記事のために論文を読みたいと思う今日このごろ
……最近なんだか個人的なことばかりを書いている気がするのですが……。
きのうの記事で書いた通り、とりあえず当分このブログは「生物・科学を中心とした雑記ブログ」という方針でいくことにしたのですね。
……都合が悪くなったらそのうちまた色々と変わることもあるかもしれませんがとりあえず今はこれでOKなのですね……多分……。
それで、生物や科学関連の記事を書くということは、こちらにもそこそこの知識と、その源がなければならないわけなのですね。
当方今のところは関連サイトや(ブックオフで買ってきた)専門書籍を読み漁ることでそれらの知識を得ているのですが……最近なんとなく物足りなさを感じているのですね。
これらだけでなく論文も読めるといいなーなどと思うのですね。
というのも書籍やサイトというのはつまり過去に発表された論文の内容の何年分かを、作者や編集者の判断で取捨選択してまとめたものだと思うのですね。
そのため最新の研究結果の反映にはどうしても限界があり、また作者や編集者が重要でないと判断した部分は基本的に載っていないのですね。
つまり、ごく最新の研究結果に関してはものによって言っていることが違っていたりあやふやだったりしますし、また昔からある研究結果に関しても自分の知りたいことが書かれていなかったりすることがあるのですね。
また、実際インターネット上で最新の論文を見ることもできますし、そこにはまだ本にも記事にもなっていない最先端の知識や研究結果などが詰まっているのですね……たぶん。
なので少なくとも最新の研究結果や、自分の知りたいことを直接調べる時には論文を見るのが手っ取り早いものと思われます。
論文の読み方を調べてみる
……と、いうわけなので!
これからは論文もどんどん読んでいこうと思います!
……などと宣言したいところなのですが、なかなかそういうわけにもいきません。
残念ながら現段階ではきつね、論文が読めないのです。
なぜならふつう論文というものはどういうわけか英語で書かれているのですね……。
このブログでも今まで何度か生物の話題を書いた時に、元となった論文のリンクを貼ったことがありましたが、それらの論文も全て英語で書かれていたのですね。
自分が貼ったリンクの論文ですから読みたいと思いましたし実際毎回読もうとしてみたのですが……結局読めた例がありません。
…………英語だから。
英語といえばご存知の通り「大英帝国の言葉」なのですね。
……この時点でなんだか裏に「大国の陰謀」の存在を感じるのですが、専門家の人たちはみんなこんなモノが読めるのだろうか……。
ただの素人であるきつねには想像もできない世界ですが……きっとみんな英語論文なんてお手の物なのだろう。
また、おそらく私も論文を読めるようにならねば真の意味でこのブログを「生物・科学中心の雑記ブログ」にすることはできないだろうと思うのですね………多分。
……そうに違いない!
と、いうわけなので……、これからちょっと論文解読に力を入れてみようと思うのですね。
こういった世界中の研究者たちが触れる学術的なものにはおそらく何かしらの「規則」や「読むためのコツ」のようなものがあると思うので、手始めに論文を読みこなすにはどうすればいいのか、そのコツを調べてみたのですね。
……幸いなことに、幾つか英語論文の読み方について触れているサイトさんがありました。
こちらではシンプルにコツを解説してくれているのですね。
ざっと見て要点を理解するのに丁度よいです。
こちらでは難しい個所の解説に始まり論文の各部の構造、それぞれの読み方などを親切丁寧に教えてくれているのですね。
少々細かいですが詳しいことがわかります。
こちらもかなり細かく説明してくれているのですね。
また、構文の読解のちょっとしたコツから解読した部分を記録するやり方などを教えてくれています。
時間の都合上(?)読めたのは3つだけなのですが、おそらくこれら以外にも多くのサイトさんが論文の読み方を解説してくれているものと思われます。
またこれらの3つ……比べてみると根本的には同じことを言っているのですね。
どうやらこの辺りに「論文」なるものの読み方の「本質」が隠されているようです……。
コツがわかれば読める?難しいところは限定的
……これらのサイトさんの内容を総合した結果……、そもそも英語の論文が難しい理由はおおむねこの3つに集約されるようです。
- 単語や熟語がわからない
- 内容がわからない
- 文法がわからない
また、どうにも論文の読み方というのも大体以下のようになるのですね。
- 頭から尻尾まで順番に読む必要はない。
- 順番に読もうとすると挫折する。
- 全部すべて理解する必要はなく、論文の要旨がわかり、自分の欲しい情報だけ得られればいい。
