きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

イカとタコのスミ?前回のチコちゃんを見てふと気になったこと

あのスミはどれほどあるのだろうか

私事で大変恐縮なのですが……。

ちょっとここ何日かが多忙でして、しばらく更新が滞ってしまっていたのですね。

このブログ、基本的には毎日更新するものなのですが、とりあえずしばらくは2日に1度の更新で様子を見てみようと思います。


さて、先ほど先日の「チコちゃんに叱られる!を見ていたのですね。

……普段はリアルタイムで見るのですが、当日暇が無かったので録画しておいたのですね。


この番組は毎回身近で素朴な疑問をチコちゃんがゲストの方々に出題することで知られていますが、今回も例の如く身近な

「なぜイカスミは食べるのに、タコスミは食べないのか」

という問題が出されたのですね。

ことの詳細はこちらのサイトさんで詳しく解説されていますので見ていない方々にはこちらを参照していただくとして……。

xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com


番組では国立科学博物館の名誉研究員である窪寺恒己(くぼでら つねみ)先生が解説してくれているのですね。


……科博………。

私がこの前行ってきたところなのですね。

もう一度行こうとリベンジの機会を探っているところですがなかなかチャンスがないのですね。


なんにせよ、最終的には

 

  • タコスミは不味いから料理に使われないという話もあるが、イカスミよりタコスミの方が(成分的には)美味しいので、味の問題ではない。
  • スミを取り出す時は墨汁嚢いわゆる「墨袋」ごと取り出すが、イカは墨袋が取り出しやすいのに対し、タコでは取り出しにくいので、イカスミの方が料理に使われているのではないか……。


……という結論に至ったのですね。


番組では「分身のイカ、煙幕のタコだから」と取り出しやすさとは関係の無いことが結論として言われており、また取り出しやすさに関しても割と「多分こういうことなんじゃない?」的なノリで締めくくられていてそうだと断定はしていなかったので、本当にそういうことなのかはイマイチわかりませんがとりあえずそういうことにしておきましょう。


なんにせよ、番組では元気に泳ぎ回ってスミを吐くタコやイカの映像が流れましたが、ここできつねは他の事が気になってしまったのですね。


………これ、一体どれくらい吐けるものなのだろうか……。

そして一度吐いたスミは一体どれくらいで「補充」されるのだろうか……。


見る限りではイカもタコも一度にかなりたくさんのスミを吐いてしまうのですね。

おそらくは体の中の墨袋がほとんど空っぽになってしまうくらい出していそうです。


そしてスミというのは体から分泌される物質だと思いますから、普段摂取する食べ物の中から適当な成分を合成して少しずつ墨袋に溜めていくのだと思うのですね。


………熱帯・亜熱帯に生息する「サソリモドキ」という虫は、敵に襲われて危険を感じると相手の皮膚を溶かすほど濃いお酢を噴きかけて身を守ることで知られていますが、きっとアレと似たようなものなのでしょう。

サソリモドキのお酢は一度に2回まで噴き出すことができる……というのをどっかで読んだような気が……するのですが、アレはどこだったかな。


なんにせよおそらく……いや、絶対間違いなく、イカタコのスミも一度に繰り出せる量には限界があり、また一度使ってしまうとまた元通りに補充するのにもそれなりに時間がかかるものと思われます。


というわけで、それを調べてみるのですね。

まず、ブレないようにナニを調べるのかをここで定義しておくのですね。

ここでは

  • 墨袋の容量
  • 一度吐いてしまうと一杯になるまでどれくらいの時間がかかるのか

の2つについて、ちょっと調べてみようと思うのですね。

 

タコとイカ

さて……。

墨袋うんぬん以前に、何よりもまず先にタコとイカについて知らなければならないと思うのですね。


というのもきつね、貝の類については本当に何も知らないのですね。

先日も「つぶ貝」の正式名称が「アヤボラ」だということを知ったばかりですし、おつまみのつぶ貝の中に顔が入っているのを見て、またそれがあまりにもカタツムリの顔に似ていたので、陸の巻貝と海の巻貝とでこうも似ているものなのか、いやそれもそのはずか両方とも巻貝なんだから、と一人で勝手に納得してしまったばかりなのですね。


とりあえず、まずは彼らについて調べているうちに、墨袋の謎も自然と解明されていくのではないかと思われます。


……と、いうわけなので、まずは系統樹の上の位置から調べてみたのですね。


まず、イカというのは分類学的には

動物界-軟体動物門-頭足綱-鞘形亜綱-十腕形上目

……に属する貝類の総称なのですね。

この下にさらに

コウイカ
ダンゴイカ
トグロコウイカ
開眼目
閉眼目

……などの「目」が続くようです。


……なんだかこの時点で既に前提を誤ってしまった感じがするのですね。

一口に「イカ」と言っても、これほど多くの「目」があるとは……。

「目」の下には当然「科」があり、さらにその下には「属」、それらを突破してようやっと「種」があります。

目だけでこれほどたくさんあるのですから、「種」に至ってはきっと凄まじい数存在しているに違いありません。


つまり、おそらく私の調べようとしていることは、「種」によっては全然違う答えになってしまうのですね。


さらにイカ以外にも、今回はタコがいます。

タコとは

動物界-軟体動物門-頭足綱-鞘形亜綱-八腕形上目-八腕目(タコ目)

に属する貝類のことで、この下に

ヒゲダコ亜目
マダコ亜目

という「亜目」が属しているようです。


……今度は「亜目」なのですね。

なんとなく分類階級がいい加減な気がしないでもないですが、生物の分類とは基本的に発見者がするものであり、また人によって「目」だの「亜目」だのの階級の位置づけが割と曖昧なので、このような現象は割と日常的に発生してしまうようです。


きっとイカとタコは、分類した人が別人だったのですね。


なんにせよ、イカは「上目」、タコは「目」……なのですね。


ですが両者に共通しているのは遠い昔に貝殻を捨て、身軽になったということなのですね。

イカは体の中に小さくなった貝殻が入っていますが、タコは完全になくなってしまっているようです。


……イカタコのご先祖様と思しき「ネクトカリス」という貝類は、5億年以上前のカンブリア紀の時点で既に貝殻を持っていなかったので、イカタコにはそもそも最初から貝殻なんて無くて、貝殻を持つものは後になってから殻を発達させ、持っていないものはさらにその後で二次的に退化させたのではないか……。


……などという説もありますが、ややこしくなるのでとりあえずここでは「イカタコは元々貝殻を持っていたが、邪魔なので脱ぎ捨てた」という従来の説を採用することにします。


それにしても海の中をアクロバティックに泳ぎ回ったりスミを吐いたり……同じ「貝殻を捨てた貝」であるウミウシやナメクジとはえらい違いですが、きっとこれが頭足類の魅力なのでしょう。


なんにせよ彼らの仲間……頭足綱の貝には基本的には墨袋が装備されているのですね。

 

墨袋について

さて……イカタコについてわかった(?)ところで、墨袋についてです。

いちおうWikipediaさんの解説を見てみたのですね。

ja.wikipedia.org


………………………こ、これだけ…………。


う~ん、具体的にどれほどのスミを蓄えておけるのか、とか、吐いた後はどれくらいの時間で元通りに戻るのか、とか、そういう肝心なことは案の定書かれていないのですね……。

とりあえず、スミが黒いのはメラニンが入っているからなのですね。

また深海には光るスミを吐くものもいるのだそうです。


……そして私が別途調べたところ……イカタコのあの黒い液体は日本語では「スミ」と呼びますが、英語でも案の定「ink」というそうです。


…………至極どうでもいいですね。


オウムガイはスミを吐くのか

……なんだか忘れています。

頭足類と言えば……イカタコ以外にもいるのでした。


代表格と言えばやっぱりオウムガイ!


