何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

そろそろ旬のタラバガニ、マニアックな漁業ゲームでも解禁?

アプリでもタラバガニ?

タラバガニ……。

あんまり食べたことがないのでイマイチ味を覚えていないのですが、名前を聞くとなんだかおいしそうですね……!
「タラバ」の後で「ガニ」と続くこの流れが良いですね。おまけに名前に「タラ」が入っているのも「スケトウダラ」を彷彿とさせて口の中にたんぱくな味わいが広がります。

名前の語呂だけでなんとなく味が楽しめてしまうタラバガニですが、どうやら今が旬なのですね。

所用でタラバガニについて調べていたのですが、なんだか興味深い記事を見つけました。

「Fishing: Barents Sea」のダウンロードコンテンツで「タラバガニ漁が解禁」

……したそうです。
……なんだこれ……。

ダウンロード……だからアプリなのかな。
でもタラバガニって……。

とりあえず、調べてみました。


Fishing: Barents Sea

「フィッシング ~バレンツ海~」というようなタイトルなのでしょうか。

これはどうやらドイツのゲーム会社「Astragon Entertainment」が、2018年2月7日にリリースした「釣りゲーム」なのだそうです。


なるほどゲームなのですね。

釣りゲームと言いますから海や湖で魚を釣って楽しむアレなのですね、きっと。
なるほどそれで「Fishing」か……。

そしてダウンロードコンテンツを追加することによって釣れる魚の種類が増えていき、今回のコンテンツを追加すればタラバガニを釣ることができるようになるのですね。

と、いうことは……。
……海釣りのゲームなのだろうか……タラバだけに。いやそもそもカニって釣るものでしたっけ。

……などと考えていたら、予想の斜め上を行った続きがありました。


この会社はマニアックなものを題材としたPC向けのゲームで知られるメーカーで、今までにも「フォークリフト」「レッカー車」「道路清掃車」などを題材としたゲームを出してきたのですね。

レッカー……いきなり凄いものが出てきました。それに「道路清掃」って……。
……お仕事系ゲームが好きなのだろうか……。

それでこの「Fishing: Barents Sea」も例にもれずマニアックなのだそうで、ただの釣りゲームではないのですね。
タイトルにもありますが北極海の南、スウェーデンフィンランドなど北欧の国々の北に広がる荒々しい「バレンツ海」が舞台なのですね。

そこでプレイヤーは漁師となり、「トロール網」を使った「トロール漁業」を行うのですね。
トロール網」は底引き網の一種で……長いロープが2本付いた網の袋を海に入れ、船で引っ張ることで魚を捕まえるというものですね。
このトロール網を駆使して極寒の海で漁を行い、大漁を目指すようです。

……って「釣り」じゃないじゃん!!

……調べてみるとタイトルの「Fishing」には「釣り」以外にも「漁業」という意味があるのですね。
なんと!釣竿で魚を釣るアレも、底引き網で文字通り一網打尽にするコレも、両方とも Fishing なのですね!

これぞ大いなる言葉のアヤ……見事に騙されました。


さらにこのゲーム、どうやら開発側が4年以上の綿密なリサーチ期間と開発期間をかけて完成させたものなのだそうで、過去の気象データを元に天気や季節の変化などのあらゆる漁業環境を再現できるのだそうです。

また海や天気のグラフィックが美しいだけでなく、ゲーム中に登場する魚群探知機や気象レーダー、船などの備品も全て実在のもの。
実際のメーカーさんからライセンスを得て登場させているようで、非常にリアリティがあります。

さらに特定の魚を獲りすぎると、その魚と関係のある他の魚の行動パターンが変わるなど、魚の動きにもこだわりを持って作られているようです。

……制作……一体どこに力入れてるんですか!
ものすごく手が込んでいますね……。これ、パソコンの中に本物のバレンツ海が丸ごと一つ再現できてるんじゃ……。

また、メインとなる「漁業」以外にも様々な要素があるようですね。

プレイヤーである漁師は最初一人だけで小さなボロ船を使って漁をしているのだそうです。
魚を売って得たお金で船の燃料や備品を買ったりするのですが、余裕が出てきたら新しい船を買うこともできるのですね。

さらにお金が溜まれば船員を雇う、銀行にローンを申し込む、船の修理を行う……などと色々なことができるようになり、だんだんとプレイヤーの経営規模が大きくなっていくようです。

そしてゆくゆくはこの広大なる北のバレンツ海で……「"漁業王"に!!!おれはなる!!!!」

こ……これは……!
もはやゲームじゃない………経営だ!!

なんだか朝ドラで小さな会社を立ち上げた主人公がその後一所懸命経営を切り盛りして会社がどんどん大きくなっていく……という物語をほうふつとさせますね。
このゲームの場合、それが「漁業」なわけなのですが。

……こんなマニアックなゲーム……漁師さんしかやらないよ!

いや、他にもきっと

「成功した社長の豊かな人生を疑似体験したい人」
「ゲームの中だけで良いから漁業王になりたい人」
「これから漁業を始めたいが、何をすればいいのかわからないので一度その仕事をシミュレーションしてみたい人」
「単に漁業が好きで漁業を体験してみたい人」

などがプレイするのかも……。

でも「漁業を経営して規模を大きくしていく」というシステム上、「失敗すると倒産してゲームオーバー」ということもあるのかな……。
「社長!銀行がお金を貸してくれなくなりました!」
「そこをなんとか頼むよ殿村さん!」
……などというやり取りがあったりして……。


なんにせよ、冒頭の記事の内容はよく分かりました。
つまり、新しく配信されたダウンロードコンテンツを入れることにより、バレンツ海で獲ることができる海産物に「タラバガニ」が加わるわけなのですね。

これは……タラバガニ漁を体験してみたい人には喉から手が出るほど欲しいコンテンツなのかも……!