- 読みやすいところ、必要な所だけを読めばOK。
- 従って何を理解したいのか、あらかじめ目的を決めて読む。
- 文章が読めなくても図や表を見て意味を理解できるので、図を活用して読む。
- 1日では読めないから数日かけてじっくり読もう。
- 箇条書きでもいいから必ず「日本語訳」を残しておく。
……なるほどそうなのですね。
どうにも私の場合は「単語がわからない」というのと、「頭から尻尾まで順番に読もうとして挫折していた」ようです。
「頭から~」の場合は単に読む順番に気を付ければいいだけの話ですが、「単語~」に関してはやはり案の定時間をかけて慣れていくしかないのですね……。
生物の分野に関して言えば、学術用語は大抵ラテン語やギリシア語に由来するのですね。
そのため英語の論文にもそれらの用語がふんだんに出てくるのですが、元がラテン語やギリシア語であるため普通の英語の辞書には載っていないのですね。
また、元がそもそも外国語なのに英語の読み方を無理やりあてはめているので、その発音はもはやカオスとなり、どうしたものか見当も付きません。
ラテン語の名前は素直にラテン語読みすればよさそうなものなのですが、どうにもそういうわけにもいかないようです。
たとえば「Chordate」は綴りだけ見るとギリシア語由来のラテン語のようなので、「コルダーテ」と読めばいいのかなと思うのですが、実際は「コーデイト」と読むのですね……。
当然辞書にも載っていませんから、IPA(発音記号)もわからないのですね。
音がわからない単語は覚えられません。
このあたり「書いた通りに読まない」「ラテン文字で書けるものは右から左までなンでも自分流の発音に捻じ曲げる」「発音が正しいとすると綴りと発音の関係はほぼ『スペルミス』」な英語という言語を使う弊害だと思うのですが、なんにせよわかったのは……どうやら研究者の皆さんも、英語の論文の読み書きには苦労しているようなのですね。
……専門家の方々でも苦労するのですね。
……ほっ……。
おそらく英語論文を苦労せずに読めるのは過去に一所懸命英語を学んだことがある人か、もしくは最初から武力と経済力にものをいわせて自国スタンダードを他の国々に押し付け、その上にあぐらをかいて何もしないで母国語で論文を読み書きすればいい英語圏の研究者たちだけなのだろう。
「論文読解のための英語学習」などというつまらない「余計な作業」に「貴重な研究時間」をむしばまれる諸外国の研究者と、自分が「恵まれている」ということにすら気づかずに「え?外国語を学ばないと論文が読めない?そんなこと考えたこともなかったよ」などとお気楽なことを言いながら研究の為だけに時間を割ける英語圏の研究者との間には、もはや修復不可能なほど深くて広い溝と格差ができつつあり、諸外国の研究者たちは英語圏の研究者を長きにわたって「論文をすらすら読み書きしてそこそこ結果を残しているが実際は本人の実力ではなく単に言語環境に恵まれているだけ。本当は大して能力はないにもかかわらずそれを己の実力と勘違いしている身の程知らずの痛い奴ら」とみなして白い目で見続けるのだろう。
また素人同士の間でも「英語圏」と「非英語圏」との間には大いなる溝が生まれ、自分の知りたい情報を得るために英語の論文や書籍に頼らざるを得ない「非英語圏」の人たちは「英語圏」の人たちを「あれだけ言語に恵まれていて世界中の情報にすぐアクセスできるのにそれをやろうとしない宝の持ち腐れなもったいないヤツら」「奴らこそ『英語力』の無駄遣いじゃないか」とののしり、また「英語圏」の人たちは諸外国からそのように思われていることにさえ気づかず外国語なんて学ばず好きなことをやっていればいいだけの平々凡々な日々をボーっと生きていくに違いない!
こ……これは……!!
「経済格差」「つながり格差」に次ぐ第3の格差……「言語格差」の弊害、なのですね。
Don't sleep through life!!!
そのうち記事にしたい……
なんにせよ、これらのコツを抑えることでみんな苦労をしながらも論文を読み解いているのだということがわかりました。
プロの研究者の皆さんですら手こずるのですから、きつねが読めないのは当たり前なのですね。
なんだか安心しました。
実は今、読んでみたい論文が1つあるのですね。
先日夜更かしをしてネットサーフィンをしている時にインターネットの片隅にそれを見つけてポケモンのようにGETしてきたのですね。
ものすごくマイナーな動物についての研究なのでおそらく需要のほどはあまり期待できないだろうと思うのですが、おそらく私と縁が深い動物でもあるので、手始めにそれを解読してみようと思います。
何か結果が出たらここに記事として上げるかもしれません……。