オウムガイは

頭足綱-オウムガイ亜綱

に属する頭足類で、こちらは名前のとおりちゃんと貝殻を着ているのですね。


そのためかイカタコに比べると動きが鈍いようで、イカタコとは違って生きている魚を追いかけて捕まえることはできないのですね。


そのためもっぱら死んだ魚や甲殻類などが脱皮した殻を食べて暮らしているようです。


……いわゆる「腐肉食」なのですね。


この仲間で最大と言われているのが4億7000万年ほど前のオルドビス紀に生息していた「カメロケラス」という真っ直ぐな貝で、その大きさはなんとロンドンの二階建てバスの屋根の上に載せてもまだはしがはみ出るほどなのですね。


カメロケラスはその貝殻の巨大さゆえにあまり素早く動くことができなかったようですが、オウムガイもそこは同じなのですね。


また、オウムガイには墨袋は無いのだそうです。


………スミは吐かないのですね。

きっと身を守る手段として貝殻があるため、あんまりスミを出す必要が無いのかもしれません。


ちなみに貝殻の形状が似ているアンモナイトはオウムガイの仲間ではないので、もしかしたらスミを吐いたのかも……。


かんじんの墨袋の容量について

………いけない、なんだか話がとてつもなく脱線してしまっている気がするのですね。

こうならないためにせっかく冒頭で調べたい内容を仰々しく定義しておいたのに、結局脱線してしまうとはどういうことなのでしょう。


気を取り直して墨袋の容量と、またいっぱいになるまでの時間を調べてみたのですが…………


………、残念ながらわからなかったのですね。


………………一体何をやっているんだ……。


近いところ(?)までは行ったのですね。

0822kiseki.com

こちらのサイトさんにはコウイカのスミがどれほど濃いか」が検証画像付きで書かれています。

コウイカのスミは大量の水に溶かしても十分真っ黒なほど濃く、とても強力なのだそうです。


……が、かんじんの墨の量についてはさすがに何も書かれていないのですね……。


「1.5キロのコウイカのスミ」という表現が出てきますが、1.5キロというのはコウイカの重さであって、スミの重さではないと思われます。


………たぶん………。


また、このような記事がありました。

jungle-time.com

こちらのサイトさんによると「タコのスミは8グラム、イカのスミは13グラム」……なのだそうです。


スミが水と同じ比重だとすると(絶対ありえないとは思いますが)、それぞれ8ミリリットル、13ミリリットルということになります。


……割と少ないのですね。


………出自がネットの情報なのでイマイチアヤシイと書かれているのですが、私が調べものをするときは殆どをネットの情報に頼っているのでこの辺は問題ないのですね。


なんにせよ、どういうわけかこの類の情報を調べると生物のサイトではなくてお料理のサイトが引っかかってしまうのですね。

お料理の記事ゆえか、案の定ここにも「どれくらいでスミが再チャージされるのか」については書かれていないのですね……。


謎は謎のまま……置いておいた方がいいのかも………しれません。

タコやイカは一部の種を除き正確な寿命すらまだ知られていないようですから、きっと墨袋についてもあんまり研究が進んでいないのでしょう、多分。


きっとここから先は侵してはいけない研究者の領域なのではなかろうか……。


というわけなので、私もこれ以上詮索するのはやめておくことにするのですね。


「なぜイカスミは食べるのにタコスミは食べないのか」の答え

………ところで……、イカタコについてざっと調べるのに、例の如く最初にWikipediaさんの記事を読んだのですね。

こちら、タコのページなのですね。

ja.wikipedia.org


……そうしたら、「生物的特徴」の項目の真ん中の方に、このようなことが書かれていたのですね。


「タコ墨はイカ墨より美味しくないため料理に適さないと言われるが、実際はタコ墨の方が旨味成分であるアスパラギン酸グルタミン酸等のアミノ酸を豊富に含む。タコ墨が料理にあまり用いられないのは、イカ墨と比べて墨汁嚢が取り出しにくく、さらに一匹から採れる量もごく少量であることが理由である。」


………答え書いてあるじゃん!!

そういえば先ほどのサイトさんにも「タコスミは取り出しづらく、コスパが悪い」と書かれていた気が……。


……答えが見つかりました。


……ですが、これは「チコちゃん」の問題の答えであり、私が知りたい答えではありません。


………もう諦めよう。


……何にせよ……イカタコ、身近なようでいてかなり知らないことが多すぎるのですね。

生物の世界は奥が深すぎます………。

平成最後の日!案の定日本各地でお祭りが

平成最後のお祭り


早いもので、気付けばもう今日は4月の終わりなのですね。

同時に、平成が今日で終わるのですね。


昭和から平成になった時とは違い、今回は天皇陛下がご存命ですから、国中で自粛ムードになっていたりすることもなく、それどころかむしろ明るいムードでお祭り騒ぎになってさえいるのですね。

そのさまはまるで元号の変わり目という「スペシャルなお正月」が来る前の、「デラックスな大晦日といった感じなのですね。


さて……元号が発表された時もそうだったので、こうなることはわかりきってはいましたが、案の定今回も各地でちょっとしたお祭りが巻き起こっているようです。


日本各地で粛々と……平成が令和に変わる

当然なのですが、新聞やテレビなど色々なメディアで岐阜県関市の平成村が紹介されているのですね。

この村の最寄り駅である(?)道の駅平成には、案の定人が押し寄せたらしくにぎわいが続いているようです。


ここでは「平成」にちなんだ「平成ラーメン」「平成弁当」「平成しいたけ」「平成メモ帳」「平成→令和クリアファイル」などの平成グッズが売られているのですね。

それどころかなにやら「平成(へいせい・へなり)の空気缶」なるいわゆる「空気の缶詰」が、300個限定で売り出されているようです。


中には平成の五円玉が入っており、新しい時代へのご縁がありますようにとの願いが込められているようです。

prtimes.jp


……先ほどテレビで見ましたが平成の皆さん(たぶん)が手作業で一つずつ缶に空気を入れているのですね……。

お値段はお一つ1080円(税込)なのだそうです。


こ、これは………

お買い得……なのでしょうか……。


平成の五円玉ですから、もちろん昭和の2年間だけに限定的に生産されていた筆字で書かれた五円玉、いわゆる「筆五」ではないのですね。

おそらくちゃんとお浄めされたご利益のありそうなピッカピカの五円玉かとおもわれます。


製造風景をよく見るとちゃんと五円玉が(材料として)脇に置かれているのですね。

www.gifu-np.co.jp

 

 ああ………こりゃすごいや……。

とっても楽しそう……なのですね。

 

…………次へ行きましょう。

 

 

意外にも「平成」という名前を持つのはここだけではないようで、熊本県を走るJR豊肥本線の駅にも「平成駅」というところがあるのですね。

案の定平成最後の日にここを訪れ、記念撮影をしたり切符を買ったりした人が多くいたそうです。

また記念のスタンプもあるのですね。


また広島県尾道市の老舗のかまぼこ屋さんでは、30個限定で「令和かまぼこ」なるものが発売されたようです。

……イカ墨で「令和」の文字が描かれているのですね。

当初は30個限定だったそうですが、案の定(?)瞬く間に完売してしまったため、これでは足りないと気付いた店側が直ちに追加生産を行ったのだそうです。

www.fnn.jp

 これはなかなか可愛い………にゃ。


……………ざっとこれだけ見ただけなのですが……本当に各地で平成・令和ブームになっているのですね。

おそらく今夜には平成→令和の変わり目を迎えるカウントダウンイベントに始まり、午前0時をまたぐようにしてNHKの特別番組「ゆく時代くる時代」が放送され、それから平成時代の締めくくりにこの時代の108つの煩悩を取り除く「スーパー除夜の鐘」が日本各地で厳かに鳴り響くに違いありません。

 

……………………冗談です。

 

なんにせよ、平成初の天皇陛下ご存命下での改元イベントのため、日本各地でかつてないほどの改元ムードになっているということに相違ありません。

そのムードたるや、既にあらぬ憶測を呼び起こしてしまっているようで、この「令和」という元号そのものも、一般庶民から貴族までが皆等しく作品を投稿して作り上げた日本最古の「同人誌」である「万葉集」に由来していることから、「一億総活躍社会」を表すものであり、またこの令和にしようと決めた当の安倍首相その人が、「一億総活躍社会への想いをこめ、またそれを体現するために令和という名前を選んだ」のだ………などという噂が現在まことしやかに世間を騒がしているのは周知の事実でしょう。

 

みんなこんなに大騒ぎして……こんなのただの噂なのに。

……いや、本当か……。


まぁ、私個人としては令和が一体ナニを体現していようが大して関係なく、今までと同じようにこの社会の片隅で己の居場所を探し求めながら一日一日を大切に生きていくだけなのですが……。


令和には……希望がある?

