何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

もふもふのアライグマ恐竜、その名は「シノサウロプテリクス」!ケモノ好きは必見?

動物の記事……

……最近ロボットだの宇宙探査機だの色々な記事を書きましたが……、やっぱり私は動物の記事が好きだなと我ながら思ったのですね。

動物といえばつい先日昆虫の記事を2日連続で書きましたが、そろそろ脊椎動物の記事も書きたいな~なんて思ったわけです。

それで、何かいいネタはないかと思ってナショジオのサイトを漁っていたら面白い記事が出てきたのですね。

恐竜関連の記事で、取り上げられていたのは「シノサウロプテリクス」という小さな恐竜です。

私も昔図鑑で見たことがある恐竜なのですが、最近の研究によりなんと体の模様がわかってきたのですね。

しかもその模様がどうやらアライグマにそっくりなようです。

アライグマ……。
これは今まさに東京の都心を騒がせている「絶対に飼えない」「飼育不可能」な動物ですね。

こんな模様をした動物が恐竜時代からいたとは……しかも「あの」恐竜だったとは……。

記事自体は1年も前のものなので、もしかしたら現在の「シノサウロプテリクス」の復元図は既に「アライグマ風」が標準になっているのではなかろうか……。

などと思って調べてみたら、出るわ出るわ……。


ただ、問題のアライグマ恐竜ですが、そういえばどんな恐竜だったでしょうか。

……最後に名前を見たのはおそらく上野で開催された「恐竜博2005」だったと思ったので、私も色々と覚えていないのですね……。

なので改めて調べてみました。


アライグマ恐竜

シノサウロプテリクス分類学的には

爬虫綱-双弓亜綱-主竜形下綱-恐竜上目-竜盤目-獣脚亜目-テタヌラ下目-コンプソグナトゥス科-シノサウロプテリクス

に属する恐竜で、学名を「Sinosauropteryx prima(シノサウロプテリュクス・プリーマ)」というのですね。

……恐竜の日本語名は殆どがそのまんま学名なのでわかりやすいですね。
ただしこの恐竜を含む一部の恐竜は漢字や日本語で名前がついていることもあり、このシノサウロプテリクスも「中華竜鳥」とも呼ばれるのですね。

これは中国語の名称「中華龍鳥(ジョンフアー ロンニャオ)」に由来しているのですね。……そのまんまですが。

属名の「Sinosauropteryx」は大体「中華竜鳥」の意味ですが、種小名の「prima」はラテン語で「最初の、一番目の」という意味の形容詞の女性形主格なのですね。

……うん?
それじゃぁ「pteryx」は女性名詞なのでしょうか……?
女性形の形容詞がつく名詞は女性名詞だけのはずですが……。

「Sino」はラテン語のようですがどうやら「saurus」と「pteryx」はギリシア語なのですね……おかげで詳細は謎です。ラテン語じゃなきゃわかりません。

しかし……「saurus」もギリシア語なのですね……。最後が「us」で終わる辺りいかにもラテン語っぽい見た目だと思うのですが。
男性形複数は「sauri」、女性形はそれぞれ「saura、saurae」なのだろうと勝手に想像していたのですがどうやら違うみたいです……。


……話がどんどんマニアックな方向に傾いてきているので、恐竜の話題に戻します。


シノサウロプテリクスはおよそ1億3000万年前の白亜紀前期に生息していたと考えられている全長1メートルほどの小さな肉食恐竜ですね。
1996年に初めて発見された「羽毛恐竜」……というか、初めて発見された「羽毛が残っていた羽毛恐竜の化石」です。

つまりヴェロキラプトルなどの現在では羽毛恐竜と呼ばれている恐竜自体はもっと先に発見されていましたが、当時は羽毛付きの化石が見つかっていなかったので、このシノサウロプテリクスが初の「羽毛が残ったままだった羽毛恐竜の化石」なのですね。

そのためか羽毛恐竜の代名詞のように言われた時期があったと思います。(今でも?)


……だから「恐竜から鳥への進化」をテーマとした「恐竜博2005」ではこの子が出てきたのですね……。


「鳥」と「恐竜」との境目がもはやあやふやになりつつあるこのご時世ですが、一体いつごろ爬虫綱の中から「鳥綱」なんて新しい「綱」が出てきたのでしょうね……。

その辺りのことを考えだすと夜も眠れなくなりそうなので置いておくとして、このシノサウロプテリクスは名前のとおり中国の東北部に住んでいたようです。

全長は1メートルでもそのほとんどが尻尾なので、本体の大きさは子猫程度なのですね。

昆虫や小動物を食べていたと言われています。


前身羽が生えていてフサフサのいわゆる「羽毛恐竜」であるということは長年知られていましたが、最近の研究により化石の羽毛部分に残っていた色素を解析できるようになってきたのですね。

その結果なんと模様までわかるようになったのですね。

いつぞやの「色付きたまご」の件といいこの件といい、近年の色素解析の技術の進歩とそれによる化石の復元技術の発展は目覚ましいですね。

解析によるとどうやら全体的にふわふわの羽毛で覆われており、茶色と白の2色のカラーリングだったようです。

また顔には茶色の覆面のような模様があり、背中は茶色、お腹は白、尻尾は縞々……要するに、アライグマのような模様だったらしいのですね。

それを元に復元した図が記事に載っていたのですが……「アライグマ風」。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/103000420/


……ナニコレかわいい…………にゃ!


小さくてもふもふでふわふわ……まるで全身がキツネの尻尾のようです。
おまけにこのアライグマ風の模様……いやというよりもはやアライグマモドキ……いや、なんだろうこの中途半端な哺乳類っぽさというか既視感というか他人とは思えないような親近感のようなこの感じは!

