きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

地震もないのに?前兆無く襲い掛かる津波の恐怖!

インドネシア津波

またしても……。
大きな災害があったのですね。

インドネシアが一昨日津波の被害に見舞われたようです。


津波が発生したのは日本時間で今月22日の23時27分頃で、場所はインドネシア中部、ジャワ島とスマトラ島の間にあるスンダ海峡というところなのですね。

インドネシア国家防災庁によると現時点で少なくとも死者222人、負傷者834人、行方不明者28人となっており、ジャワ島とスマトラ島両方合わせて少なくとも558棟の家屋、9棟のホテルが被害に遭ったようです。

現在も捜索その他が続いていますので、今後もまだまだ数字は増えていくものと思われます。

……なんだかとんでもないことになってしまいました。
一体何があったのでしょう。

まさか2004年以来の大震災でも起きたのかと思ったのですが、なにやら違うようです。

どうやら海峡にあるアナク・クラカタウという火山島が噴火したことが津波の原因だったらしいのですね。
噴火の影響で海底で地滑りが起き、津波が生まれたと言われているようです。

なんと、地震は起こらなかったのですね。

何の前触れもなくいきなり津波が来たため、気付かず逃げ遅れた人が多く、そのため被害が拡大してしまったようです。
ネットには人気バンドのライブ中に会場が津波にのみこまれるという衝撃的な動画がアップされていました。
このバンドの人たちも何人かが亡くなったのですね…………。


被害に遭われた方々には心よりお悔やみ申し上げます……と言うことしか私にはできないのですが、こんな津波が発生するなんて、一体何があったのでしょうか……。


地震も無いのに津波が来る!?

津波というとどうしても「地震が原因で起こるもの」と思いがちですね。

ですがそもそも津波ってどんなものでしたっけ。


色々な文献に書かれていることを見てみると、津波


地震または火山活動による海底の陥没や隆起、土砂崩れ、山体崩落による海底や海岸の地形の急激な変化によって引き起こされる波


というように説明されています。

一般的に知られているのは地震によって海底の断層がずれ、海の底の形が一瞬で大きく変わることによって引き起こされるタイプのもので、2011年に東北を襲った津波もこの類のものでした。

そのせいもあってかともすれば我々は津波というと「地震と一緒にやってくるもの」と考えがちです。

ですがこの説明を見ると、海の水に接している部分の地形が急に大きく変わることにより引き起こされる波は何でも津波というのであって、必ずしもその原因が地震であるとは限らないのですね。


詳しい原因は調査中のようですが、今回インドネシアを襲ったものも火山島の噴火に伴う地すべり、および地盤沈下によって海底の地形が急に変わったことで引き起こされたのではないかと言われています。


このような「海底の断層がずれない」タイプの津波インドネシアではたびたび発生していたようです。

まずこのクラカタウ火山は以前にも噴火して津波を引き起こしており、1883年にも30メートル超の津波が発生したことがあったのですね。
その時は死者3万人を超える大災害となったのだそうです。

またクラタカウ以外ではことし9月にもスラウェシ島の沖で津波が発生し、死者2000人を超える大惨事となったのですね。
この時は地震も一緒に発生していたようなのですが、震源から考えると津波の心配はないとされていたのですね。
ですがこの時も海岸の一部が地震による液状化で地滑りを起こし、崩れた土砂が海になだれ込み、海底の地形が変わることで津波が起きたのですね。


……「津波の心配がある地震」以外にも、「ごく普通の地震」や「火山の噴火」など、一見すると津波と関係無さそうな自然現象が津波に結びつくことがあるのですね。


こうなるとわれわれが真っ先に思いつく「海底の断層」や「プレートの境目」などの直接的な原因以外にも、さらに多くの津波の発生源が存在することになります。


インドネシアはそもそも「インド・オーストラリアプレート」「ユーラシアプレート」「太平洋プレート」の3つのプレートが交わる「ちょうど真上」に国土がありますし、近くには「フィリピン海プレート」とこれらのプレートとの境目もあります。
なのでそもそも地震が頻発しますし火山も多いのですね。

プレートの境目なので津波を直接引き起こす「海底の断層」が多い上に、そもそも普通の地震や火山などの「断層以外で津波を引き起こすもの」も多い。
つまり国土の地形そのものが「津波が発生しやすい」環境下にあるのですね。

また島国ですから海に面している所が多く、津波が発生した場合に被害をこうむる度合いも相対的に見て大きいのですね。

……インドネシアはこのような爆弾をずっと抱えていたのですね……。


他人ごとではない火山列島の宿命

……などとひとごとみたいに言っている場合ではありません。

「海底で起こる地震」以外の地震や、場合によっては「火山の噴火」でさえ津波を引き起こしてしまうということがわかりました。
またインドネシアはプレートの境目なのでそもそも地震や火山が多いということもわかりました。
そして島国であるがゆえに津波を被りやすいということも。

ですが……、この地形、どっかで見たような……。


ああ、そうか。
我が国ニッポンと全く同じです。


日本の国土も四つのプレートの境目の真上にあり、そのため地震や火山が多いのですね。

また今回のような「原因が地震ではない津波」はなんと日本でも割と昔から頻繁に起きていたのですね。

有名なところでは1640年6月13日の北海道駒ヶ岳噴火によって大規模な津波が発生した事件でしょうか。
内浦湾に現れた波の高さは8.4メートルを超え、これにより湾周辺の700人以上の人々と、100隻以上の船舶が犠牲になったのですね。

また1741年8月27日には同じく北海道のシッポの左側にある渡島大島(おしまおおしま)で寛保岳という火山が噴火し、対岸のシッポ……の熊石から松前にかけて、1500人近い死者が出たのだそうです。

さらにその後の1792年5月21日には長崎で雲仙岳が噴火し、それに伴う地震が発生。それらが原因で起きた津波が対岸の熊本を襲ったのですね。
また噴火によりあふれ出た溶岩と地震により長崎は壊滅的な被害を受けた上に、さらに熊本にぶつかって跳ね返ってきた津波が襲いかかったものですから、結果双方で死者・行方不明者数1万5000人にものぼる日本災害史上最大の大惨事になったのですね。

この災害は「島原大変肥後迷惑」と呼ばれて今なお伝説的に語り継がれているようです。

……「大変」「迷惑」……。

……なんとなくネーミングに独特の趣がありますね。
1万人以上の死者・行方不明者が出た大事件を、「ちょっとあんた何してくれてんのよ!」程度のノリで前向きにとらえてくよくよせずに復興を目指そうという当時の人々の心意気が伝わってくるようです。

……などと感心している場合ではありません!
こ……これは……!


……ぜんぜん他人事じゃありませんね。


このような「前兆無き津波」が今すぐに日本を襲っても何の不思議もありません。

インドネシアともども日本もまた、このような津波に対して日ごろから対策を考えていく必要がありそうですね。

とりあえず「津波地震が起きなきゃ大丈夫」という我々の共通の認識と期待は今回のインドネシア津波という事件が突きつけた現実によって見事に粉々に打ち砕かれてしまったと言っても過言ではないでしょう。
これからは「火山噴火=すわ津波だ!」「普通の地震=対岸警戒せよ!」くらいに敏感に構えておいた方がいいのかもしれません……。

たとえそれで避難して結局何事もなくて肩透かしを食らったとしても、怒らずに何も起こらなかったことを喜ぶくらいの気持ちでいた方がいいのかも……。

なんにせよ1つわかったことがあります……島国で、なおかつ足元にプレートの境目がある限り、もはや安全な場所などどこにもないのですね。

……たとえ原発などなかったとしても。