きつねとべっつりコーラのブログ。

きつねとべっつりコーラの2匹が、日々の出来事について思ったことや感じたことをただ淡々と述べていくだけのブログ。生物多め。

CNSA探査機「嫦娥4号」、前人未踏の地「月の裏側」についに侵攻開始!

中国探査機が月に!

你好啊!
是我狐狸,我昨天看了讓人吃驚的一條新聞,說著中國的月面探測器成功了登上月球背面,馬上就會分開一輛月球車,就開始了調查!


…………すみません、調子に乗りました………………。


昨日の記事でアメリカ航空宇宙局NASA)さんに「初日の出」が訪れたと書いたかと思ったら……今度は中国国家航天局(CNSA)さんにも新しい境地が!

きのう1月3日、CNSAさんの月面探査機が月の裏側に着陸したのですね。

そして搭載されていた探査車を分離し、さっそく月面探査を始めたようです。

月面探査車だなんて、いつかNASAさんが月への有人飛行に成功したあの時を思い出しますが、実はあの後も無人の探査車がちょくちょく月に降りていたのですね。

そんな月面探査の歴史に、今回また新たなる1ページが刻まれたようです。

今回月に行ったのは一体どんな探査機なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう!


嫦娥4号(じょうがよんごう、チャンオァ スーハオ)

まず、今回着陸した月面探査機です。

これはCNSAさんが去年の12月に打ち上げていたもので、今月3日つまり昨日の午前10時26分に目的地に到着したのですね。
中国国営の中国国際テレビ(CGTN)さんがツイッターで発表したそうです。

月の裏側への着陸は、今回が世界で初めてなのだそうですね。


……意外だ……。
てっきりもうアメリカやロシアがやっていたのかと思っていました……。

なんか昔読んだ漫画で地球人に助けを求めに来た宇宙人が、承諾した地球からの助っ人を宇宙船に乗せて月まで行き、「月の裏側に我々の母船があります。あそこが現場です、助けて下さい」みたいなことを言うシーンがあったと思ったのですが……。

なんとあの時さりげなくごく当たり前のように行っていた「月の裏側」は実は前人未踏の世界だったのですね!

……あれを描いた漫画家さんはここにツッコミを入れてほしかったのだろうか……。


なんにせよ今回嫦娥4号が着陸したのは月の裏側の南極の近くなのですね。
この辺りには水資源があるのではないかと言われているようで、もし今回の探査でそれを見つけることができれば大きな発見になりそうです。

将来月面に基地を建てるにしても水が必要ですものね。


嫦娥4号の着陸後、搭載されている探査車「玉兔2号(ぎょくとにごう、ユィトゥー アールハオ)」が分離して周辺を走り回り、地形、地下構造、埋蔵されている鉱物などを詳しく調べる予定だったようなのですが、玉兔2号は3日の深夜に無事分離されたのですね。

玉兔2号はカメラや地中レーダーなどの各種観測機器を搭載しており、地形や地質以外にも放射線である中性子線の有無なども調べるのですね。

これにより月の裏側における色々な発見が期待できそうです。
月の裏側は今まで人類が到達したことが無かっただけでなく、地球からでは観測できないため、色々と謎が多いのですね。

なぜなら、月は常に表側を地球に向けて回っているのですね。
これは月の自転周期(月がじぶんでその場で1回転する時間)と公転周期(月が地球の周りを1周する時間)が同じであるために起こるのですが、このせいで月の裏側は直接地球から見ることができないのですね。

直接見ることができないということは、つまり「地球からの電波も届かない」ことを意味します。

当たり前ですが無人探査機というものは無人であるがゆえに人が直接乗って操縦することはできませんから、地球から電波によるリモコン操作で動くのですね。
ですが月の裏側では月そのものにリモコンの電波が遮られてしまい、直接地表から探査機を操作することができないのですね。

そこで今回の嫦娥4号の打ち上げに先駆け、CNSAさんは2018年5月の時点で通信電波を中継する人工衛星「鵲橋(じゃっきょう、チュエ チアオ)」を打ち上げていたのですね。
この鵲橋は月と地球の間の軌道に留まり、地球と玉兔2号との間の電波を中継することができます。

これで地球上から無人探査機を操作することができるのですね。

なんにせよ月の裏側というのは、地球からでは見ることができず、電波も届かないため観測が難しく、また人や地表を探索する探査機が到達したこともないため、地下構造などもよくわかっていないのですね。

ただ、日本の月周回衛星「かぐや」からのデータにより、月にはクレーターのほかに昔火山活動があったころに溶岩が通ってできた空洞(溶岩チューブ)と、その天井に開いたと思われる穴があるということがわかっています。
この「溶岩チューブに開いた穴」は将来月面基地を作る際の候補地としても期待されているのですね。

月面は昼と夜(もちろん月の)で温度差が大きく、最低温度がマイナス233度、最高温度が123度という過酷な環境です。
また両者を平均してもマイナス23度と、人が活動するにはかなり難しい環境なのですね。

ですが溶岩チューブの中なら、少なくともこのような極端な温度差になることはないのですね。

ただし月面の溶岩チューブは空から観測されているだけなので、詳しい大きさや長さ、どこまで伸びているかなどの情報はよくわかっていないのですね。
今回嫦娥4号が着陸したところにこれらのチューブがあるのかどうかはわかりませんが、もしかすると今回実際に現地に行って探査することにより、溶岩チューブの穴の謎も解明されていくのかも……?


……ちなみに余談ですがこれらの探査機……「嫦娥」「玉兔」「鵲橋」……の名前……それぞれ中国の伝説に由来しているのですね。

嫦娥」は月に住む仙女の名前、玉兔は「月のウサギ」のことなのですね。
現代中国語においては両方とも「月」の別名としても使われているようです。

また鵲橋というのは「カササギの橋」という意味なのですね。

七夕伝説において織姫が牽牛に会いに行くため天の川を渡ろうとした時、カササギの群れが橋となって織姫を渡した……ということにちなみ名づけられたようです。

今でも中国語で「搭鵲橋(ダー チュエチアオ、カササギの橋をかける)」という慣用句が「男女の仲を取り持つ」という意味で使われているのですね。

なんだか「恋のキューピッドを務める」みたいな感じのニュアンスの言葉ですが、今回は嫦娥4号と地球の間を取り持つ役割をするため、この名が付けられたのですね。


探査機の名前……いろいろ文化的背景が垣間見えて興味深いですね。


でも懸念も

それにしてもアメリカも中国もお正月に探査を成功させるだなんて……なんだか縁起がよさそうですが、航空宇宙局の人たちのお正月休みは一体どうなっているのだろうなどと余計な心配をしたくなってしまいます。

それはともかく、今回中国が探査機を前人未踏の領域に送り込んだのは、宇宙開発においてライバルアメリカよりもリードしようという狙いがあるとか……ないとか……。

……もしそうだとしたら割ときな臭い匂いがしてきそうですね……アメリカの目の前でこんな最先端の挑戦を成功させるなんて、ほとんど喧嘩を吹っかけているようなものです。

かつてあれだけいがみ合っていたロシアとアメリカは現在宇宙開発分野において無事に共闘する仲になっていますが、アメリカと中国もそうなればいいのに……。

きつね個人としては宇宙などという国境の存在しない場所を開拓する事業は、地球規模で協力して取り組むべきであり、どこかの国同士がしのぎを削るようなものでもないのでは……などと思うのですね。
アメリカも中国もロシアも、いずれにしても「地球」なのですから、ここは国としてではなく「地球」として、これらの事業に挑めばいいのではないのかな……などとも思うのですがどうなのだろうか……。

なんにせよ嫦娥4号が到着したことにより、月の裏側の今まで知られざるさまざまな秘密が明らかになっていくことは確実であると思われます。

きっと中国やCNSAさんはそれら新しく得た知識を独り占めせずに世界中で共有して、国際的な宇宙開発に役立ててくれる……のではないでしょうか……。

…………だといいですけど…………。

NASAの初日の出?あけましておめでとう、宇宙のかなたの雪だるま「ウルティマトゥーレ」!

