何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

地球に似た惑星「スーパーアース」、すぐそこに発見?

ご近所に「スーパーアース」

……家の近くに新しくスーパーマーケットができた……という話ではなくて、(またしても)宇宙の話です。

太陽系から近い所に「バーナードスター(バーナード星)」という恒星があるのですね。

恒星というのは太陽の仲間で、自分で燃料を燃やして光る星のことですね。
対してその恒星の周りを回っている光らない星のことは惑星といいますね。

この「バーナードスター」、地球や太陽から6光年ほど離れたところにあります。

6光年……というと遠く感じるかもしれませんが、宇宙の半径がおよそ465億光年であることを考えると、実はすぐそこなのですね。

宇宙の果てまでの距離を、地表を通って地球の真裏まで行く距離として地球上にたとえるなら、6光年先はなんと2.59ミリしか離れていないのですね。

ご近所どころか……家の中じゃん。

その「すぐそこにある恒星」に、このたび惑星が発見されたようです。

1960年代にも一度ピート・ファンデカンプさんという天文学者さんが惑星を発見したと発表したのですが、実はそれは誤りで、後になってその星は存在していなかったということがわかったのですね。

今回発見されたのはファンデカンプさんが見つけたと思った星とは別の惑星のようで、「スーパーアース(巨大地球型惑星)」と呼ばれる種類の星のようです。

詳しく見ていきましょう。


バーナードスターb

先日11月14日に英科学誌「ネイチャー」にて論文が発表されたのですね。

発表したのはスペインのカタロニア宇宙研究所(IEEC)と宇宙科学研究所(Institute of Space Sciences)のイグナシ・リバスさんとその研究チームの方々。

彼らによって発見された惑星の名前は「バーナードスターb」というのですね。
……恒星の名前が「バーナードスター」ですから割とややこしい気がするのですが、どうやら「『恒星の名前』+b」で惑星の名前になるようです。

……と、いうことは……地球は「太陽b」に……?
いや、「太陽b」は太陽に一番近い水星なのか……。

……太陽系みたいに惑星がたくさんある場合はどうやって名前を付けるのだろう……。
「太陽bA」「太陽bB」「太陽bC」みたいな感じで大文字アルファベットで区別していくのだろうか……。

…………話を続けます。


この「バーナードスターb」についてざっとまとめると……、

星種    : スーパーアース(巨大地球型惑星
直径    : ?
質量    : 地球のおよそ3.2倍の重さ
恒星との距離: 太陽と水星の間の距離と大体同じ距離
公転周期  : 233日
表面温度  : 推定マイナス170度

……であると言われていますね……。

スーパーアース……(Super Earth 巨大地球型惑星)……というのは、太陽系の惑星以外で、地球と同じように材料が岩や金属などの固体でできていて、なおかつ地球の数倍程度の質量を持つ惑星……のことを言うのですね。
具体的な質量については数倍~数十倍のものがスーパーアースに該当すると言われていますが、特に決まりはなく、とりあえず地球より大きければいいらしいです……。

つまり、「地球と同じように岩でできていて」、「地球よりも大きくて重い惑星」のことを「スーパーアース」……「巨大地球」と言うのですね。

…………そのまんまじゃん。


2番目に地球と太陽に近い系外惑星

この「バーナードスターb」、地球(もしくは太陽)から6光年離れたところにあると言われていまが、これは今の所「地球もしくは太陽から2番目に近い系外惑星」なのですね。
(地球と太陽との間は「8光分」しか離れていませんから、「光年」単位で見れば地球も太陽も同じ場所にあると考えて問題ないようです。)

系外惑星」とは文字通り「太陽系の惑星以外の惑星」のことですね。

2番目に近い……と書きましたが、1番近い系外惑星は地球(太陽)から4.3光年の距離にある連星系「アルファ・ケンタウリ Alpha Centauri(ケンタウルス座α星)」の中にあるのですね。

ケンタウルス座α星」は

・α星A
・α星B
プロキシマ・ケンタウリ

の3つの恒星をまとめた名前です。(なぜに最後のは「α星C」じゃないんだ……。)
この3つは「三重連星」といって、それぞれの星がお互いの重心の周りを回っている……つまり、3つの恒星がお互いに手を繋ぎ合っている状態なのですね。