しかもゲーム自体も、こんなにこだわりにこだわりぬいて4年もかけて作られたものなのに値段がたったの2千数百円なのですから……「こっちの」経営は大丈夫なのか……いや、かなりのお値打ちですね!

これは一度遊んでみる価値ありかもしれません。


……ところで、大事なことを忘れています。
そもそもタラバガニってどんなカニでしたっけ……。


タラバガニ

ええと……タラバガニは……

節足動物門-甲殻亜門-軟甲綱-真軟甲亜綱-ホンエビ上目-エビ目-エビ亜目-ヤドカリ下目-ヤドカリ上科-タラバガニ科-タラバガニ属

に属する節足動物で、学名を「Paralithodes camtschaticus」といいますね。
種小名の「camtschaticus」はもちろん「カムチャツカ半島」に由来しています。

カムチャツカ半島でしか獲れないわけではないのになぜこの名前になったのかは謎ですが……。


また、タラバガニは名前に「カニ」とついていますし、見た目もカニにそっくりですが、分類を見るとわかるとおり、カニではなくヤドカリの仲間なのですね(カニは「カニ下目」です)。

つまりカニよりも同じヤドカリ上科のヤシガニに近い動物なのですね。

そう言えば頭胸部(甲羅)の形もヤドカリに似ています。
また大きな体に似合わず顔はとても小さいのですね。

八頭身?かどうかはわかりませんが、なんだか可愛いですね。

タラバガニは前回紹介したズワイガニに同じく寒い海に生息し、11~2月頃までが旬だと言われています。
この季節のタラバガニは脱皮を終え、殻が硬くなっているようです。

前は2~3月に脱皮をしていたらしいのですが、最近では今の季節に脱皮をするのですね。

気候変動の影響……なのかな……。

脱皮してから時間が経ち、殻が硬くなったカニを「硬ガニ」とうそうで、この状態だとたくさん身が詰まっているのですね。

逆に脱皮直後のカニは「若ガニ」といって、体が柔らかく、身も詰まっていないのですね。

そのため必然的に「硬ガニ」が人気となるのですが、これは……節足動物の成長のメカニズムが関係していそうな現象です。


ご存知のとおり、昆虫やエビ、カニなどの節足動物は脱皮をすることにより成長しますね。

そもそも節足動物は皮膚に骨格としての役割を持たせるように進化した動物ですから、体の中に骨を入れるのではなく、外にある皮膚を硬い殻にすることで体を支えているのですね。
これを「外骨格」といいますが、これが同時に体の形や大きさを決めています。

外骨格そのものは一度作られると変化しませんから、成長して体の形や大きさを変えたいときは古い外骨格を一旦脱ぎ捨てないといけないのですね。
これがいわゆる「脱皮」ですね。

脱皮直前の状態では殻は二重になっており、古い殻の下に一回り大きな新しい殻がくしゃくしゃに折りたたまれて入っています。
新しい殻は軟らかいので、古い殻の下に折りたたんでしまっておけるのですね。

ですがそのせいで脱皮した直後は体がしばらく軟らかく、防御能力が下がってしまうのですね。
新しい殻が硬く固まるまでは油断ができない状況です。

また、脱皮をしたあとは折りたたまれていた新しい殻が血圧によって風船のように内側から押されて伸ばされ本来の大きさになるので、見た目は一回り大きくなります。
ですがしばらくの間、殻の中身の大きさは元のままなのですね。当然体重も元のままですし、何より中がスカスカです。

まず初めに殻だけが大きくなり、それから中身が成長を始め、最終的に殻にぴったりの大きさになる……節足動物はこのようにして成長していくのですね。

これにより脱皮から時間が経つと体重が重くなり、身もしっかり詰まった状態になるのですね。
このころになると殻はもう「硬く」なっています。

「脱皮からしばらく時間の経った『硬ガニ』は身が詰まっている」というのはこれらのメカニズムのせいなのですね。

そしてこの「硬ガニ」が出現する季節がすなわち「旬」なのですね。


一応上には「11~2月頃までが旬」と書きましたが、実は諸説あるようです。

オホーツク海の氷が解ける春が第二の旬だ……などと言う話もあります。

これ、どうやら産地によって違うようで、ロシア産のタラバガニは春、アラスカ産のタラバガニは冬……などと言われているみたいですね。


……ということは、食べたくなった時期にその時旬の産地のカニを選べばいいということなのだろうか……?
なんだかよくわかりませんが、もしかするとタラバガニはあまり旬を気にしなくていいカニなのかもしれません……。


マニアックなものもそれなりに需要あり?

それにしても、底引き網漁のゲームがあるなんて……。
いつか釣りゲームが流行った時期がありましたが、こんなのまで出るとは思いませんでした。
マニアックって素敵ですね……!私もそういうものに対して魅力を感じます。

……そう言えばきつねのこのブログも最近マニアックな中身に偏っている気がします……。
本当はタイトルにある通り「きつねとべっつりコーラが日々感じた事や想ったことを書いていく」ものであり、もう少し「日常的な」内容にする予定だったのですが……。

マニアックなものは特定の人たちからは根強い支持を受けますが、反面多くの人たちからはスルーされてしまいますね。

広く浅くを目指すかそれとも狭く深くを目指すのか……悩ましい所ですが商業戦略としては前者の方が良いのかな……。

とりあえずこのマニアックなゲームも応援していきたいですね。なんだか勇気づけられます。
……買うかどうかは別として。

そういえば今までにも林業をテーマにした映画が流行って、おかげで林業が注目されたことがあったような……。
こういうゲームをきっかけにして漁業への関心が高まったりするのだろうか……。