NASA探査機が最果ての星に接近

……なにやらまた宇宙ネタに走ってしまうのですが……。
ここ3日ほど傍らでこのイベントが続いており、ずっと気になっていたのですね。

見出しの通り、アメリカ航空宇宙局NASA)さんの探査機が遠く離れた場所の天体を観測しに行っているのですね。

そしてちょうど1日にその姿を撮影し、2日にその鮮明な画像が送られてきたのですね。
(探査機はかなり遠くを飛んでいるので、通信にはとても時間がかかります。)

これによりなにやら色々なことがわかるようになったそうなのですが、なんだかわくわくする話ですね。
一体どんな星だったのでしょうか。また、この星を観測することにより一体何がわかるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう!


探査機の名はニュー・ホライズンズ

まずは探査機についてなのですが……名前を「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」というのですね。

NASAさんにより2006年に打ち上げられた探査機で、冥王星含む「太陽系外縁天体」の探査を行うのが目的なのですね。
また冥王星の鮮明な画像を初めて撮影した探査機としても知られており、現在は既に冥王星を通過しているのですね。

冥王星ふくむこのエリアの探査はどうやら人類初となるのだそうです。


……なんと、そんなにすごい探査機だったのですね……!

きつね、名前は聞いたことがありましたがそんな最前線を行く探査機だとは知りませんでした。


ちなみに名前の意味は「新たなる地平線」というのですね……「新地平線」……「シン・地平線」?

……あれっ……でも最後に「s」が付いています……地平線が、複数……?
どういうことだろうか……。

などとと思っていたら「Horizons」で「視野」「展望」「見聞」などという意味なのですね。
「インターネットは我々の視野を広げてくれる」のあの「視野」です。

……「シン・視野」だったのですね……。


また、探査機には観測用機器のほかに、星条旗、公募した43万人の人たちの名前が記録されたCD-ROM、史上初の民間宇宙船「スペースシップワン」の船体の一部であった炭素繊維の破片、冥王星を発見した人の遺灰が搭載されているようです。

スペースシップワン」……「宇宙船1号」……?


………そのまんまじゃん。


いや、ツッコミを入れるべきなのはそこではありません。

この探査機、なんだか色々と思い出の品が搭載されているのですね……こんなにたくさん。
何だか既視感を感じますね。
まるで地球と人類の思い出が詰まった「ゴールデン・レコード」を搭載した「ボイジャー1号・2号」をほうふつとさせるのですが……こ、このパターンは……まさか……。


……なんだかイヤな予感がします……。


とりあえず続きを調べてみると……今後全ての任務を終了した後は、人類から地球外知的生命体へ向けたメッセージを公募し、ニュー・ホライズンズに送信する計画があるという一文が目に留まりました。


……ああ……やっぱり。


太陽系外延天体を調べる探査機だと聞いた時から大体見当はついていましたが、ようするにボイジャーと同じくニュー・ホライズンズも地球に戻ってこないのですね……。

最近「はやぶさ1号・2号」だの「オシリス・レックス」だの、「戻ってくる」ことが当たり前の探査機ばかりを見ていたので、きつねの中では「探査機=任務完了すると地球に戻ってくる」というイメージがすっかり定着してしまっていたのですね。

ですがここに来て改めて突きつけられた世の中の現実……探査機の中には「地球に戻ることはなく、任務完了したあとは永遠に宇宙をさまよい続ける」いわゆる「行きっぱなし」のものもあるのでしたね。


最後はこのニュー・ホライズンズも恒星間天体「シン・オウムアムア」となり、太陽系を出た後も他の恒星系を目指して系外空間を飛び続けるのだろう。
きっと数億年後に他所の恒星系で観測されて、そこの惑星か衛星に住んでいる人たちが「あれは何だ!?宇宙人の探査機か!?」とパニックになるに違いない!

無事に故郷に戻って温かく迎え入れられる探査機と、役目を終えた途端に即消息をくらます探査機があるなんて、なんだか不公平な感じがしますが、きっとこれが人間社会の現実なのですね。

また、無事に冥王星観測を終えたニュー・ホライズンズは、次に「エッジワース・カイパーベルト」内の別の星を探査することになったのですね。

その星が今回撮影された星なのですね。


次の目的地はカイパーベルトにあり!

星に行く前に……。
ちょっと……さらりと流しましたがなんだか見慣れない言葉が出てきました。

探査機が目指す星は「エッジワース・カイパーベルト(Edgeworth-Kuiper belt)」と呼ばれる場所にあるのですね。

エッジワース・カイパーベルト」、もしくは単に「カイパーベルト」とは、太陽系の、海王星より外側の軌道の「黄道面」にある、穴の開いた円盤状の領域……のことで、小惑星などの小さな天体がたくさん分布しているのですね。

黄道面」というのはつまり「太陽系の赤道」みたいなもので、太陽系の全ての惑星はこの黄道面に沿って回っているのですね。
厳密にはちょっと違いますがとりあえずここではそういう解釈で十分でしょう……多分

そしてカイパーベルト海王星よりも外側にある、小さな星が沢山集まってできたワッカ……「赤道」の上のワッカ……


……「土星の環」、なのですね。


きっとカイパーベルトは太陽系の「環」なのでしょう。


またこのカイパーベルト、内側は「海王星より外側から」始まると定義されていますが、外側の境目は割と曖昧なのですね……。

ですが彗星が集まってできていると考えられている「オールトの雲」とつながっているのではないか……などと言われています。
というより、オールトの雲自身がこのカイパーベルトを起源に持っているのではないかと考えられているのですね……。

きつね、昔はこのカイパーベルトオールトの雲を混同してしまっていたのですが、陸続きに繋がっているなら同じものという扱いでもいいのかも……?


……駄目か……。
そんなことを言ったら同じく陸続きで繋がっている東京都と神奈川県が同じものということになってしまいますね。


それにしても「Edgeworth」って……「縁・価値」……どういう意味なのでしょう?

……などと思ったらこれ、発見した人の名前だったのですね。
エッジワースさんとカイパーさんがその存在を提唱したのでこの名前になったのだそうです。

なんとまぁ……。

それでは単に「カイパーベルト」などと呼んではエッジワースさんに失礼ですね。

なんにせよ海王星よりも外側の軌道を「エッジワース・カイパーベルト」というのなら、たびたび海王星と太陽系最外縁惑星の座を争っていた冥王星もまた、カイパーベルトに含まれるということなります。

……と……いうことは……。
冥王星を撮影していた時点で既にニュー・ホライズンズはこのエッジワース・カイパーベルトに足を踏み入れていたのですね……。


目的の星、ウルティマトゥーレ……雪だるま!

さて、本題に戻ります。
今回ニュー・ホライズンズが撮影した星は「ウルティマトゥーレ(Ultima Thule)」というのですね。

上に書いたエッジワース・カイパーベルトの中にある表面が氷におおわれてた星で、大きさはおよそ30キロ、観測史上地球から最も遠く、最も古いと考えられているのですね。

これまで探査機が最接近に成功した最も遠い星は冥王星だったのですね。
ですがウルティマトゥーレは冥王星よりもさらに16億キロ遠く(地球から64億キロ地点)、見事に記録を更新したのですね。

冥王星ウルティマトゥーレもおそらく両方ともニュー・ホライズンズの記録と思われます。
ニュー・ホライズンズ、すごいですね。


このウルティマトゥーレ、割とつい最近の2014年に発見されたのですね。

正式名称を「2014 MU69」というそうなのですが、2018年つまり去年に「ウルティマトゥーレ」という愛称で呼ばれるようになったのだそうです。
「2014 MU69」では呼びづらいですものね。

またウルティマトゥーレというのは古代において世界の果てにあると言われていた伝説の土地(島)の名前なのですね。


伝説の土地……なんだか凄そうだ……。
なにやら底知れぬ能力を秘めていそうです。

残念ながらどんな能力があるのかはわかりませんが、きっと通常のマナ・ソースとして使うなら無色のマナ1つを生み出してマナ・プールに加えるのだろう。


それにしてもなんだかオーストラリアの名前の由来に似ていますね。
「オーストラリア」という名前は昔ヨーロッパにおいて南の果てに存在すると言われていた伝説の大陸「Terra Australis Incognita(テッラ・アウストラーリス・インコグニタ、未知の南の大陸)」に由来しますものね。


