何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

鳥類限定?色付きたまご、実は恐竜時代からあったって……

たまご

もはや現代人には必須の食材となっていますね。
炊き立ての白いご飯に生卵を割って食べる所謂たまごかけごはんは私も大好きです。

卵といえば白い殻のものが一般的ですが、実際は赤や茶色など色々な殻の色がありますよね。
殻に色がついていると普通の白い卵よりも得した気分になってしまいます。
特に中身に違いはないらしいですが……。

この色付きたまご……「有色卵」についての論文が今年のハロウィンの日にイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたみたいですね。

面白そうだったので早速読んでみることにしました。


実は恐竜も生んでいた色付きたまご

それによるとどうやら恐竜も色付きの卵を産んでいたらしいのですね。
これは卵の歴史を覆す大発見だそうなのですが………………あれ?

ちょっと……最初この論文の言っていることがよくわかりませんでした。
むしろ今までは違うと思われていたのでしょうか……。

調べてみると、どうやらそのようでした。
何百年もの間、というかつい最近まで、殻に色がついた卵を産むのは鳥類だけだと考えられていたのですね。

……カラフルで見た目も奇抜な昆虫の卵なんかはどうなのだろうと思ったのですがおそらく「脊椎動物では」という意味なのでしょう。

色付きの卵はむしろ、恐竜が鳥類に進化してから現れたものだと考えられていたのですね。
卵を周囲の景色に溶け込ませ、天敵から守るために鳥類が独自に進化させてきた特徴だという説が長い間有力だったようです。
というより、長年にわたり誰もその説を疑わなかった……というのが実のところらしいです。

……そう言えば恐竜図鑑に恐竜の巣や卵のイラストとかが掲載されていたりしますが、色や模様がついている卵は見たことがない気がします。
多分、恐竜も他の爬虫類と同じように真っ白な卵を産むのだと考えられていたのでしょう。

それらの説を覆して、実は恐竜も色付きの卵を産んでいた、と結論付けたのが今回の論文だったのですね。

なるほどそれは大発見だ!
……ようやっと、この論文の凄さがわかりました……。

ところで、鳥の卵に色を付けているのは赤と青の二種類の色素なのだそうですね。意外と少ない……?
今回の研究ではアメリカや台湾、スイスで見つかった恐竜の卵の化石をレーザー機器を使って調べ、これらの色素が含まれていないかを調査したのですね。

その結果、現在のモンゴル周辺の地域に7500万年前に住んでいた恐竜の卵から同じ色素が見つかったそうです。

つまり、7500万年前の時点で色付きたまごはあったのですね。

鳥と同じく、恐竜も中の卵が外から見える形の巣を作ると考えられていますが、その時に卵を見つけづらくするために色を付け始めたのではないかと言われているようです。

……そんな手間のかかることをしなくてももっとわかりづらい巣を作ってしっかり卵を隠しておけばよかったんじゃ……?
などと突っ込みたくなってしまうのですが、多分恐竜たちにもわざわざこういう形の巣にしたい事情があったのでしょうね、色々と。

なんにせよ恐竜が作り始めた外から中が見えるいわゆる「開放型の巣」は、そのまま色付きたまごと一緒に鳥類にも受け継がれていったというわけなのですね。

恐竜が進化させて鳥が受け継いだものといえば、羽毛や鎖骨など、今では多くが認知されています。
この論文の発表によってそこにまた新たな一つが加わったのですね。


卵と鎖骨の共通点……?

そういえば鎖骨も昔は「恐竜には無いもの」とされており、それを理由に鳥が恐竜から進化したという説を懐疑的に考える人もいたようです。

恐竜に鎖骨が無くて、鳥に鎖骨があるのはおかしい。
祖先が退化させたものが、子孫にあるのはおかしい。

というわけです。
一度退化して無くなったものが再び現れるということは進化ではあり得ませんからね。
(恐竜の祖先となる爬虫類にはもちろん鎖骨はあります。なので恐竜に鎖骨が無いのだとすれば、それは恐竜が退化させて無くしたということになります。)

ですが後に新たな化石資料が発見され、実は恐竜にも鎖骨があったということがわかりました。
要するに、鎖骨はとても小さな骨であり、単に無くなりやすくて見つからなかっただけだったのですね。

化石という限られた資料から太古の生き物の姿形を復元する作業がどれほど大変なのかがわかるエピソードですね。

……ベッツリコーラの復元も年々変わってきている気がします……。
私と一緒に描かれているアイコンの子の姿もそのうち変わるのだろうか……。

余談ですが哺乳類ではほとんどの種類が鎖骨を持ちません。
鎖骨があるのはサル目、ネズミ目、コウモリ目以下の動物と、一部のネコ目だけなのですね。(ネコにはありますがキツネにはありません。)
鳥類の鎖骨も小さくなっており、人間の鎖骨のような役割をして、肩と体とをつなぎとめているのは「烏口骨」と呼ばれる哺乳類には無い骨ですね。

脊椎動物の進化の中で、肩の周りは中心となる骨が頻繁に入れ替わっていてとても面白いです。
肩を見ればその動物がどの綱(鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類など)に属しているのかがすぐに分かります。

それと同じように卵を見ることによって、それを生んだ動物がどのような姿形をしていたのかもわかりそうですね。


卵の形と親の暮らしぶりの関係?

卵の色や模様だけでなく形も、鳥の種類によって違いますね。
ニワトリはご存知の通り卵型をしていますが、ダチョウの卵は楕円形ですね。
フクロウの卵はまんまるですし、シギの卵はとがっています。

最近の調査によると、どうやら卵の形はその鳥の飛行能力と関係しているのではないかという事がわかってきました。
なんと卵が細長い鳥ほど飛ぶのが上手いのだそうです。

詳しい因果関係はまだわかっていないそうなのですが、飛ぶのが上手い鳥ほど体が流線型になり、それを収納するために卵が長くなるのではないか、という説があります。

一部の例外はペンギンで、ペンギンは空を飛ぶことはできないが、水中を飛び回る泳ぎの達人なので、飛行の達人の他の鳥たちの卵に対して働いたのと同じプロセスがペンギンの卵に対しても働いたのではないか……と言われています。

いっそ卵の形を決める遺伝子と体形を決める遺伝子が微妙にリンクしていて飛びやすい姿に進化した鳥は遺伝子の副作用で卵が細長くなるのでは……などと思ったのですがそんなことはないか。

いずれにせよ、この謎の法則を恐竜に対しても活かせないかと言う研究者もいるようです。
恐竜の卵の形から、親恐竜の飛行能力や生活スタイルがわかるかもしれないというのですね。

ただ残念ながらそもそも恐竜の卵自体があまり見つからないらしく、そこまでの研究には至っていないのが現状のようです……。

なんにせよ卵……とても身近なのにとても深いですね……。
もう何も考えずに食べられなくなったかも……。