何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

JAXAのH2Aロケット40号、相乗り下町衛星!

4基の超小型衛星

昨日に引き続き、ことし10月29日13時8分発のH2Aロケット40号の搭乗衛星について想ったことをいろいろと書いていこうと思います。

このロケット、6基の衛星が搭載されていましたが、昨日はその内の2基について書いたところで終わってしまいました……。

でもまだ4基、残っています。

いずれも地方の大学と企業が共同開発した「下町衛星」たちで、以下の面々です。

 東北大から「ディワタ2B」
 静岡大から「あおい」
 愛知工科大から「がまキューブ」
 九州工業大から「てんこう」

調べてみるとどれもこれも魅力的な衛星ばかりで、これだけでドラマになりそうです……池井戸さん書いてくれないかな……「下町衛星」。

上から順に、詳しく見ていきましょう。


東北大の「ディワタ2B(DIWATA-2B)」

これは……なんとどうやらフィリピンとの共同開発のようです。「下町衛星」と言いつつ早くも世界に飛び出してしまいました……。
そのせいか残念ながら日本語の資料が殆ど出て来ません……詳しいことはよく分かりませんでしたがきっと素晴らしい衛星なのでしょう。

今までにも「ディワタ1」、「ディワタ2」が開発されているようなので、その後継機なのだと思われます。

「DIWATA」という名前はフィリピンの言葉で「妖精」を意味する言葉に由来するようです。


静岡大の「あおい(Stars-AO)」

さて、次は静岡大の衛星です。

かなり小さな衛星ですね。大きさはわずか10センチ四方の立方体で、直径3センチのレンズを持つ超高感度カメラや無線機などを搭載しているようです。無線……?
高度約600キロの衛星軌道上を秒速約8キロで周回するのですね。目標に向かって姿勢を変えることができるようです。イオンエンジンか何かを積んでいるのだろうか……。

予定では半年から1年間稼働させることになっており、大気中のちりや雲の影響が少ない軌道上にいることを活かして星空の静止画像を撮影するのだそうです。

……なるほど!星を撮影する衛星なのですね!
地上から星を見るよりも、雲の上から星を見た方が遥かに鮮明ですものね!
これは「宇宙から地球を見る」衛星ではなく「宇宙から宇宙を見る」タイプの衛星なのですね……鮮明な夜空の写真を撮るために、夜空に近い高い場所まで昇りたかったのでしょう。

まさに「天空の写真機」ですね。

また従来の超小型衛星の100倍の速度を持つ高速通信によるデータの転送ができるようで、撮影した画像は中高生向けの科学教室でも活用するのだそうな。

……すごい……下町衛星で撮影された写真が子供たちの教材に!なんだか用途もしっかり地域密着している感じがしますね。

また、この「あおい」は静岡大の超小型衛星「STARS」シリーズの4号機なのだそうです。

「あおい」を含めて、「STARS」は今までに5機も出ているのですね。
3号機である「STARS-C」、通称「はごろも」が今年3月まで運用されていたようです。

最後に打ち上げられたのは現在運用中の「STARS-Me」、通称「てんりゅう」で、こちらは5号機だそうです。

つまり、打ち上げの順番が4号機「あおい」と逆になったのですね。

……開発の順番は番号通りだったのだろうか……。

静岡大のサイトによると2号と3号は既に寿命を迎え、大気圏に落ちて行ったそうなのですが、1号機その名も「STARS」はまだ運用されているのですね。

ところで、「あおい」以降は「Stars」の表記が小文字になっているのですね……何かの意味があるのでしょうか……。


愛知工科大の「がまキューブ」

……なんだか愛らしい名前ですね。
愛知県蒲郡市にある愛知工科大と地元の7社の企業が共同開発した衛星で、これも静岡大の「あおい」と同じく10センチ四方の小さな立方体なのですね。

「いぶき2号」と同じ高度613キロで放出されたあと、秒速7.3キロで地球の周りを1周1時間半で回るのだそうです。
途方もないスピードですが、「あおい」より少し遅いのですね。たぶん「あおい」に比べると軌道が地球から遠いからでしょう……多分。

表面の太陽光パネルで充電し、搭載された大きなLEDを地上からの操作で一日約3分間光らせるようです。
約7年半可動を続ける計画なのですね。

しかもなんと、地上からも肉眼で見ることができるのだそう……えぇ?ほんとかなぁ……。
……10センチ四方の小さなキューブが613キロも離れたところから見えるなんて、驚きです……。
多分光るから……なのだと思いますが……いくらLEDでもそんな強い光が出せるものなのかな……。

いや、きっと出せるのでしょう。何せ地元の企業が技術の粋を集めて完成させたのですから。

この「がまキューブ」、地元の金属加工会社の技術で大幅な軽量化に成功し、当初よりも約290グラム軽い1.36キロを達成したのだそうです。
すごいな……水の2リットルペットボトルよりも軽いですよ……。
もしかしたら私でも持てるかもしれない……?

また全方位を撮影できる魚眼カメラを2基装備していて、撮影した宇宙空間の画像を地上に送ったり通信や電波環境の調査もする予定……なのだそうです。

……いろいろと多機能なんですね……ただ光るだけじゃなかった。
これ、衛星のジャンルとしては何衛星になるんだろう……?「宇宙画像電波環境観測LED発光衛星」?

何にせよかなり色々な成果を上げてくれそうですね!
超小型衛星のなんでも屋さん……かな?


九州工業大の「てんこう」

……名前に親しみがわくのは「天狐」を連想するからでしょうか?
……多分「天光」や「天恍」なのだと思いますが……。

九州工業大と地元の4社の企業が共同開発した、「低軌道地球環境観測超小型衛星」。
直径約50センチ、球に近い十四面体で、重さは23キロあります。

「ディワタ2B」の詳細が分からないため一概には言えませんが、4つの超小型衛星の中ではおそらく一番大きくて重いのですね。

全面に太陽電池を搭載しており、高度600キロの軌道を回りながら活動するのですね。

他の衛星など、宇宙で稼働する機械に誤作動を引き起こす宇宙からの放射線、「宇宙線」を観測し、その情報を公開するのだそうです。
これにより他の超小型衛星などの機器が宇宙線によって故障したり、不具合を生じたりするのを防ぐのですね。

つまり、宇宙線がない安全な場所を他の衛星に教えてあげるのですね。何だか崇高な目的ですね……。

また宇宙環境下での最先端素材の劣化具合なども調べるようです。
最先端素材……というのは自分の機体を構成している素材でしょうか。

この衛星、何やら九州の4企業が材料を提供し合って生まれたようです。
おそらく材質もかなりのハイテク素材が使われているに違いありません。

材料の名前を見ても……よくわかりませんでしたが。

2年間稼働予定で、観測データはアメリカやメキシコの大学とも共有するのだそうですね。


下町衛星、宇宙で活躍中!

先にも書きましたがこれらの4基の衛星はいずれも地元大学と企業が共同開発した「下町衛星」です。
残りの2基「いぶき2号」と「ハリーファサット」ももしかしたら下町から生まれた衛星なのかも……。

こんな所でも下町の町工場の力が宇宙へ行き活躍しているのですね!
何だかドラマを感じますよね。それから宇宙、調べれば調べるほど色々と物語が見えてきてとても深いです。

衛星は6基とも無事に打ち上げも終わり、現在稼働中なのですね。
これらの衛星にはぜひ天寿を全うしてほしいものです。

また、これらの衛星誕生のいきさつも、機会があったら調べてみたいと思います。

その時はまたここに書くかも……?