大晦日だけど……
特になにも書くことが無いのですね。
除夜の鐘の本当の意味だとか、「ゆく年くる年」の正しい見方だとか、そういった類のなにか大晦日っぽいことが書ければいいのですが、あいにくそのようなネタは持ち合わせていないのですね……。
ですが当ブログは基本的に「1日1記事」が原則と定めていますし、私としても自分で決めた規則を曲げたくはないので、何かを書かねばなりません。
そう言えば数日前、クリスマスの時にも似たようなことを言っていました。
あの時は特にクリスマスっぽいネタが浮かばなかったので、至極個人的なことを書いたのですね。
なので本日も大晦日は置いておいて個人的なことを書こうかな……。
ちなみにクリスマスの時に書いた記事は
「ヨドバシカメラさんにオセロ盤を買いに行ったらクリスマスラッシュで売り切れていた」
……という内容だったのですね。
実はあのオセロ盤の話、あの後進展があったのですね。
ちょうどいいのでそれを書くことにしましょう、うん、そうしよう。
先日のオセロ盤、ついに買えた!
きのうまたヨドバシさんに行ったのですね。
そうしたらあれ、なんとボードゲーム売り場にあったのですね。
「売り切れ」を確認した日からまだ1週間も経っていなかったので割とびっくりしました。
こんなに早く入荷するとはさすがヨドバシさんです(?)
しかも一度に3つも棚に置いてありました……しれっと。
喜ばしいことなのでしょうが、こうなったらこうなったで「どの」個体を買うのかで迷ってしまいます。
ですがこういったものにはおそらく「個体差」のようなものはあまりないでしょうし、したがって早い話がどれを買っても同じだと思うので、適当に手が触れたものをレジへ持って行ったのですね。
そして私は手にした戦利品を引っ提げて意気揚々と家路についたわけです。
帰ってから開封してみたものがこれなのですね。
メガハウスさんの「ベストオセロ」!
本来ならばメーカー希望小売価格2800円の品なのですが、ヨドバシさんでは1760円で買えました。
気になります……いったいどうやったらここまで安くできるのだろう……ポイントもたまるし。
……。
おそらくその裏には非常に涙ぐましい企業努力があるのでしょうが、とりあえずヨドバシさんの安さの秘密についてはこの記事では触れないことにして……。
なんにせよやっと現物を拝むことができました。ヨドバシで買えましたし、私のクレジットカード機能付きのポイントカードも大満足です。
これで安心してお正月を迎えることができます(?)
素晴らしい!ただ1つ問題が……
で、とりあえずテスト使用も兼ねて少しいじってみたのですね。
……さすがメガハウスさんですね……広告通り見事なデザインです。
ネットには「盤も石も小さいので少々扱いづらい」という評価もあったのですが、私個人としてはあまりそのようには感じませんでした。
おそらく盤石ともに一番大きいであろう「オフィシャルオセロ」に慣れている人には扱いづらいのかも……?
ですがこれはこれで十分な大きさだと思いますし、私はそもそもこんなに大きなオセロ盤には初めて触れるので、他のものと比べられないのですね。
また、おそらくゲームの特性上、「石の返しやすさ」は非常に重要かとおもわれるのですが、その点に関しても特に不自由は感じませんでした。
むしろ実際に触ってみると、盤と一体化した石ケースなど、どれだけ使いやすさを重視してデザインされているかがよくわかりました。
お互い向かい合った状態でケースを開くと、それぞれの石の色が右側に来るようにあらかじめ収納されていましたし、こうしておけば右手で石を出した時に自動的に自分の色が上を向くのですね。
左手で出したい場合は逆向きに入れておけばいいのですね。
また「表面がフェルトではなく紙なのが安っぽい」という評価もありましたが、紙は紙でもかなり特別なもの(和紙?)ですし、そもそも定価より安い値段で買ったものなのでその点はあまり気にならないのですね。
ですが紙であるが故の?問題もあったのですね……。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、真ん中の縦線に沿って上から下まで、表面に貼ってあるシートが盛り上がってしまっているのですね。
どうやらこの部分だけ気泡のようになっていて、上手く盤本体に貼り付いていないようです。
そのため石を置くととても安定が悪く非常に遊びづらいのですね……。
……こ、これは……。
「個体差」なのでしょうか……?