なんにせよウルティマトゥーレ……世界の果ての伝説の土地……。
名前のとおり「未知なる領域で新たなる見聞」を求める「ニュー・ホライズンズ」の探査を象徴しているのですね。
名付けた人の並々ならぬセンスを感じさせます。


ニュー・ホライズンズは当初ウルティマトゥーレから3500キロの距離まで接近し、フライバイ(接近通過)する数秒の間に900枚の画像を撮影する予定だったのですね。

ただし距離が離れすぎているため、地球との交信は片道6時間もかかってしまいます。
つまりウルティマトゥーレを地球からリアルタイムで見ることはどうしてもできないのですね。


そのためこのようにお正月三が日をまたぐ一大イベントとなったようです。


まず初めに、日本時間で1日14時33分、ニュー・ホライズンズのカメラで撮影を始めたのですね。
そして10時間後の2日午前0時30分に最初の画像を受信し、高速でのフライバイに無事成功したことがわかったのですね。

この時公開された画像では不鮮明ながらもピーナッツもしくはボウリングのピンのような形をしたウルティマトゥーレの姿が映っています。

そしてその後新たなデータが届き、巨大な雪だるまのような形をしたウルティマトゥーレの真の姿が明らかになったのですね。

2万7000キロの近距離から撮影された鮮明な画像が既に公開されています。


……あれ、当初予定されていた3500キロから撮影した画像は……?


……まぁいいか。

とにかく、この鮮明な画像により、このウルティマトゥーレが元々2つの球状の天体で、それらが重力によって引き寄せられて1つになったものだということがわかったのですね。

これは科学上の大きな発見……なのだそうです。
2つの球体がくっついてできた星というのがどれほど科学常識の斜め上を行っているのかはよくわかりませんが……とりあえず今のところでは2つの玉のうち大きいものを「ウルティマ」、小さいものを「トゥーレ」と呼んでいるのですね。


……「ウルティマトゥーレ」、2つに分けただけじゃん。


なんだか人気映画「スターウォーズ」に出てくる「ウータパウ」という星に住んでいる人たちの名前を思い出してしまいますが、なんにせよ調査チーム代表のアラン・スターンさんは記者会見では大喜びで「もうボウリングのピンではありません。雪だるまです!」と語ったのですね。

よかったですね、スターンさん!


これによってわかること

……などと喜んでばかりもいられません。
大事なことを忘れています。

かんじんの「この星を撮影したことによって何がわかったのか」がまだわかっていません!

……どうにもそれに関する情報は本日3日午前4時から開催された記者会見で発表されたようで、その会見はユーチューブで見られるみたいなのですが、如何せん全部英語なので……きつね、見てもさっぱりわかりません。

……どうしよう……。

まぁいいか……。

とりあえず、カイパーベルトには46億年ほど前に太陽系ができた当時の状態のままの星がいくつも残されているとされていますし、ウルティマトゥーレはおそらくその中の1つなのでしょう。
つまり、はやぶさオシリスが探査している小惑星に同じく、この星を調査することにより、何らかの「太陽系誕生に関する手がかり」が得られるものと思われます。


……よくわかりませんが。


なんにせよこれはNASAさんにとっては文字通り「新たなる地平線(New horizon)」から飛び出した人類初の「新たなる見聞(New horizons)」であり、宇宙のかなたで見つけた「初日の出(The first sunrise)」だったに違いありません。

まさにお正月にふさわしいおめでたいニュースだったのですね!

NASAさん、ウルティマトゥーレ……あけましておめでとう!

新春ドラマス特別編「下町ロケット」、今夜の放送が楽しみ!

お正月2日目

昨日の記事は2019年最初の記事だったので、2019文字でまとめてみました。

……はい、至極どうでもいいですね。

昨日も書いたのですが……初めてここを訪れる方のために今一度。


みなさん、あけましておめでとうございます。
ことしもきつねとべっつりコーラのブログをよろしくお願いいたします。


……などと言いつつ当ブログは去年の最後の方に誕生したばかりで、また初めての人に対して「ことしも」もくそも無いのですが……。


まだまだ三が日の半ばなので、何かお正月らしいことを書きたいのですが、あいにくきつねはそのようなネタは持ち合わせていないのですね。

なので他のことを書こうと思います。


……そういえば今日2日、あの阿部寛さん主演の人気ドラマ「下町ロケット」が新春スペシャルなのですね。

なのでそれについて書きましょう。うん、そうしよう。


下町ロケット

この作品、今まで当ブログでも何度か名前だけ出てきているのですね。

下町ロケット」は池井戸潤さんの同名の小説が原作となっているドラマで、今のところ2015年と2018年、2期にわたって放送されています。

両方とも毎週日曜夜9時からTBSさんの「日曜劇場」枠で放送されていたのですね。

「日曜劇場」といえば最近では同じ池井戸潤さん原作の「陸王」や、嵐の二宮和也さんが主演を務めた「ブラックペアン」、人気漫画が原作で、アニメ映画にもなり大ヒットした「この世界の片隅に」などが知られていますね。


何やらすごい作品が多い気がしますが、この「日曜劇場」枠に既に2度にもわたって登場した作品が「下町ロケット」シリーズなのですね。私も毎週見ていました!

ドラマでは大企業に翻弄されながらも壮大な事業のために奮闘する町工場の人たちが描かれており、2015年の1期めではロケットエンジン用バルブと人工心臓弁を、2018年2期めでは「宇宙(そら)から大地へ」をテーマに無人ラクターのエンジンとトランスミッションを開発していくのですね。

一連のシリーズで阿部寛さんは町工場「佃製作所」を経営する主人公、佃航平社長を演じました。

大企業の陰謀やライバル企業の嫌がらせなど、逆境の中でも部下たちと共に夢を実現するために奮闘するかっこいい社長さんです。
何やら実際に中小企業に勤めている人たちからは「理想の会社だ!」と言われているようなのですね。


……私もこんな社長さんのこんな会社で働いてみたかった………………。


などという個人の感想は置いておいて、この下町ロケット、2018年内に最終回を迎えたはずなのですが、実はまだ完結していないのですね。

「最終回拡大スペシャル」などというものをやっておきながら妙に中途半端なところで終わってしまったので、私も拍子抜けしました。

ネットでは「最終回が最終回じゃない!!」……などと話題になっていたようです。


……そこで、今回の「新春スペシャル」に繋がります。
今回放送されるスペシャル版で、最終回の「その後」が描かれるのですね。


なんと、この「新春スペシャル」こそが「真の最終回」だったのですね!

どうせそうなんじゃないかと思っていましたがこれはこれで驚きです。

10月期の連続ドラマが年をまたいで正月ドラマになるというのはかなり異例のことなのですね。


新春ドラマ特別編「下町ロケット

去年のシリーズでは主人公の佃製作所は大企業である三菱……じゃない、「帝国重工」と手を組み、無人ラクター「ランドクロウ」を開発したのですね。

……既に「下町ロケット」じゃないなどというツッコミは置いておき、この時は同じく無人のトラクターダーウィンを開発するライバル企業4社の連合軍と対決していました。

そして去年のシリーズの最終回ではトラクターの発売開始時期でライバル企業側に先を越されそうになり、最終的に無事に発売はされましたがその結果どうなるのか……というその部分が未完結のまま終わってしまったのですね。


それに続くのが今日放送される特別編です。待ってました!