………なんだか今日はあまり筆が進まないのですね。

というより、我ながら文章が暗いのですね。


やはり私は政治や社会の関連の話になるとイマイチテンションが上がらないようです。

既に文面に思い切り「棒読みの香り」が漂ってしまっているのですね……。


いけません……これでは昔学校でよく見た全校生徒を一時に退屈のどん底にたたき起こす凄まじい破壊力を持つアレ………「校長先生のスピーチ」と大差ありません。


きっと雨降りだから憂鬱な気持ちなのでしょう。


なんにせよ、新しい時代を迎えるにあたり、皆さん色々と抱負を抱えていることと思います。


……私個人としましても、令和は希望溢れる時代になって欲しいと思うのですね。


というのも、平成には希望と言えるようなものが何も無かったのですね……。

 

ご存知の通り、昭和の後半には高度経済成長時代という大きな樹がぐんぐんと成長を続け、枝を伸ばし、葉を茂らせていきましたね。

そして最後の最後にバブルという花を咲かせたわけなのですが、その花は(平成になったとたん)あっという間に散ってしまい、またそれに伴い今まで散々成長を続けていた国民の希望ともいうべき大木が、途端にその成長を止め、希望どころかむしろ重荷になってしまいました。


……きっと高度経済成長時代という大木はあっという間に散ってしまう桜の木だったに違いありません。


なんにせよ、「希望の大木が絶望に変わった」日本ではどんどんと景気が失速し、またそれに伴って非正規雇用なる「現代の奴隷制度」が生まれ、貧富の格差やデフレが蔓延していき、それゆえに自分たちは希望の大木の分泌する甘い樹液を啜っておきながら、結果として後の世代には負の遺産だけを残して希望の大木を枯らしてしまった「バブルのころに浮かれていた世代」たちはその後の若い世代から激しいバッシングの嵐を浴びせられるハメになったという話は、皆さんも記憶に新しいでしょう。

……デフレそのものは個人的にはそんなに悪いこととは思いませんが、貧富の格差は深刻なのですね。


国民みんなの持っているお金の合計そのものはこの30年間でほとんど2倍にまで増えているのに、今や若い人の5分の1が貯金0とは一体どういうことなのでしょう。


彼らが持っていない分は一体どこにいったのでしょうか。


要するに、持っている人と持っていない人との差が広がっただけなのですね。

 

ああ…………。

……希望の木ではなくて、今度は格差の木が育ってしまったのですね。


……それが、私の覚えている平成なのですね。


恵まれている人は自分が恵まれているということにすら気づきませんし、自分たちより「下」がいるだなんて夢にも思わない。

恵まれていない人は「上」の方にいい暮らしをしている人たちがいると漠然とわかってはいても、自分には関係のないことだと諦めてしまっているし、最初から「努力すればそのようになれる」という考えすら無い。まぁもちろん、努力なんてしたってなんにも変わらないわけですし、そもそもこんな状況でナニをドウ努力すりゃいいんだよって話ですから、そんな今は亡き高度経済成長時代のように考えること自体がむなしいだけなのですが。


そして両者の間は高い高い壁というよりもむしろ深い深い地割れのような構造物によって分断されており、永久にその差が埋まることはない。

格差が完璧に固定され、既に古き良き時代の「士農工商」制度のような階層社会が出来上がってしまっている。


……要するに、下の方にいる人たちはどんなにがんばっても上に上がれないし、上の方にいる人たちは大して努力もしなくても現在の水準を維持できる。


(お金を持っている)「上」の方の人たちがこの問題に気づいて行動すれば何とかなりそうなものですが、問題なのは彼らが「下」の方の人たちの存在に気づいてすらいないか、もしくは気付いていたとしても殆どが見て見ぬふりをしているため、一向に状況が良くならないのですね。


……一体何なのでしょう、この閉塞感は。


ですが昭和もバブルも知らない私が覚えているのは、そのような歪んだ平成時代だけなのですね。

 

あああああ………一体何だったのだろうか、私にとっての平成って……。

私を育ててくれたありがた~い時代のはずなのですが……素直に「ありがとう」と言えないのですね。

結局何もできずに時代だけが終わっていく……時だけが過ぎていく。何とも言えない無力感なのですね。

 

まぁ、日本企業で常態化していたパワハラが表ざたになってバッシングを受けたり、LGBTの存在が幅広く認められたり、日本人は働き過ぎだという海外から見ればごく当たり前なのに当の日本人が全然気づいていなかった事実にようやく日本人が気付き始めたりして、いろいろと改善の兆しが見え始めたことは平成の進歩と言えるかもしれませんが、これは平成も終わりを迎えるつい最近の話ですし、おそらく残りの殆どが令和の話なのですね。

きっと後の世の人たちからは「平成=パワハラが酷かった時代」「令和=パワハラが改善された時代」と認識されるに違いありません。

 

……なんにせよ平成の生み出した良いものは何かと聞かれてもイマイチ微妙としか言いようがないのですね……。

むしろ負の側面の方が大きく見えるのですね。


だからせめて次の時代は……このようなことにはならないと良いのですが……。

と、いうより、平成が生み出したこれらの格差が無くなっていくと良いのですが……。


歴史に詳しい人の中には、元号が変わると人々の気持ちがリセットされ、新しい抱負が生まれるので、本当に新しい時代が訪れる、という人もいます。

おそらくこれまでの時代はそうだったのですね。結果として平成は、文字通り日本が「平和に成った」ので、戦争の無い平和な時代となったのですね(少なくとも国内は。他所の国は言わずもがなですが……)。


令和は……どうなるでしょうか。

きっとそれは私たちの手にかかっているのですね……などと当たり前で至極無難なことを言っておくにとどめておきましょう。


ともあれ、令和もよろしくお願いします。

色々と書きましたが、令和がどのような時代になっても、私はここで一日一日を大事に生きていくことに変わりはないのですね。

またこのブログも続けていきます(というよりまだほとんど始まったばかりですが……)。


なんにせよ、令和もきつねとべっつりコーラのブログをよろしくお願いします。


………そもそも見てくれている人がどれくらいいるのかは甚だアヤシイですが………。

非常識にもほどがある?コロンビアで発見された小さなカニの破壊力

奇妙なカニの化石発見

……このブログ、毎日更新をするものだったはずであり、また初めて半年ほどの間は順調にそれを続けていたはずなのですが、なんだかんだで4日間も更新をさぼってしまったのですね。

おかげでせっかくの連続投稿記録が台無しです。

いや、他にやることがあったのだから仕方がない……と割り切ることにしましょう。

むしろもう更新頻度を見直した方がいいのではないかしらん……。


さて、世間一般では10連休と言われている今日ですが、私には関係ありません。


とりあえず、けさいつも通りというか4日ぶりにニュースを漁っていたのですね。

そうしたらなにやらナショジオさんのサイトで面白そうな記事を見つけたのですね。

headlines.yahoo.co.jp


「常識覆す奇妙なカニの化石を発見、カニ界に激震」……。


いわく、今までの「カニ」という生物の常識を覆してしまうイレギュラーなカニが発見された……とのことなのですが……カニって……。

なんだか大阪のかに道楽はじめとする全国のカニ料理の業界の話かと思ってしまいます。


ですがカニ料理屋さんの話ではなくて、コロンビアで9000万年前のカニの化石が発見されたという話でした。


9000万年前といえば白亜紀の真っ只中ですが……化石では食べられませんね。


またそのカニがこれまで発見されていたどのカニとも違う姿をしており、文字通り「奇妙なカニだったのだそうです。


奇妙なカニ…………

…………………アノマロカリス………なのですね。


今からおよそ5億4200万年前に始まったカンブリア紀において海の生態系の頂点を極めていたご存知カンブリア紀のアイドル、アノマロカリスの名前は古代ギリシア語に由来するラテン語「Anomalocaris」で、一般的には「奇妙なエビ」と訳されますが、「caris」は「エビ」とも「カニ」とも解釈できる単語なので、「奇妙なカニ」という意味も同時に備えているのですね。

彼らを表すグループ名である「ディノカリディーダ Dinocaridida」は「恐竜」ならぬ「恐蟹綱」と訳されますが、この時の「caris」は「エビ」ではなく「カニ」と訳されているわけですから何とも面白いのですね。

おそらく古代ギリシアにおいて「エビ」と「カニ」は同じ生物であり、両者の間に特に厳密な区別は無かったのでしょう。


…………話が脇道に反れてしまうのですね。


なんにせよこのアノマロ……じゃない、「奇妙なカニ」については4月24日付で学術誌「Science Advances」にて論文が発表されたようです。

このカニ……「奇妙な」というだけあってすごくヘンなカニなのですね。

あまりにもヘン過ぎて印象に残ったので、今日はこのカニについて書くのですね。

 

カニって何でしたっけ

さて……、奇妙なカニ云々の前に、そもそもカニとはなんでしたっけ。

たぶんそこを最初に押さえておかないと、このニュースのというかこのカニの「奇妙」のツボもイマイチ理解できないと思いますし、一体どれほどスゴい発見なのかもわからないと思うのですね。


と、いうわけなので、まずは「カニ」というもの全般について書くのですね。


そもそも「カニ」とは分類的には

動物界-節足動物門-甲殻亜門-軟甲綱(エビ綱)-真軟甲亜綱-ホンエビ上目-十脚目(エビ目)抱卵亜目(エビ亜目)-短尾下目(カニ下目)

………に属する動物のことをいうのですね。

………ヤシガニやタラバガニなどの「異尾下目(ヤドカリ下目)」に属する「例外」も、「カニ」の中には含まれていますが、厳密に言えば「カニ」というのは「短尾下目」のことなのですね。


いずれにせよ、「エビの中のとあるグループ」のことを「カニ」というわけであり、カニとはすなわち「one of エビ」なわけなのですね。

………本当にカニとエビには区別がないのですね。


また体の特長としては

  • 短い触角
  • ハサミ
  • 楕円形の甲羅
  • 眼柄(がんぺい)と呼ばれる棒の先に付いた眼
  • 歩くのに適した足、もしくはオールのような後ろ足
  • 3対のペンチのような口器(あご)
  • 尻尾が甲羅の下に折りたたまれている

