何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

アメリカ版はやぶさ「オシリス・レックス」が目的地の小惑星「ベンヌ」に到着。「はやぶさ2」とのコラボも!

オシリス、目的地に到着

アメリカの探査機が目的地の小惑星に到着したらしいですね。

米航空宇宙局(NASA)の発表によると、日本時間のけさ午前2時頃、小惑星探査機「オシリス・レックス」が小惑星ベンヌ」の上空20キロ地点にたどり着いた模様です。

オシリスはこれから1年半かけて上空から詳しくベンヌを観察し、最終的に着陸して表面の岩石サンプルを持ち帰るのですね。

NASAさんの探査機が小惑星からサンプルを取るのは今回が初めてなのだそうです。


……ちょっと……意外ですね。
日本の「はやぶさ」が世界初だったというのは知っていましたが、その後NASAさんもしれっといろいろやっていたのかと思っていました。
今回のオシリス探査機もいつの間にか飛ばしていたという感じでしたし……。

きつねが気付かなかっただけなのかな。
実は私、このニュースを見るまでNASAさんが小惑星探査機を飛ばしていたことすら知らなかったのですね……。


……と、いうわけですので、本日のテーマはこのオシリス・レックスとベンヌです。


目的地の小惑星

そもそもベンヌとは地球から現在1億2200万キロほど離れたところにある小惑星で、正式名称を「地球近傍小惑星ベンヌ』」というのですね。

地球近傍小惑星(ちきゅうきんぼうしょうわくせい)というのは地球の公転軌道の近くに軌道を持つ小惑星のことなのですね。

名前のとおり地球の近くを回っているので、もしかするとぶつかる可能性もあるのだそうです。
実際に現在8500個ほどがぶつかるかもしれないらしく、NASAさんが警戒して監視しているのですね。

ですがどうやら向こう100年くらいの間は衝突の心配はないそうです。

……ほっとしていいのかよく分からない微妙な年数ですが……。


さて、その「地球近傍小惑星」のうちの一つがこの「ベンヌ(Bennu)」なわけなのですが、この星、なんと太陽系ができたばかりのころからずっと存在しているのですね。

……なんだかどこかで聞いた話ですね。
このベンヌもまた、「はやぶさ2」が今調査している小惑星リュウグウ」と同じころからそこにいるのですね。

そのためベンヌにもリュウグウに同じく太陽系が誕生した45億年前に近い状態の物質が残っていると言われています。

つまり、リュウグウと同じように、ベンヌを調べることによって太陽系が誕生した直後の様子がわかるのですね。


ベンヌの直径はおよそ500メートルで、リュウグウと同じようにそろばんの玉のような形をしています。

探査機などの人工の宇宙飛行体が周回したことのある星の中では最も小さいのだそうです。

リュウグウがおよそ900メートル、イトカワがおよそ535メートルですから、確かに一番小さいのかな……。

でもイトカワと大して変わらない気がするのですが……。

……そういえば……。
オシリスは今「ベンヌの地表から20キロの高さ」にいるのではありませんでしたっけ。

ベンヌの直径は500メートルですから、わかりやすくするために5ミリとするとオシリスベンヌとの間の距離は20センチということになります。

……5ミリと20センチ…………結構離れているのですね。


また、他の「地球近傍小惑星」の例にもれず、このベンヌもそのうち地球にぶつかるのではないかと言われているようです。
ただ上にも書いた通り、ぶつかる恐れがあるのは100年以上も先の2135年で、確率も2700分の1程度だそうですから心配する必要は無さそうです。


小惑星探査機「オシリス・レックス」

さて、今回の主役です。

これは2016年9月に米航空宇宙局(NASA)がフロリダ州から打ち上げた小惑星探査機で、「アメリカ版はやぶさ」とも呼ばれているのですね。

正式名称を「Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security, Regolith Explorer」………略して「OSIRIS-Rex」というのだそうです。