サンケイスポーツさんのサイトに載っていたあらすじによるとどうやら「ランドクロウ」、発売から数週間経っても売り上げが伸びないのですね……ですがライバルの「ダーウィン」は売れているようです。

前回の連ドラの段階でライバル企業連合は既に世論を味方につけてしまい、「中小企業をいじめる悪い帝国重工 VS いじめられていた中小企業たちによる正義の連合」という構図を作ってしまっていたのですね。
そのため帝国重工(と佃製作所)が作った「ランドクロウ」は性能は良いのに評判が芳しくなく、売れ行きが伸びないようです。


こ……これはいきなりピンチですね。
確かに帝国重工という会社は2つの側面を持っており、「主人公たちに協力する頼もしい大企業」であると同時に、「中小企業を簡単に切り捨てる冷酷な帝国」でもあるのですね。

これは主人公たちに味方する藤間社長(杉良太郎さん)と、財前部長(吉川晃司さん)たちに対し、敵対する次期社長候補の的場取締役(神田正輝さん)や奥沢部長(福澤朗さん)とで帝国重工社内が真っ二つに分かれていることでも象徴されます。

的場取締役は目的のためには手段を選ばないことで有名で、採算が取れないと判断すれば下請けや部下ですらも簡単に切り捨ててしまいます。
そのため帝国重工が「中小企業を簡単に切り捨てる冷酷な帝国」などと呼ばれてしまうのですね。

それどころか的場さんは現在の社長である藤間さんをも追い出し、自分が次期社長になってやるともくろんでいます。
……この人が社長になったら本当に冷酷な会社になってしまいそうですね。

また、これにより会社が実際に「半分悪」となってしまっているため、世論はどうしても「ダーウィン」に味方してしまうのですね。

無理もないでしょう。
ダーウィン」は的場さんの冷血な戦略により切り捨てられた中小企業が集まり、「的場よりも凄いものを作ってやる!」と的場さんへの復讐のために開発したトラクターですが、この構図を見る限りどう考えても「ダーウィン」の方が正義っぽいです。一部の技術を他所から盗んだりしてはいますが、大企業相手に知恵を絞り、割と正々堂々と戦っています。


あらすじによると的場取締役はこの後逆転を狙い、「ダーウィンチームに加担し、帝国重工の取引先である下請け企業」に圧力をかける……のだそうです。


……下請けに圧力をかけるだなんて、「中小企業いじめ」で名高い怖~い的場さんらしいやり方です……「ダーウィン」よりもこっちの方がよっぽど卑怯だし悪いじゃないかと思うのですが、そもそも「ダーウィンチームに加担し、帝国重工の取引先である下請け企業」って一体どういう状況なのでしょうか……。

帝国重工ともライバル企業とも取引をしている会社……?

……ふ……二股……?

……まぁいいか……。

なんにせよこんなひどいやり方をするから的場さんは恨みを買ってしまうのでしょう。

ですがどうやら今回はこのやり方が功を奏するようで、実際にダーウィンチームから抜ける企業も増えていき、どうやらライバル企業4社連合は「ダーウィン」を作ることができなくなってしまうのですね。……これはひどい

しかしこれは「純粋にトラクターの性能で勝負した結果」ではありませんから、当然主人公たちは複雑な気持ちなのですね……。

またライバル側もさるもの……そう簡単にはやられません。
窮地に追い込まれたライバル企業連合の伊丹社長(尾上菊之助さん)と重田社長(古舘伊知郎さん)らは何やら思わぬ作戦に出るようです……。


……一体どうなるんだ!?


続きが非常に気になるところですが、ここであらすじは終わってしまっているので、ここから先は今夜9時を待ちましょう!


阿部寛さんPRイベント

これはドラマの話ではないのですが、今回のスペシャル版放送に伴い昨日1日に赤坂でPRイベントが開催されたのですね。
そして主演の阿部寛さんがこれに出席されたのですね。

劇中に登場する無人ラクターのミニカー200個を手渡しでファンにプレゼントしたのだそうです。

ミニカー……

……トミカかな……。
出てるんですね……いや、むしろ非売品なのかな?
「ランドクロウ」でしょうか「ダーウィン」でしょうか。

いやどっちにせよこれはすごく欲しいのですが!
……どっかに売ってないかな。


阿部さん、このイベントのためにお正月休みを返上したのですね……。

ですがファンの方々と直接交流できてとても嬉しかったようです。

あ……阿部寛さんと握手だと!

しまった、こんなイベントがあったなら私も行けばよかった!
イベントがあったことすらぜんぜん知らなかったのです……。

ですが私も昨日はお正月を返上していたので、知っていたとしても行けなかったと思いますから……まぁいいか……。

また、阿部さんいわく今回は「過去最大級の長ぜりふに挑戦したしスカっとした終わり方になっている」のだそうです。
なんと……どんなせりふなのだろうか。今から気になってしまいます。

ともあれ、今夜の放送が楽しみですね!

平成最後のお正月到来!2019年は如何なる年になるであろうか

2019年元旦!

みなさんおはようございます。

そしてあけましておめでとうございます!

なんだかんだ言って来てしまいましたね……2019年。

平成の30年間は激動の時代だった、だの、2018年はその縮図と言えるほどいろいろあってとてもじゃないがボーっと生きられなかった、だの、いたるところでさまざまな意見を耳にするのですが、もうその2018年も終わり、翌年になってしまいました……。

ことしのお正月は「しぶんぎ座流星群」が見えるだろうか……。
とりあえず三が日が終わったら夜の間に観測してみようと思います。


さて、個人的な話で恐縮ですが、当ブログも開設から間もなく3か月経つのですね。

毎日欠かさず1記事ずつ書き溜めており、したがって記事数もそれなりに増えつつあるとは思うのですが、如何せん人が来ないのですね……。

このアクセス数の低さはブログ主としては少々気になるところなのですが、色々なブログ論を読んでみるとほとんどのブロガーさんたちが異口同音に「どんなブログでも最初の3か月は人が来ない。訪問者数は普通3か月を超えてから初めて増えはじめる」……というようなことを仰っているので、アクセス数に関してはあんまり気にしないことにしましょう。


……ですが気になることもあるのですね……。

このブログ、見て頂ければわかりますが、色々と「地味」なのですね……見た目が。

実はきつね、3か月も続けているのにいまだにいろいろとこの「はてなブログ」さんの使い方がわからないのです……わかっているのはせいぜい最低限記事を投稿して編集する機能程度なのですね……。
全体のデザインの変更のやり方もイマイチ理解していないので、殆どデフォルトと言っていいような地味なデザインのままなのです……。

見出しやなんかもただの「大きな太字」で、カラフルに装飾された文字や目次の類、自分の過去の記事へのリンクやよそ様のサイトの文章の引用など、そういった器用なことがからっきしできません。
もっとちゃんとしたブログにする方法もあるらしいのですが……。

あまりにも地味なのでもう少し派手にしたいと思うのですが、残念ながら当方毎日記事を書くだけで精一杯……他の部分を弄っている余裕がないのですね……。
そのような状態のまま新年を迎えるに至ってしまいましたこと、まことに遺憾におもいます……。


なのでことしは……というか、ことしこそは、もう少し派手……とまではいかなくとも、もう少し綺麗なデザインにしてみたいと思うのですね。

幸いなことにこの「はてなブログ」さんでは、どうやらブログデザインはテンプレートの中から選べるだけでなく、自分でアップロードした画像を使うこともできるらしいので、久々に持てる技を振るって専用の絵を描いてみようかな~なんておもうのですね。

これでも絵描きのはしくれ……とりあえずヘッダー部分と背景部分程度は何かイラストを入れたいな……。


……そもそも当ブログ、「きつねとべっつりコーラのブログ」と割と「キャラ重視」の路線で進めているのに、肝心のきつねとべっつりコーラのイラストがアイコンしか無いという時点でおかしいと思うのですね、我ながら……。

実際はブログを始める前の段階で色々とイラストを入れる計画はあったのですが、そもそもブログで使うイラストなんてどういうものなのか(画面のサイズとかレイアウトとか、そのような意味で)見当もつきませんでしたし、気にせず適当に描いたとしてもそれが本当に使えるのかどうかも疑わしかったため、実際に始めてからやり方を学んだ方が効率的なのではないかという結論に至ったのですね。

ですが実際に書き始めてみると1記事仕上げるだけでも割と手間がかかることに気づき、やはりイラストなどという1枚仕上げるだけでかなりの時間と手間がかかるものを並行して描いている余裕なんてとてもじゃないが無いのではないかということに気が付いたわけなのですね……。


こうなればせっかく2人でやっているのだから私が文章を書いている間にべっつりコーラがイラストを……もしくはその逆を……つまるところは分業を……などと思うのですが、どうにもべっつりコーラは作業らしい作業は何もしてくれず、そもそも記事やイラストを描けるのかということすらもアヤシイので、結局は私ひとりで両方ともやるしかないようです……。


……ひょっとしてダマされているのではないだろうか……。

まさか、これは協力者のフリをして近づいて、私ひとりに作業を押しつけ、最終的に私がひとりで作りあげたものを根こそぎ持っていくというパターンなのでは……。


ええい……!

