何とはなしに、きつねとコーラ。

管理人のきつねとその相棒のべっつりコーラが、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。

希少種のインドライオンが大量死!ウイルス猛威?

大量死……

怖いですね……。
怖いというか痛ましいのかな……。

インド西部グジャラート州のギル国立公園、野生動物保護区で、インドライオンの大量死があったそうですね。
3週間で少なくとも23頭が亡くなり、そのうちの5頭がCDV(犬ジステンバーウイルス)に感染していたとか……。
今研究機関が他のライオンについても調べているとのことですが、状況から考えてもおそらく他の子も同じウイルスが原因で亡くなったのでしょうね……。

被害に遭ったインドライオンは、元々インドから中東の方まで幅広く分布していた種類ですね。
ですが密猟などで数が減り、今ではこの保護区で五百数十頭が生息するだけになってしまった希少種です。

ウイルスはライオン以外の動物にも感染するため、州当局はワクチンを取り寄せて保護区の近くで暮らす牛などへの接種を進めているそうですね。
これ以上感染が広がらないといいですね……ましてやこの保護区はインドライオンたちにとっては最後の居場所なのですから。

昔も似たようなことがあって、1990年代にアフリカのタンザニアでCDVが猛威を振るい、地元のライオン3000頭中1000頭が亡くなりました。
生息数の1/3が死んでしまったのですからこのCDVの感染力の高さと被害の甚大さがわかりますね……。

CDVだって……

CDVは元々犬を中心とするネコ目の動物に感染するウイルスで、犬と人の生活域の拡大に合わせて世界中に広まったと言われています。
感染した場合の致死率は90%もあると言いますから怖いですね……。
はしかの免疫があれば人には感染しないとも言われていますので、はしかの予防接種を受けた人ならまず心配する必要は無さそうですが……、それでも野生動物に予防接種を受けさせることはできませんし、影響は大きいと思われます。

しかもこのウイルス、恐ろしいのは単に感染した動物が死んでしまうという事だけではありません。
末期には神経を侵され、異常行動をとるようになると言われています。

そのため本来は人を襲わないはずの野生の大型ネコ科動物が世界各地で人を襲うようになり、死傷事故が相次いでいるそうですね……。
しかもその事故の起こるエリアは年々拡大しているようです。それだけウイルスが広まっていっているのでしょう。

それだけ流行しているなら野生のイヌ科動物も暴走しそうなものですが、そういう話は聞きませんね……元々犬のウイルスですからイヌ科動物が感染した場合、ネコ科動物とは違う症状が出るのでしょうか。……きつねが感染したらどうなるのかな?

なんにせよ人の生活圏が拡大し、それに伴って犬の数も増え、また野生動物の生活圏が減り、両者が交わる機会が多くなった、というのがウイルスの繁栄の背景にあるようですね。
犬への感染はワクチンで予防することができますが、流石に全ての犬にワクチンを投与することはできません。
日本でも、狂犬病のワクチンでさえ全ての犬が接種しているわけではありませんものね。
ましてや途上国などでは……ワクチンを普及させることすら大変でしょう。一体世界中に何頭の犬がいるのか自体、誰にもわからないのですから。

犬だけが原因じゃない?

さらに、仮に全ての犬にワクチンを投与できたとしても、それで問題が解決するかと言えばそうではないようです。
CDVは元々犬から他の動物に感染するウイルスでしたが、現在では感染した動物があまりにも多いので感染経路も複雑化しており、犬が大丈夫なら他の動物も大丈夫、というわけにはいかないみたいですね……。
現にアメリカでは野生のアライグマなどを媒介として感染が拡大し続けており、犬だけが感染源ではなくなりつつあります。

もはやウイルスの拡大を防ぐのは非常に難しい段階に来ているようですね……。
きっと近い将来CDVは、宿主の種の壁を超えて地球上で最も繁栄したウイルスとして殿堂入りを果たすのだろう。

異常な行動をとり、人を襲うようになった野生動物も、最後には死んでしまいます。
人が襲われて死傷し、動物も死ぬというのなら誰にとってもいいことがありません。
この恐ろしいウイルスへの対処法が見つかって、一刻も早く地球上から撲滅できるようになる日が来るといいですね。