………などが挙げられるのですね。

同じエビ目に属しており、また10本の足などエビとの共通点も多々あるカニではありますが、この辺りはエビとは大分違うのですね……。


カッリキマエラ・ペルプレクサ Callichimaera perplexa

さて、カニについてわかったところで(?)本題です。


新発見のカニももちろん「短尾下目」に属しており、学名を「Callichimaera perplexa(カッリキマエラ・ペルプレクサ)」というのですね。


名前の意味は「不可解で美しいキメラ」……なのだそうです。


「Chimaera キマエラ」ギリシア神話に登場する動物「キマイラ」のラテン語での名称なのですね。

また複数の遺伝的な要素が同じ個体に複合して入っている状態を「キメラ」などと呼びますが、その由来となったのがキマイラなのですね。


カニの幼生の特徴と成体の特徴とがごっちゃになっていることから、このような名前が付いたのだそうです。


どういうことなのかというと、リンク先の図を見て頂ければ一目瞭然なのですね。


このカニ、記事の2ページ目の動画を見るとわかるのですが、結構小さくて親指の先ほどしかないようです。

……既に3Dで復元されているのですね。

このモデル……3Dプリンターで印刷したらフィギュアにできないかしらん……。

是非とも台座付きで飾っておきたくなるようなデザインなのですね。


なんにせよこのカニ、復元図を見てもわかる通り、足が4本オールのような形になっており、海の中を泳ぎ回って生活していたようです。


……まるでウミサソリなのですね。

この時点でカニの常識から大きく逸脱しているような……。


ただ、ウミサソリや既存のカニの「ひれあし」は普通は「後ろ脚」ですが、このカニの場合は「前脚」なのが大きな特徴なのですね。


……きっと前輪駆動なのでしょう。


前輪駆動の動物でもっともよく知られているのは鳥類ですが、きっとこのカニのひれは鳥類の翼のようなものだったに違いありません。


他にも、

  • 眼柄が無い大きな目
  • 脚のような口器
  • 尻尾が折りたたまれていない

など、おおよそカニらしくない……と、いうより、普通のカニとは正反対の特徴や生態を持っていたようなのですね……あれ、カニってなんだっけ。


こ、これは………

まさしく「奇妙なカニなのですね。


というより、これはもうカニという範疇に含めていいものなのか知らん……。


素人目に見ても常識破り。ものすごい発見に違いない!

なんにせよこのカニ……私から見てもカニというものの常識を完全に無視しているのですね。


おそらく誰か幻獣(※オリジナルの動物)をデザインするのが好きな友人が、こんなカニをデザインして私に見せたら、私はきっと「ナニコレ既にカニじゃないじゃん」「お空飛んじゃってるよ!」「君は一体カニをなんだと思っているんだ」などとツッコミを入れたに違いありません。


この化石は全くの偶然から見つかったのだそうで、また発見した人も最初はカニの研究なんてしてみようとは思ってもいなかったそうなのですが、それがこのような大発見につながってしまうのですから、運命とはなんとも面白いのですね。


ともあれ、化石自体は割と簡単にたくさん見つかったそうですから、これはおそらく近縁種がこれから続々と見つかる可能性があるのですね。


なぜなら、生物の種というものはある特定のご先祖様が長い年月を経て少しずつ形を変えることで多様化していくのですね。

……つまり、ある1種類の動物を見つけたら、それと同じご先祖さまから生まれた似たような姿形の別の種類の動物が、必ずどこかにいるはずなのですね。

中にはツチブタのように他の近縁種は既に絶滅してしまい、今ではこれだけになってしまった、という生き物もいますが、それにしたって「絶滅種を含めれば似たようなのがいる」ということになります。


早い話が、「なまこポケモンナマコブシ1種しか存在しない」というポケモン的な現象は自然界では起こり得ないのですね。


そして、常識破りな姿をしているということからもわかる通り、おそらくこのカニは「短尾下目」までは他のカニ類と一緒だったとしても、その下に属する分類(上科や科)は全く新しい未知のものになると思われます。

これは短尾下目の中に隠された未知の領域(上科や科)があることを示しており、またこのカニはその領域を代表する種となることに間違いはないでしょう。


……つまり、今回の発見は単なる1種類の「新種のカニ」の発見にとどまらず、まったく新しい分類群……科……下手をすると上科……の発見ということになるのですね。

そして当然近縁種がいるはずですから、その新しい分類群に属するそのほかのカニが何種も存在しているということを示唆することにもなり、下手をするとこれからイモヅル式に他のカニが見つかる可能性もあるのですね。

また、このキメラな姿こそが「カニ本来の姿」であり、今生きているカニ達はそこからさらに進化して今の姿になっていった……という新しい可能性が浮上してしまう可能性すらあるのですね。記事を読んだ限りではなんだかもう既にそうなってしまっているらしいですが。


……キメラガニがカニのご先祖様に!

……これは文字通りカニ界にとっては大いなる進展であり、激震なのですね。


キメラガニの近縁種が一体どういうものなのかも気になりますが、現在のカニとキメラガニとの進化的な関連性も大いに気になります。

アフリカで見つかった新種の「古代ライオン」 そもそもこれはライオンなのだろうか

新種の「ライオン」の化石

昨日ちょうど絶滅した古生物をよみがえらせるというまるでジュラシックパークのような技術について書いたばかりですが……。

このたびなにやらまたしても新種の古代生物が見つかったようです。

www.afpbb.com


こちらはAFP通信さんの記事なのですね。

それによると、今月19日付で「古脊椎動物ジャーナル」という学会誌に論文が投稿されたようで、その内容はなんとアフリカのケニアで2300万年前の新種の肉食動物の化石が見つかったというのですね。

この動物、「超大型ライオン」などと呼ばれているらしく、スワヒリ語「Simbakubwa kutokaafrik(アフリカの大きなライオン)」という名前が与えれたのだそうです。


………これ、学名でしょうか……ぽいのですが。

スワヒリ語で名づけられた」とありますが、学名だとしたらスワヒリ語由来のラテン語扱いになるのですね。

学名は一応ラテン語命名するという決まりがありますが、実際はギリシア語に始まり英語やドイツ語、果ては中国語や日本語まで、いろいろな言語に由来する名前が付けられたりします。

そういう場合は「〇〇語由来のラテン語という扱いになるので、おそらく今回もそのパターンなのでしょう。


なんにせよ、この巨大ライオン、一説にはどうやらホッキョクグマよりも大きかったのではないかと言われているようです。


……見つかったのはごく一部の歯や骨だけであり、全身骨格ではないらしいのですが……きっと大きかったのでしょう。


……たぶん……。


古代ライオン

さて、巨大ライオン……既に復元図まで描かれているのですね。

……きっと発見された時期そのものはもうずいぶん昔で、今の今までの間に論文を執筆するのと並行して絵師さんが一生懸命復元図を描いていたに違いありません。


毎回「体の一部しか見つかっていない動物」の復元図を見る度に思うのですが、一体どうやって一部だけで全身の復元図を描いているのだろうか……。


………この際そういうことは気にしないでおきましょう。


きっとイロイロな科学的見地から判断した結果、こんな風な姿だということがわかったのでしょう。

ネコ科動物は既に現存種だけでもかなりの数が知られていますし、また同じネコ科なら体のつくりも大体似たようなものですから、そこからある程度類推できるものと思われます。


なんにせよかなり精巧なイラストなのですね。きっとこれを描いた絵師さんならびに研究チームの皆さんがものすごく頑張って仕上げたに違いありません。


ですが……こ、これは………そもそも「ライオン」なのだろうか……。


いちおう巨大ライオンと呼ばれており、また学名にもライオンと入ってしまっているのですが、復元図を見る限りではイヌ科動物みたいな顔なのですね。

……でも尻尾や体形はしっかりネコ科っぽいですから、イヌ科とネコ科のちょうど中間くらいの古いスタイルの食肉目の動物という感じなのですね。


……復元図を描いた人がそういうイメージで描いただけかもしれませんが……。


知っての通り、古生物の復元図というのは同じ生物でも描く人によって大分イメージが変わるのですね。


それは恐竜図鑑などを見比べてみるとわかることなのですね。

きっと昔恐竜好きな少年少女だった多くの人たちが、いつも愛用している慣れ親しんだ恐竜図鑑でお気に入りの恐竜の名前と姿を覚え、その後別の図鑑で同じ恐竜を見てみると全く違った姿に描かれていたため、自分が見慣れた姿とのギャップに思わず「こんなの〇〇サウルスじゃない!!」と叫んでしまった苦い思い出があるに違いありません。


ですが、こういう怪現象は客観的かつ物理的な記録が一部のホネやカラしか残っておらず、その復元は多分にその時代の「新発見」の影響を大きく受け、また復元する人の意図と願望と趣味とこだわりと妄想が入り込む余地がある、古生物の世界では割とよくあることなのですね。


かく言う私も数多の古生物の実に多様な復元図を見ており、その度に「〇〇よ、君の本当の姿は一体どれなんだ」と思わずにはいられないのですね。


………大分話が脱線してしったのですね。

なんにせよこの古代ライオン……じゃない、巨大ライオン……この際もうどっちでもいいか……は、見つかった年代が年代だけに、哺乳類の進化を研究するうえでとても重要な存在となりそうなのですね。


………実はきつね、「内部構造」はともかく、今のところ哺乳類の「進化」についてはあんまり詳しくないので、一体ナニがそんなに重要なのか、いまいちよくわからないのですね。


とりあえず、この巨大ライオンが生息していた時期は丁度哺乳類が進化し、多様なかたちになっていく時期だったらしいです……?


