きつねとべっつりコーラのブログ。

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CNSA探査機「嫦娥4号」、前人未踏の地「月の裏側」についに侵攻開始!

中国探査機が月に!

你好啊!
是我狐狸,我昨天看了讓人吃驚的一條新聞,說著中國的月面探測器成功了登上月球背面,馬上就會分開一輛月球車,就開始了調查!


…………すみません、調子に乗りました………………。


昨日の記事でアメリカ航空宇宙局NASA)さんに「初日の出」が訪れたと書いたかと思ったら……今度は中国国家航天局(CNSA)さんにも新しい境地が!

きのう1月3日、CNSAさんの月面探査機が月の裏側に着陸したのですね。

そして搭載されていた探査車を分離し、さっそく月面探査を始めたようです。

月面探査車だなんて、いつかNASAさんが月への有人飛行に成功したあの時を思い出しますが、実はあの後も無人の探査車がちょくちょく月に降りていたのですね。

そんな月面探査の歴史に、今回また新たなる1ページが刻まれたようです。

今回月に行ったのは一体どんな探査機なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう!


嫦娥4号(じょうがよんごう、チャンオァ スーハオ)

まず、今回着陸した月面探査機です。

これはCNSAさんが去年の12月に打ち上げていたもので、今月3日つまり昨日の午前10時26分に目的地に到着したのですね。
中国国営の中国国際テレビ(CGTN)さんがツイッターで発表したそうです。

月の裏側への着陸は、今回が世界で初めてなのだそうですね。


……意外だ……。
てっきりもうアメリカやロシアがやっていたのかと思っていました……。

なんか昔読んだ漫画で地球人に助けを求めに来た宇宙人が、承諾した地球からの助っ人を宇宙船に乗せて月まで行き、「月の裏側に我々の母船があります。あそこが現場です、助けて下さい」みたいなことを言うシーンがあったと思ったのですが……。

なんとあの時さりげなくごく当たり前のように行っていた「月の裏側」は実は前人未踏の世界だったのですね!

……あれを描いた漫画家さんはここにツッコミを入れてほしかったのだろうか……。


なんにせよ今回嫦娥4号が着陸したのは月の裏側の南極の近くなのですね。
この辺りには水資源があるのではないかと言われているようで、もし今回の探査でそれを見つけることができれば大きな発見になりそうです。

将来月面に基地を建てるにしても水が必要ですものね。


嫦娥4号の着陸後、搭載されている探査車「玉兔2号(ぎょくとにごう、ユィトゥー アールハオ)」が分離して周辺を走り回り、地形、地下構造、埋蔵されている鉱物などを詳しく調べる予定だったようなのですが、玉兔2号は3日の深夜に無事分離されたのですね。

玉兔2号はカメラや地中レーダーなどの各種観測機器を搭載しており、地形や地質以外にも放射線である中性子線の有無なども調べるのですね。

これにより月の裏側における色々な発見が期待できそうです。
月の裏側は今まで人類が到達したことが無かっただけでなく、地球からでは観測できないため、色々と謎が多いのですね。

なぜなら、月は常に表側を地球に向けて回っているのですね。
これは月の自転周期(月がじぶんでその場で1回転する時間)と公転周期(月が地球の周りを1周する時間)が同じであるために起こるのですが、このせいで月の裏側は直接地球から見ることができないのですね。

直接見ることができないということは、つまり「地球からの電波も届かない」ことを意味します。

当たり前ですが無人探査機というものは無人であるがゆえに人が直接乗って操縦することはできませんから、地球から電波によるリモコン操作で動くのですね。
ですが月の裏側では月そのものにリモコンの電波が遮られてしまい、直接地表から探査機を操作することができないのですね。

そこで今回の嫦娥4号の打ち上げに先駆け、CNSAさんは2018年5月の時点で通信電波を中継する人工衛星「鵲橋(じゃっきょう、チュエ チアオ)」を打ち上げていたのですね。
この鵲橋は月と地球の間の軌道に留まり、地球と玉兔2号との間の電波を中継することができます。