もはや「恐竜」というよりも「ファードラゴン」……いやむしろより親しみをこめて「けもりゅう」とでもいうべきその容姿は私のケモナー心と絵描き心をくすぐってしまい……ついつい湧き上がる本能のようなものを抑制できなくなりそうだ……!

きっと性格も賢くて元気で好奇心いっぱいで気になるものを見つけるとわらわらとたくさん集まってついてくるようなキツネのような動物だったのだろう。
目の前で「気になるもの」をぐるぐると回して動かそうものならきっと全員同じようにシンクロして首をぐるぐる回しながら食い入るように見つめ続けたに違いない!


……決めた。
この子、キャラにしよう。

今の今まで哺乳類専門できましたがもふもふの恐竜(もはやトリさん?いやこうなってはもはや獣なのか)もいいかもしれないと思うのです……。

「卵」から生まれるふわふわもふもふアライグマという割と斬新なポケモンまがいの境地にたどり着くことによって、きっと私のケモナー史にまた新たなる1ページが追加されるに違いない……!


……などという個人的な話は置いておいて……。


カウンターシェーディングを採用した恐竜

シノサウロプテリクスのこのような配色の模様を「カウンターシェーディング」というのだそうです。

か……カウンター……?

……なんだか大げさな響きです……「クロスカウンター」とか「ファルクビア・カウンターギャンビット」とか「センター・カウンターディフェンス」とか「ソーナンスゥゥゥ!」みたいな必殺技をほうふつとさせる名前なのですが、一体これは何なのでしょう……。

実はそんなに大げさなものではなく、単に濃い色と薄い色とを組み合わせてカムフラージュする模様のことなのですね……。

より具体的には光の当たる部分(背中など)が暗い色に、日陰になる部分(お腹など)が明るい色になる模様なのですね。
これにより光が当たる部分はより明るく、日陰になる部分がより暗く見えることになります。

つまり、光が当たっている所とそうでないところが同じような色に見えるのですね。

その結果陰影が消え、周囲の景色に溶け込み見えにくくなるのですね。

このような配色は現在の動物でもよく見られるのですね。
……そういえば背中が濃い色でお腹が薄い色……という組み合わせは王道を行っている気がします。

………もしかしてキツネのお腹が白いのもそのせい……?

また「光のあたる部分と日陰になる部分とで色を分ける」のがポイントだそうなので、同じ「薄い色と濃い色の組み合わせ」でもシマウマやらヒョウやらチェス盤やらは関係ないのですね、きっと。


ラーテルは……逆じゃ……?

というより、仰向けになった時はどうなるのだろう……カムフラージュどころかかえって目立つんじゃ……。


またこのカムフラージュ技術(?)、2016年に「プシッタコサウルス」という恐竜で似たような模様が見つかって以降、恐竜時代からあったらしいということは既に言われていたのですね。

今回のシノサウロプテリクスもそうですが、模様によってこれらの恐竜がどのような生活をしていたのかがわかるようになってきたようです。

科学者たちは中国に保存されている3つのシノサウロプテリクスの化石を元に立体模型を制作し、実際に光を当てて調べてみたのですね。
どの方向から光が当たった時に一番見えにくくなるかを検証することにより、この恐竜がどのような環境で暮らしていたのかがわかるのだそうです。

濃い色と薄い色とで陰影を誤魔化すという「カウンターシェーディング」の特性上、濃い色部分と薄い色部分の境目は、光が当たった時に丁度陰影ができる所と光が当たる所との境目に重ならなければいけないのですね。
そのため2つの色の境目の位置を見ることで、どのように光が当たる場所に住んでいたのかがわかるのですね。

その結果どうやらシノサウロプテリクスは直射日光があたる開けた場所(草原など)に住んでいた可能性が高いという結論に至ったのですね。

……もふもふのアライグマ恐竜は小さな昆虫を追いかけて草原を走り回っていたようです……。

なんだか想像しただけでほほえましいですね。
まるで小さな子供が虫取り網を持って原っぱを駆け回っているみたいだ。

白亜紀の中国の草原ではそこかしこで

トノサマバッタ捕まえた!」
「えぇ~?いいなーおれも欲しい~」

……みたいな会話が聞こえてきたに違いありません。

……白亜紀トノサマバッタがいたのかどうかはわかりませんが………。


ただし異論も

ただ、この「シノサウロプテリクスの模様アライグマ風説」ですが、まだ確実にそうと決まったわけではないようですね。

解析に使った3つの化石はそれぞれ異なる年齢の子のものだったらしく、もしかしたら年齢によって模様が違った可能性もあるのだそうです。
また顔のアライグマ模様にしてもたまたま遺体が朽ちる過程でそんな風になっただけかもしれないのだそうですね……。

それに、そもそも今回の調査では化石の一部をサンプルとして取ることができず、化学的に色素を検証することはできなかったのですね。

……どうしよう……。
アライグマ模様を見て可愛いと思ったのですがそういうことを言われてしまうと……。
もしかしたら……違ったのか知らん。

……悩ましい所ですがキャラデザに使うぶんには……うん、アライグマでいいや、可愛いから。


きっとこれから他にも「シマリス恐竜」だの「ラッコ恐竜」だのが続々と発見されるに違いない!
そして白亜紀の草原ではこの3匹から

「いぢめる?」
「このぉ~いぢめてやるいぢめてやる!!」
「やめなよシノサウロプテリクス君!」
「うるさい貝で叩くなぁ~!」

……みたいな会話が聞こえてきていたに違いない。

いけない……これではシノサウロプテリクスのキャラがぶれてしまいますね。