残念ですが仕方がありません……。
ひとまずこの3か月間で記事を書くのにも割と慣れてきましたし、書くスピードもそれなりに速くなってきましたので、なんとか時間を見つけてやりくりしながらイラストを描いていこうと思います。


ともあれ、ことしもこのきつねとべっつりコーラのブログをよろしくお願い致します。

大晦日……何もないけどとりあえず探していたオセロ盤が買えました

晦日だけど……

特になにも書くことが無いのですね。

除夜の鐘の本当の意味だとか、「ゆく年くる年」の正しい見方だとか、そういった類のなにか大晦日っぽいことが書ければいいのですが、あいにくそのようなネタは持ち合わせていないのですね……。

ですが当ブログは基本的に「1日1記事」が原則と定めていますし、私としても自分で決めた規則を曲げたくはないので、何かを書かねばなりません。


そう言えば数日前、クリスマスの時にも似たようなことを言っていました。

あの時は特にクリスマスっぽいネタが浮かばなかったので、至極個人的なことを書いたのですね。

なので本日も大晦日は置いておいて個人的なことを書こうかな……。


ちなみにクリスマスの時に書いた記事は

ヨドバシカメラさんにオセロ盤を買いに行ったらクリスマスラッシュで売り切れていた」

……という内容だったのですね。

実はあのオセロ盤の話、あの後進展があったのですね。

ちょうどいいのでそれを書くことにしましょう、うん、そうしよう。


先日のオセロ盤、ついに買えた!

きのうまたヨドバシさんに行ったのですね。
そうしたらあれ、なんとボードゲーム売り場にあったのですね。
「売り切れ」を確認した日からまだ1週間も経っていなかったので割とびっくりしました。

こんなに早く入荷するとはさすがヨドバシさんです(?)
しかも一度に3つも棚に置いてありました……しれっと。

喜ばしいことなのでしょうが、こうなったらこうなったで「どの」個体を買うのかで迷ってしまいます。
ですがこういったものにはおそらく「個体差」のようなものはあまりないでしょうし、したがって早い話がどれを買っても同じだと思うので、適当に手が触れたものをレジへ持って行ったのですね。

そして私は手にした戦利品を引っ提げて意気揚々と家路についたわけです。

帰ってから開封してみたものがこれなのですね。

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メガハウスさんの「ベストオセロ」!
本来ならばメーカー希望小売価格2800円の品なのですが、ヨドバシさんでは1760円で買えました。


気になります……いったいどうやったらここまで安くできるのだろう……ポイントもたまるし。


……。
おそらくその裏には非常に涙ぐましい企業努力があるのでしょうが、とりあえずヨドバシさんの安さの秘密についてはこの記事では触れないことにして……。

なんにせよやっと現物を拝むことができました。ヨドバシで買えましたし、私のクレジットカード機能付きのポイントカードも大満足です。
これで安心してお正月を迎えることができます(?)


素晴らしい!ただ1つ問題が……

で、とりあえずテスト使用も兼ねて少しいじってみたのですね。

……さすがメガハウスさんですね……広告通り見事なデザインです。
ネットには「盤も石も小さいので少々扱いづらい」という評価もあったのですが、私個人としてはあまりそのようには感じませんでした。

おそらく盤石ともに一番大きいであろう「オフィシャルオセロ」に慣れている人には扱いづらいのかも……?

ですがこれはこれで十分な大きさだと思いますし、私はそもそもこんなに大きなオセロ盤には初めて触れるので、他のものと比べられないのですね。
また、おそらくゲームの特性上、「石の返しやすさ」は非常に重要かとおもわれるのですが、その点に関しても特に不自由は感じませんでした。

むしろ実際に触ってみると、盤と一体化した石ケースなど、どれだけ使いやすさを重視してデザインされているかがよくわかりました。

お互い向かい合った状態でケースを開くと、それぞれの石の色が右側に来るようにあらかじめ収納されていましたし、こうしておけば右手で石を出した時に自動的に自分の色が上を向くのですね。
左手で出したい場合は逆向きに入れておけばいいのですね。

また「表面がフェルトではなく紙なのが安っぽい」という評価もありましたが、紙は紙でもかなり特別なもの(和紙?)ですし、そもそも定価より安い値段で買ったものなのでその点はあまり気にならないのですね。

ですが紙であるが故の?問題もあったのですね……。

 

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写真ではわかりづらいかもしれませんが、真ん中の縦線に沿って上から下まで、表面に貼ってあるシートが盛り上がってしまっているのですね。
どうやらこの部分だけ気泡のようになっていて、上手く盤本体に貼り付いていないようです。

そのため石を置くととても安定が悪く非常に遊びづらいのですね……。

……こ、これは……。
「個体差」なのでしょうか……?

もしかしてあの時もっとよく考えて他のを選んでおけば問題無かった……とか……。

……。

しかも、よりにもよって「盤面」の問題です。
これがもし石ケースの蓋が動きにくいだとか、盤の縁が少し欠けているだとか、そういうたぐいのものならまだよかったのですが……「盤面が使いづらい」って……要じゃん……。


え……エラー品……?

……どうにもきつね、たびたびこういう貧乏くじを引いてしまうのですね。
昔から自分で何かを選ぶとどうしても「普通じゃない」ものを引き当ててしまいます。

……私が人間社会で言うところの「ふつうじゃない」からなのだろうか……。
姿形はどう見ても人間のはずですし、もうすっかりみんなに溶け込んでいると思っていたのですが……。

ですが箱の外から見たらどれも同じでしたし、その時点では中身がどうだなんてわかりっこないので、これはくじ引きと同じくタダの確率の問題であるものと思われます。

したがってとくにきつねに原因や落ち度があったというわけではないのですね……たぶん。

なんにせよ、オセロというものは盤の内側から外側へという順番で石を置いていくものですし、外側の方はちゃんとシートが貼り付いていますから、対局が進んでいくにつれて真ん中の列の「浮き」はあまり気にならなくなるものと思われます。
とりあえず普通に遊ぶ分には問題ないのかな……序盤は気が散りそうだけど。

ですがどうやらシートは割と簡単にはがせそうなので、どうしても気になるなら一度半分はがして浮いている部分を伸ばしてから貼り直すという手もありそうです。
せっかく「使いやすく、しまいやすい」をコンセプトにメガハウスさんがデザインしたオセロ盤なのに、「使いやすい」の部分が欠けているのはあまりにももったいないと思うのですね。

うまくいくかどうかはわかりませんが、どうしても気になるなら一度ちょっとはがしてみようと思います。
紙でできた盤面シートを破らないようにはがしていくのは少々難儀な気もしますが、一応私はその程度の手先の器用さは持ち合わせていますし、これくらいの問題なら対処できると思うのです。
また、だからこそ私がこういうものを引き当てたのだろうとも思うのですね。

それに、私はハナヤマさんの「ヴァチカン・キャッスル」という名のチェス盤を持っていますが、折よくこの盤面がベストオセロの盤面と同じくらいの大きさなのですね。
つまりどうしてもこの盤が気にいらなければ、このチェス盤に石を置き、オセロ開発者である長谷川五郎さんがまだチェス盤と牛乳瓶のフタを使って試作品のオセロを打っていたころの懐かしい状況を再現することもできるのですね。

……などというのは冗談の領域を出ないとしても、おそらくきつねがこの「エラー品(?)」を引き当てたことにより、残りの2つを買った人たちは特に何の問題もなく遊べるものと思われます。
それはもしかしたらお正月に友達とみんなでわいわい集まって遊びたいと思っている学生さんかもしれませんし、普段は忙しくしているが三が日くらいは子供と一緒に遊んであげたいと考えているお父さんかもしれません。

いずれにしても、その人たちが「これ、エラー品じゃ……」などとがっかりせずに安心して遊べるなら、これはこれでよかったのですね。


なんにせよこれで三が日、何も知らずにホイホイ近づいてきた人たちにさりげなくオセロを勧め、それをきっかけにして「ボードゲーマー道の領域」へと誘い込み、はては「チェス棋士道の領域」へとずぶずぶ引きずり込むことができます。
お正月の三が日が新しい異世界への扉と化すのですね、きっと。きつね、今からとても楽しみです。

他のみんなも三が日には集まっていろいろやるのだろうか……。


何はともあれ、皆さんよいお年を迎えて下さい!