……きっと哺乳類のカンブリア紀、なのですね。


なんにせよ、ご存知の通りイヌ科動物とネコ科動物は両方とも同じ「食肉目(ネコ目)」というグループに属しており、「ミアキス」と呼ばれる動物を始祖としているのですね。


きっとこのライオンは見た目といい時代といい(?)ミアキスがイヌ科とネコ科に分かれる途上の位置に属しているに違いありません。


……この辺あまり詳しくはないので、敢えて断定することは控えますが……。


現生のライオン

さて……。

「古代のライオン」を見ると、どうしても今現在生きているライオンを引き合いに出さずにはいられなくなってしまうのですね。


ライオンというのはそもそも

動物界-脊索動物門-哺乳綱-真獣亜綱-ローラシア獣上目-食肉目(ネコ目)-ネコ科-ヒョウ属


に属する肉食動物で、学名を「Panthera leo」というのですね。


ヒョウ属に属していることからもわかりますが、つまるところライオンはライオンという動物なのではなく、あくまで「ヒョウの一種」なのですね。


ちなみにこのヒョウ属……有名なヒョウ以外にも、ジャガーやトラなども属しています。


一般的には「キツネ属」のことを「キツネ」、「イヌ属」のことを「イヌ」と呼びますから、彼らは例にもれず「ヒョウ」と呼ぶことができそうなのですね。


……ちなみにチーターは「チーター属」、ピューマは「ピューマ属」、ネコは「ネコ属」です。


なんにせよ、この復元図はどこからどう見ても……ヒョウ属には見えないのですね。


そもそも「Simbakubwa kutokaafrik」が本当に学名だとすると、前半部分は属名になるはずですから、本種は「Simbakubwa属」という独立した属だということになってしまうのですね。


きっと巨大ライオンはライオンと言いつつ別の生き物なのでしょう。


このような事例は実は他にもあり、この辺り(ネコ科)では「サーベルタイガー」がわりとよく知られているのですね。


サーベルタイガーとは、そういう生き物がいるのではありませんし、ましてや「トラの一種」でもありません。


実際は「ネコ科-マカイロドゥス亜科」に属する動物の総称なのですね。

このマカイロドゥス亜科にはさらに「メタイルルス連」「スミロドン連」「ホモテリウム連」の3つの連が属しており、それぞれの連の下にはさらにいくつもの属があります。


……要するに、一口にサーベルタイガーと言っても実は何属もいるのですね。


うち代表的なもの……われわれが「サーベルタイガー」と言ってまず初めに思い描くものはスミロドン属」なのですね。


また一口にスミロドン属と言っても、その下はさらに数種に分かれるのですね……。


………なんにせよ、サーベルタイガーとは、タイガーと言いつつトラではない別のネコ科動物なのですね。一体何種類いるんだかはよくわかりませんが。


そもそもサーベルタイガーは「亜科」という大きな分類群であり、トラは「ヒョウ属-ティグリス種」という単一の「種」ですから、分類階級が根本的に違うのですね。


……つまり、この2つを同時並列的に並べて扱うこと自体がそもそもよろしくないかと……。


哺乳類進化について調べてから読んだ方がいいかもしれない……

……なんだかよくわからない記事になってしまったのですね。


とりあえず、このニュースはきっと哺乳類の進化についていろいろ学んでから見た方が面白いのかもしれません。

 

残念ながら自分の知識の無さが前面に出てしまうニュースとなってしまったのですね。


……というわけなので、ちょっと色々調べてみようと思います。

幸いなことに手元には先日大哺乳類展2に行った時に買った特製図鑑があるのですね。


これがきっと哺乳類の進化の謎についても答えを出してくれるに違いありません(?)


古生物……イロイロと奥が深いのですね。

復活させていいのは最近の動物だけ?ジュラシックパーク的な技術の罠

絶滅種をよみがえらせる研究

Extinct……。


最近この英単語をよく見るのですね。

古生物の論文やレッドリストのカテゴリやなんかを見るようになったからかもしれません。


Vetulicola is an extinct genus of Early Cambrian deuterostome chordate ……みたいな記述をよく見るのですね。


この単語、英単語らしく子音ばかりでできているせいか、音の響きがなかなか独特で、個人的には好きだったりします。


いやまぁ、単語の意味自体は縁起でもないものですから、あんまり好きにはなれませんが……。


さて、朝日新聞さんに毎週月曜日に掲載される「科学の扉」という記事があるのですね。

これは文字通り今話題の科学技術について色々と書かれている記事なのですが、毎回面白いので、ついつい読んでしまうのですね。


けさも例にもれず面白い記事で、それによるとなんと、マンモスやタスマニアタイガーなどの絶滅した動物をよみがえらせる研究が進んでいるのだそうです。


………Extinct animal をよみがえらせる研究……なのですね。


本日は偶然にも(?)地球環境の保全生物多様性について考えようという記念日アースデイです。

……何だか偶然とは思えないのですね。


電子版があるのでいちおうリンクを貼っておきますが、残念ながらログインしないと読めないのですね……。

www.asahi.com


それにしても……こ、これは…………

………ジュラシックパーク……なのですね。


きっと近い将来「よみがえった恐竜専門の動物園」である「ジュラシックパーク」の如く、「よみがえった古生物専門の動物園」である「ネオジーンパーク」がどこかの離島にオープンし、世界中の注目を集めるに違いない!


これはいろんな意味ですごい研究です。

色々と妄想を膨らませながら読んでみたのですね。

 

映画のような夢の技術

絶滅動物をよみがえらせる技術……と一口に言っても、その内容は多岐にわたるようです。

ひとまず記事では、以下3通りの方法が紹介されていたのですね。

  • クローン技術
  • ゲノム編集技術
  • iPS細胞


……なんだか見たことのあるような技術ばかりなのですね……最近のトレンドではありませぬか。


クローン技術は実際の絶滅種の動物から取り出した細胞の核を、今生きている動物の卵子に移植して育てるのですね。

上手くいけば今生きている動物の卵子が絶滅種の動物になるのですね。

これは今まで何度か実験が行われていますが、いろいろ問題があるらしく、大抵短命に終わってしまっているのですね……。


ゲノム編集技術は遺伝子解析済みの絶滅種によく似た動物(マンモスに対してアジアゾウなど)の遺伝子を書き換え、絶滅種の遺伝子にしてしまうことで、その動物を誕生させよう、という技術のようです。

……つまり、中身を書き換えてしまうのですね。

要するに「マンモスの設計図はわかっているから、アジアゾウの設計図を書き換えて、アジアゾウをマンモスに改造してしまおう」ということのようです。

……既存の種を改造して絶滅種にするってなんだか奇妙な感じがしますが、これで一応マンモスがよみがえるかもしれないのですね。


対するiPS細胞を使ったやり方は、絶滅種の細胞からiPS細胞を作り、さらにそれを卵子に変えてしまうことで、その動物をよみがえらせようという方法のようです。

卵子は全ての動物の発生の最初の形ですから、この部分が再現できれば必然的にその後の発生も再現できるのですね。


ここで紹介されていたのはこの3種類だけでしたが、同じ目的を達成するために、これだけ色々な技術が使えるとは……。


……ベッツリコーラもよみがえらないか知らん。


……などと淡い期待を描いてみたものの、これ、ちょっと問題があることに気付いたのですね。


というのも、少なくともこの3種類の技術を見る限りでは、動物をよみがえらせるためにはその動物の細胞そのもの……ないしは少なくともゲノムのデータが必要なのですね。


つまり、逆に言えば細胞や遺伝子が残っていない遥か太古の動物をよみがえらせることはできないのですね。


……当たり前か……。


遺伝子を収めている記録媒体であるDNAは、どんなに保存状態が良くても数百万年もすれば分解されてしまうという話もありますから、数万年くらい前の動物ならともかく、何億年も昔の動物をよみがえらせることは物理的にできないのですね……。

www.discoverychannel.jp


こちら、ディスカバリーチャンネルさんの記事です。

この記事では「恐竜に近い生き物(というか恐竜の子孫)である鳥の遺伝子などを改造することで、恐竜にそっくりな動物を作り出せる」というまさに上で書いた「ゲノム編集技術」を使った方法について述べているのですね。

ですが1億数千万~6600万年前に栄えた恐竜そのものを直接よみがえらせることはできないそうです。


……恐竜ですら不可能なら、5億年以上昔に生きていたベッツリコーラはさらに望みが薄いのですね……。


近い動物の遺伝子を改造するにしても、ベッツリコーラの系統はそもそもがカンブリア紀末の時点で途絶えており、直接の子孫もいないため、近い動物そのものを探すのが不可能なのですね。


う~ん……夢がありそうな技術ではありますが……同時に限界も見えてしまうのですね……。

 

懸念もある?

