
……ここでふと、気になります。
前回はとても人気だったため、私が買った「再入荷分」には「おひとり様2回まで」の貼り紙がしてあったのですね。
今回もそういうものがあるのではなかろうか……。
そうだとしたら残念です。マシンの中を見る限りでは次には最後の色……グレーが出そうなのに。
ですが……貼り紙はありません。
……と、いうことは……!!!
わぁい!もう1回回せます!!
と、いうわけで……!!
回すのですね。
先ほどの千円はもう無くなってしまいましたが、ちょうど良いぐあいにお財布の中には五百円玉が1つあります。
……迷わず両替!
で、回すと……案の定グレーが来ました――――!!!
……なんと、初日にしていきなり3色をコンプリートしてしまったのですね……。
こ……これは……!
この日の私はひじょうにツイていたに違いありません!
……少なくとも「ガチャ」においては……。
さっそくセーブしておこう。
メニュー画面からレポートを選んで書いておかなきゃ……。
早くも全種揃ったよ!
で、実際にGETした子たちがこの3匹なのですね。
なんだか既視感があります。
昔図鑑で見た丸まったダンゴムシを横から撮影した写真にそっくりです!
また、例の如く「だんごむし新聞」なるものが同梱されており、この3色についてそれぞれ説明があったのですね。
……ようするに「取説」なのですが、なかなかに興味深い豆知識が書かれているのですね。
それによるとグレーに関してはどうやら個体差なのだそうです。
ダンゴムシの色は個体によって違いが大きいため、一般的にみられる黒色のほかにグレーのものもいるのですね。
……これはきつね、知っていました。確かに色々な色があるのですね……色だけに。
また、赤色は色素変異なのですね。
第一弾の白(アルビノ)のように「完全に色素が無くなったもの」ではなく、「赤い色素以外が無くなったもの」のようです。
……と、いうことは……。
光の三原色よろしく「緑以外が無くなった緑のダンゴムシ」「青意外が無くなった青いダンゴムシ」……なんかもいるのでしょうか……。
……あ、「青」は第一弾にありましたね。なんとかいうウイルスに感染すると青くなるのでした。きつね、青い子は持っていませんが。
それから、クリアオレンジは白と同じくアルビノなのですね……色素が無くなった場合、白かオレンジかになるそうです。
だから両方とも目が赤いのですね。
……ん……。
と、いうことは……?
まさか、ダンゴムシの「下地の色」は「白」か「クリアオレンジ」の2択なのか知らん。
ここに他の色で「塗装」が加わることにより、われわれが普段目にする黒や灰色のダンゴムシが生まれるに違いない!
そして何らかの製造工程上のミスにより「うっかり塗装を忘れてしまう」と、下地そのままの色である「白」か「クリアオレンジ」になるのですね!
塗装しないと白、というのはわかりますが、塗装しないと透けている、というのはなんだか昔流行った「リアルミニ四駆」シリーズを思い出しますね。
きっとクリアオレンジのダンゴムシは内部メカに特にこだわって設計されているため、基本色としてメカが透けて見えるクリアオレンジを採用しているものと思われます。
ですが「公式仕様」の色に合わせたい場合は子供たちが専用の塗装用のスプレーと一部を透明なまま残すマスキングテープを購入し、お父さんの手を借りながら悪戦苦闘して色を塗るのでしょう。
最初から塗装せず透明なまま出荷するのは単に社内で塗装する手間を省き、なおかつ塗装用のスプレーとマスキングテープを子供たちに買わせるためのタミヤさんの陰謀だという説はこの際置いておきましょう。
大分進化しているのですね
また、「さらに進化した内部構造」とうたっていた通り、第一弾と色々なところが大分違っているようです。
まずは外側
……まずは外側から。顔のアップです。
内部だけでなくこんなところまで改良されています。
右の白いほうが第一弾の子です。
複眼が微妙に違いますね。
確かにダンゴムシの目は見た目の印象がこんな風になっているのですね……。
複眼の数が50個と少ないため、1つ1つの眼(個眼)がけっこう目立つのですね。
これゆえにダンゴムシは目が悪いと言われているのですが、そのような仕様まで再現して下さるとは!
バンダイさん……さすがなのですね。
私の手にした「クリアオレンジのだんごむし」は個体差なのか目の下の部分の塗装が少し剥げている感じがしますが、これはこれであまり気になりませんし問題無いでしょう。
また、甲羅は前と同じように見えますが、複眼と頭部の甲羅は同じ金型ですし、複眼ならびに頭部が進化しているということはおそらく甲羅全体も進化しているのですね。
少なくとも可動範囲においては若干の変化があり、第一弾では左右には殆ど動きませんでしたが、今回は左右にも大分動くようになっているのですね。
ダンゴムシ含む甲殻類はあまり体を左右に曲げられませんが、ダンゴムシの場合は全く動かないわけではないのでこれはかなりリアルになったものと思われます。
……これは内部構造の問題かもしれませんが……。
そして噂の内部!
また、もう1つ……足の納め方も進化しています。
右が第一弾、左が第二弾。それぞれ似たような色で比較しています……。
第一弾の時は丸めて「団子形態」にするときは、足の向きを内側に180度回転させて体の下に納める設計だったのですね。
ですが今回はそのままの向きで少し内側に引っ込む仕様になっているようです。
足の付け根の関節が動くようになってて、それにより足を折りたたむことができるのですね。
つまり、より「本物のダンゴムシ」に近い機構に改良されているのですね!
上の丸まっている写真をよく見るとわかりますが、足の先が少し隙間から覗いているのですね。
実際の丸まったダンゴムシでも気を抜くとこのようになることはよくありますので、かなりリアルに作り込まれていると思います。
……足を縮こめた状態を裏から見るとなかなか可愛いのですね。
それに各体節ごとに足の大きさや太さが微妙に違い、体節ごとの個性が出ているのですね。
全体的に足が太く、しっかりした力強い作りになったためか、若干第一弾よりも重くなった気がします。
また、第一弾ではご覧の通り裏返すと腹側のカラクリがむき出しになるという難点があったのですね。
慣れればあんまり気にならなかったのでこのままでも問題無いとは思うのですが、第二弾になってさらに進化し、より自然に見えるようになったのですね。
少なくともカラクリのむき出し感が大分軽減されました。
そのせいか第一弾の時にはカラクリの間に無理やり挟まるようにして収まっていた「だんごむし新聞」が、今回は挟まる余地が無くなったのかだんごむしに抱えられるようにして収まっていたのですね。
まるでポケモンが専用アイテムを持っているかのようだ!
きっとプレゼントを持たせて友達と交換するのでしょう。
「送られてきただんごむしが何か持っています。」
……自分が球体になれるので、モンスターボールが必要ありませんね。
仲間が増えた……にゃ!
さて……これで!
私が今まで持っていたおだんごちゃんたち……「白団子」と「黒団子」にめでたく新しい仲間が増えました……。
それぞれ「赤団子」「橙団子」「灰団子」……かな。
とても賑やかになりましたね。
また、これでもうだんごむしを求めてヨドバシカメラさんに通う必要は無くなったのですね。
きつねの肩の荷も下りるし、おだんごちゃんの仲間は増えるしでいいことずくめです。
ひとまずこの子たちは5匹一緒に飾っておくことにしましょう。
大きさが大きさなのでちょっと場所をとりますが……。