スケートの穴場?ESA火星探査機が撮影した氷のクレーター

火星のクレーター湖?

何やら欧州宇宙機関(ESA)さんのサイトで先日荘厳な写真が発表されたのですね。

http://www.esa.int/spaceinimages/Images/2018/12/Perspective_view_of_Korolev_crater

私はてっきり凍りついた冬のカルデラ湖の写真かとおもったのですが、どうやら火星のクレーターだったようです。

これはESAさんの火星探査機「マーズ・エクスプレス」が、氷の積もった巨大クレーターを撮影したものなのですね。

どうやらこの氷は正真正銘水の氷らしく、将来火星に人が行く際には貴重な水資源、もしくは一度に数万人単位で利用可能な巨大スケートリンクとして実用が期待できそうです。


写真を撮影したマーズ・エクスプレス

そういえば……こんな素晴らしい写真を撮影したのはどのような探査機だったのでしょう。

たしかインサイトの記事を書いた時に名前だけ見た気がしたのですが、具体的なことまでは調べませんでした。

というわけで、せっかくなので調べてみました。


まず、マーズ・エクスプレスというのは上にも書きましたがESAさんの火星探査機なのですね。

どうやら7つの観測機器を搭載しているようです。
ESAさんとしては初の火星探査……いや、惑星探査ミッションなのですね。

火星上空を探査する親機「マーズ・エクスプレス・オービター」と、地上を探索するイギリスの探査機「ビーグル2号」の2基からなるようです。

ビーグル(1)号というのは進化論で有名なチャールズ・ダーウィンさんが世界を航海するのに使った船の名前なのですね。
ダーウィンさんのビーグル号が地球の生物の進化に対して多くの知識をもたらしてくれたように、このビーグル2号も火星の生物に対して同じ役割をして欲しいという願いを込めてこの名が付けられたのだそうです。

また、マーズ・エクスプレス本体と合わせて火星と地球がまもなく最接近する2003年6月2日に、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたのですね。
打ち上げに使ったロケットはロシアのソユーズで、打ち上げからおよそ半年後の2003年12月25日……つまりクリスマスに火星に到着したのだそうです。

……きっとこれはESA職員にとって最大のクリスマスプレゼントだったことでしょう。

火星到着後はビーグル2号を地表に投下し、地質や生命の痕跡の調査をする予定だったのですね。
ですがビーグル2号の計画は結局失敗してしまったのですね……。

投下そのものには成功したのですが、太陽電池パネルを全て開けず、親機との通信ができなくなってしまったのですね。
ビーグル2号は無線通信で動き、また太陽電池パネルを全て開かない限り通信ができない構造のため、それ以上の活動を行うことはできなかったのですね。

……ビーグル2号開発の背景にあったであろう「下町ロケット」的なドラマを想像するとなんだかとても残念に思うのですが、その後親機であるオービター単体でミッションを進めていくことになったのですね。


またマーズ・エクスプレスは探査機というものの従来の考え方……1基に途方もない力を入れて作る……を捨て、「大量生産」型モデルとしてわりと低コスト・短時間で作られたのだそうです。
そのため設計寿命は火星の1年にあたる687日の予定だったのですが、実際はしぶとく15年以上も活動を続け、現在に至るのですね。


……まるで愛用していたペンケースが壊れたので、とりあえずの間に合わせに百均で買ってきたケースが、結局10年以上も壊れずにいまだに使い続けられ、1000円で買ってきた先代のケースの立派な後継機を務めているというような現象ですね。

割と「適当に」作ったものが成功したという例は創作の世界ではよくあることです。


なんにせよ地下にある氷の存在や、水が存在するという証拠、またつい最近まで火星にも火山活動があったという痕跡、はたまた生命のいる可能性を示唆するメタンガスの発見など、マーズ・エクスプレスの功績と恩恵は数知れないのですね。

「量産型」探査機……恐るべし。


火星のスケートリンク

さて……写真を撮った探査機のことがわかったところで本日の主役の登場です。

この写真の撮影日はどうやらよくわからないようなのですが(ESAさんが発表していないだけ?)、とりあえずESAさんが写真を公開したのは今月12月20なのですね。

移っている火山のカルデラ湖のようなものは火星北部の低地にある「コロリョフ(Korolev)」というクレーターなのですね。

コロリョフ」というのはどうやらロシアのロケット開発において多大なる功績を遺した人の名前なのですね。

クレーターの中に雪のように白い氷が厚く積もっており、その厚さは年間を通じて1.8キロメートルなのですね。


……もしかして最初は液体の水だったのではないだろうか……。

火星は今でこそ凍りついた寒い星ですが、一説には昔は地球のように温暖で海があったと言われていますね。
もしかしたらこのコロリョフクレーターも、最初はクレーターに水が溜まったいわゆる「クレーター湖」だったのかもしれません。

その後火星が寒冷化し(氷河期?)、今の姿になる過程で凍り付いてしまったのでしょう、きっと。


なんにせよ中の氷によって大気が冷やされ、冷やされた大気が下に沈んで氷を覆い、熱をさえぎるため、氷は解けないのですね。


……とけないこおり……。

きっと「氷の抜け道」その他に落ちているアレと同じ成分なのでしょう。
持たせると「氷タイプ」の技の威力が上がるのですね。


クレーターそのものは直径82キロメートル、深さ1.9キロメートルなのだそうです。

……厚さ1.8キロメートルもそうですが、これはとてつもない大きさですね。

アメリカにもそのものずばり「クレーター湖」という名前の湖があり、アメリカで最も深い湖なのですが、それでも水の深さは594メートル、直径は最大で9.7キロメートルしかないのですね。

問題の火星のクレーター湖(?)はそれよりも遥かに大きいですね。
82キロといえば日本ならば新宿から富士山まで届いてしまうのですね。


……こんなに巨大な氷の湖……。
スケートリンクにしたらいったい何人同時に滑れるのだろうか……。


また、肝心のアメリカの「クレーター湖」は、名前こそ「クレーター湖」ですが、実際はクレーターに水が溜まってできた「クレーター湖」ではなく、火山の火口に水が溜まった「カルデラ湖」なのですね……紛らわしい!

 

いつか利用可能に!?

さて……近い将来、火星への有人飛行が可能になる日が来るだろうとは今現在一般的に言われていることですね。

このコロリョフクレーター、その時には大いに重宝しそうです。
氷の成分が本当に水なのだとしたら、滞在している人たちにとって貴重な水場ということになるのですね。

生活用水は言うまでもなく、地球行きのロケットの燃料の材料やその他工業用水としても利用されていくものと思われます。

また、外見の通りスケートリンクとしても使えそうなので、宇宙飛行士や、荒野ばかりで何もない火星で退屈している民間の火星移民の人たちには数少ない娯楽の1つとなるのでしょう。

きっとこれから宇宙航行技術が進歩し、ついにワープ機構を備えた「次元波動エンジン」のキーデバイスが地球で完全内製化されるようになり、官民問わず火星へ自由に行き来できるようになったころ、地球人口増加のため地球から火星に移り住んだ人たちがここで巨大なスケートリンクを共同経営し、まだ開拓が始まったばかりの火星での数少ない娯楽産業になるとともに、スピード、フィギュア問わずあまたの火星出身のトッププレイヤーたちが育ち、いつしかコロリョフクレーターは「火星スケート発祥の聖地」と呼ばれるようになっていくのだろう。
その頃には未来の羽生結弦選手や高木菜那選手……いや、もしかしたら「本人」が火星のスケートリンクを滑りまわり、「スケートリンクコロリョフ」は同じく火星に移住したファンたちとの交流の場として、末永く愛用されていくに違いない!

