きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

「可愛い」とは何か 我々が他の動物を愛でる理由

至る所にある「可愛い」

すごく気になるのですね。

「可愛い」という概念……われわれは常日頃からごく当たり前のように遭遇するのですね。

例えば小さな子供や動物を見て「可愛い」と思わない人はいないのですね(多分)。

また子供や動物以外にもぬいぐるみや花、家、チェス盤、銅像、化石、紙、二次元、「俺の嫁」など、身近なあらゆるところに「可愛い」は潜んでいるのですね。

また、私の出入りしている動物キャラクターを愛でる領域いわゆる「ケモノ界隈」ではそこらじゅうに「可愛い」キャラクターがいるのですね。


ですがきつね、その「可愛い」がそもそもどこから来たのか、その秘密はあまり知らないのですね。

動物の赤ちゃんに関しては私は子猫や子狐が最強だと思うのですが、とりあえず個人的な趣向はここではあまり関係がないと思うので置いておきましょう。


とりあえず、今日はこの「可愛い」について色々と妄想……じゃない、考えていこうと思うのですね。


「可愛い」の意義

まず、前提として……。

われわれは赤ちゃんを見て「可愛い」と感じますね。

赤ちゃん=可愛いものの代名詞だと言っても過言ではないかもしれません。

ですがこれは赤ちゃんが可愛い姿になったのではなく、赤ちゃんもしくはそれに近い姿を見て可愛いと感じるように、われわれの方が進化したのですね。

なぜかというと、子育てと言うものはとてつもない労力がいることなのですね。
単純に考えても子供を可愛いと思えなければとても続かない仕事だということがわかります。

つまり、われわれ動物が子供や赤ちゃんを「可愛い」と思うのは、確実に子育てをして子孫を残すために脳が生み出した戦略なのですね。


……少なくとも子育てをする鳥綱や哺乳綱に属する動物は、多かれ少なかれ「可愛い」という感覚を持っているのですね。


……「可愛い」の基準は動物種によって違いそうな気もしますが……。


他の動物がどういうものを「可愛い」と感じているのか、それを正確に知るためにはその動物に意見を訊くしかないわけなのですが、基本的に他の動物と高度な意思疎通ができる動物は少数派なのですね。

つまり、ふつう人間とネコは会話ができませんし、キツネとイヌもしかりです。ごくまれに手話を習得するゴリラや人に化けるキツネ、テレパシーであらゆる動物と会話する人間などの例外が存在しますが、そういうケースはまれであり、まれということはつまり「サンプルが少なすぎる」のですね。
また、万が一彼らに「可愛い」の基準を訊くことができたとしても、彼らがそれを正確に説明できるかどうかまではわからないので、自分たち以外の動物が「どんな基準で」可愛いと感じているかは基本的にはわからないのですね。


ですが行動から感情の移り変わりを類推することはできるのですね。


つまり、ネコがフェネックを抱いていたり、ゴリラが小さなサルをあやしたりするという例が既にあるのですね。

なので少なくともネコはフェネックを、ゴリラは小さなサルを可愛いと感じているに違いありません。


これでは彼らの「可愛い」の基準を正確に導き出すことはできませんが、少なくとも1つ、わかることがあるのですね。

それは「人間に限らず動物というものは自分たちの子供以外にも他の動物を『可愛い』と思うことがある」ということなのですね。

そして場合によっては、たとえ相手が大人の動物であっても「可愛い」と感じることができるのですね。


……どうにもこれは全ての動物においての共通事項のようです。どこからどこまでの「他の動物」を「可愛い」と認識するかは動物種によって……また個体によっても違うでしょうが。


……さて、ふとここで疑問がわくのですね。


私たちはなぜ他の動物に対してまで「可愛い」と思うのでしょう。

そもそも「可愛い」と感じる元々の目的は「自分の子供を育てるため」でした。

それなら自分の子供以外を……百歩譲っても自分の種の子供以外を「可愛い」と思う必要は特に無さそうなのですね。

つまり、人間の場合は「人間以外の動物の子供」を「可愛い」と思う必要は無さそうなのですね。

ましてや「大人の動物」を可愛いと思う意味がわからないのですね。


なぜなら、人間もキツネに同じく雑食性の動物ですから、そもそも原始においては他の動物は「食べ物」だったはずなのですね。

もしここで彼らを「可愛い」と思ってしまってはどうでしょう。
途端に食べられなくなってしまうのではないでしょうか。

……そんなことになったら、むしろ逆に生存に不利なのではなかろうか……。


……どうにも、この辺りに「可愛い」の何か大きな「秘密」があるような気がするのですね。


また、当方いちおう「ケモノ界隈」に属していますから、可愛いキャラを描くのですね。

きっとこの「可愛い」の秘密を探ることで、私の絵にもさらに磨きがかかるに違いない!