これで地球上から無人探査機を操作することができるのですね。

なんにせよ月の裏側というのは、地球からでは見ることができず、電波も届かないため観測が難しく、また人や地表を探索する探査機が到達したこともないため、地下構造などもよくわかっていないのですね。

ただ、日本の月周回衛星「かぐや」からのデータにより、月にはクレーターのほかに昔火山活動があったころに溶岩が通ってできた空洞(溶岩チューブ)と、その天井に開いたと思われる穴があるということがわかっています。
この「溶岩チューブに開いた穴」は将来月面基地を作る際の候補地としても期待されているのですね。

月面は昼と夜(もちろん月の)で温度差が大きく、最低温度がマイナス233度、最高温度が123度という過酷な環境です。
また両者を平均してもマイナス23度と、人が活動するにはかなり難しい環境なのですね。

ですが溶岩チューブの中なら、少なくともこのような極端な温度差になることはないのですね。

ただし月面の溶岩チューブは空から観測されているだけなので、詳しい大きさや長さ、どこまで伸びているかなどの情報はよくわかっていないのですね。
今回嫦娥4号が着陸したところにこれらのチューブがあるのかどうかはわかりませんが、もしかすると今回実際に現地に行って探査することにより、溶岩チューブの穴の謎も解明されていくのかも……?


……ちなみに余談ですがこれらの探査機……「嫦娥」「玉兔」「鵲橋」……の名前……それぞれ中国の伝説に由来しているのですね。

嫦娥」は月に住む仙女の名前、玉兔は「月のウサギ」のことなのですね。
現代中国語においては両方とも「月」の別名としても使われているようです。

また鵲橋というのは「カササギの橋」という意味なのですね。

七夕伝説において織姫が牽牛に会いに行くため天の川を渡ろうとした時、カササギの群れが橋となって織姫を渡した……ということにちなみ名づけられたようです。

今でも中国語で「搭鵲橋(ダー チュエチアオ、カササギの橋をかける)」という慣用句が「男女の仲を取り持つ」という意味で使われているのですね。

なんだか「恋のキューピッドを務める」みたいな感じのニュアンスの言葉ですが、今回は嫦娥4号と地球の間を取り持つ役割をするため、この名が付けられたのですね。


探査機の名前……いろいろ文化的背景が垣間見えて興味深いですね。


でも懸念も

それにしてもアメリカも中国もお正月に探査を成功させるだなんて……なんだか縁起がよさそうですが、航空宇宙局の人たちのお正月休みは一体どうなっているのだろうなどと余計な心配をしたくなってしまいます。

それはともかく、今回中国が探査機を前人未踏の領域に送り込んだのは、宇宙開発においてライバルアメリカよりもリードしようという狙いがあるとか……ないとか……。

……もしそうだとしたら割ときな臭い匂いがしてきそうですね……アメリカの目の前でこんな最先端の挑戦を成功させるなんて、ほとんど喧嘩を吹っかけているようなものです。

かつてあれだけいがみ合っていたロシアとアメリカは現在宇宙開発分野において無事に共闘する仲になっていますが、アメリカと中国もそうなればいいのに……。

きつね個人としては宇宙などという国境の存在しない場所を開拓する事業は、地球規模で協力して取り組むべきであり、どこかの国同士がしのぎを削るようなものでもないのでは……などと思うのですね。
アメリカも中国もロシアも、いずれにしても「地球」なのですから、ここは国としてではなく「地球」として、これらの事業に挑めばいいのではないのかな……などとも思うのですがどうなのだろうか……。

なんにせよ嫦娥4号が到着したことにより、月の裏側の今まで知られざるさまざまな秘密が明らかになっていくことは確実であると思われます。

きっと中国やCNSAさんはそれら新しく得た知識を独り占めせずに世界中で共有して、国際的な宇宙開発に役立ててくれる……のではないでしょうか……。

…………だといいですけど…………。