さて、上に書いたような「物理的な限界」以外にも、色々な問題点が同時に指摘されています。


まず立ちはだかるのは倫理面の問題なのですね。


……つまり、「人間がこんな風に命を作り出すなんてそれでいいと思っているのか!」……ということなのですね。


またそれ以外にも、そもそも今の環境に合わないから絶滅したのであり、絶滅した動物を今の環境下でよみがえらせてもちゃんと生きていけないだろう、とか、逆に今の世の中を昔の動物たちが闊歩することにより、現在の生態系を壊してしまうのではないか、とか、そういった類の問題もあるのですね。


……たとえば、サバンナの王者ライオンは、氷河期が終わったせいでライバルであったスミロドンが絶滅したため、今日のような王者になることができたのですね。

もしここでスミロドンをよみがえらせてサバンナに放ったとしたら、今度はライオンが王者の座を追われてしまうのですね。


……もちろんスミロドンが狩ることができるのはマンモスなどの氷河期の生き物ですから、マンモスを復活させずにスミロドンだけ復活させたとしても、結局はまた絶滅してしまうのは目に見えているのですが……。


また、コスト的な問題もあるようです。

記事によると、2017年にイギリスの科学雑誌(名前は出ていませんでしたがたぶん「ネイチャー」だと思います)にとある論文が発表されたのですね。

それによると、なんと「野生動物を保護するための予算を絶滅種の復活のために使えば、現存する野生動物が危険にさらされる」というのですね。


……つまり、「死んだ奴らをよみがえらせるカネがあるんなら、そのカネを使って今生きている奴らを助けろよ!」……ということなのですね。


確かに、絶滅種をよみがえらせるために現存種の保護がおざなりになってしまっては、これこそ本末転倒なのですね……。

 

よみがえらせていいのは最近の動物だけ?

こ、これは……

……紙面に書かれていた懸念だけで、私が思っていたことを全部言われてしまったのですね……。


きっとみんな同じことを考えているのでしょう。


おそらくよみがえらせていいのは、今の環境下で絶滅した動物たち……つまり、「つい最近まで生きていた」動物たちだけなのですね。


何万年も前の、今とは全く違う環境下で生きていた生き物の場合、たとえよみがえらせることができたとしても、どの道今の環境では暮らしていけません。

今の環境に適応できずにまた絶滅してしまうか、もしくは逆に今の生態系を壊してしまうという結末になってしまうのですね。


ならば、それこそジュラシックパークのように完全に人間の保護下で育てればいいではないかという声も聞こえてきそうですが、それでは結局タダのペットで終わってしまうのですね。

野生下でまた暮らすことができないのなら、一体何のためによみがえったというのでしょう。


その暮らしぶりを含めて全てを元通りにすることにより、初めて動物をよみがえらせたと言えるのではないでしょうか。


体だけをよみがえらせるのなら確かに今の技術でできるのかもしれません。

ですが暮らしぶり含めてすべてをよみがえらせるためには、環境そのものを元通りに作り変えてしまう必要があるのですね。

極端な話スミロドンだけをよみがえらせたとしても、野生下ではマンモスなどの大型草食動物がいなければ彼らは食べるものが無くて生きていけないのですね。


両方復活させるにしても、氷河期に生きたマンモスやスミロドンをよみがえらせるためには、もう一度「氷河期」が来なければならないのですね。


それはおそらく不可能でしょう。


かといって動物園で飼おうとすると、それはもはや野生動物とは言えなくなってしまいます。


現存する個体は人が飼っているもののみになり、野生化ではすでに絶滅している状態……それを「野生絶滅(EW)」というのですね。


この技術……確かに夢がありますが、色々な問題もはらんでいます。

実際にはおそらくかなり限定的な使い方しかできないのですね。


とりあえず、研究を進めるのならばまずはマンモスやスミロドンなどの「古生物」と呼ばれるような古い生き物ではなく、タスマニアタイガーキタシロサイピンタゾウガメなどの「ごく最近まで生きていた生き物たち」を復活させることを考えるのが先ではないでしょうか。

 

人様を格付けするオソロシイAIアプリ。新たなる格差社会が生まれつつある?

AIと人との関係を考えるコラム

朝日新聞さんの記事に、「シンギュラリティーにっぽん」というのがあるのですね。

AIが自らより優れたAIを作り出すことができるようになる日……つまり、AIが人類を超えてしまう時のことを「シンギュラリティーと呼びますね。

シンギュラリティー2045年には来るのではないかと予言されていますが、それが間近に迫った昨今において、AIと人とはこれからどのようにして付き合っていけばいいのか、AIは果たして希望なのかそれとも悪魔の道具なのか……といったことを考えていくのが、この「シンギュラリティーにっぽん」という記事なのですね。


……わかった風なことを書きましたが、実はこの記事、あんまり真面目に読んでいなかったのですね。

AIは使い方次第で社会をより良く変えていくことができるとは思いますが、今までの発明品とは違ってその力があまりにも大きすぎるため、AIがもたらしてくれる利益よりも使い方を誤った時の悲劇の方が怖いのですね。


そして人間というものは新たなる発明が世に出た時、ほぼ確実に誤った使い方をしてしまうものだということは、既に歴史が耳タコになるほど証明してくれているのですね。


AIに関してもおんなじで、社会を良くするために使おうとする人がいる一方で、悪いことに使おうとする人が必ず出てきてしまうでしょう。

そうなった時のリスクがどれほどのものなのか、考えると夜も眠れなくなるくらいに恐ろしいので、こういうリスクを前面に押し出した類の記事はなるべくならあんまり読みたくないのですね……。


……ですが、今朝の新聞に載っていた「第1部 未来からの挑戦3」はついつい引き込まれる内容で、あろうことか最後まで読んでしまったのですね。……やめておけばいいのに……。


案の定オソロシイことが書かれていて、おかげで頭の中がこの記事のことで一杯になってしまったのですね。

問題の記事は電子版にもあるので、このリンクで読むことができるのですが、あいにくと会員制なのですね……。

www.asahi.com


かんじんの内容をかいつまんで説明すると、どうやら「人の『信用度』を点数化するAIアプリ」なるものが既に登場しており、また今後もしかすると普及するかもしれないのだそうです。

AIの判定には個人情報をたくさん入力する必要があるとのことなのですが、それによって「信用度の点数で人が差別される世の中になるのではないか」という懸念が広がっているのだそうです。


…………こ、これは……………

…………非常に危ないのですね。


もう概要を見ただけで危険な臭いがプンプンするのですね。


「AIは下手に使うと格差を広げてしまう」ということは前から言われています。


「格差」というのはお金だけでなく、文字通り色々な格差なのですね。


つまり、「お金持ちをさらにお金持ちにするために使うことができる」という意味以外にも、「特定の民族や人種、宗教、性別、出身地などの立場に対して、誤解や偏見などをさらに拡大してしまう」などという意味があるのですね。


そして今度はそこに「『信用度』によって格差が生まれてしまう」という問題が新たに加わったようです。


……とりあえず、長くなりそうなので目次を置いておくのですね。

 


性悪説が根強い中国では普及?

さて……この見るからにオソロシイシステムですが、なんとお隣の中国では既に結構普及しているのですね。


中国ではかの有名なアリババさんの子会社が作った「ゴマ信用」なる「信用度採点アプリ」があるようで、少なくとも記事を見た限りでは割と一般に浸透しているようです。

このアプリは使った人の「信用度」を350~950点の間で採点するそうなのですが(ナゼニ数字が中途半端?)、得点が高い人はアパートや自転車を借りたりホテルに泊まったりするときの保証金が要らなくなったり、飲食店で割引してもらえたりと色々ウレシイ特典があるのですね。

また個人の信用度が「見える」ようになったことにより、ビジネスがスムーズに進んだり、みんながルールを守るようになったりと、いいこともたくさんあったそうです。


どうやら中国では性悪説……つまり、「人など信用できぬ!」という考え方が根強いらしく、相手が信用できる人かどうかは切実な問題なのですね。


……そこで「一目で相手が信用できる相手かわかる」この「信用度採点アプリ」が普及したのですね。


ただ、案の定懸念もあるそうで、これによって「信用度で人を階級化する階級社会」が生まれてしまうのではないか、と言われているのですね。


……それ、一番最初に気にするべきところなんじゃぁ……。


アプリの企画段階で反対意見は出なかったのだろうか………。


日本にもある!?