問題なのは一体いつ次元波動エンジンのキーデバイスが完全内製化され、16万8000光年かなたの異星人の手助けを必要とせずとも気軽に民間人が火星に向かえるようになるかということなのですが、そればかりはさすがに宇宙航空の専門家でもなければ正確な答えを出すことは不可能に思われますので、ここでは敢えて触れないことにしておきましょう。

ともあれ、火星のスケートリンク……今後の将来に大いに期待できるものと思われます。

大事なことなのに学校では教えてくれない?「分類学」で人生が豊かになる……かも

分類学……

……本日の記事は割とマニアックな内容になります。当ブログの記事はいつもマニアックですが本日は格別です。

おそらく大部分の人たちにとっては興味も関心もないことですし、それを必要としているはずの人でさえ、そのほとんどが避けて通る傾向のあるものなので、こんな記事を書いてはますます人が遠ざかると思うのですが、当ブログの訪問者数はそもそもがたかが知れたものであるため、別にそのようなことを心配する必要もないと思われるため、敢えて書くことにします。

……なんだかごちゃごちゃ言いましたが、要するに「分類学」について書こうと思うのですね。

分類学……。

名前くらいは聞いたことがあるでしょうか。

生き物をその系統や体の特徴ごとに分類し、その体系をまとめ上げることによって、それぞれの生き物がどの「位置」にいるのかを理解しようとする学問なのですね。

……などと言うといささか抽象的ですから、順を追って説明しましょう。


まず、前提として……。

われわれ人間やキツネを含む生き物は全部すべて、たった1つの大きな「樹」の上にいるのですね。

「樹」というのは進化の筋道を表したもので、まずは1本の「幹」から始まり、幹から先……「枝」の方向に行くにしたがって、当然ですが細かく枝分かれしていきます。

枝の先に向かうほどにさらに細かく分かれていき、そしてその枝の末端にそれぞれの「種」があるのですね。

これを専門用語では「系統樹」と言ったりします。

なんだか難しい言葉ですね……。
とりあえずここでは厨二っぽく「進化の樹」あるいは「生命の樹」などと呼びましょうか。

ドコの神話意識してんだよとツッコミが来そうですが、なんにせよこの樹の枝一つ一つの分かれ方を探っていき、それによってそれぞれの「種」がどの枝の先にいるのか、その「位置」を探ろうというのが分類学なのですね、ざっくりいうと。


学校では教えてくれない……?

なんだか既に相当マニアックな領域に足を踏み入れてしまいましたね。
この時点で頭が痛くなってきた方もおられるかと思います。

おそらくそのせいなのでしょう。
この分類学、なぜか義務教育ではやらないのですね。

もちろん高校や大学では習う所もあるでしょう。

ですが小学校・中学校ではなぜだか教えてくれません。

より厳密に言うのなら中学校の理科の2分野の時間に少しやるのですが、本当にざっくり、ごく触りだけですし、そもそも「分類学」という名前すら出てきません。

この学問を学んでいくととても大事なことに気付くことができるのですが、残念ながらそこまで突っ込んだことはやらないのですね。
生命の樹」で言うと幹から伸びる最初の太い枝と、そこから伸びる少し細い枝を学ぶ程度で、その先のもっと細い枝の先まで学習を通すことはないのですね。

1本でも幹から枝先まで学習を通しておけば、後はそれをお手本にして各自で他の枝を学ぶことができるので、1本だけでもやっておけばいいのにと思うのですが、なかなかそうもいかないようです。

おそらく内容があまりにもマニアックすぎるので、汎用的なことを教える義務教育ではとても教えられるものではないのだと思われます。


ですがきつね、この分類学はとても大切なことを教えてくれると思うのですね。

……残念ながら本当の意味でそれらを理解するためにはこの学問を学ぶ必要がありますし、私がそれをここで説明したとしても、とても全部書き切れるものではありません。

ですがやはり具体例は必要だと思いますので、2、3だけ書いてみます。


……ここから先はさらにマニアックな話になりますので、頭が痛くなってきた方は覚悟してお進みください……。


「謎の生物」が急に身近な存在に

……なり得るのですね。

分類学というのがそもそも生物の「生命の樹」の上での位置を探るものですから、これによって未知の生き物がどこにいるのかもわかることになります。

ぜんぜん身近じゃなかった生き物が実は枝の上では自分たちに近かった……などということも多々あるのですね。


……たとえばホヤ。


たま~にお寿司屋さんで出てくる海産物ですね。

北海道産のアカホヤと、宮城県産のマボヤの2種類が知られていますが、とりあえずややこしいのでマボヤを前提に話を進めます。

この生き物……見た目は丸く、何やらマンゴーのようなパイナップルのような……果物のようなへんてこな形をしていますが、れっきとした動物なのですね。

まるでイソギンチャクか何かのように海底の岩などにくっついて生活していますが、イソギンチャクとは違って泳ぎ回ることはありませんし、毒針も持っていません。

一生を同じ場所で過ごし、その生活スタイルは「水を吸い込んで吐き出す」だけです。

これは呼吸をすると同時に海水に含まれる有機物をこしとって食べているのですが、傍から見ているとただ息をしているだけにしか見えません。

大海原の片隅で、ただそこにいて、息をしているだけ。
ただ存在しているだけで、何もしない。

まるで部屋の片隅で動きもせずひたすら空気を浄化したり湿気を加えたりしているだけの空気清浄器や加湿器のようです。


いったいこいつは何なんだ?


……そう思うのも無理はないでしょう。
おそらく多くの人にとってホヤというのは「いちおう食べられることは知っているけど、正体不明の謎の動物(?)」のはずです。

「酒のつまみにすると美味いんだよ!」などと言う「ツウ」の人以外にとってはおおよそ身近な生き物ではありません。

このホヤ、分類学的にはこのようになるのですね。


動物界-脊索動物門-尾索動物亜門-ホヤ綱


動物界……というのは「動物の枝」なのですね。つまりこの枝の上に全ての動物が乗っており、界→門→亜門→綱→目→科→属→種の順番にさらに細かい枝に分かれていきます。一番先端にある「種」の部分がその生き物の位置ですね。

……そして、われわれ哺乳類はこのような分類になります。


動物界-脊索動物門-脊椎動物亜門-哺乳綱


……あれれれ!?

「脊索動物門」までおんなじです。

「脊索動物」というのは、体の中心に1本の棒(脊索≒背骨)が通っている動物のことなのですね。
この脊索が「椎骨」と呼ばれるさらに細かい骨に分かれているのが「脊椎」であり、その構造を持つのがわれわれ「脊椎動物」です。

また、脊索動物には「脊椎動物(われわれ)」と「尾索動物(ホヤ)」のほかに「頭索動物」というものが含まれます。
頭索動物には「ナメクジウオ」という魚に似た生き物が含まれているのですが、類縁関係的には頭索動物よりも尾索動物(ホヤ)の方がわれわれ脊椎動物に近いのですね。

………と、いうことは………!
なんとホヤにも背骨があるのですね!

それどころか海の底でシューコーシューコー海水を吸っては吐いているだけのあのヘンないきものは、実は「生命の樹」の上ではわれわれに近いところにいる「ご近所さん」だったのですね!

実際ホヤは生まれたばかりのころは小さなオタマジャクシのような姿をしており、魚のように海の中を泳ぎ回って「くっつく場所」を探すのですね。
そして海底などにいい場所を見つけてくっつくと、そのまま変態して果物のような姿に変わるのですね。

このホヤ、体の殆どを占める網のような呼吸器官(咽頭)で、水の中の有機物をこしとって食べるため、海の水をきれいにしているのではないかと考えられます。


……なんと、本当に「空気清浄器」だったのですね!


ついさっきまでホヤは「よくわからない謎の生き物」でしたが、これでなんだか急に親しみがわきましたね!