と、いうわけで……ちょっと調べてみるのですね。


可愛いの基準「ベビースキーマ

「どうして他の動物を可愛いと思うのか」……。

その答えを探る前に、そもそも「我々はどういうものを可愛いと思うのか」を解明することが先だと思うのですね。

単に「小さい子供や動物を可愛いと思う」と定義しても、「じゃぁ小さい子供や動物って一体どうやって判断してんだよ」となってしまいます。


……きっと「小さい子供や動物」に共通する共通点があるのですね。

そしておそらくそれはif文の羅列に始まり最新鋭のニューラルネットワークに至るまで進歩した現代文明の利器である「画像解析技術」、すなわち「キカイ」を以てしても判定できるほどの「論理的かつ数学的な特徴量」であるはずなのですね。


うぅむ……これは……。

ひじょうに難儀しそうです。

きっとここにはディープラーニングを日常的に使用しているその道のプロであり達人であるAIエンジニアでなければ理解できないほど複雑かつ明確な特徴のパターンが存在しているのだろう。
それはもはや人間やキツネの頭脳の理解できる範疇を越え、グーグルさんの生み出した「ネコ判定AI」以上の高度なAI技術を以てしなければ判別不可能なほど複雑怪奇なものと化しているに違いない!


……などと考えていたら、あっさり見つかりました。
なんとまぁ……。


ええと……つまり、「ベビースキーマ」と呼ばれるデザインがあるのですね。

これは1943年、動物学者コンラート・ローレンツさんにより命名されたそうなのですが、こんな感じの特徴のことを「ベビースキーマ」といい、これらの特徴を持っているものが「可愛い」と判断されるのですね。

顔に関しては

  • 広い額
  • 幅の広い顔
  • 平坦な顔
  • 大きな目
  • 左右に少し離れた目
  • 浅い彫り
  • 小さな鼻
  • 幅の広い鼻
  • 小さな顎
  • 小さな歯

などがあり、また体形に関しては

  • 4頭身か、それ以下
  • 大きく丸い頭
  • 短い手足
  • 丸くて柔らかい体
  • 太くて短い指

などがあるのですね。
つまりわれわれの脳はこれらの基準を使って「可愛い」と判断しているようなのですね。

ぽっこりしたお腹や飛び出たお尻やふわふわの腰回りが抜けているじゃないかという気もするのですが、なんにせよ小さな子供や動物はこれらの特徴を持っているため、われわれは彼らを見て「可愛い」と感じるのですね。

基本的に脊椎動物の子供はこのような特徴を持っていますが、それはおそらく発生の過程的にこれらの特徴を持った体で生まれてくる方が都合がいいからなのでしょう。

……よくわかりませんが。

そしてその特徴が残っている子供に対して「可愛い」と感じるように、われわれは進化してきたのですね。


……つまり、この「ベビースキーマ」こそが「可愛い」の正体なのですね。


逆に言うと、相手がこれらの特徴を「持ってさえいれば」われわれは相手を可愛いと感じるのであり、必ずしもそれが自分の種の子供である必要はないのですね。


……「可愛い」キャラクターを描く絵描きは、知ってか知らずかこういう特性を利用しているのですね。

そういえばかくいう私もあざとく「大きな目」「広い額」のキャラクターを量産しているのですね……。
特に何も考えずに「自分が可愛いと思うデザイン」を追及していただけなのですが……それが自動的に行きつくだなんて、ベビースキーマ、恐るべし……なのですね。


また、どこかの実験で明らかになったそうなのですが、犬猫の子供・大人と人間の子供・大人とを混ぜた場合、どうにも人間が可愛いと感じる順番はこのようになるようなのですね。
(上に行くほどかわいくなります。)


子猫、子犬
  ↓
人間の赤ちゃん
  ↓
成猫、成犬=人間の子供(3~6歳)
  ↓
人間の大人


……人間にとって最も可愛いのは人間の赤ちゃんではなくて子猫や子犬なのですね……。
それに、人間の子供と犬猫の大人が一緒って……。


……自分の種よりも他の種を可愛いと感じるなんて、なんだか妙な感じがするのですが、なんにせよベビースキーマに当てはまってさえいれば人間の子供だろうが他の動物の大人だろうが「可愛い」と感じるのですね。

……と、いうことは……。

結論、出ちゃいましたね。


結局深い意味など無かったのだ……

「人はなぜ他の動物も可愛いと感じるのか」という問いに関して私が出した結論。


「他の動物がたまたま人間のベビースキーマ判定に当てはまっただけで、特に深い意味は無い。」


……意味無いんじゃん!!!!


また、上に書いたことを見てみても、どうやら人間が「可愛い」と感じる範囲は結構大きいらしいのですね。
それ故に犬猫は大人であっても「可愛い判定」に当てはまってしまうようです。

……ここから先は推測なのですが、上の並びからもわかるようにおそらく人間の赤ちゃんは動物の赤ちゃんと比べて「可愛くない」デザインなのかもしれません。
その「可愛くない」赤ちゃんを「可愛い」と思うために、敢えて「可愛い」の許容量を広げた結果、その範囲に収まるものが増え、幅広い動物を可愛いと思えるようになった……のではないでしょうか。


……ですが「その結果色々な動物を食べられなくなったのではないか」という問いに関しての答えは残念ながら謎のままなのですね……。


……何かと奥が深い「可愛い」ですが、この中から将来ノーベル賞ものの発見が出てくるのではなかろうか……。