このシステム、今のところ日本ではあまり普及していないようですが、驚いたことに、日本にもあることはあるのですね。

みずほ銀行さんとソフトバンクさんが出資している「Jスコア」なるシステムがそれなのですね。

これは1000点満点で個人の信用度を測るようで、作っている会社も「J.Score」さんというのですね。

 

…………そのまんまじゃん。


なんにせよ「ゴマ信用」も「Jスコア」も、もともと金融機関でお金を貸す相手の信用度を見るために開発されたものなのですね。


金融機関にとっては相手の信用度は大事な問題だとは思うのですが、それを一般社会に適用するのは違うと思います。

金融機関で言う「信用できる」と、一般で言う「信用できる」は別物です。


つまり、「お金を貸していい相手」と、「友達になっていい相手」は違いますね。

「お金をちゃんと返してくれる人」と「人格的に優れていて、また自分と合っている人」は別物ですね。


……ですが既に「ゴマ信用」に関しては、「友達になっていい相手」を判断するのにも使われているようです。

当のアリババ会長の馬雲さんも、いずれ母親が「うちの娘と交際するなら、ゴマ信用のスコアを見せて」という時代が来る、と言っているのですね。


……つまり、あくまで「金融機関における信用」だけでなく、「一般的な信用」を判断するのにも使うことが前提なのですね。


なんか違うんじゃ……という気もするのですが、我らが「Jスコア」がそうならないと、一体誰が言いきれるでしょう?


日本のみんなの反応

とこで、問題の「AIが人を採点するシステム」の普及に関してですが……。

記事では今のところ(日本では)賛成している人が35%、反対している人が65%いるという結果になったと書かれています。

IT決済サービスのネットプロダクションズさんがことしの2月に722人を対象にネットで行ったアンケートの結果なのだそうですが、圧倒的に反対派が多いのですね。


たったの722人って……統計学的には割と少ない気がするのですが……


……まぁいいか。


なんにせよ今のところ過半数が反対しています。

理由としては「監視されているようで気持ち悪い」とか「個人情報の共有に抵抗がある」などというのがあるようです。


……つまり、自分の情報をドコでナニに利用されているかわからないというのが問題なのですね。


要するに、人を信用できるかを採点するシステムのはずなのに、そもそもそのシステムを運用している側が、みんなから信用されていないのですね。


……こ、これは……

完全に人を採点する資格なし、なのですね。


なんとも滑稽な話です。

企業自身は自分にはみんなに大事な個人情報を提供してもらい、また人を採点する資格があるとお考えのようですが、みんなの考えは違っているようです。


それに気づかないなんて、大企業の傲慢さが如実に見て取れる展開なのですね。


個人情報の提供を求め、人様の信用度を採点する前に、まずは運営している企業側が自分たちの「信用度」を示すべきなのですね。


そもそもこの採点は正しいのだろうか

さて……、このシステム、「点数で格差が生じる」だの、「個人情報を大企業に持って行かれる」だの、様々な問題をはらんでいるということはわかりました。

ですが大事なことを一つ忘れているのですね。


そもそもAIの採点は正しいのでしょうか。


………全ての根本にして、また一番不正確な問題なのですね。


AIというのは人間の脳の働きの一部をコンピュータで再現したものですから、人間と同じく、自らが学習した知識(データ)に基づき物事を判断するのですね。

そして学習したデータに偏りがあると、判断する内容にも偏り(=偏見)が生じてしまいます。


また、ナニを学習させるかを決めているのはほかならぬ人間ですから、そもそもAIにデータを学習させる時点で、作り手側の独断や偏見が入り込んでしまうのですね。

そして、自分でデータの偏りに気付くことができず、教わったことを鵜呑みにするしかない素直なAIは、その独断や偏見をもスポンジのように吸収してしまうのですね。


偏見のある先生に教わった生徒は、同じ偏見を受け継いでしまいます。

生徒が素直であればあるほど、その度合いも大きくなります。


つまり、AIは「絶対にミスをしない完璧な機械」ではなく、「誤解も偏見も持ち合わせていて、時には過ちを犯す不完全な機械」なのですね。


………人間と全く同じなのですね。

元々のお手本が人間の脳ですから、当然かもしれませんが。


確かにAIは人間よりも素早く、基準通りに正確に物事を判断してくれるかもしれませんが、そもそもその基準そのものに誤りがあれば、判断結果も間違いになってしまうのですね。


つまり、本当にちゃんと「信用度を数値化」できるのか、そもそもそれが疑わしいのですね。


極端な話、場合によっては「信用できる人」に低い得点を付け、逆に「信用できない人」を高く評価してしまうかもしれません。


百歩譲ってAI側に不備が無かったとしても(そのようなことは絶対にありえないとは思いますが)、そもそも相手が本当に「信用できない人」だったとしたら、アプリの質問にも正直に答えないと思います。


世間一般ではウソを簡単に吐くような人のことを「信用できない」というのですね。

………そんな人がアプリの質問に対して素直に本当のことを答えるでしょうか。


おそらく自分の得点が高くなるように、あの手この手でウソの限りを尽くすでしょう。


そんな間違った情報を元にアプリがその人を採点し、結果求まったスコアが高得点だったとしても、それは本当にその人が「信用できる」ということにはならないのですね。


人の仕事を奪うよりも……

ところで、「AIは危険な道具である」とはよく言われますが、その理由は一般的にはだいたい「AIが人の仕事を奪ってしまうから」なのですね。


また「AIが反乱を起こして人類を滅ぼす」などというSF的な話もありますが、それに関して私は相当に懐疑的なのですね。

詳しい理由はこちらの記事に書いてありますのでそれを見て頂くとして……。

blog.kitsune-vetulicola.net

 

……なんにせよ、AIは使い方を誤れば危険である、という考えは私も同じなのですね。

ことにこの「信用度採点アプリ」に関しては相当危険だと思うのですね。


ですがその理由は「人の仕事を奪う」でも「人類を滅ぼす」でもありません。

他にもっと危険な理由があるのですね。


先ほども書いた通り、AIの判断基準はそれを作った人の独断と偏見で決まってしまうのですね。

「独断と偏見」とはすなわち乱暴な言い方をすると「物事を自分の都合のいいように解釈する」ということなのですね。


そして「信用度採点アプリ」を作っているのは今のところ大きな会社……つまり、ごく限られた、一部の人たちだけなのですね。

(精度の高いAIを作るには膨大な量のデータを集めなければなりませんから、どうしても大きな会社ほど有利になってしまうのですね。)


……つまり、「信用度採点アプリ」は現状では「一部の人たちに都合のいい基準で人の信用度を判断する」ということになります。

 

……この後技術やデータが一般に浸透し、零細企業でも同じようなアプリを作れるようになる、というなら話は別かもしれません。

ですがおそらく最初に開発を始めた大企業は技術もデータも独占したがるでしょうし、絶対に中小企業に渡したりしないでしょうから、結局は最初にアプリを作った大企業が全てを握ることになってしまうと思われます。


……では、家庭用ゲーム機の製造よろしくごく一握りの人たちだけがこんなアプリを製造し、またそれを世の中に普及させたらどうなるでしょうか。


個人情報がごく少数の会社だけに握られてしまう、などというGAFAの問題みたいな現象が起こるのはホンの始まりにすぎません。


普及すればするほど、一部の企業だけが、「自分たちに都合のいい」判断基準を持つアプリを運用することで、いかようにも社会を「自分たちに都合のいい方向に」作り変えてしまうことができるようになる可能性があるのですね。


なぜなら、アプリが普及した時点で、おそらくアパートを借りることからお店の割引きまで、既に「信用度」が高いと利益を得られる社会になってしまっているのですね。


信用度が高いとそれだけ有利になれるのですから、当然みんな「そのアプリの」信用度を上げることに必死になるでしょう。


また信用度を上げるためには高得点を出す採点基準を満たす必要がありますから、みんなその基準を満たそうとして必死に頑張るでしょう。


……必然的に、みんな「アプリを作った企業の基準」を正解とみなして行動するようになるでしょう。


まるでその基準が「法律」であるかのように。


……ですが、その基準は「アプリを作った企業」が自身の独断と偏見で……つまり、自分たちの都合のいいように決めたものです。法律のように専門家の人たちがみんなで話し合って決めたルールではありません。


そうすると………どうなるでしょうか……。


これは実質的に特定の企業が、「正しい行動」……つまり「正義」というものを定義し、みんなにそれを守らせているということになりませんか?