イヤ~なアイツも位置がわかれば親近感

また、少し似たような話になるのですが、枝の上の位置がわかることにより距離感がつかめるため、嫌いだった生き物を受け入れられることもあるのですね。


……たとえばダニ。


血を吸うイメージがあるためか、何かとみんなから嫌われることが多い生き物ですが、実際はダニの中で血を吸うものはそんなに多くはありません。

それどころか土壌の有機物を食べて分解し、土の生産に一役買っているいわゆる「分解者」の役割を持つものもいるのですね。
……ダニの生活スタイルはあまりにも多様であり、それだけで一冊の本が書けてしまうほどなので、ここで触れるのはやめておきましょう。

なんにせよダニは生態系を底の方から支えてくれている重要な生き物なのですね。

また、ダニは分類学的には


動物界-節足動物門-鋏角亜門-クモ綱-ダニ目


に分類される動物の総称なのですね。

……あれ……クモ……?

……そう、ダニはクモに近い仲間なのですね。
クモは


動物界-節足動物門-鋏角亜門-クモ綱-クモ目


に属する動物のことですね。

クモ綱まではダニと一緒ですね!
ダニとクモはこんなに近い動物なのですね!どうりで両方とも八本足なわけです!

実はクモに近い動物だとわかったわけですから、ダニにもこれで急に親しみがわいたのではないかと思います。


……クモもダニもいやだ……?


……クモさん……かわいいと思うのですが……。

……などと私の好みを主張しても仕方がありません。

では少々近縁ではなくなりますが、カブトガニはどうでしょう。
カブトガニ


動物界-節足動物門-鋏角亜門-カブトガニ


に属する動物で、名前に「カニ」とついていますがカニの仲間(甲殻亜門)ではありません。
カブトガニは鋏角亜門なので、ダニやクモと同じ仲間……いや、むしろダニやクモ「が」カブトガニと同じ仲間なのですね!

これなら親しみが湧くでしょう、そうでしょう!
クモが嫌いな人は知っていますが、国の特別天然記念物カブトガニが嫌いな人は見たことがありません。


きっといないのですね!
…………………多分…………。


ところで、補足ですが鋏角亜門というのは「鋏角」という器官をもつ節足動物のグループなのですね。

鋏角というのは「ハサミのような形に発達した付属肢」で、昆虫の大あごのようにものを咬む機能があるのですね。
「鋏角亜門の大あご」……と言い換えてもいいかもしれません。

付属肢というのはいわゆる「節足動物のあし」のことで、歩いたり跳んだりするアレ(歩脚といいます)以外にも、触覚やあごなどが含まれるのですね。

昆虫では6本のあしは言わずもがな、クワガタムシの大きなあごや、チョウの口のストロー、セミの口の針なども、この付属肢なのですね。

クモの場合は鋏角に毒があり、咬み付くことによって獲物に注入するわけなのですが、この鋏角、進化の系統的には昆虫の「触角」に相当する器官なのですね。

……「触角」で「咬み付く」って……。
なんだかヘンな気もしますが、どの付属肢が触覚になり、どの付属肢が口器(あごや鋏角など)になり、どの付属肢が「あし(歩脚)」になるのかは「亜門」や下位分類によって違うのが節足動物ですし、その辺の柔軟性というかカスタマブルな所が彼らの魅力の1つでもありますから、これはこれでまぁいいのでしょう。

また、クモやダニやカブトガニとおなじ鋏角亜門にはほかにはサソリやヒヨケムシなどが属しています。

クモの鋏角は折り畳み式のナイフのような形をしており、左右を組み合わせることでものを挟めるのですが、ダニやカブトガニ、サソリやヒヨケムシの鋏角は名前のとおりハサミの形をしているので、片方だけでものが掴める(咬める?)のですね。

「触角」は「触る角」ですが、鋏角は文字通り「ハサミ型の角」なのですね。ここで言う「角」というのは頭についている付属肢のことでしょう。


なんにせよ、ここまでわかればダニに対しても親近感がわくのではないでしょうか。
なんといってもあの「カブトガニ」や「サソリ」の仲間なのですから!


他にもたくさんあるけど……

……たった2つ説明しただけで、これだけの文字数を費やしてしまいました……。

ですがこの学問が教えてくれる大事なことは当然ながらまだまだたくさんあるのですね。


やはり大きいのは進化の筋道を学べることでしょう。

地球上の生命は絶えず変化を繰り返しており、全ての生物が「進化の途上」にあります。

つまりこれからまだまだ枝は伸びてゆきますし、私たちも他の生き物に変わっていく可能性があるのですね。

また途上であるがゆえに完璧な生物は存在せず、完璧ではないがゆえに生命は成り立っているのですね。

なぜならある環境下においての「長所」は、そのまま別の環境では「短所」になり得るため、「あっちを立てればこっちが立たない」ということが進化では頻繁に起こります。

例えばアホウドリの大きな翼は空を優雅に滑空するのには適していますが、翼が大きいがゆえに水中を泳ぐことはできません。
逆にペンギンの小さな翼では空を飛ぶことはできませんが、小さいがゆえに海の中を自在に泳ぎ回ることができるのですね。

これこそが生物の多様性を生み出しているのですね。
翼が大きいことだけが「長所」なら、翼の小さい鳥は出現しないでしょう。


また、今まで進化の途上で多くの生き物が絶滅してきました。

ですがそれは決して絶滅してしまった生き物が悪いのではなく、彼らの「長所」だったものがたまたま環境に合わなくなってしまっただけなのですね。

逆に言えば、生き残った生き物が特に彼らよりも優れているわけでもないということです。
私たちも、持っていたものが偶然環境に合っていて「長所」となったため、たまたま生き残っただけなのですね。


全ての生命は平等であり、そこには「上等」も「下等」も「強い」も「弱い」も「優れている」も「劣っている」も「価値がある」も「価値が無い」もありません。

あの生き物とこの生き物がこうもかけ離れた姿をしているのは、ただ単に「居場所」が違うだけ。

皆がそれぞれの居場所……「生命の樹」の上でも、物理的な生息空間でも……と、それぞれの役割を持っているため、地球生命は回っている……。
それぞれできることとできないことがあるからお互いに補い合い、生態系が成り立っているのですね。


……なんだか人生哲学みたいですね。
こういうことに気付くことができた時、きっと全ての生き物が愛おしく感じられるようになり、同時にその人の人生はより豊かなものになっていくのでしょう。


だが人生に直接関係ない?

……このような大事なことをどうして義務教育で教えないのだろうか……。

……人生に直接役に立たないから……?

ですがそんなこと言ったら義務教育で習うものなんて人生においてはほとんど役に立ちません。
小学校の時に逆上がりが上手かったからと言って、それがいったい何になるのでしょう。

むしろ税金の納め方だの年金制度の仕組みだの住民票の使い方だの婚姻届の出し方だの、直接関係のあることを教えればいいのにと思うのですが、そういう大事なことは全部学校では教えてくれないのですね。

そんな状況で直接人生に関係の無い分類学を教えることを今更恐れる理由もない気がするのですが……。

それに人生において隣に住んでいる生き物が人間だけだとは限りませんね。

クモやダニ、昆虫などはすぐそばにいますし、地域によってはノラネコやノライヌ、はては人間のふりをしたキツネなど、様々な生き物がいることと思われます。

身近な生き物たちの「位置」や、彼らとの付き合い方を学んでおくことはとても重要だと思うのです。

全ての生命がただ1つの大きな樹の上で繋がり、補い合って生きているものだと気付くことができれば、むやみやたらに他の生き物を怖がったり目の敵にしたりする必要も無くなりますし、動物虐待などの痛ましい事件も起こらなくなると思うのですね。


ですが残念ながら、未だに人類が進化の究極の形態であり、最も優れた生き物だと思っている人たちが多いように思います。


きっと彼らは「分類学」も「生命の樹」も知らないのだろう。
「優れた生き物」も「劣った生き物」も存在しないということがわかれば、そのまま「優れた人間」も「劣った人間」もいないということに気が付くはずですし、それができれば自分が「優れている」などとむきになって言い張る必要もなくなるはずなのですが……。


………分類学……もっと広まればいいのに。