この3つの恒星の中の一つ、「プロキシマ・ケンタウリ」の周りを公転している惑星「プロキシマ・ケンタウリb」……これが今の所地球(太陽)に一番近い系外惑星だと言われています。

また、少し前まではこの恒星「α星B」の周りを「α星Bb」という惑星が公転していると考えられていたようです。

この星は2012年に発表されたものなのですが、その後の調査により実は存在しない可能性の方が大きいということがわかったのですね……。

なので今では地球に最も近い惑星といえば「プロキシマ・ケンタウリb」、2番目に近い惑星は今回発見された「バーナードスターb」となっているのですね。

……それにしても……「α星Bb」といい「バーナードスターb」に先だって発見されたと言われていた惑星といい……。
惑星を発見したと思ったら後になって実は存在しなかったとわかることが結構あるのですね……。

惑星を発見して、その存在を証明するという作業はとても難しいのかも……。


近いが生命は保証しない

気になる地球外生命なのですが……いや、表面温度がマイナス170度という時点で大体想像がつくのですが、

・生き物が住むには寒すぎる環境なので、地球外生命は期待できそうにない
・この温度では水や大気があったとしても全て凍ってしまっているはず

……だそうです。ああ、やっぱり……。

惑星の表面温度は、恒星が光のエネルギーで温めることにより上がりますね。
地球では太陽からの光があるおかげで、全体の平均気温を15度前後という生き物が生きていられる温度に保っていることができるのですね。

ですがこの惑星にとっての太陽である「バーナードスター」は「赤色矮性」という出力の弱い恒星であるため、「太陽と水星くらいしか離れていない」にもかかわらず、惑星地表にはほとんど光が届かないのですね。

そのため惑星「バーナードスターb」が恒星「バーナードスター」から受け取るエネルギーは、地球が太陽から受け取るエネルギーの50分の1程度なのだそうです。

日差しの強さが50分の1!
……これではカチコチに凍ってしまいますね。


そもそも本当に「地球型」なのか

さらに、もしかすると「バーナードスターb」は地球のような岩でできた星ではなく、海王星のようにガスでできた星である可能性もあるのだそうです。

現在の観測法では惑星の重さや公転軌道などを比較的正確に割り出すことができるのだそうですが、明確な材質まではわからないのですね。

「これくらいの質量の星が岩石でできた『地球型惑星』であった例は今までいくつもあるので、今回の『バーナードスターb』もおそらく例にもれず地球型の惑星だと思う」

……というようなことをリバスさんは仰っています。(※意訳)

ですが同時に研究チームが「ミニ海王星」と呼ぶ、「小型のガスでできた惑星」であるという可能性も否定できないのだそうです。

海王星は太陽系の外側の方にある、地球の4倍ほども大きなガスの星ですね。

……なるほど!
「巨大地球」に対して「ミニ海王星」か!
これはわかりやすい!!

「バーナードスターb」は「地球よりは大きいが、海王星よりは小さい」星ですものね。

そしてその環境は「地球型」か「海王星型」のどちらかだと言われているのですね!

…………どちらにしても生命生存の可能性は無さそうですが……。

それともガス惑星だった場合、ガスの中をプカプカ漂いプランクトン生活を送るアドバルーンのようなクラゲのような不思議な生き物がいたりするのだろうか……。
ガスの海の中を泳ぎ回る「向こう版カンブリアンモンスター」みたいな奇妙キテレツな姿の生き物が生息していたりして……?

なんにせよリバスさんは「バーナードスターb」について、

「生き物が住んでいる保証はできないし少々環境は悪いが数少ない近場の系外惑星であることは間違いない。今から他の系外惑星を探すのもしんどいしせっかく近くにあるんだからとりあえず系外惑星の研究はここから始めときゃよくね?」

……というようなことをおっしゃっています(※意訳)。

……条件が良いが遠い物件を探すより、とりあえず条件が悪くても近くの物件を当たってみる方が費用も抑えられるし現実的……ということなのですね。

生き物がいなさそうなのは残念ですが、なんにせよ近くにあるので、将来的には観測によってさらに詳しいことがわかりそうですね。

「バーナードスターb」……楽しみに覚えておきましょう。