なんと、略称だったのですね。
てっきり「エジプト神話の神様の名前」と「王様を意味するラテン語の単語」を組み合わせた名前かと思っていたのですが。

それにしても先日このブログに書いた火星探査機の「InSight」に同じく長ったらしい名前ですね……。

日本語にすると「生命起源、スペクトル解析、資源鑑定、安全保障、および小惑星表土探査機」……みたいな名前になるのでしょうか……。

「安全保障」というのはもしかしてベンヌが地球にぶつからないかどうかを監視するという意味なのかな……。

なんにせよどうしてNASAさんは探査機にこうも長い名前を付けたがるのでしょうか……。
プロジェクト関係者が毎回毎回名前を覚えるのに頭を悩ませ、仕事が手に付かなくなると思うのですが……。

きっとプロジェクト発足から暫くの間はNASA内で

「アレだよほらアレ、あのこの前打ち上げた探査機!小惑星に行くヤツ!」
「ああ、アレですね、名前が思い出せないけどとりあえずアメリカ版のはやぶさの」
「そうそうそれそれ!名前が思い出せないけど!」
「ほんと、もっとわかりやすい名前にしてほしいですよね~」

……みたいな会話が繰り広げられたに違いない。


このオシリス、2016年に打ち上げられてから2年以上をかけ、今までにおよそ20億キロもの距離を飛んできたのですね。

はやぶさに同じく太陽系における生命の起源を解明するため、ベンヌからの試料を地球に持ち帰るのだそうです。

なるほどだから名前に「生命起源」と「小惑星表土探査機」って入っているのか……。

ことし8月17日、初めてベンヌの姿の撮影に成功し、今回ついに辿り着いたのですね。

これから搭載された5つの観測機器を使い、ベンヌの表面を上空から観測するのだそうです。
1年半をかけて表面の詳細な地図を作り、その地図を使ってどこからサンプルを取ればいいのかを科学者たちが決めるのですね。

つまり目玉(?)であるサンプル採取はそれからになるのですね。

予定では東京オリンピックと同じ2020年になるそうで、3メートルのロボットアームを伸ばして表土を採取する……のだそうです。
アームから窒素ガスを噴き出し、巻き上がった土や砂を集めるのですね。

小惑星探査機としては過去最多となる60グラムの石や土を集めることができるそうです。

こんなにたくさんの試料を持ち帰るのは、過去に月から「月の石」を持ち帰ったアポロ宇宙船以来のことなのですね。


試料を採取した後はまた片道2年かけて戻ってくるらしく、地球に帰ってくるのは2023年になるのだそうです。

戻ってきたあとは、はやぶさのように試料の入ったカプセルをユタ州の砂漠に落として回収するのですね。


………砂漠…………。

海じゃないのですね…………。

このあたり、開発国の違いが出ますね……。

もしこれが「ノルウェー産探査機」とかだったら氷河の上とかになるのでしょうか……。


今後「はやぶさ2」と協力

この「オシリス計画」ですが、「はやぶさ2」計画とはライバルであると同時に兄弟計画であると言われています。

目的は共に同じ「生命誕生の起源に迫る」ですし、その手段も「小惑星から試料を持ち帰って調べる」ですものね!

おまけにどういうわけか探査する小惑星の形もそっくりです!
ベンヌリュウグウの半分の大きさですが……。

はやぶさ2の方が一足先に地球に戻ってきますが、その後オシリスが無事に試料を持ち帰ったあとは両方のチームが協力し合い、岩石サンプルやデータを交換してお互いに研究を進めるのだそうです。

今回のベンヌ到着もはやぶさ2のチームが祝福していましたからオシリスはやぶさ2はなかなかいい関係なのですね。


国も組織の壁も越えて同じ目的のために異なるチームが協力し合う……。
……なんだかいいですね!


オシリスはやぶさ2も、無事に計画成功すると良いですね!