早い話が、特定の企業が「正義とは何か」を決めてしまい、自らが「正義を司る存在」「絶対正義」になってしまうということです。


当然その企業に影響力(というかもはや実質的な権力)が集中し、まるで「法の番人」ででもあるかのように振る舞うようになってしまうでしょう。最高裁判所でも国営機関でもない、一民間企業が。


こ、これは………

国内にもう一つの政府ができてしまうのですね。


アプリが3つあれば、当然3つできるでしょう。


多くなればなるほど価値基準はお互いに相殺され、結果バラバラになりますから、それぞれのアプリ(≒それを作った企業)の影響力はそれだけ小さくなるでしょう。


しかし、もしアプリが1つしかなかった場合、その基準が絶対になってしまうのですね。

そしてその基準はあくまで「法律の専門家がみんなで話し合って決めた基準」ではなく、「一民間企業の(法律の専門家でもなんでもない)開発者が、独断と偏見で決めた基準」なのですね。


実質、国が一民間企業とその価値観に支配されてしまうことになるのですね。


…………これは恐ろしすぎるのですね。


AIを研究している人たちは、往々にしてAIをみんなのために使いたいと願っているのだそうです。

ですがどんなに研究者の皆さんがそう考えていても、AIを自分たちの利益のためだけに使おうとする人たちは必ず出てきてしまうのですね。

私は基本的に性善説を支持していますし、みずほ銀行さんやソフトバンクさん、J.Scoreさんがそんな悪いことを考えているとは思いたくありません。

ですがこればかりは既に歴史が幾度となく証明してしまっているので、残念ながら「そんなことはありえない。みんなAIを社会のために使おうとするはずだ」と言い切ることはできません。

たとえ今の代では社会のためにAIを使おうと考えていても、代が変わればどうなるかわかりません。


……下手をするとAIは原子力以上に「両刃の剣」になりかねないようです。


誤った使い方で「裏側の刃」が暴走してしまわないよう、人類全体のモラルが求められているのですね。

ハイテクよりアナログ?様々な可能性を秘めたハサミのロボット

テッポウエビのハサミロボ

昨日は色々なサイトさんからいろいろとブログのネタにできそうな面白いニュースが舞い込んできたのですね。

結局シリーズものを優先して(?)アリに寄生して操るキノコ、「タイワンアリタケ」の記事を書いてしまったわけなのですが、実は他にもあったのですね。

wired.jp


なんと、テッポウエビのハサミを人工的に再現したロボットを作ってしまった人がいるというのですね。

ハサミロボを作ったのはアメリカのテキサスA&M大学の機械工学者デイビッド・スタークさん。

実際にテッポウエビをGETし、その脱皮後の抜け殻を元にして機械のハサミを作ったのだそうです。

そしてこのハサミロボを使うと、水中で効率よく大量のプラズマを発生させることができるようになるそうで、それによって海底工事などに一役買いそうなのだそうです。


………その発想は無かった、のですね。


まさかテッポウエビのハサミを機械で再現する人がいるとは……。


テッポウエビ

色々と書いてしまいましたが、そういえばテッポウエビの認知度ってどれくらいなのでしょうか……。

これをモチーフとしたキャラクターが、ウデッポウ」なる名称でポケモンにも登場していたりするので、結構知られているかと思ったのですが、もしかしたらマイナーかもしれないので、とりあえず改めて一度これがどんなエビなのかを書いてみるのですね。


テッポウエビとは広い意味では

動物界-節足動物門-甲殻亜門-軟甲綱(エビ綱)-十脚目(エビ目)-抱卵亜目(エビ亜目)-コエビ下目-テッポウエビ上科-テッポウエビ

……に属する甲殻類のことなのですね。


またより狭い意味ではその中の

テッポウエビ科-テッポウエビ

に属する「Alpheus brevicristatus」という学名のエビのことなのですね。


このテッポウエビ属含める4つの属では、片方のハサミが大きく発達しており、またこのハサミを素早く閉じることにより衝撃波を発生させ、遠くの獲物を気絶させたり敵を追い払ったりできるのですね。


この能力が「テッポウエビ」という名前の由来なのですね。


実際は単にハサミで水を押し出しているだけではなく、どうやら水中の圧力の変化により水が瞬間的に沸騰して気泡が生じ、またそれが衝撃波を出しながら消滅する「キャビテーション(空洞現象)」なる現象が起こるのだそうです。

また「キャビテーション気泡」というこの泡はプラズマ衝撃波とともに「ソノルミネッセンス現象」なる発光現象を引き起こし、同時に210デシベルもの騒音を出すのですね。(本物の鉄砲は150デシベル程度らしいので、かなりなものです……。)


……なんだか用語が専門的すぎてよくわからないのですが、プラズマとは物質に熱などのエネルギーを加え続けた結果、個体→液体→気体の変化を通り越してもはや原子そのものがバラバラになってしまった状態のことをいうのですね。

どうやらテッポウエビのハサミは水中でパチンと閉じるだけで4400度もの高温を発生させることができるようですから、それによって水が変化してプラズマ化してしまうのでしょう。たぶん。


こ、これは………。

とても手の平サイズの小さなエビの仕業とは思えないのですね。


まさかテッポウエビのハサミにこのような秘密があったなんて!

私も知りませんでした。てっきりハサミを閉じる勢いで水を発射する程度だと思っていたのですね。


ですが、「あまりの速さで水が沸騰する」って……ちょっと既視感があります。


これは……腕の一振りで水を沸騰させ、その拳で貝殻をも砕くあの甲殻類………「モンハナシャコ」を彷彿とさせるのですね。

同じ甲殻類どうし……どこかでつながっているのだろうか。


……などと思ったら、やっぱり出てきたのですね。

記事の中ほどには、同じく強烈なパンチでキャビテーション気泡を発生させるシャコを研究し、それを再現した「Ninjabot」なるロボットを作った人のことが書かれています。


に、忍者……?


……ネーミングは置いておき、とりあえずシャコの拳をロボットにしたのですね。

シャコの名前こそ書かれていませんが、拳を持っていて、こんなトンデモなことができるシャコなんて、モンハナシャコに違いありません。


いやはやシャコにせよテッポウエビにせよ……すごすぎるのですね。


ところで、日本では単に「テッポウエビ」といえば「Alpheus brevicristatus」を指すようですが、今回引用したWIREDさんの記事には「世界の海には数百種のテッポウエビが生息する」と書かれているのですね。

……おそらく「テッポウエビ科」全般、もしくは「ハサミが鉄砲になっている4属」を指している可能性があります。


なんにせよこのハサミはこれらのエビたちには共通の能力であり、またこのテッポウエビのハサミを、機械的に再現して作ってしまった人がいる、というのが今回の記事の内容なのですね。


………こんなものを再現してしまうこの人もすごいのですね……。


ロボットハサミの使い道って……

さて……テッポウエビのハサミがどれほどすごいものなのかはよくわかりました。

詳しい仕組みはよくわかりませんが、すごいハサミだということはわかりました。

そしてそれを機械で再現してしまったこの人もすごいのですね。


……ですがこれ………一体何に使えるのでしょうか………。


記事にはハサミが出すプラズマを使って岩盤を掘削することができるのではないか……また、水を浄化することができるのではないか……とあります。


今でもレーザーを使ったりして水中でプラズマを作る方法はありますが、それだと効率が悪いので、代わりにハサミが使えるのではないか、ということのようです。


……レーザーの代わりに、ハサミ………。


何だかものすごく原始的になって……いや、シンプルになっている気がするのですが……。


……とりあえず、水中での掘削や溶接などの工事に使えるというわけなのですね。

しかも、ハサミの方がレーザーよりも効率がいいって……これはなんだかレーザーの立場がないのですね……。


またそれ以外にも、プラズマを使って水を分解し、過酸化水素を作ることができるのだそうです。

過酸化水素は水を汚す物質を壊すため、プラズマで水をきれいにすることができる、ということなのですね。


………プラズマクラスター……なのですね。


これは次世代の浄水場などで活躍しそうですが……プラズマの出所はハサミなのですね。


浄化槽の中でひたすらロボットのハサミがジョキジョキ動いてるって……社会科見学で浄水場を訪れた子供たちがスタッフの人に「おじさんあのハサミは何を切っているの?」などと質問してしまいそうです。


こ、これは……

………シュールすぎるのですね……。

それでなくとも「ハサミで水をきれいにする」という発想そのものがこれらの説明を聞いていなければ「???」となるレベルのものなのですね。

 

いやはや未来の浄水場は今の常識から考えると想像を絶する姿に成り果ててしまっているに違いありません。

 

無限の可能性を持つハサミ?

なんにせよ、ハサミロボには様々な可能性があるのだということはわかりました。

記事では例として水中での工事や水の浄化などが挙げられていますが、実際はまだまだイロイロとカスタマイズができるようで、つまるところ他のことにも使えそうです。


きっとそのうち偉大な発明家たちによってさまざまな用途のハサミが開発され、いつかテッポウエビ「生き物にサンキュー」で紹介されるに違いない。


……番組終わってしまったのですね。残念です……。


ちなみにこのテッポウエビのハサミ鉄砲、人間が撃たれても大して痛くないそうです。


あくまで他の小さな生き物と戦うためのものなのですね……。


ですがハサミそのもので直接挟まれると案の定かなり痛いらしいので、テッポウエビに触る時は要注意なのですね。