もしかしてあの時もっとよく考えて他のを選んでおけば問題無かった……とか……。
……。
しかも、よりにもよって「盤面」の問題です。
これがもし石ケースの蓋が動きにくいだとか、盤の縁が少し欠けているだとか、そういうたぐいのものならまだよかったのですが……「盤面が使いづらい」って……要じゃん……。
え……エラー品……?
……どうにもきつね、たびたびこういう貧乏くじを引いてしまうのですね。
昔から自分で何かを選ぶとどうしても「普通じゃない」ものを引き当ててしまいます。
……私が人間社会で言うところの「ふつうじゃない」からなのだろうか……。
姿形はどう見ても人間のはずですし、もうすっかりみんなに溶け込んでいると思っていたのですが……。
ですが箱の外から見たらどれも同じでしたし、その時点では中身がどうだなんてわかりっこないので、これはくじ引きと同じくタダの確率の問題であるものと思われます。
したがってとくにきつねに原因や落ち度があったというわけではないのですね……たぶん。
なんにせよ、オセロというものは盤の内側から外側へという順番で石を置いていくものですし、外側の方はちゃんとシートが貼り付いていますから、対局が進んでいくにつれて真ん中の列の「浮き」はあまり気にならなくなるものと思われます。
とりあえず普通に遊ぶ分には問題ないのかな……序盤は気が散りそうだけど。
ですがどうやらシートは割と簡単にはがせそうなので、どうしても気になるなら一度半分はがして浮いている部分を伸ばしてから貼り直すという手もありそうです。
せっかく「使いやすく、しまいやすい」をコンセプトにメガハウスさんがデザインしたオセロ盤なのに、「使いやすい」の部分が欠けているのはあまりにももったいないと思うのですね。
うまくいくかどうかはわかりませんが、どうしても気になるなら一度ちょっとはがしてみようと思います。
紙でできた盤面シートを破らないようにはがしていくのは少々難儀な気もしますが、一応私はその程度の手先の器用さは持ち合わせていますし、これくらいの問題なら対処できると思うのです。
また、だからこそ私がこういうものを引き当てたのだろうとも思うのですね。
それに、私はハナヤマさんの「ヴァチカン・キャッスル」という名のチェス盤を持っていますが、折よくこの盤面がベストオセロの盤面と同じくらいの大きさなのですね。
つまりどうしてもこの盤が気にいらなければ、このチェス盤に石を置き、オセロ開発者である長谷川五郎さんがまだチェス盤と牛乳瓶のフタを使って試作品のオセロを打っていたころの懐かしい状況を再現することもできるのですね。
……などというのは冗談の領域を出ないとしても、おそらくきつねがこの「エラー品(?)」を引き当てたことにより、残りの2つを買った人たちは特に何の問題もなく遊べるものと思われます。
それはもしかしたらお正月に友達とみんなでわいわい集まって遊びたいと思っている学生さんかもしれませんし、普段は忙しくしているが三が日くらいは子供と一緒に遊んであげたいと考えているお父さんかもしれません。
いずれにしても、その人たちが「これ、エラー品じゃ……」などとがっかりせずに安心して遊べるなら、これはこれでよかったのですね。
なんにせよこれで三が日、何も知らずにホイホイ近づいてきた人たちにさりげなくオセロを勧め、それをきっかけにして「ボードゲーマー道の領域」へと誘い込み、はては「チェス棋士道の領域」へとずぶずぶ引きずり込むことができます。
お正月の三が日が新しい異世界への扉と化すのですね、きっと。きつね、今からとても楽しみです。
他のみんなも三が日には集まっていろいろやるのだろうか……。
何はともあれ、皆さんよいお年を迎えて下さい!